ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2020年03月25日(水) 背中をそっと押してあげましょうか

少し冷え込んだ朝。潔く去れない冬にふとせつなさを感じる。

背中をそっと押してあげましょうか。私が春になれるのなら。



日中はたっぷりの陽射しに恵まれ春らしい陽気になる。

桜もぽつりぽつりと咲き始めこころが浮き立つよう。

世の中の不安もすべて春になってしまえば良いものを。



仕事で不手際がありお客さんのお宅へお詫びに。

やはり日頃からの誠心誠意が肝心に思え反省の一日だった。

「まあいいだろう」では済まない事が少なからずあるものだ。

今回は快く許してもらえたけれど以後はあってはならないこと。

お客さんの笑顔に救われてほんとうに神様のように思えた。


ゴールが未だ見えずいったいいつまでと嘆いた頃もあったけれど

今はとても遣り甲斐を感じていて仕事が好きでたまらない。


難破船のような会社の私は乗組員であり続けたいと思う。

決して沈めやしない。辿りつく島を目指そうと心に誓う。


ふと陰になり背中を押してくれているのは母なのではと感じる。

仕事一途だった母から受け継いだものがいま活かされているのだろう。



2020年03月24日(火) そこから夕陽が見えましたか

寒の名残と言うより花冷えと言ったほうが良いのかもしれない。

やっと今日、高知城下の桜の開花宣言があったらしい。

日中は少し風があったものの春らしい暖かさになった。

四万十の桜もまもなく咲き始めることだろう。



母の担当医から連絡があり義父が病院へ行ってくれた。

急変があったわけではなく病状の説明だと言うこと。

救急搬送された時に義父は病院に来られなかったこともあり

詳しい説明を聞いていなかったから良い機会だと思った。


帰宅した義父はやはり深刻な顔をしていて

もしもの場合の延命処置をどうするかと訊かれたらしい。

私はすでに「望みません」と伝えてあったけれど

こればかりは私の一存では決められないことだった。

義父も迷いながらそう応えたのだそうだ。


「なるようにしかならんよな」義父の一言に私もうなずく。

そうして母の一生が終わるのならば見届けてあげたいと思う。


義父も面会は叶わず母の様子はまったく分からないけれど

今のところは少しずつ快復しているとのこと。

ただただ最悪の事態にならないことを信じて祈るしかない。


コロナ騒動さえなければ母の顔も見られるだろうに

少しでも会話も出来るだろうにと残念でならない。

母はどんな思いで耐えていることだろう。なんとも憐れなこと。


せめて夕陽の見える病室にいてくれたらと思う。

同じ夕陽を見ているのよと声を限りに母を呼びたい。



2020年03月23日(月) 泣かせてしまってごめんなさい

本日も晴天なり。朝からもう暖かく寒の名残も何処へやら。

そんな朝は洗濯物を干すのが楽しい。ついつい鼻歌が出て来る。



三連休の後でやっと月曜日となんだか嬉しかった。

いつからこんなに仕事が好きになってしまったのだろう。

少なからずストレスを抱えていても気にならなくなった。

する仕事のあるのはほんとうにありがたいことだと思う。


月曜日が憂鬱に感じる人は仕事に遣り甲斐を感じていないのだろうか。

仕方なく仕事をしているのならとても憐れに思えてならない。

どんな仕事であってもきっと誰かの役に立っているのだろうに。


つかの間のお昼休みを車の中で過ごしていたら

見たこともないような薄紫の蝶々がまるで花びらみたいに舞っていた。

羽根を休めようとしない。ひらひらと春風に戯れているばかり。

きっと春風がよほど嬉しかったのだろう。無我夢中なのだったのだろう。



仕事を終えて帰宅。おひさまの匂いのする洗濯物をたたむ。

孫たちのパンツの大きさを比べてこれはめいちゃんこれはあやちゃん。

可愛らしいパンツや靴下を手に取るだけで楽しくてならない。



夕飯のメインは「サバの味噌煮」あやちゃんが食べられないと言って

娘に叱られ挙句には涙を流しながら食べようと努力していた。

でもやっぱり食べられない。目を真っ赤にしてごめんなさいと。


そうそう誰にだって苦手なものはある。大丈夫よあやちゃん。

明日はあやちゃんの好きなものを作ろうね。

せっかくの楽しい夕食に泣かせてしまってごめんなさい。



2020年03月22日(日) これが幸せでなくてなんだろう

薄曇りの空。時おり陽射しもありぽかぽかと暖かい。


朝のうちに行方不明になったドローンを探しに行ってみたけれど

やはり簡単には見つからず。もう諦めたほうが良さそうだ。

家族で話し合いお詫びのしるしを届けることにする。

それが精一杯の誠意だろう。あやちゃんにもちゃんと教えたい。



川仕事はまたしばらくお休みでのんびりの日曜日だった。

珍しく掃除をする。台所と寝室と目についたところだけ。

じいちゃんが「雨が降りそうだな」と笑っていた。

私は決して完璧な主婦ではない。暇さえあれば寝ている。

そんなだらしなさもけっこう気に入っているのだ。


午後は例のごとくお昼寝。うつろうつろと気持ちよい。

3時過ぎに目覚めてじいちゃんと大相撲の千秋楽を観ていた。

無観客の大相撲が無事に千秋楽を迎えられて良かったと思う。

