こうして私はあなたを好きになった
綴りたいのは残された言葉、なつかしい匂い、
揺れる気持ち、忘れられない感触

2009年08月30日(日) 核心


 彼に会えない日に私が彼と話したくなったら、

 私からメールをした後に電話をするか、彼からかけてもらいます。

 昨日の午前中も急に彼と話をしたくなったから彼に電話をしました。

 初めの頃は私が電話をすると

 何の用事か聞かれることが多かったけれど、

 最近は私の気持ちが分かっているようで理由を聞いたりはしません。

 彼と今度のデートの話や9月に公開される映画の話をしました。

 とりとめもない会話だけれど、彼の声を聞くと気持ちがほっとします。




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 電話を切る前に彼の気持ちが聞きたくなりました。


 「好きですか?」


 「好きだよ。」


 「ほんと?^^」


 「ほんと?って何だよ。

  好きだよ。^^」


 「どのくらい?^^」


 「いっぱい。^^」


 「私もいっぱい好き。^^」


 「早く水曜日が来るといいね〜。」


 「ほんとですね。早く来てくれないかなぁ〜。」



 こういう時の私達の会話は中高生のカップルのものと大差ないでしょう。

 私達にとって大切なのはお互いの好きな気持ち、会いたい気持ちだけ。

 具体的なことや将来のことはお互いに口にしないし、聞かないのです。

 核心に触れないのは暗黙の約束。

 この恋が本物かどうかは別離の時まで分からないでしょう。



2009年08月29日(土) 8月最後のデート


 朝から小雨が降っていて肌寒かったので、

 半袖のブラウスとスカートの上に薄手のジャケットを着て出かけました。

 彼との一日デートは先々週のお泊りデート以来、ほぼ二週間ぶりでした。

 彼と会うのはその間に一度だけランチデートをした日以来です。


 途中、お蕎麦屋さんでランチをしてから、美術館へ行きました。

 彼がレンタルしてくれた音声ガイドを聞きながら、

 館内の作品をゆっくり鑑賞しました。




 美術館を出てから、彼の車でいつものシティホテルへ行きました。

 お部屋に入るとすぐに彼が私を抱き締めました。

 外が寒かったから、彼の胸の中はとても暖かく感じました。

 いつものように彼が先にシャワーを浴びて、

 その後に私がバスルームへ行きました。

 熱めのシャワーを浴びた後、白い小花の飾りがついた黒いキャミと、

 サイドを白のレースと黒の二本の紐で結ぶショーツを着けて

 バスルームを出ました。

 私は彼が寝転んでいるベッドの上に乗ると、

 彼の足の裏をマッサージしてあげました。


 「もう、いいよ。^^」


 まだ数分しかしていないのに、彼が言いました。


 「あまり気持ち良くないですか?」


 「じゃなくて気持ち良かったから、もういいよ。

  今度は他の所をして。(笑)」


 私がベッドの縁に座ると、彼は手を伸ばして私の肩を撫でるようにして

 キャミのストラップをするりと下ろしました。

 身に着けていたキャミとショーツはあっという間に脱がされて、

 ほぼ二週間ぶりに彼に抱かれました。




 お昼寝の後、彼が見つけてくれた新しいお店に行きました。

 モダンでシックな店内はデートにぴったりの雰囲気で、

 私達はカウンターに座って美味しい鶏のお料理を頂きました。

 同じビルの中に彼が時々利用するという日本酒のバーがありました。


 「日本酒のバーってどんな感じなんですか?」


 「ここで食事した後、行ってみるか?^^」


 「ちょっと行ってみたいです。^^」


 「その代わり、この後そこへ行ったら帰りはタクシーで帰るんだぞ。」


 ホテルを出る時間までアルコールが抜けないことを考えて

 彼が言いました。


 「じゃあ、行かない。」


 彼の言葉に私がすぐに反応すると、彼が笑いました。


 「なんだ、そうか。^^」


 「はい。^^

  やっぱりお店をはしごするのはお泊りの時にします。」


 最近は帰りは彼の車で送ってもらうことに慣れていたし、

 その日はホテルに戻ってからもう一度彼に抱かれたいと思ったからです。




 お部屋に戻ってから、しばらくお部屋で二人でテレビを観ていました。

 私と彼は人の好みが似ていると思うのです。

 彼が好感を持つお店のスタッフやタレントは、

 私も素敵だと感じることが多いのです。

 だからたとえそれが女性であっても、私は素直に認めることが出来ます。




 この夜、私は今までずっと拒んでいた行為を受け入れました。

 きっと私の羞恥心を軽くするためでしょう。




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 やがて、私もその強い快感に恥ずかしさを忘れて喘いでいました。




