漫ろ日記
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2021年07月24日(土) 【五輪日誌 2日目】「開会式ほど・・・」(1, p.168-p.170)

■7.24(土) 晴れ

午前中は、朝メシのあとにさっさとキャンプ場の撤収作業をはじめる。
朝は昨日と同じフレンチトーストだ。連れ合いのM氏は「薪が余っているなら、焚き火すれば」と言ってくれたが、この暑さではさすがにその気にならない。

朝から照りつける陽射しはときどき雨雲の切れ端のような雲に遮られたりしたが、作業をしていると湿気もあってあっという間に汗だくになる。子どもたちはYouTubeなんぞを観て静かにしている。なんだかんだで、けっきょくキャンプ場を出たのは6組のうちでビリになる。いつもわれわれは支度が遅い。

キャンプ場近くのトマトの売店兼管理室でチェックアウトの報告をし、ついでにトマトジュースをいただく。昨日は「桃太郎」、今日は「ミニトマト」のジュースを選ぶ。冷えていて程良い酸味、それに煩くない甘みが暑さにやられた身体に有難い。飲んでいる間にも次々とトマトを買い求める人たちが入店してくる。

帰り道は高速道路(東名)を使う。往路のようなとんでもない大渋滞(なんと伊勢原ジャンクション付近を先頭に37キロ。午前11時で)はなく、事故も起きておらず、途中、娘の夏期講座説明会会場に立ち寄ったものの、1時間ちょっとで自宅に戻る。

キャンプ用品をクルマから降ろして(この作業がまた面倒くさいことこの上ない)、レンタカーをサービス会社に戻す。
昨日の〈単独事故〉の件で少し〈事情聴取〉されるが、淡々と答える。担当さんは、まあ当然かもしれないが愛想は良くない。自分たちのクルマを傷つけられたわけだからね。気持ちは解るけど、こっちだってやりたくて事故を起こしたわけじゃない。

すべてがひと段落して、息子とやや遅めの昼メシを食べ、M氏と娘が帰宅するまで少しうたた寝する。息子は冷えたリビングルームでYouTube。20分くらいで起きて『戦争と平和』を少しだけ。

夜は、録画しておいた開会式をみんなで観る。わたしは少しだけアルコールを喉に入れる。
開会式、20:30すぎまでの森山未來、真矢ミキら大工姿のパフォーマンスが、個人的にまったくつまらなく感じてしまう。観ていてしんどいなあと。

《でもやはり声をだいにして言わないわけにはいかない。「この世の中に退屈なものはけっこうたくさんあるけれど、オリンピックの開会式は間違いなくそのトップテン・リストに入るだろう」というのが僕の明確な見解である。退屈で、なおかつ無意味だ(退屈でも意味のあるものならいいのか、というのもひとつの深刻な設問でもあるのだが)。
これまでいくつかのオリンピックの開会式を散見したのだけど、どれに関しても僕の意見は同じだった。退屈きわまりない。(村上春樹『シドニー! コアラ純情編』p.118)》

「ドラクエ」テーマとともにはじまった選手団の入場で、ようやく気分はやや盛り上がる。M氏は開会式を観ながら浮かんだ疑問について、いろいろとTwitterで検索している。そういう楽しみ方(あるいは過ごし方)がてきる時代だ。開始早々に娘はベッドへ、付き合ってくれた息子も選手団の入場でダウンする。

可もなく不可もなく開会式は進行していき、後半のピクトグラムのところで、息子に呼びかけておきてもらう。彼の小学校で昨年、「ピクトグラムをつくろう」というイベントをやったけれど、そのせいもあってかピクトグラムのパフォーマンスは楽しめたよう。

聖火台への点灯セレモニーがはじまったのが、日刊スポーツによれば23:37である。いくらなんでも長すぎるだろう。バッハ会長のご挨拶は13分もあったんだ。早送りで飛ばしたけど。大坂なおみ選手が点火したところで、M氏もついにダウン。

式に出席した菅首相もお疲れモードのようである。やれやれ。


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