ヒルカニヤの虎



 There's always something.

2日空けてまた東京に来ている。今回はちゃんとお仕事です。雨でうっとうしいったらないですが、来月末に閉館するホテル西洋銀座の仕事だったので少し嬉しかった。明日も引き続き東京、九段下で大学用の論文資料探し。ずるずると院生で居続けてやるつもりがそうもいかない人生プランになったので、ちょっと今アフリカ中央テレビばりに巻いてるところ。
あ、そうだ今年3月からPiTaPaやICOCAなんかが全国で使えるようになったよね。超!便利!!よくやった偉い人!と熱くなっているのですが、あんまり同意が得られていない。なんでだ。

日記タイトルは心機一転BBC版SHERLOCKの台詞からお送りしています。欧州版DVDを買ってしまったため、正しく理解できているか今ひとつ自信がもてない。

2013年04月02日(火)



 That's not what people normally say.

バナナマンと東京03のhandmade works live、最高でした。行ってよかった!ぶっちゃけこんなにバナナマンを堪能できたのはwonder moon以来じゃないかな...なんてな...(小声)

比較というのでないけれど、もちろん優劣でもないけれど、バナナマン2人がもつ華と容姿と演技の幅はほんとうに化け物じみてる。ライブに通いはじめて10年近くたつのに、今さら目のさめる思いがしました。

以下ちょっとだけネタばれするのでDVD待ちの方はご注意。今回はプログラムの栞がなく、タイトル適当です。バナナマンぽいのもあるしそうじゃないのもあるよ。


□handmade works(バナナマン×東京03)‘handmade works live’...2013/03/30/Sat_19:00@俳優座劇場

OPコント:handmade workers
 OPアクト:プロジェクションマッピング
コント:fellows
 ブリッジコント:早押し曲当てクイズ
コント:養鶏場の卵の大人の男のプリン
 ブリッジ映像:サッカーボール
コント:campfire 2
 ブリッジコント:路上ライブ
コント:KGさんとBU-
ブリッジ映像:朝までそれ正解
EDコント:handmade workers
 EDアクト:プロジェクションマッピング
EDコントおまけ:handmade workers


handmade worksはユニット名だったんですね。かつての世田谷genico、君の席、宇田川フリーコースターズ、あとチョコレイトハンター、どのユニットもみんなそれぞれすばらしい。でもコントの王様たちがユニット組むならこうでないとね!全身鳥肌立ちっぱなしの二時間半でした。
始まってすぐ、OPアクト(プロジェクターで5人が乗った白い箱や5人が持ってる白い板に映像を映写する)を見ながら身震いした。ライブってこんなにわくわくするものだったんだ。次に何が来るかわからない、未知へのよろこび。
コントは隅々まで手が込んでいて、すべて流れが裏でつながっていて、そして根底には悪意が、そう悪意がある。これは東京03のほうに寄ってるのかな、でもまるで初期バナナマンのような作りこみでした。中期のあのかなしさはないんだけど、ここ数年のとってつけたような感動なら、悪意のほうがよっぽどいいと思ったりもしたんだよ。

出色だったのはcampfire 2です。これだけちょっとネタバレしますが、つまり最高傑作‘kurukuru bird’から、タカちゃんと馬鹿バンが登場!したんです!わあい!あの2人だとわかった瞬間に叫んでしまったかもしれない。DVD撮影入ってたのに。campfireはバナナマンというコント師の1つの到達点だと思っている私です。だいすきだ。
今回はタカちゃんのお引越し手伝いに来ているバンとそのお友達3人。中学時代の同級生2人の絶対的なヒエラルキーが友達3人にもスライドし、たとえ悪いけど北九州のあの事件の支配構造ってこんなんだったのかもなと思わせるタカちゃんの圧倒的カリスマとSっ気。そして馬鹿バンの盲目的傾倒と信頼。友達3人が徐々に言いなりになっていくのがもうたまらん。「私のような大人になってください」まで出て、ありがとうありがとう。
たぶんこれ女性より男性にウケるコントなんですね。このコントだけ会場が野太い爆笑に包まれていた。

