コバエアリーナ
記録用

2005年02月18日(金) メルボルン旅行記(2日目)

夜中、というか早朝、映画を見終えて一段落した私は、
しばらくヘッドホンを外し仮眠を取ることにした。

うとうとしていると急に
「ぶごーーーーー、ぶごーーーーー」
という、やたら大きくて異質な音が聞こえた。

何だ!?と思ってあたりを見回すと、
通路を挟んで隣に座っている白人のおばあさんが、
ものすごいイビキをかいていた。
それはなんとなく不安を感じさせるイビキだったので、
私は大丈夫かな?と気になった。
しかもそのおばあさんは離陸してからよく
パーサーを呼んで水を持ってこさせていたり、薬を飲んだり、
気分悪そうにしていたので余計に心配になった。
でもすぐにイビキは止んだし、その後も動いていたので、
着陸したらたぶん病院に行くだろうし大丈夫だろう、と
また仮眠を取り、そしてまた映画を見ていた。

やがて機内も明るくなり、朝食が配られ始めた。
映画も見終わり、着陸まで1時間ちょっとだったので、
モクモク食事を取り、また仮眠を取ろうかと思っていた時、
パーサーが隣のおばあさんに食事を持って来た。
でも寝ているようなので一旦食事を下げ、
10分後くらいにまた持ってきて声をかけていた。

しかしおばあさんは反応しない、
パーサーは声をかけながらおばあさんの身体を揺すった後、
急に腕をつかんで脈を確認していたかと思うと、
慌てて引っ込んで行き、他のパーサーを連れて戻ってきた。
そして2人がかりでおばあさんを座席から運び出そうとした。
その時、だらんと垂れ下がったおばあさんの手が、
私の頬に思い切り当たった。

冷たい…
その手はとても冷たかった。

おばあさんはカーテンで仕切られたスペースに寝かされて、
そこでずっと着陸まで心臓マッサージをされていた。
(下の隙間からずっと見えていた。)
機内には「医療関係の方がいましたら…」という放送も流れていた。
放心状態の私に、日本語を話せるパーサーが、
申し訳ないけど事情聴取させてもらいたいので、
着陸しても残っていてもらえないか?と言ってきた。
私の他にもおばあさんの前後の席の人と、
私の後ろの席の人も同じ事を言われていた。

着陸後、私には連れが3人いたけど、その3人は先に降りるように言われて、
私だけが席に残り、変な緊張感に見舞われながらその時を待つ、
やがてぞろぞろと制服を着た警官がたくさん入ってきた。
中には若いカッコいい警官もいたけど、今はそんなのどうでも良い、
最後に、私服警官が数人入ってきたのを見て、何故か緊張感が増した。
制服着てる人よりやはり威圧感がある、眼光も鋭かった。
何だか映画のワンシーンみたいだ…
そんなことをフワフワ考えながら、やっと私の事情聴取は始まった。

聞かれたのは普通に、誰か彼女に近づいていた人はいなかったか、
何か気付いた事は無かったか、そして滞在先とその連絡先だった。

私は知っている限りパーサー以外には誰も近づいた人はいなかった事、
早朝4時半くらいに彼女が変なイビキをかいていた事を伝えた。
それを何度も確認して、そして滞在先を伝えて、
私の事情聴取初体験は終わった。(もちろんパーサーの通訳あり)

テンション最下層のままみんなと合流し、
迎えに来ていた現地の友人との再会もそこそこに、
軽い食事を取った後、タクシーで友人宅へ向かった。

そして友人の部屋に着くなり私は、
精神的ダメージと肉体的ダメージのためにそのままダウン、
ベッドを占領し夕食までひたすら眠った。

こうして2日目はハリケーンのように過ぎ去っていってしまった。
(他の人たちはスーパー行ったりして結構楽しんだらしい)


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