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2008年12月09日(火) 広告も変わったねぇ。

『広告も変わったねぇ。』出版記念トークショウ
天野祐吉×中島信也の「CMも変わっていくねぇ。」


に参加。青山ブックセンター本店。
約90分間、最前列でメモしながら聞き入った。


・「テレビ」という響きに懐かしさすら感じる
・「上から下へ」のテレビが崩壊しつつある
・つよい巨人軍がいるから阪神ファンは熱くなれる
・権力者としてのテレビがあるから批評も成り立った
・テレビは夢も希望もない、身も蓋もないメディア
★だからこそ面白い。昭和天皇がほっぺたをぽりぽり
 かいているところも、災害地で「住民は怒りと不安の声を口々に」
 とレポートする背後でピースする子どもも映してしまうメディア
・窓の外に木が生えていて室内には蔵書がある、という
 ワイドショーお決まりのセットはテレビ側が抱く夢。
 あんなものはなくていいのに、ないと不安なテレビ局

・リーマンショックは第二の9.11…広告への影響は年明けから
★「軍縮」ならぬ「産縮」、産業の縮小が必要ではないか?
・過剰から適正にソフトランディングする時代へ
・だが、企業は生産か倒産しかしていない。適正化に踏み込めない
・給料が半分になっても幸せな社会って描けないだろうか
・麻生内閣、あれはダメ

・生活者の空気感に比べて広告はまだ脳天気
・その先を見せる装置がテレビCMだったのに
・ジョーンズ調査員(BOSS)やホワイト家族(SoftBank)は
 いまの面白いCMの極限ではないか。これを追うことは
 無理で勝てっこない。若者は別の新しいアプローチを!
★眠り薬で催眠させる広告ではなく、目を覚まさせる広告を
・広告は現状へのちょっかいだったから面白い。そのために
 制作者は買い手視点であること
・だが、いまのCM制作はネガティブチェックの嵐…
★サッカーのパブリックビューイングにテレビの新しいカタチ?
・ネットは個人のもの。テレビは生の、みんなのメディア
・ネットによる文化の多層化が進み、豊かになっている面も