 深夜、私達はホテルを出ました。

 外はまだ雨が降っていたけれど、気温は少し上がっていました。

 帰りに彼の車で送ってもらうことは

 一人でタクシーで帰るよりもずっと嬉しいことなのに、

 家が近づいてくるとやっぱり寂しくなってしまうのでした。

 この日はいつもよりも激しく彼と抱き合ったから、

 余計にそれを強く感じました。




 私が車を降りる時、道路には人が出ていたので、

 彼は私にキスをしませんでした。

 私は彼の右手をそっと握ってから車を降りました。

 彼は車の中から二度手を振ってくれました。

 彼は今までと変わることなく優しいのに、

 少しずつ欲張りになっていく自分が嫌だと思いました。



2009年08月25日(火) 彼のためにしてあげたい


 「うちの岳にそっくりだな。^^」


 と彼はよく私に言います。

 岳は美味しいものにありつけそうな時は

 いい子にしてじっと待っているけれど、

 嫌なことを命令されると聞こえないふりをするそうです。

 岳は彼の帰りがどんなに遅くなっても彼を待っていて、

 彼の車の音が聞こえると玄関に駆けて来るそうです。

 犬は飼い主がきちんと躾けないと我侭な駄目犬になると

 彼が言っていました。




 私は彼に躾けられたわけではないけれど、

 彼に何かしてと言われることが好きだったりします。

 先々週のお泊りデートの二日目にドライブから帰って部屋に戻ると、

 彼は脱いだアディダスのTシャツを私にポイと投げました。

 車の中で食べたチョコのジェラートのシミが出来てしまったのです。

 私はお湯と石鹸水でシミ抜きをして、

 彼のTシャツを部屋の中に干しました。




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 ベッドの中では、

 彼にこうして欲しいと言われたことをしてあげることが好きです。

 外では完璧に私をリードしてくれるのに、

 二人きりになると私に甘える彼が愛しいのです。



2009年08月23日(日) 加速


 深夜1時過ぎに彼からメールがありました。

 もやもやしていた気持ちがあっという間に吹き飛んでしまう現金な私。

 朝メールを下さいと書いてあったので、

 時間が空いた時に電話で話したいと翌朝のメールで伝えました。



 夕方、ゴルフコンペを終えた彼と電話で話しました。


 「お疲れ様でした。^^」


 「本当に疲れたよ。」


 「今日は調子はどうでしたか?^^」


 「今日は良かった。

  ベストグロス賞を貰ったよ。」


 「凄い!おめでとうございます。^^」


 「奢ってやるよ。^^」


 「ほんとですか?^^

  賞金を貰ったんですか?」


 「貰ったよ。何が食べたい?」


 「何がいいかなぁ…。」


 いつもご馳走して頂いているのだけれど、

 賞金で奢ってくれるという彼の言葉が嬉しかったりします。

 何より彼の明るい声は私の気持ちを元気にしてくれます。





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 決して記憶力が良い方ではないけれど、

 彼の言ったことは自然に覚えてしまうようです。

 最近では彼の交友関係もほとんど分かってきたので、

 会えない日の彼の行動パターンも掴めるようになってきました。

 付き合い始めの頃の日記を読むと、

 決して彼がアプローチするはずのない女性に

 焼餅を焼いたりしているから笑ってしまいます。



 彼と話しながら、会いたい気持ちが加速していくのが分かりました。

 夏休み前から楽しみにしていた美術館デート。

 風に揺れる花柄のシフォンのスカートを着て行こうと思います。



2009年08月21日(金) メール嫌い


 夜遅くなるけどメールをすると言っていた彼。

 一日が終わろうとしているのに、まだ彼からのメールは届きません。

 きっと酔っ払って忘れているのでしょう。

 メール嫌い再発。

 来るか来ないか分からないものを待つことが嫌です。



 会って伝える言葉。

 電話で伝える言葉。

 メールで伝える言葉。




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 どこから送っているのか、

 誰と一緒にいるのか、

 どんな気持ちで打ったものなのか、

 本当のところは何も分からないから…。

 ハートマークも絵文字も真実は何も伝えていないのです。



 「お酒を飲むと理沙子のことを思い出す…。」って言っていたのは誰?

