少しだけ彼と波長がずれていると感じる日があります。
そういう日は気持ちのどこかで彼に合わせなければと無理していて、
上の空だったり、一緒にいても少しだけ寂しかったり…。
そんな時の私は彼の気持ちの影響を受けているような気がするけれど、
本当は彼の気持ちはいつも変わらなくて、
私の気分だけがその日によってアップダウンしているのかもしれません。
先週と同じように、
ランチの後はホテルのお部屋でゆっくりと過ごしました。
借りてきたDVDを観たり、抱き合ったり…。
最近、退屈な映画だと全部観終える前に抱き合ってしまう私達。
目はスクリーンを見ているのに、
彼に執拗に胸を愛撫されているうちに熱く濡れてしまう私。
「もう、止める?」
「う…ん。」
私の手の中の彼のものも十分なほど硬くなっていました。
彼はDVDプレーヤーの電源を落とすと、私の身体に覆い被さりました。
求め合う理由のうち、
好きの割合は何%くらいなのだろうと思うことがあります。
その日によって好きの割合が多いと思うこともあれば、
欲望の割合だけが大半を占めていると思うこともあります。
好きの割合が多いと感じるSexの方がより強い快感を得られると感じる
のは女だけなのでしょうか。
好きの割合が少しだけ足りないと感じたSexの後は、
お昼寝している彼の隣でも何だか寝付けないことが多いのです。
こんなことを彼に話したら、
きっと彼は私のことを理屈っぽいと言うに違いないから、
決して口にしたりはしないけれど…。
それに彼の好きの割合が少ないと感じる時には、
私の好きの割合も少なくなっている時。
多分彼のせいじゃないのに、そうなってしまう時期がある私のカラダ。
夜はお寿司屋さんへ出かけました。
彼のちょっとした言動が気になってしまう私。
帰りのタクシーの中で、私から彼の手を握りました。
ホテルに着くまで彼はずっと指で私の掌を撫でていました。
シースルーエレベーターの中で、
「本当に寒いね。」
と私が言ったら、
「あっためてあげる。^^」
と彼が言ったので私は彼の広い胸に抱きつきました。
お部屋に入って、私はバスタブにお湯を溜めました。
「一緒に入ろう。」
と彼が言いました。
彼が私を後ろから抱くような格好で一緒に湯船に入りました。
「私がラブホのお風呂じゃないから、やっぱりちょっと狭いね。^^」
と私が言うと、
お風呂から上がった後で、昼間観ていた映画の続きを観ました。
観ている途中で彼が先に寝てしまい、
私はうとうとしながらも最後まで観た後に眠りにつきました。
目覚めた時にもう一度彼と愛し合いました。
その日の一回目のSexの時よりも、
もっと好きの割合が減っている気がしました。
デートの前から「今度はいっぱい抱っこしてね。」
と彼におねだりしていた私。
前日に待ち合わせの時間を遅らせて欲しいと言っていた彼。
デート当日になって、早起きして仕事を早めに終わらせて、
予定より2時間も早く車で私を迎えに来てくれました。
「今日は10回するよ。^^」
車の中で彼が明るく言いました。
中国料理のレストランでランチをした後に、
私達はレンタルショップでDVDを2本借りて、
シティホテルにチェックインしました。
いつものようにベッドで彼に腕枕をしてもらって
借りて来た映画を観ていたのだけれど、
二人とも早々に飽きてしまい、
キスしたり触れ合ったりしているうちに欲しくなって、抱き合って…。
私の体調とか、お互いの気持ちとか、
きっと色々な良い理由が重なったのでしょう。
いつもよりずっと長く、ずっと深く愛し合いました。
終わった後に、
「あと9回な。^^」
と彼が耳元で囁きました。
夜は天婦羅屋さんで食事をした後に、ワインバーへ行きました。
食事の後にお酒を飲みに行くのは久しぶりのこと。
彼と二人で話をするのも楽しいけれど、
マスターと3人で話をしたり、
マスターと彼の会話を傍で聞いていたりすることも
私にとってはとても楽しいことだったりします。
天婦羅屋さんで白ワインを2杯、
ワインバーでシャンパンカクテルを2杯を飲んだ私。
体調の悪い時だったら気分が悪くなる量なのだけれど、
この日は少しふらつく位の酔い加減でワインバーを出ました。
お部屋で、ブラとショーツ、網タイツにヒール姿の私を見て、
「身体中真っ赤だよ。エロいな。」
と彼が言いました。
私はお酒を飲むと、すぐに全身にアルコールが回って、
白い肌が真っ赤になってしまうのでした。
私達は順番にシャワーを浴びて、ベッドに入りました。
私達はもう一度お互いの身体にキスをして、触れ合いました。
