今日はいるのかいないのかも分からなかったけれど 昼頃、彼の席で メットを被った彼が見えた。
今きたのか。 出張だったのかもしれない。
その後は 声は聞こえたけれど 姿は殆んど見えなかった。
金曜日。 何かに復讐するかのごとく 彼を見ないで過ごす。 前の席の人と パソコン越しに話をしていると 向こうから彼が来るのが見えた。
前の席の人と 話を続けて 向こうから来る彼の方は一切見なかった。
彼は通路を、いつも通る方ではなく 私の横をすり抜ける方を 一瞬躊躇してから選び こっちに向かってきた。
でも、私は下を向いて 仕事を再開。 彼の方は見ない。
彼はもちろん私に話しかけることもなく 通り過ぎる。
別に私の方に来たわけではなく ただこっちから通った方が、自席に近いだけだったんだと 分かっているけれど そこを通ることなんてめったにないから ドキドキした。
今日の就業時間をすぎて 彼が地下に向かう階段へ歩いていく。 帰り支度はしていなかった。
暫くすると とてもラフなポロシャツ姿で現れた。
これは私服なんだろうか。
これから何かあるんだったのか。
彼の課の人たちは、暫く残っていたようだったから 何かあったのかもしれない。
それにしても スーツでもなく 作業着でもない、彼をはじめてみた。
茶の、ボーダーのポロシャツ。
最近、彼の夢もあまり見ないけれど 見たとしても 会社で話ができない、現実どおりの夢。
会社に行く事が辛い。
彼と話ができない、会社に行く事が 彼の方をみることができなく 彼と話をすることができず 彼の姿を探すこともできず 声だけが時々聞こえて
そんな会社に行く事が とても苦痛な日々。
やめるべきなんだろうか。
そうしたら、辛い思いをする事もないんだろうか。
好きでいたい、という気持ちと 好きでいることが辛いという、気持ち。
ただただ。毎日会いたい。 毎日。話がしたい。
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