空港には確実に行けるようにちゃんと行き先を確かめてバスに乗った。
　海外旅行に伴う出国審査、入国審査、手荷物検査、税関などには慣れてしまい、特別面倒には感じなくなった。釜山から成田よりも成田から大宮の方が時間がかかるくらいだから。

　今日はすべて思い通りに行かない日だったようだ。釜山に着いた所まではよかったが、バス・ターミナルのすぐ近くにある東莱駅に行くまでに一苦労。駅に着いたら、今度はホテルを探すのに一苦労。やっとホテルに着いたら、そこにはサウナがなかった。
　釜山駅、国際市場、チャガルチ市場と回るが、釜山の地図がなかなか見つからない。西面でお土産の菓子を買おうとするが、なかなか見つからない。
　やっとホテルに帰って韓定食を食べようとしたら、二人前からだと言う。
　今日はことごとくマーフィーの法則が当たっただろう。

　博物館も仏国寺も小学生がいっぱいいて、うるさかった。
　博物館は広々としたいい環境の中にあった。展示はあまり多くなかった。だが、内容は歴史を知るうえで重要なものが多かった。
　仏国寺は緑の装飾が美しい観光にはぴったりの寺院だった。昨日の雁鴨池もそうだが、史跡がよく保存されていると思った。参拝者はあまりいなかったが。
　石窟庵には行く気が起きなかった。バスの中で眠くなったので、普門団地でも降りなかった。
　韓国の銭湯もあかすり台を除けば日本の銭湯とほとんど同じで、あまり目の保養にはならなかった。携帯電話で話している人がいたのには驚いた。
　夕食を食べた食堂にはまた日本人がいた。外国人と変な英語で話していた。何と同じ旅館に泊まっていたのだった。