 待ちたくないと思いつつ眠れない自分はもっと嫌。



2009年08月20日(木) ポジティブ


 「私、Tさんが枯れるまで側にいるね。^^」


 「俺はまだ枯れてないだろうが。^^」


 先日、ワインバーで彼と交わした会話です。

 少し酔ってはいたけれど、あの時のあの言葉は私の本当の気持ちです。

 どんな形でもいいから、私はずっと彼と繋がっていたいと思うのです。

 出来ればこのままずっと恋人でいたいけれど、

 その関係がいつか友達に変わったとしても…。



 彼と付き合い始めてから、

 私は性格が以前よりポジティブになったような気がします。

 それは彼の明るく大らかな性格が私に影響しているからでしょう。

 彼とのポジティブな関係が私の仕事や家族や友人との関係にまで

 良い影響を与えてくれているような気がします。



 私達は二人でいる時にネガティブな話題を持ち出すことはほとんど

 ありません。

 でも時々、ふとした話題から彼の複雑な事情や過去や気持ちに

 触れることはあります。

 誰の人生も楽しいことばかりではないからです。

 それでも彼は弱音を吐かないし、人の悪口を言わないし、

 笑顔を絶やさない人です。

 彼の笑顔はいつも私を幸せにします。

 だから、私もきっと彼といる時は幸せな笑顔をしていると思うのです。




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 私の人生には辛いこともあることを彼は知っています。

 私達はそれなりに年を重ねているから、どんなに普段明るく見える人でも

 悲しみや苦しみを持っているということを知っています。

 そして生きている限り、

 私達はそれらと向き合わなければならないのです。

 私は彼が私の悲しみを理解してくれているだけで十分です。

 彼に依存してしまったら私は弱くなってしまうから、

 お互いに甘え過ぎない今の関係がいいのだと思います。

 彼が側にいてくれるだけで、私はどんなネガティブな状況にあっても

 強く前を向いて生きていけると思うから。



2009年08月19日(水) 1時間半のランチデート


 「会えて良かった〜。^^」


 「そう言われると嬉しいよ。^^」


 彼の多忙なスケジュールのため、

 本当は2週間会えなかったはずの私達。

 私から彼にお願いしてランチデートの時間を空けてもらいました。




 ゆっくり食事出来る場所ということで、

 彼の車でシティホテルの中の中国料理のレストランに行きました。

 お料理を待つ間も食事中も

 私達はずっと途切れることなくお喋りしていたような気がします。

 
 「先週のお泊りデート、とっても楽しかったです。」


 「俺も楽しかったよ。」


 「夢みたいなひとときでした。^^」


 「声がでかい。(笑)」


 私は声を潜めて彼に尋ねました。


 「ねぇ、別れ際、Tさんがもうホテルを出ようとしていて、

  私がバスタオルを巻いてバスルームから出て来た時に、

  『もう一度するか?』って聞いたでしょ。

  あの時、もし私が『して。』って言ったら、もう一度してくれたの?」


 「その時になってみないと分からないけど、したと思うよ。^^」


 「な〜んだ。^^

  それならそう言えば良かった。損したなぁ。」


 「それは後になってケーキをもう一つ食べておけば良かったって

  言ってるのと同じことだろう。(笑)

