郁巳の日記
郁巳



 一応、別れ。

最後にメールしてから一週間。
月火はメール出来ないし、その後も休みだったりしたけどしないようにしてた。
どうせ私から何も書かなければ連絡なんてないだろうとは思ってたけど、
自分から送らない癖をつければ、自分ももう忘れられるかなとも思ってた。

だって返事無いから、こっちも書くことがない。
電話したいけど、いつしていいかわかんない。

昨日は仕事で、2週間前初めて私から電話したこと思い出した。
Y(と私)が仕事休憩中に。
そのとき、2週間くらい朝から出勤って言ってたから、
もうすぐ忙しい期間は終わるのかなって思ってた。
もしかしてそうしたら連絡来るかなって。
それか、今日電話してみたら何かわかるかなって。

でも何となくする時間がなくて、やめた。
何を話していいかもわからなくて。

夜もいつ寝たのかわからない調子で寝てて、朝も時々目を覚ましては
また眠りに入ったり。
最後に目覚めたのが、お昼の12時過ぎ。
そう、ちょうど電話するのにはいい時間と思った。
仕事なら、休憩中だろうし。

ベッドの中で携帯を開く。でもそこから動けなかった。
携帯の着歴でYからかかってきたときのを呼び出して、
画面にはYの名前と電話番号。
でも〔発信〕のボタンが押せない。
枕元のデジタル時計の秒数を見ながら、‘00’になったら押す!と
気合を入れても、やっぱり押せない。
何を言おう?何て話し出せばいいんだろう。
それに、もう出ないかも。
シミュレーションして、落ち込むだろう自分を考えたり。
うだうだしたまま、30分くらい過ぎた。馬鹿だ。
あまり遅くなると休み時間が終わっちゃうかも。
そう思って、思い切ってボタンを押した。

2コールくらいして、騒がしい音とともに、Yの声。
「元気〜?俺今日仕事なんだー」
『・・・元気だよ。仕事?騒がしいね?』(電車の音。外?)
「うん。バス待ってるとこ。もうすぐ来るけど」
『あ、今からなんだ?』
「うん、そう。。花見した?」
『したってメールしたじゃんー。』
「そだね(笑)もう枯れちゃったかな〜」
『散っちゃったよ。枯れはしないよ(笑)夏になるんだから。』
「そっかー。」
『返事来ないから、電話しちゃったよ。』
「あー、返事するする(笑)」
『しろよ!全然しないじゃん』
「するよー(笑)声聴けて、安心した?」
『しないよ。』
「んーそっかー(笑)何してるの?」
『寝てる』
「そっか」
『そう。』
「じゃあ、今日は天気もいいし、散歩でもいきなよー」
『・・・・』
「あー、もう、バス来たから、、、いいかな」

この「いいかな」で耐えられなくて、受話器を少し遠くに離してしまった。
『そう。わかった。』消えるくらい小声で言った。
「〜〜〜〜〜〜〜」
何か言ってた。たぶん、ごめんね程度のこと。
でもほとんど聞かずに答えずに終話ボタンを押した・・。

電話を切った途端、私は泣いた。
結構久しぶりに、ちょっとしゃくりあげて泣いた。
泣きながら、Yに送るメールの文面を考えてた。。。

『良かったよ。
 元気で、時間もあるのに私に連絡くれないんだってことがわかったから。
 しつこくしてごめんね。プレゼントも欲しかったし、遊びにも行きたかったけど、
 もう怖くてメールも電話も出来ないよ。安心してね。』

送ってすぐに、Yのデータを電話帳から消した。
でも電話帳以外、メールも着歴も全部残ってる。未練たらたら。
そう、まだメールしてきてくれることを期待してる。
でも、自分からメールしないことを決心するにはこのメールを書くしかなかった。

もう自分から連絡出来ない。
私が自分のプライドを捨ててまで、電話したいと思わない限り。
そこまで私がYに会いたいと思うかどうか、わからないから。
Yのことも、自分のことも、試してる。

2005年04月17日(日)
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