なべて世はこともなし
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2006年09月04日(月) I know nothing I'm going to Barcelona (2)




スペイン良いとこ一度はおいで。酒はうまいしねーちゃんはきれいだ。


…意味もなくのっけからフォント7にしてしまいました。失礼しました。


そう、スペイン。バルセロナ。


ヨーロッパ内、近くはイギリス、遠くはハンガリーやマルタにいたるまでかなり多くの国を旅してきましたが、なぜかスペインは避けていたわけではないのですが、行く機会に恵まれず、ポルトガル・ノルウェーと並んで「ヨーロッパ内で行ったことのない国」リストに入ったままでした。みねまいがやってくるを理由にして、私はヨーロッパに7年住んでいながら未だに未踏だったスペインへ足を踏み入れるべく、リュックサックに着替えだけを入れて48時間35分の旅に出ました。


アイルランドから脱出するときにおそらく8割がたの人が使うであろうダブリン空港。去年の利用者は年間で1840万人(ソース元:ダブリン空港サイト)。単純に364で割ると(クリスマスは空港が閉まる)一日5万人強の人が利用するということになる。羽田空港が6000万人らしいから(ソース元:Wikipedia)あの、羽田の混み具合から考えても、このダブリン空港の混み方はかなり異常だと思う。


日本の首都東京の表玄関、羽田空港には鉄道(モノレール)が二社乗り入れていて、それぞれ5分に1本とかの割で運行してます。それに対し、アイルランドの首都ダブリンの表玄関のダブリン空港にはバスしか来ていない。それでどうやって羽田空港の1/3にあたる利用者を捌いているのか私には理解できない。


で、ダブリン空港、鉄道はともかく、搭乗口が少ないことが致命的に問題。現在新ターミナルを計画しつつ、当座の混雑解消を狙い新しい搭乗エリアを作っているものの、それすら完成まで時間がかかりそうだというわけで、突貫工事で臨時の搭乗口を作ったです。ところが!これが月ほども遠い。そう、この旅の記録の始まりは、搭乗口の遠さについての搭乗愚痴なのです。A64-A71の搭乗口は本当に大げさでなくて遠いです。ダブリン空港ご利用の際はくれぐれもご注意下さい。


ちなみに、ダブリン空港の悪口は、ここで読めます。さらにRyanairの悪口はここ。このページのTim Broadheadさんのこの月ほども遠い搭乗口についての文句の投稿は必読。ただしどちらも英語です。




まずは、手荷物検査場を抜けて、搭乗口の確認。日ごろbmiだルフトハンザだを使う私は比較的広々として落ち着いているエリアCを使うのだが、今日はRyanair。今回はA66番。臨時の搭乗口がA64から71までなので、見事に一番遠い搭乗口のババクジに当たり




前よりははるかにマシになったものの、未だに垢抜けない免税店をかすめつつ、右に進みます。




免税店を過ぎると何もなくなりますが、とりあえず気にせず進みます。




で、左に折れます。


「A61からA71はここから10分かかります」と書いてますが、これ、本当です。どこの空港もこの手の表示は大げさに書いてあるのが相場ですが、ここは冗談抜きで10分かかります。既存のA61からA63(昔はA17-20と呼ばれていたと思うが記憶があいまい)は5分で行けますが、A64以降の搭乗口のハズレくじをひいたおりにはおとなしくさっさと搭乗口に行くことを強く推奨します。なお、このハズレくじは、どうもRyanairとAer Arannを使ったときのみ引く可能性があるもよう。





向こうの見えないベルトコンベアに乗り…




ベルトコンベアを降りたらようやく通常のエリアAに到着。ここまででも結構遠いのに、まだ全行程の1/3くらいしか来ていないという恐怖。お年寄りとかならここに来るまでにへばってしまいそうな予感。ともあれ、ここから階下(地上階)へ。




で、今まであった3つの搭乗口を抜けたところで、この脱力のプレハブの通路が目に入ります。見えますか?臨時の搭乗口が。この写真の左、ほとんどかすんでます(ちょっとわかりづらいので、クリックすると別ウィンドウで拡大画像にリンクしてます)




はい、その通路の中。突貫工事で作った臨時の搭乗口への渡り廊下にベルトコンベアなどある訳ありません。安っぽい音のする床を一歩一歩かみしめながら歩いてください。




そして苦節徒歩10分、着いた先もこんなトホホな搭乗口。ほとんどBusaras(ダブリンの中央バスステーション)と同レベル。一国の玄関ともいえる、首都の空港がこんなことでいいのか!こんなことで!


で、自由席のRyanairに搭乗。しっかしまあ、最新鋭のヒコーキなのにこの安っぽさは何だ!どっかのページで、エアバス社の工場の人間ができあがった北九州をベースにしたスターフライヤーのヒコーキの美しさにため息をついたという話を読んだけど、この最新鋭のボーイングB737-800、もしエアバスの話がホントなら、ボーイング社の人間は、このRyanairのヒコーキのひどさにため息をついたのではないだろうか


ちなみにこのヒコーキには座関前の荷物入れがありません。「ゴミを片づけるコストをカット」なんだそうな。おかげで読みかけの本をずーっと膝の上に抱えている羽目になりましたが、そんなことは関係ないんでしょうね。くされRyanairさんにとっては。





この安っぽい黄色、安全のしおりは取られないように前の座席に貼りつけ、シートはリクライニングなし、シートピッチはダブリンバスのそれとほとんど変わらない、いやー、ひどい、ひどすぎる。




そんな中、私が行きも帰りもしっかり使ったのが機内中央の非常口席。足元が他に比べるとかなり広いという点でこのヒコーキの数少ない「あたり席」と言える。が、前方、後方の出入り口からちょうど中間点で降りるのが遅くなるということもあってこの席、結構最後まで空いていることが多い気がする。かくして、行きも帰りもこのあたり席を使いました。


この「あたり席」をしても2時間20分は長い!席の材質が悪いのか、ケツが痛くなりなんども体の向きを変える。それでもどうしようもなくなって行きたくもないトイレに立つ。





行きのトイレの中。


…汚い写真で申し訳ありませんが、これがRyanair自慢の最新型のヒコーキB738-800のトイレです。たとえ平均機齢が3年とか業界で最も若くたって手入れができてないんじゃしょうがない気がする。トイレが汚いくらいならガマンするけど、この手入れのいい加減さが、機体整備とかにも現れていたらと思うと怖い。良く見てもらうとわかると思いますが、手洗いのシンク、詰まってます。水がシンクから溢れんばかりになっていて流れませんでした。


ひでーなーと思ったけど、帰りのヒコーキはもっとひどかった。





水が出ない。出るのはドライヤーのように空気だけ。くされRyanairさん、水が流れないなら止めてしまえ!とでも考えたのですか?


Fly Cheaper. Expect Lower – Ryanair.


かくして、バルセロナにまだ着いてないけど、続く。




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