なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
| 2003年07月26日(土) |
アイルランドの交通検問 |
2週間前のこと。コンタクトレンズを買ってVHIに申請するといくらか返ってくるので(正確には2年に1回70ユーロを限度とする実際に支払った額の半額)それを利用しないテはないと、いつもお世話になっているGrafotn StreetにあるSpecsaversへ。
ここの(私にとっての)最高にして最大の特長は店員の質。なぜだかよくわからないが気味が悪いくらい丁寧な対応をする。私がどこかに出かけてMr何とかと呼ばれるのはたぶんここだけではないだろうか(そういうふうに呼ばれる高級ホテルやレストランとは無縁なもので)。
…あ、ここまでは2週間前の日記に書いたんだった(すっかり忘れている)。で、今日再び行ってきたんですよ。Specsavers。
いやいや、何ともはや観光客の多いこと。Jervis Centreに車をとめてTemple Barを横切ると、日本人の中年3人という考えてみるとちょっと珍しいタイプの観光客が地球の歩き方を広げて往来のど真ん中で立ち止まっている。他にも語学学校に通っている感じの日本人女性がイタリア人・スペイン人とまざって楽しそうにスナップ写真を撮っていたりといろいろ。とりわけ夏になると観光客が増えるのですが、日本人も増えたなあと思います。ま、ロンドンとかに比べるとはるかに少ないですが。
そんな中、5年も住んでTemple BarやGrafton Streetに微塵の興味もなくなってしまった私はSpecsaversへ直行。昼前でさほど混んでいなかったこともあってか10分も待たずに眼科医の待つ暗い個室へ。今日の眼科医もやはり若い女性。で、私のカルテを見て…
眼科医:「ふむふむ、目に傷を入れてたのね。じゃ、目を見てみましょう」
といいつつ私の目を染色液で染めて…
眼科医:「ふむふむ。傷はなくなってますね。…でもねえ…」
でも何よ?
眼科医:「あなた2年前にコンタクトレンズを買った時にも同じこと言われて再検査になってるじゃない。あなた目を引っかく癖とかあるの?」
へ?んなものないと思うが。まあ、なくて七癖あって四十九癖…だっけ?本人も気がつかない癖とかあるのかも知れんが。
眼科医:「とにかく!目をこすっても百害あって一利なし!即刻止めること!」
私は反論。
私:「そうはいうけどねえ、あなた癖や習慣を改めることってどんなに難しいか知ってるでしょ?」
むろん冗談めかしてです。ただ、こういう「へ理屈」になるとアイルランド人にはかないませんねえ。彼女はすかさず
眼科医:「ほら、私の指を見てごらん!爪をかむという習慣をもう26年も改めてるわよ。あなたにもできるでしょ?」
と私に見せる薄く白いマニキュアを塗った爪。確かに爪はきれいに伸ばされている。ただ…
眼科医なら爪くらい短く切れよ。お前。
で、この後、帰りに検問に引っかかってしまいました。アイルランドで2度目。どうやら税金・車検・自動車保険(のうちの一つあるいは全部)のフロントガラスに貼られているべきステッカーをチェックしていたようです。私の場合、納税も車検もちゃんと先月済ませて、ついでに保険もちゃんと入ってますので何ら問題にはなりませんでしたが。警官氏は私のステッカーを一瞥して「行ってよし!」のポーズ。
実は車を輸入したての時もやはり検問に引っかかったんですよ。この時の検問がまたすごかった。この時の私の車、税金も払っていたし、保険もちゃんと入っていたのですが、まだステッカーが間に合ってなかった。つまりステッカーを貼っていない状態。つまり傍目にはちゃんと納税や保険加入の義務を果たしているかナゾ。つまり検問にあったらちょっと面倒なことになりかねない状態。
で、郊外の見通しの良い道路を走っていると突然目の前に現われる警官。確かに書類一式持ってるから何ら後ろ暗いところはないけど面倒なことになるかなあと思っていると、警察官氏窓を開けるように私にジェスチャー。
警察官氏:「この車はあなたのですか」 私:「そうです」 警察官氏:「あ、そうですか。」
で行ってもいいよというジェスチャー。
…この国ではドロボーは自己申告制なんですかね。
警察官氏:「この車はあなたのですか」 私:「いいえ。盗みました」
…もっともこう答えたところで…
警察官氏:「あ、そうですか。」
と、問答自体は変わらないような気もする。まったく何のために検問をしているのか問い詰めてみたい。
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