★2008年後半から激変した(といわれる)世界、温暖化が
 進む地球環境、日々降り注いでくる常識を疑ってみること


どうしても聞きたい質問があったのに、
言葉にまとめることが瞬時にできず、断念。
上手く言う必要なんてなかったのに。
あ〜!一生後悔するなこれ。


それにつけても良書です。
天野祐吉著『広告も変わったねぇ。
微力(非力)ながら広告しておきます。


2008年12月08日(月) いいわけ


父親から電話。

「最近、日記が淡泊じゃない?」

そんなつもりはないのだけれど。

「正月は帰ってくるん?」

……どおしよう……。

とにかく、時間がないのだ。
淡泊なのも、お正月の計画も。


2008年12月07日(日) トウキョウソナタ

先週、『レッドクリフ』を観たと
電話で弟に話したら、

「なんでトウキョウソナタを観ない?」

と言われたのを思い出して、新宿の映画館へ。

隣の席に座ったお客さんが、なんと
大学時代のゼミ仲間だった。3〜4年ぶり?
長井くんの落ち着いたトーン、懐かしすぎます。
昨日からの偶然力、引き続き。


『トウキョウソナタ』
http://tokyosonata.com



香川照之演じる父と、次男坊との
口論のシーンに、自分の父と弟を重ねてみた。

うちの父はあそこまでダメじゃないけど、
おかしな時期があったのは確かで、弟は
凝りもせずに反論(反抗ではない)して
よく叩かれていた。

家族なんて不協和音そのものだろう。
よく続いてると不思議に思う。奇跡に近い。

映画の中の家族も、壊れそうで、でもまた
「ただいま」と扉を開ける。そこに修復の
努力や葛藤、絆のようなほとばしるものはない。

それぞれが勝手に家を出て、勝手に生きて、
勝手に戻ってくる。

だけれども無関心というわけでもなく、
互いの存在や「痛み」は認識している。

うまく言えないけれど、愛おしい映画だと思った。
ときどき垣間見える黒沢作品のユーモアが、今回は
いつになく「救い」として機能している気がした。


弟に感謝。


2008年12月06日(土) ライヴ日和 〜今日は僕のために集まってくれてみんなありがとう!〜

PFM盟友・koni氏率いるバンドの
ライヴ目当てに下北沢へ。

iPhoneのマップで経路検索をして、
ラインの進む方向をたどること、10分少々。
我が家から下北まで歩いていけることが判明した。

本多劇場前のライヴハウスに着くと、大学時代の
ゼミ仲間と偶然の再会。何年ぶりかなぁ。

来週の同窓会で会う約束をする。
図ったかのようなタイミングの
同窓会ががぜん楽しみになる。


コニシくんのライヴも久しぶりで、
曲はどれも知っているものばかり。
でも、ドラムメンバーの交代で音に輪郭がついた。
ヴォーカル・コニシくんの声もよく通って爽快。

9年間の付き合いでいちばんイイ音だったかも。
本人たちは息が上がっていたけど気にしない。


biki、ぺーやんとお茶をする。
たいして盛り上がりもせず、かといって退屈でもなく。
ヴィレッジヴァンガードで本を買って上原へ移動。


週末に愛用しているカフェへ、ぺーやんと入る。
そこで、同じ予備校(僕にとっては幼稚園から)の先輩、
ちくりんとばったり会う。

偶然って、こうも重なるものかね。

なぜかちくりんとぺーやんとの名刺交換を促し、
ちくりんが帰った後も閉店までだらだらする。

午前1時、彼女が仕事先の日本武道館から直行。
この人もまた、予備校で同じ釜の飯を食った仲。



彼女はデフォルトとして、
色んな人に会えて満足の一日だった。
そんな2008年の師走。


2008年12月05日(金) ダジャレの底力


「魂のソフラン」

一度見ただけでは気づかないような
細かい仕事に惚れました。

三洋買収とか。


2008年12月04日(木) 明日の神話


渋谷駅の太郎。
麻生じゃない方の。


明日の神話

このオフィシャルサイトでは、

  ポータブルオーディオプレーヤーに
  ダウンロードして、
  壁画の前で岡本敏子の解説を聞こう!

という触れ込みで、
『岡本敏子音声解説』を
データ配布している。

すごくいい企画だと思う。
美術館で展示されていた時も、
渋谷駅で恒久的に展示中の今も、
敏子さんの解説がタダで聞ける。

他の美術館もやるべきだと思う。

琳派展もワイエス展も、500円ほどで
音声解説キットを貸し出していたけれど、
値段や端末の大きさがイヤで借りなかった。
(自由な解釈で観たいという思いもあった)

だけど、その音声解説を『明日の〜』のように
Webサイトからダウンロードできたらちょっと
トクした気分になるし、実物を前にしてでないと
解説の意味は確かめられないのだから、
行く理由がつよくなるんじゃないかな。

そして、相変わらず現地では500円で
レンタルすればいい。美術館に最も足を運ぶ
おばちゃん層はiPod普及率も低いと思われ、
今まで通り収入源になるだろう。

家に帰って、図録をめくりながら聞くというのも
新しい楽しみ方かもしれない。


いいアイデアだと思うけどなぁ。


2008年12月02日(火) 西日本シロアリ



鹿児島の企業らしいです、「西日本シロアリ」。
後半、ブラピが出てきます。なんという自由さ。

久々にCMで吹いた。


西日本シロアリ


2008年11月30日(日) 女性写真家の梯子

恵比寿に行く。

東京都写真美術館で
日本の新進作家展vol.7「オン・ユア・ボディ」
写真新世紀東京展2008を観る。

まず、「オン・ユア・ボディ」。
今年、木村伊兵衛写真賞を獲った志賀理江子の
作品が他を圧倒する凄みでもって静かに攻撃してくる。
もう、この人の個展でいいじゃないか!と思った。