あと印象的だったのがブリッジ映像に如実に現われた上下関係。基本的に誰かが痛めつけられるんですけど、痛みに弱い東京03と、痛みに強すぎる日村さんと、気づけばいつも痛めつける側にいる設楽さん。今回赤えんぴつなかったし、あの人たぶん一回も痛い目みてないよな。。みんな満身創痍なのに。
日村さんなんか養鶏場社長を熱烈に演じすぎてグチャグチャの口の中が切れ、顔半分に血しぶきを噴いていたというのに(飯塚さん豊本さん設楽さんこらえきれず爆笑)(微動だにしなかった角田さんはやっぱり大ボケだなあ)。しゃべるたびに鮮血で真っ赤な口の中が見え、こわかったです。なんというサッドモンスター。

バナナマンはどこにでもいる市井の人を演じる力がすごいと思ってたけど、すごいのはそれだけではなかった。東京03が演じるキャラはぜんぶ自分の知り合いにいそうだし、いても違和感ないんですよ。基本的にすごく自然。でも馬鹿バンもタカちゃんも、KGさんもBU-も、あとかつての不良たちも、オカマちゃんも、おーちゃんもひーとんも、バナナマンの印象深いキャラはみんな普通に生きてたら出会わない人種だったりする。なかには「ありえない」ものもある。でもあんなのを「ありそう」に変えてしまう力はすごいなと。しかもまるで昔知ってた人みたいに懐かしかったりするんだぜ。

そんなわけでバナナマン寄りでお送りしましたよ。
そして今ものすごくプリンが食べたい。


2013年03月31日(日)



 I think I left my riding crop in the mortuary.

本当にお久しぶりです。JUGEMのパス忘れてログインできないままもうすぐ1年経とうとしておる。ザ・怠慢。広告表示とかもろもろめんどくさいのでこっちに出戻ってきました。ID生きてた。ありがとうenpituさん。

2011年は退職して日本の半島と原発を旅していて、
2012年は公園で病気の子猫を拾って一緒に暮らしはじめた。
2013年上半期は家を建てて引っ越す。猫もつれていこう。
下半期はまた大きく舵を切らねば。

私はいまフリーでライター業をしているのですが、ありがたいことに2年目からえぐいくらい仕事量が増え、取材に行っては録音を文字に起こしひたすら文章を打つ、その繰り返しで日々が過ぎゆきます。そうなるともう自分個人の考えとか徒然書く余裕もなく、それはそれでいいかなと思ってた。でも振り返る間もなく過ぎて片端から忘れていくのが楽で、この楽さはちょっとよくないなと思いはじめました。

今日はバナナマンと東京03の合同ライブ「hand made works live」で東京に。会場は六本木俳優座、また例によって最前列。ここ数年ずっと最前列に配置されてるけど、ホリプロコムさんの地方者に対するいやがらせではないかと疑う。たまには俯瞰で舞台みせてよ...。
ライブ目的で東京に来るのはもうバナナマンだけになっちゃいましたが、気付けば去年8月単独の感想も書いてないっていうね。備忘録はどこかにある、きっとどれかのUSBのどこかのフォルダに。

とりあえず今日のhand made works liveが面白いといいな。

2013年03月30日(土)



 格納倉庫

2011年より日々のつれづれはこちらへ移動
http://hirukaniya.jugem.jp/
(お笑いメモのみエンピツにも格納していきます)

2011年
予定■カリカ単独ライブ‘オリコント〜オリオリオリオ〜’1・2・3
予定■京橋ナイト・ステージ‘LLラッシュアワー〜京橋に到着!騒がしくなりそうな予感〜’
予定■春の単独祭り2011ライス単独ライブ‘コモク’
予定■京橋ナイト・ステージ‘東京ダイノジ2’
■ヨシモト∞ホール大阪‘kiss kiss kiss 2011 in大阪’
予定■よしプリスペシャルライブ‘フクピューター うるせぇ〜LLR福田がいろいろな順位を予想します’
予定■よしプリスペシャルライブ‘久馬歩編集月刊コント2月号’
■5upよしもと2月公演‘ドキ!27期だらけのオールナイトライブ!’
■5upよしもと2月公演トークライブ‘ワッとしてギュッと!’
予定■京橋ナイト・ステージ海原やすよともこ単独ライブ‘Love Crown’
予定■新春!!品川お笑いフェス‘東京シュール5〜田所仁とお正月〜’
予定■新春!!品川お笑いフェス‘新春!東京シュール5はつネタ祭り’
■新春!!品川お笑いフェス‘東京シュール5〜吉田大吾とお正月〜’
■新春!!品川お笑いフェス‘新春!カリカ家城のロックバーSP〜最愛の曲を爆音で聞く150分〜’
予定■新春!!品川お笑いフェス‘新春!チーモンチョーチュウ’
■新春!!品川お笑いフェス‘新春!囲碁将棋大会60分’