そして、私達は完璧に作られた2つのパズルのピースのように、
ぴったりと繋がりました。
そのまま彼はぐっすり眠ってしまったけれど、
私は何となく眠れずにぼんやりしていました。
彼が腕枕をしていた左腕を解いたので、私が彼に背中を向けると、
寝惚けた彼が後ろから私をギュッと抱きしめました。
帰りに家まで送ってもらった時、彼がいつもの場所に車を止めると、
フロントガラスのちょうど真ん中に美しい満月が見えました。
ふと、彼とのベッドで私がいつになく感じたのは、
満ちた月のせいだったのかもしれないと思いました。
私が車を降りる前に、
私達はしばらく見つめ合い、1秒だけの短いキスをしました。
2010年10月16日(土) |
別れた直後が一番寂しい |
別れ際、私が車を降りる前に彼が短いキスをしてくれました。
今まで私の家の近くに車を止めてキスをすることは、
ほとんどありませんでした。
知っている人に見られたら恥ずかしいと私がいつも言っていたから。
でも、この頃彼と別れる時に私がよほど寂しい顔をしているのでしょう。
まるで彼は私の気持ちをなだめるように
キスをしてくれるようになりました。
彼の車が走り出すと同時に私は彼に手を振り、
彼もウインドウ越しに手を振ってくれます。
家に着いた彼からのおやすみ前のメールには
大好きの言葉と沢山のハートマーク。
これだけで十分なはずなのに、別れた後の2日間位は
私は無性に寂しくてぼんやりしてしまうことが多いのです。
夜中に彼と別れて、まだ6時間ほどしか経っていない朝、
私はこらえ性もなく彼に電話をしました。
彼の話し方から周りに人がいることが分かったから、
翌日にまた電話をする約束をしてすぐに切りました。
デートの後に私が気持ちを切り替えられないのは、
きっと身体のせいなのだと思います。
彼に抱かれたばかりの身体がまだ彼を恋しがっているから、
心も取り残されたような寂しさを覚えるのでしょう。
前日仕事でとても忙しかった彼なのに、
車で遠くまで紅葉を見に連れて行ってくれました。
携帯電話に保存した美しい景色の一つ一つが
彼が車で連れて行ってくれた場所。
最近の私は二人の時間に飽きているような気がしていたけれど、
そうではなくて、私はきっと彼の優しさにも彼がくれる幸せにも
慣れ過ぎてしまっているのだと思いました。
愛し合った日の翌日、
電話で彼に言われた言葉に私が傷ついたことを伝えたら、
「冗談に決まってるだろう。
そんなこと言われたら俺は冗談も言えないな。」
と彼が言いました。
実際彼とは生まれ育った土地柄もジェネレーションもまるで違うせいか、
笑いの感覚と音楽の趣味だけは少し違うような気がするのです。^^;
特に彼のエロめの冗談は正直私にはちっとも面白くないし、
出来ればやめて頂きたいと思ったりもします。
でも彼が笑顔でとっても楽しそうに言うものだから、
私もついつい大人の対応で許してあげています。
以前もその言葉は傷つくからやめてと言ったはずなのに、
「そんなこと俺には関係ないことだから、忘れた。」
と言う彼。
でも私が少し落ち着いて話をするのを聞いて、
「なんだ…。そういうことなのか…。」
と彼は言いました。
「それで理沙子は俺にどうして欲しいの?」
「分からない。」
「そんなこと、電話で話すことじゃないだろう。」
「だって会ってる時は楽しいからあまり感じないんだもん。」
「楽しいならいいじゃないか。」
「うん…。」
彼は将来のことを心配しても仕方がないと思う人。
私は二人の将来のことが心配になったり、
時には今の関係にさえ不安を持つこともあるのだけれど…。
「俺はどうしたらいいの?俺にはどうすることも出来ないよ。
自分で考えなさい。」
私の不安なのだから、自分で解決するように彼が言いました。
「飽きてないの?」
最近ふとした時に感じる不安をそのままストレートに伝えました。
「飽きてないよ。^^」
すぐに彼の答えが返ってきました。
「ずっと飽きない?」
彼にも私にも分かるはずのない無意味な問いでした。
「なんだ、子供みたいだな。^^」
彼が私によく言う言葉でした。
きっと私のことを馬鹿な女だと呆れているに違いないのに、
不思議に愛情が感じられる言葉でした。
「ずっと、ずっと飽きないよ。^^」
言葉は言葉でしかないけれど、
好きな人の言葉はいつまでも心の中に残るものです。
約束をしない二人だから、こういう言葉がおまじないになって
いつまでも二人を結び付けていてくれればいいのにと思いました。
夜、ホテルから少し離れた串焼きのお店で
私達は美味しいお料理とお酒を楽しんだ後、
タクシーでホテルに戻りました。