闇に水揚げされる網と、なにか獣の
皮を剥いだ顔の写真は夢に出てきそう。
いや、夢の中のようでもある。

人々を不安に陥れる志賀さん(同い年!)の作品に最も
安心感があるという、展覧会としてはいびつだった気が。
(高橋ジュンコの映像インスタレーションは酷かった)


不穏なイメージに酔いながら地下へ移動。
気を取り直して新世紀展を4〜5年ぶりに鑑賞。

今年は優秀賞受賞者に母校の後輩や
ゼミの先生を通じて会ったことのある
元木みゆきさんもいて、薄いなりにも
接点のある人たちの活躍に出くわす。

個人的には元木さんの「ZOE」が良かった。
牛が食肉処理場で“加工”される様を撮った作品。

家畜の屠場へは仕事の取材で行ったばかりで、
彼女の写すものが、取材先で僕が見た景色以上に
せい惨かつユーモラスで興味深かった。でもその
ユーモラスな部分の居場所が定まっていなくて、
元木さんの良さが落ちきっていない気もした。

生意気なことをいえばセレクトでもっと絞り込んでも
いいかなぁと感じたり、合間に入る日本語が意味深で
うるさいなと思ったりもしたけど、力のある写真群に
恐れ入った。“再会”にうれしくなる。

他の人のはだんだんどうでもよくなった。
中には素敵なポートフォリオもあったけれど、
公募展に集まったものだけに、いるだけで疲れる。
僕がトシを取ったということかもしれない。


恵比寿を出て、品川の原美術館へ。
写真家・米田知子展「終わりは始まり」を鑑賞。

静かな風景の連作に、今日一日、目に飛び込んだ
有象無象のイメージの群れを浄化する思いに駆られる。
洗い流すのは勿体ないけど、ま、いっか。という気に
させられる。イオウ温泉に入った後のシャワーの気分。

友だちに頼まれた図録を買って帰宅。


2008年11月29日(土) ふんだり

けったり。


神奈川県民ホールにて予備校時代の
恩師の展示を観に行くも、最終日で
到着の15分前、午後4時に閉館。

<最終日は4時30分閉館>と勘違いしていた。

入口に向かってくる僕を確認したホールの
おばちゃんたち、ゲートを越える僕を凝視しながら
「早く閉めて閉めて!」と囁きあう。

そんなに言わなくても。

なんだよちくしょーここまで来たのにぃ、と
やりきれない思いで建物を出ると、目の前に
予備校の友人Bikiが。

「いやー、爆音でかっこよかったねー!」

事情を説明して爆笑されたのは言うまでもない。
こういう時にこそ笑う男なのだ。「いい気味!」


渋谷に戻り、ヘッドフォンのケーブルを
買い替えるためにAppleストアへ。

なぜか長蛇の列がパルコの交差点まで続く。
何だろう?と思って店内のMacで検索。


Tunes presents LIVE from Tokyo:capsule


「日本のクラブ/エレクトロシーンを牽引する
 中田ヤスタカとこしじまとしこによるユニット。
 最新アルバム「MORE! MORE! MORE!」も
 iTunesで絶讃配信中の彼らがApple Store, Shibuyaに登場します」


capsuleの無料(!)インストアライヴ。
僕が来たころに定員で締切り。

そういう日なんだ今日は。


2008年11月28日(金) ちょっといい話2

モスで野菜バーガーセット620円を頼んだ。1020円出した。
可愛い店員は1200円からお預かりします、といって580円返してきた。

私はおやおやおっちょこちょいなお嬢さんだ、
まあ気にせずがんばりたまえと思って指摘しお金を返した。

そしたら可愛い店員は恥ずかしそうにこちらをみて「す、すみません!私、実は試してたんです…一目惚れした人が間違いじゃなかったかどうか。でも私間違ってなかったようです、好きです!」
と言ったとか言わなかったとか。


やべぇいい話だ。




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