呼び出しの声。拍子木の音。お相撲さんの気迫も間近に感じられた。



素潜り漁に行っていた娘むこがたくさん牡蠣を獲って帰って来る。

晩酌の肴にとうはうはと喜ぶじいちゃん。なんとにぎやかな台所。


ああ平和だなあと嬉しかった。これが幸せでなくてなんだろう。





2020年03月21日(土) 寒の名残も何処へやら

まだ寒の名残があった朝。日中はまるで初夏のような陽気となる。

桜便りも聞かれる頃。春爛漫を待ちわびていたこころにも花が咲く。


市内の保育園では卒園式があった。けい君もめでたく卒園。

その姿を一目見たかったけれどコロナ騒動で出席は出来ず。

息子からメールが来るかなと待っていたけれどそれも空振り。

あれこれと干渉しないと決めているのも少し寂しいものだ。

きっとそのうち会えるだろう。にこにこ笑顔のけい君に会いたい。



今日も少しだけ川仕事へ。収穫量は昨日よりも少ない。

また来週末に様子を見に行くことにして早々と帰って来る。

あやちゃんが自転車に乗ってお手伝いに来てくれた。

「この子は使えるね」とじいちゃんと微笑み合うほどに

なかなか手際が良い。娘が小学生の頃をふと思い出した。

休校中にあやちゃんは海苔職人になった。大きな成長だと思う。



午後少し困ったことがあった。近所のお友達と遊んでいたあやちゃん。

お友達のお父さんが小さなドローンを飛ばしていたらしく

少しだけ操作をさせてもらっていたらドローンが行方不明に。

お友達のお父さんは「いいよ」と言ってくれたらしいけれど

娘が困り果てて落ちた付近を探したけれど見つからなかった。

高価なものなのだろう弁償しなくてはと頭を悩ますばかり。


お友達のお父さんは「あやちゃんが気にするから」と

大げさにしないように気遣ってくれたようだった。

おかげであやちゃんはまったく気にしていない様子。

それではいけないでしょと娘は言う。もっともなことだった。

決してわざとではなくても過ちを犯すことは誰にでもあるけれど

精一杯の誠意を尽くすことがいちばん大切なことなのだ。


そんなハプニングもあったけれど笑顔で夕食。

どんな日もあってよし。そう思って明日に向かおう。



2020年03月20日(金) 春を分かち合う日に

春分の日。春を分かちあう日と書く。

少し風の強い一日だったけれど陽射しは春そのものだった。



三連休をいただき何もせずにいるのももったいない気がして

海苔の様子を見がてらじいちゃんと川仕事に行っていた。

二週間ぶりだったので少しは状態が良くなっているかもと

期待もむなしくやはり海苔は悪い状態のままだった。

それでもなんと健気なことかしっかりと生きているのがわかる。

少しでも収穫してあげなくてはと精一杯に手を動かしていた。


ほんのわずかの収穫だったけれど娘と孫たちが作業場に来てくれる。

「おてつだいしたい」とあやちゃん。その気持ちがとても嬉しい。


娘が隣の地場産市場で「ぼたもち」を買って来てくれた。

それはそれは美味しい。なんだかとても懐かしい味がする。

亡き祖母を想う。亡き姑を想う。お彼岸の中日らしいひと時。



午後はひたすら寝てばかりで怠惰に過ごす。

「もう4時だぞ」じいちゃんの声でやっと目を覚ました。


今夜は手作り餃子。娘が手際よく下ごしらえをしてくれる。

めいちゃんも手伝ってくれて50個の餃子が出来た。

ホットプレートで焼いて熱々のをはふはふとそれは美味しい。


夕食後の夕焼け空。今日も平穏無事に暮れていく。

世の中の不安も薄れていく。ああ「いい日」だったなあと思う。



2020年03月19日(木) 空とゆびきりげんまんをした

朝のうちには晴れ間が見えていたけれど午後から雨になる。

やわらかで優しい春の雨。少しくらい濡れても寒くはない。



昨夜も母の夢を見る。それはとても元気な母の姿だった。

スーパーの果物売り場に居て林檎とバナナを買っていた。

目をキラキラさせてそれはそれは嬉しそうな顔をしていた。

「おかあさんは大丈夫よ」そんな知らせだったのかもしれない。

会えないもどかしさもそんな夢のおかげで救われたような気がする。



仕事を早めに終わらせてもらって定期の通院を予定していたけれど

来客があり少し遅くなる。コロナの影響なのか病院は空いていた。

すぐに医師との面談があり処方箋をもらって薬局へと向かう。

それからが長かった。30分ほど待ってやっと薬をもらえる。

薬なのになんだか宝物のように感じるのは不思議なことだ。


買物を済ませて帰宅するともう寝転ぶ時間もない。

娘と孫たちも帰宅していてすぐに夕食の支度に取りかかる。

もやしを炒めていたらじいちゃんが「またもやしか」と。

「私が食べたいの」と言うとへらへらと笑っていた。


娘が鶏肉と茄子を揚げてくれて南蛮漬けに。

孫たちにはパスタを茹でてレトルトのミートソースにする。

あやちゃんがパスタを2人前ぺろり。その食欲にびっくり。


貧乏所帯の夕食もみんなで食べればごちそうになる。

私はもやし炒めばかり食べておなかがいっぱいだった。


夕食後の窓辺で思いがけずに夕焼けが見える。

あしたは晴れる。空とゆびきりげんまんをした。


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