シャワーを浴びて、ベッドに寝転んでいる彼の隣に滑り込むと、
私は急に胃の痛みを感じました。
「お腹の調子が悪いみたい…。」
「フロントで胃薬もらって来ようか。」
「うん…。
しばらくしたら落ち着くかもしれないけど。」
彼は私のブルーのキャミソールの裾をまくり上げて、
私のお腹の上に手を置くと、優しく撫で始めました。
「余計に痛くなりそうだからいいよ。」
「いいからじっとして…。」
彼に言われたとおり大人しくじっとしていました。
彼の大きな手でお腹を撫でられているうちに、
少しずつ痛みが治まっていくようでした。
「少し良くなってきたみたい…。」
私がそう言うと、彼は私の左の胸の先端にキスをしました。
「もう〜、やめてよ。」
お腹を撫でられて気持ち良く眠りそうになっていたところで、
彼にいきなりいやらしく攻められて、
私は思わず甘えるような声を上げました。
「何だよ。子供みたいだな。^^」
彼はクスクスと笑いました。
「もう少しお腹をさすっていて…。
また痛みがぶり返すかもしれないから…。」
彼は左腕で私を抱き寄せると、
右手で私のお腹を丸くゆっくり撫でてくれました。
彼の大きな手はとても暖かくて、
私のお腹も暖かく癒されていく気がしました。
薄暗い部屋の中だったから彼は気づかなかったかもしれません。
私は彼の優しさに包まれて、そのまま眠りに落ちていました。
彼が珍しく待ち合わせ時間に遅れました。
前の日の私のメールにも彼からの返信はないままだったから、
私は拗ねた気持ちを隠して生意気に振舞っていました。
彼が勧めるフランスのコメディ映画にもまるで気乗りしない様子の私に、
「ほんと、腹立つよなぁ。^^」
と大袈裟に言う彼。
離れてしまえば、私は彼からのメールや電話を待つばかりの女。
せめて会っている時ぐらいは優位に振舞いたいと思うものです。
ランチは市内のシティホテルにある
お洒落なイタリアンレストランへ連れて行ってくれました。
私が以前から行きたいと思っていたレストラン。
ちょっと贅沢なコースランチを頂きました。
ゆっくりお料理を楽しんでいたら、
彼が観たがっていた映画の上映時間になってしまいました。
結局、この日はホテルのお部屋で映画を観ることに決めて、
私達は街中のレンタルショップへ行きました。
散々迷って選んだのが、アメリカのコメディ映画。
シティホテルにチェックインした後、
彼が持って来たDVDプレーヤーをセッティングしてくれました。
私達はベッドの上でくっついて映画を観ました。
彼には面白かったみたいだけれど、私は所々退屈して寝てしまいました。
映画の後、私達は抱き合いました。 ベッドで二人で観るならロマンチックな映画の方がいいと、
今度は彼に言おうと思いました。
先週末、朝10時にいつもの場所で彼にピックアップしてもらい、
ドライブデートに出かけました。
まず車で向かったのが、
友達に教えてもらったビュッフェスタイルのレストラン。
11時少し過ぎに到着したので、
駐車場がいっぱいになる前にお店に入ることが出来ました。
地元の農園で採れた食材を使ったお料理やデザート、
ハーブティ、フルーツジュースなどを頂きました。
食後は敷地内の美しい庭園を散策しました。
それから、少しずつ色づき始めている山の方へドライブしました。
彼は庭園内を散歩するよりも、
山道をドライブする方がずっと好きなのです。
長時間ドライブは全然平気なのに、歩くとすぐ疲れてしまう人。^^;
「少し歩いた方がいいんじゃないですか?」
と私が言うと、
「俺はいつもゴルフで歩いているからいいんだ。」
と彼は必ず言い返してきます。^^
この日、私は白のカットソーを黒のティアードスカートにインして、
黒のテーラードジャケットを着ていました。
「今日はシックな格好だね。」
と、会ってすぐに彼に言われました。
「面接に行くみたいでしょ?
Tさんの会社で採用してくれますか?^^」
ドライブに行くような格好ではないと思いつつも、
今シーズンに買ったジャケットを早くデートで着たかったから、
気温とお天気に合わせてチョイスしました。
午後の日差しで車の中が暑くなってくると、
「ジャケット脱げば?」
と彼が言いました。
私が止めてと抵抗すると、ますます彼は喜んでしまうみたいです。
4時過ぎに市内に戻ってシティホテルにチェックインしました。
夜の食事に出かけるまでの数時間、
私達はお部屋でゆっくり過ごしました。
私達のデートは予定よりほんの二日延びただけだったけれど、
抱き合える時間をいつもより待ち遠しく感じていたのは、
彼も同じだったようです。
|