  そこでもう一つ食べたとしても、また後で食べたくなるんだから。」


 「それはそうだけど…。

  私がそう言ったら断られそうな気がして言わなかったの。

  断られると悔しいから。^^」


 「今日のこのデートで来週まで我慢しなさい。^^」


 「我慢出来ないかもしれないな。^^」


 「おかしいじゃないか。前は何ヶ月でも我慢出来たんだろう?」


 彼は元彼と付き合っていた頃のことを言いました。


 「半年でも大丈夫でしたよ。

  あの頃は真面目ないい子でしたから。^^

  Tさんのせいでこうなっちゃったんです。」


 「俺のせいなのか。(笑)」


 受信メールのほとんどは読んだら削除してしまう彼ですが、

 先週のお泊りデート中に私が送ったメールや画像は保存してあると

 彼が言いました。


 「消し忘れた。^^」


 「ひどい。消そうと思ってたんですか?」


 「いや、ちゃんととってあるよ。見るか?^^」


 彼は携帯電話を開いて、私が送ったメールや画像を見せてくれました。

 中には私がお部屋で撮ったセルフ画像や

 窓から見た夜景の画像もありました。




 駐車場へ降りるエレベーターの中で二人っきりになると、

 彼は私の唇に二つ、小さなキスをしました。

 そして、黒のクロップドパンツを穿いていた私のヒップに

 軽くタッチしました。




 車の中で来週のデートの話をしました。

 次回のデートでは私達は美術館へ行く予定になっています。

 
 「今日会えたことの一番の収穫は…あの話が聞けたことだな。^^」


 「あの話って?」




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 男も女も好きな人に求められることは嬉しいことなのでしょう。

 そんな当たり前のことを彼と付き合うまで忘れていた私。

 恋が上手くいっているということは

 お互いの気持ちや望みが自然にreflectし合うことなのです。




 私が彼の車を降りる時に、


 「今度会う時までいい子にしていてね。^^」


 と私が言うと、


 「そっちこそ、ちゃんといい子にしてるんだぞ。^^」


 と彼が言いました。




 短い時間だったけれど、彼の笑顔に会えていっぱい話が出来たから、

 今度会う日まで頑張って過ごせそうです。



2009年08月18日(火) 四日目の朝


 明け方、彼の動く気配で私は目を覚ましました。

 前の晩、抱かれないまま眠りについたので、

 朝になったら彼と抱き合えると思っていました。



 そんな私の気持ちに彼は気付いている様子もなく、


 「飲み過ぎた…。」


 と疲れた声で呟きました。

 彼はベッドを離れるとテレビの前のソファに座りました。

 そして、石川遼が出場している全米プロ選手権の中継を見始めました。

 中継が終わると、彼は隣のベッドに入って朝の情報番組を見ていました。

 私は二言、三言、彼と言葉を交わしましたが、

 そのうち隣のベッドから彼の寝息が聞こえてきました。

 今度は私の方がすっかり目が覚めてしまったので、

 バスルームへ行きシャワーを浴びました。

 髪を洗い、ドライヤーで乾かして、メイクもしました。

 
 「どうしたの?」


 ベッドから彼の声が聞こえてきました。


 「用意してるの。

  私もあなたがゴルフに出かけた後、すぐにここを出るから。」


 私が時々咳き込む音が聞こえたのか、


 「大丈夫なのか?」


 と彼が言いました。




 時刻は午前8時を過ぎた頃でした。

 彼は友人とのゴルフのために10時にはホテルを出ると言っていました。

 私はキャミとショーツのまま、眠っている彼の枕元へ行きました。

 そして、彼の寝顔にそっとキスをしました。


 「こっちにおいで。」


 目を覚ました彼が、私の手を引っ張ってベッドに誘いました。




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 抱き合った後、彼はシャワーを浴び、ゴルフウエアに着替えました。

 彼は赤いポロシャツと茶のズボンを着ていました。

 彼はベッドに横になっていた私の隣に来て、

 その格好のまま寝転びました。

 私達はしばらくベッドの上でお喋りしていました。

 それまでのゆったりした時間の流れが夢だったかのように、

 それからはあっという間に時が過ぎていきました。

 一人でベッドに残されるのが嫌だったので、

 私が先にベッドを離れようとすると、


 「行くなよ。」


 と彼が私を抱き寄せようとしました。

 多分私達は二人とも寂しがり屋なのだと思います。

 私はもう一度彼に抱き締められたい気持ちを抑えて、

 ベッドを離れました。




 私がもう一度シャワーを浴びてバスルームから出ると、

 彼は既に起きて自分の荷物をまとめていました。


 「もう出るんですか?」


 「会計を済ませないといけないから、早めに行かないと。」


 「そうですか…。」


 「電話もメールもいつでもしていいからな。」


 「はい、夕方電話してもいいですか?」


 私は彼がゴルフが終わって帰る頃に電話をすると言いました。



 彼は白いバスタオルを巻いて立っている私の側に来て、


 「もう一度するか?^^」


 と甘い声で言いました。



 あの時、もう一度抱いてとおねだりしていたら、

 彼は本当に私を抱いてくれたのでしょうか?

