なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
| 2003年07月27日(日) |
アジア人を見たらドロボーの共犯と思え?!...ってことなのか |
数日前。場所はBlanchardstown shopping Centreの隣りのWestendというショッピングセンター。ここでLIDLで買い物をしてついでにカー用品店でエンジンオイルを買った私。さあ帰ろうと車に乗る。ここまでは別になんでもなかった。エンジンをかけていざバックしようと(かなり珍しいことだが私は車を前進駐車していた)バックミラーで後方確認。…が、後方には白い乗用車が止まっている。
離合でもしてるのかなあと思って数秒待ったが動く気配がない。のみならず良く見ると白い乗用車の運転手が私に手招きをしている。
無視。
当たり前。用があるならお前が来いっつうの。
が白い乗用車の運転手、動く気配がない。仕方なくエンジンを切って(もちろん念のためにキーも自分で持って)私が車から降りる。
運転手はたぶん30代前半と思われる男。結構いい体格をしている。車は92年式くらいのせこいフォード(と自分がせこい車に乗っていることを忘れたコメント)。
私:「何の用だよ?」(英語では"What do you want?"ともろ不機嫌な声で)。 男:「ほら、ここを見てごらん」
と指差すのは助手席。そこには真新しいデジタルビデオカメラと、最新のシャープのカメラ付ケータイが。
男:「安くしとくよ。買わない?最新のビデオカメラにケータイ」
と、盗品?
まあこの状況からしてまともなものをまともな値段で売っていると思う人はいないはず。
私:「いらん。だから、退いてくれ」 男:「え?安くしとくよ」 私:「いらんからどいてくれ」
それでおしまい。…考えてみるとせめて値段くらい聞いてついでに車のナンバーくらい控えておいても良かった気もしたが、さらに考えてみると車自体も盗品かもしれないし、きわめてまっとうな考えとしていらんことには首を突っ込まないのが一番。そう、君子危うきに近寄らず。
だいたいこれで何度目だろう。盗品を売りつけようとする連中に話しかけられたの。私、自慢にならないけど、表彰状をもらうような偉いことをしたことはないけど、反面こういう悪質な犯罪に手を染めたこともない。そりゃ、デジタルビデオカメラ、あったらいいなとは思う。けど、人様の家から盗まれたビデオなんて使いたくない。そもそも、(アイルランドの法律は知らんが)こんな状況で手に入れたモノ、「正当な取り引きで善意の第三者に渡った」とは到底言い難い。そんなもん、誰が買うかっつうの。
とはいえ、こうやって白昼堂々と直接取引を申込んでくる不届きな輩がいるところからして、たぶん盗品への需要はあるのではないかと思う。で、ここでさらに一歩突っ込んで考えると、なぜ私に売ろうとしてきたか。まさにランダムで売ろうとしており誰彼に声をかけている…とは思わないんですよね。あの広い駐車場で数ある人の中から私に声をかけてきた理由。
私がガイジンだから
と思うのは被害妄想ですかね。多分そうではないと思うのですが。で、もっと言えば私がアジア人に見えるからとまで言うと論理が飛躍しすぎてますかね?彼ら盗品を売る側からしてガイジン(特にアジア人 )は上級の顧客だ…とかいうことはないですかね?
むろんこれらは何の根拠もない推論です。強いて言えば第六感。だけどなんかあながち間違っていないような気がしてならないのです。例えばアイリッシュに不用意に声をかけたら実は相手は警察官だったとかいうオチもなきにしもあらず。だけどガイジンならその可能性は限りなく低い。しかもガイジンの方が不法滞在を始めとして犯罪に手を染めている確率が高い。だからモラルも低いからこういう盗品を買う…うーん、あり得ないとは言い切れないような。
もっと言えば読者さんからの報告で、「夜、シティセンターを歩いていたらアジア人らしき人が盗品と思われるケータイの取り引きをしていた」なんて話も聞きました。考えてみると、盗品のケータイがきちんと動くかどうかというのはまったく謎ですが、なにやら怪しい動きがあったというのは事実のようで。
私が一番嫌だなと思うことは、こういうことの積み重ねでそのうち「ガイジン=犯罪者(とその共犯)」という方程式が成り立ってしまうこと。日本のマスコミを見てもらえばそうですよね。一部とはいえ「ガイジンを見たら犯罪者と思え」と言わんばかりの報道を見かけませんか?
確かにそういう側面を感じざるを得ない時もあるのですが、反面、私のように例えホムペに悪口は書いてもちゃんと税金を納めてまっとうに働いて犯罪とは無縁にまじめに生活している人のことが忘れ去られようとしてるような。ま、この手の議論は古くは「腐ったミカンの方程式」からある話なのですが。とりあえずアイルランドの皆様、また日本でガイジンに対しいい目で見ていない皆様「善良なガイジン」という人種が存在することを忘れないでください。
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