2011年06月30日(木)



 いつでもいつまでも

■ヨシモト∞ホール大阪‘kiss kiss kiss 2011 in大阪’ 2011/03/05/Sat_19:00-@∞ホール大阪

去年東京の神保町花月でやった公演で、行きたかったけど行けなかった。
やしろさん脚本で平田さん主演なんて、豪華じゃないの。
大阪でやってくれてありがたいことです。
タイトル通り、やたらキスが降り注ぐメルヘンなおはなし。

ストーリーは簡単で、ふとこ(平田さん)は痺れるようなキスがしたい太った30歳OL。ピンクの招き猫(ボン溝黒)を磨いてあげたことで、好きになった相手に好きになってもらえる魔法を手にする。その魔法をつかってタラシの浮気男(菊地)→ヤク中のスーパースター(関根)→みんなのアイドル(斎藤)→小説家(安達)と付き合っていくふとこ。それぞれに雨あられとキスされながらもすべての恋を失い、最後はありのままの自分を愛してくれていた同僚(岡部)と恋に落ちる。自分の恋心を反射する鏡でしかない相手ではなく。

筋は一種のビルドゥングスロマンなのですが、展開が単純だからこそ、
振り回されずにやしろさんのメッセージがストレートにとんでくる。
なんとなくピンクの指輪と裏表でつながっているような気がしました。
やしろさんは愛することと愛されることの意味をずっと考えてるのかな。
ヤク中についての主張(お前は俺の人間性じゃなくて音楽に惚れたんだろう、俺はお前がジャンキーになろうが殺人鬼になろうが愛してる)はそのまんま、「ものをつくるひと」の心情であろうと思う。ブログ炎上を出すまでもなく。
それぞれの男たちの主張はすべて、なにかの種になるんだと思う。

ふとこはとても凡庸で頭が悪くて、だからこそかわいい女です。
見ながら思い出していたのは新井素子の「星へ行く船」というシリーズで、かなり古いSF小説ですけど。最後のほうで主人公が「感情同調」という特殊能力を持っていることが判明します。これは好きになった人に好きになってもらえるSF能力。それを知らずに愛されてきたけれど、実は誰も本当の自分のことを愛していなかったのではないか。自分が好きになったから好きになってくれただけじゃないか。そんなのはずるい。主人公は傷つき、悩み、そしてすべてを受け入れて前へ踏み出します。※記憶が正しければ。
やしろさんの発想とは真逆のベクトルの成長物語で、そういえば私はむかしこの話がずいぶん好きだった。それは主人公が愚かでなかったからです。聡明なキャラは愛しやすい。
一方、ふとこは自分を愛してくれる同僚の小林に聞きます。
「私のどこが好き?」
「どうしようもないところ。」
人間は愚かでどうしようもない。本当は。
私はやしろさんの持っている一種の冷たさ、特に舞台で提示される「典型」が怖くて好きです。やしろさんは自分のなかにあるどうしようもなさに向き合って、愛して、かたくなに賢くなろうとしない。絶えず賢くなろうとしている人間にとって、それはとても残酷に思える。せめていつもの通り笑いにしてくれればいいものを。

役者はみんなハマり役だったけど、ジャンポケ斎藤のチャームがすごかった。
彼はなにかがずば抜けている。愛される能力みたいなもの。
わりと男性客が多かったのですが、斎藤のターンは受けに受けてました。
あと安達さんが猛烈なエロフェロモンを垂れ流しておられて、何が彼をそうさせるのかと。客席は若いチーモンファン多数で引いてましたが、一番後ろの席で見てた私は舌がよく見えなくて伸びあがってガン見してました。眼福眼福。

同い年のOL・ふとこの「恋がしたい!」という叫びをききながら、
なんというか、こういう衝動をなくしたらダメだよなあと思う。
もう何年もときめきたいという気持ちすらない、甲斐性がない。
今いちばん好きな男の人は志ん朝師匠です。死んどる。

2011年03月05日(土)
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