 彼が部屋を出た後、

 はしゃいでいた私の気持ちがフェードアウトしていくのが分かりました。

 私は自分の荷物を手早くまとめると、慌しく部屋を出ました。



2009年08月17日(月) 滞在三日目


 朝、ドライヤーで洗ったばかりの髪を乾かしていると、

 仕事に向かう彼から電話がありました。

 
 「いいニュースがあるよ。」


 「どんなニュースですか?^^」


 「今夜、そっちに泊まれることになったから。^^」


 「はい。^^」


 「なんだ。あまり喜んでないみたいじゃないか。」


 「いえ、来週会えることになったのかと思ったから。^^;」


 「失礼な奴だな。^^」


 「あはは、すみません。^^」


 「11時半頃、そっちに行けるから。

  ちゃんと大人しくしているように。」


 彼は私の喉の調子がまた悪くなっていることを心配していました。


 「一人だから大人しくしてますよ。^^」


 「テレビを見て大きな声で笑ったりしないように。」


 「は〜い。^^」




 彼はお部屋に来ると、ソファで寛いでいた私の隣に座りました。

 
 「今日は一日雨みたいだから、

  ずっと部屋に閉じこもって最低5回はしような。(笑)」


 「会えない2週間分をしちゃうんですか?^^」


 「そうだよ。^^」




 お昼は彼の車で以前私が携帯電話を置き忘れた鰻屋さんに行きました。


 「前に来たのは5月の初めだったんですね。」


 携帯電話に保存されているひつまむしの画像の日付を見て、

 私が言いました。


 「その日のうちに二度も来たんだよな。

  あのことは一生忘れないからな。^^」


 「一生って。^^」


 私達の会話を聞いて、お店の奥さんが笑っていました。




 帰りの車の中で、


 「何か甘いものが食べたいな。どこかで買って行こう。」


 と彼が言いました。


 「和菓子ですか?」


 「洋菓子だよ。スイーツ。^^」


 途中、私達は有名なホテルのケーキショップに寄って、

 ショートケーキ2つとマンゴープリンとパンナコッタを買いました。




 お部屋に戻ると彼はすぐに私を求めました。

 私達はカーテンを閉めて、お部屋の照明を少し落として愛し合いました。

 三日続けて抱き合ってもお互いの身体に少しも飽きないどころか、

 抱き合う度に求め合う気持ちが強くなるような気がしました。




 夕方になって私は出かけるためにシャワーを浴びました。

 ヘアアイロンで綺麗に髪を整えました。

 光沢のあるタイトな黒のスカートと濃いブルーのツインニットを着て、


 「用意が出来ました。^^」


 と彼に声をかけました。

 彼は私を見て、


 「可愛い。」


 と言ってくれました。




 焼肉屋さんで食事をした後、私達の共通の知人であるソムリエの男性が

 最近オープンしたワインバーへ行きました。

 私達がお店に入った時、まだ誰も他のお客さんがいなかったので、

 しばらくソムリエの男性と三人で色々な話をしていました。

 そのうち彼が調子に乗って、以前その男性が働いていたお店で

 私がスタッフの女の子に焼餅を焼いた話をしようとしました。

 あの時、既にその男性はお店を辞めていて、

 私達はあの日以来そのお店には行っていないのです。

 私は彼がどういうつもりでその話をしようとしたのか

 分かりませんでした。




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 それから、携帯電話を開いて彼にメールを送りました。


  もう何もしてあげない。


  苛めないでね。


 一行ずつのメールをどちらもハートマーク付きで

 隣に座っている彼の携帯電話に送りました。




 ワインバーを出てから、私はほろ酔い気分で彼に言いました。


 「Tさんって、自分は軽い気持ちでつきあってるけど

  私はTさんにぞっこんだってことを他人に知らせたいんでしょ?^^」


 彼は私の話を心底面白がっているかのように、笑って聞いています。

 
 「でもね。

  Tさんがそういう風にするのは私が好きだってことだから。」


 彼は私を優しく見つめて、


 「うん、好き。^^」


 と言いました。




 タクシーの中で彼は私の右手をギュッと握りました。

 あの部屋で彼と過ごすのも今夜が最後だと思うと、

 少しだけ切ない気持ちになりました。




 お部屋に入ると彼は私の身体にあちこちタッチしてきました。

 この日の彼は「5回しよう。」と言ってみたり、

 焼肉屋さんでさりげなくヒップにタッチしてきたり、

 いつもにも増してエッチモードでした。^^

 私達はソファに並んで座って冷蔵庫に入れておいたケーキを食べました。

 ショートケーキを1つずつ食べてから、

 マンゴープリンとパンナコッタをお互いに食べさせっこしました。


 「朝までにあと4回しような。^^」


 「Tさん、今日はもう無理だと思いますよ。(笑)」


 彼はこの日焼肉屋さんでビールを中ジョッキ3杯、

 ワインバーでワインやウイスキーを合計5杯も飲んでいました。




 結局、この夜はしばらくベッドでじゃれ合っていたけれど、

 そのまま二人とも眠ってしまいました。

 翌朝の彼はと言えば、案の定ひどい二日酔いでした。^^



2009年08月16日(日) 滞在二日目


 二日目は彼と郊外へドライブに行きました。

 途中美味しいお蕎麦屋さんでランチをして、

 美しい湖や滝を見に行きました。



 ルナの前だからか、ドライブ前に飲んだ酔い止めの薬のせいなのか、

 この日はドライブ中もホテルのお部屋に戻って来てからも

 私はずっと眠くて仕方がありませんでした。

 シャワーを浴びてベッドに入るとすぐに彼に求められたけれど、

 私は眠気に勝てずにそのまま眠ってしまいました。



 目覚めた時、私は彼の腕の中にいました。

 私は長いこと熟睡していたようです。

 ベッドの中で触れ合っているうちに彼が欲しくなってきました。

 彼が予約してくれたディナーの時間まであまり時間がなかったので、

 私が着替えるためにベッドを離れようとすると、


 「少しだけ繋がろう。」


 と彼が私を抱き寄せました。




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 痺れるような快感に私が思わず腰を動かすと、


 「動いちゃ駄目だよ。」


 と彼が掠れた声で言いました。

 私はそのまま彼と繋がっていたい衝動を抑えて、

 彼から身体を離しました。




 中国料理のレストランで、


 「今夜はあまり飲まないんですね。」


 と私が言うと、


 「後で理沙子としたいから。

  昨夜は飲み過ぎたから。欲しい気持ちはあったんだけど。」


 と彼がストレートに言いました。

 こういう時の彼は何だかとても可愛く見えてしまうのです。


 「俺、欲求不満なんだ…。」


 と彼があっさり言うので、


 「えっ、どうしてですか?^^」


 と素知らぬ振りをして少しだけ意地悪してみました。




 お部屋に戻ってから、今度はきちんと彼と繋がりました。

 それからベッドの中で彼と翌日のことを話しました。


 「明日も泊まってゆっくりしていくといいよ。」


 と彼が言いました。


 「明日の夜はあなたと一緒に帰ろうと思っていたんだけど。

  翌朝一人でホテルを出るのは寂しいから。」


 「あさっての朝、ゴルフに行く前にここに寄るからさ。」


 「そうなんですか?」


 「理沙子の寝込みを襲いに来るから。^^」


 「あはは。

  疲れてゴルフが出来なくなっちゃうんじゃないですか?^^」


 「な、いいだろう?^^」


 「う〜ん、考えておきますね。

  明日そんな気分になったら泊まっていくことにします。^^」




 夜中、お部屋を出る前に、


 「夜景が綺麗だよ。まだ見てないだろう?」


 と彼が言いました。



 彼が帰った後、私は一人で大きな窓の向こうに煌く夜景を眺めました。

 リザベーションの時に、

 彼が夜景が綺麗に見える街側のお部屋をリクエストしてくれたのでした。

 
  素敵なお部屋と夜景をありがとう。


 私は撮ったばかりの夜景の画像を添えて、

 彼におやすみメールを送りました。



2009年08月14日(金) ホテルで過ごす夏休み


 夕方の5時頃、彼が既にチェックインしていたホテルに着きました。

 このホテルは今年の4月に高層階のハイグレードなお部屋を

 リニューアルしたばかりでした。

 彼がリザーブしてくれたお部屋も

 スタイリッシュな家具と最新の設備が整えられていました。

 二つの大きな窓から市内が見渡せる広々としたお部屋には、

 マッサージチェアや洗い場付きのバスルームがありました。


 「こんなに豪華なお部屋に3泊も泊まっていいんですか…。」


 「理沙子がずっとここで過ごすからいい部屋を取ったんだよ。」


 彼は2日目と3日目の午前中には仕事があり、

 4日目にはゴルフの予定が入っています。

 彼の居ない間、私が過ごしやすいように、

 彼がお部屋をアップグレードしてくれたようです。




 彼がチェックインしてから、既に2時間近く経っていました。

 彼は白いバスローブに着替えていて、ベッドサイドには読みかけの本、

 テーブルの上にはビールの空き缶が二つ置かれていました。

 私がソファの彼の隣に座るとすぐに、

 彼は私の唇に優しいキスをしました。

 そして、待ちきれないように


 「早く、シャワーを浴びておいで。」


 と言いました。




 生理前の私の身体はとても感じやすく、それが彼にも伝わるようで、




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 シャワーで汗を流した後、

 彼が予約してくれたお寿司屋さんへ行きました。

 板前さんの一人が彼の顔を見て、


 「Mさん、久しぶりだね〜。」


 とにこやかに言いました。

 彼にとっては昔馴染みのお店ですが、私にとっては初めてのお店です。

 恋人同士であることが一目で分かってしまうような

 彼のおおっぴらな振る舞いに私がドキドキしていることなど、

 彼は少しも気にしていない様子でした。




 ホテルに戻ってベッドでしばらくじゃれあっていたけれど、

 そのまま1時過ぎまで眠ってしまいました。

 彼は翌朝早くから仕事があるので帰らなければなりません。

 彼はベッドから出て服に着替えると、私におやすみのキスをして、


 「家に着いたらメールするから。」


 と言いました。




 彼からのメールには一緒じゃなくてごめんと書かれていました。

 数行だけの短いメールだったけれど、彼の優しさが伝わって来ました。

 私は一人で眠る寂しさよりも翌日また彼に会えることが嬉しくて、

 心地良いベッドの中で幸せな気持ちで眠りにつきました。



2009年08月09日(日) もう二度と


 去年に比べて今年の夏はずっと過ごしやすいと思うのは、

 涼しい日が多いからだけではないでしょう。

 あの人と幾度と無く傷つけ合い、

 修復を試みては落胆を繰り返していた去年の夏。

 あの頃のことがずっと遠い日々に思えるほど、

 今年の夏は穏やかに過ごしています。



 週末、彼に電話が欲しいとメールを送ると、

 外出先の彼からすぐに電話がありました。

 
 「来週のデートなんですけど時間がはっきり決められないので、

  ホテルで待ち合わせでもいいですか?」


 「わかった。

  俺が先にチェックインして、

  メールでルームナンバーを知らせるから。」


 「Tさんがホテルに着くのは何時頃になりそうですか?」


 「3時頃かな。それ以降なら大丈夫。」


 「会いたくなってきましたか?^^」


 「そう言う理沙子はどうなの?^^」




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 彼と付き合い始めた去年の秋からずっと

 私達は会いたい時にはいつも会っています。

 もし私達が自由に会えない状況になったら、

 きっとこの関係を続けていくことは不可能でしょう。

 メールや電話でのやり取りだけでは

 本当のコミュニケーションとは言えないと彼が言います。

 同じ時間、同じスペースを共有することでしか、

 リアルな彼を知ることは出来ないと思うのです。



 彼とは遠距離恋愛は出来ないでしょう。

 猜疑心や不信感の応急処置が出来ないような恋、

 嘘やごまかしが繰り返し許されるような恋など

 もう二度としたくないと思うのです。



2009年08月07日(金) 年の差


 「今日はスカートなんだね。」


 シャツワンピースを着ていた私に彼が言いました。

 私はドライブの時はハーフパンツかクロップドパンツをはいていることが

 多いからです。



 彼と音楽を聴いたり、お喋りしたりしながら、

 車はひまわり畑を目指して走りました。

 高速道路を降りてから、

 彼が調べてくれた釜飯のお店でお昼ご飯を食べました。



 お店を出て、更に30分ほど走ると、

 真夏の青空の下に一面に広がる黄色い絨毯が見えました。

 彼と自転車をレンタルして、

 どこまでもひまわりが続く坂道を登っていきました。

 照りつける日差しの中、上り坂はさすがにきつかったけれど、

 心地良い風を切って走る下り坂は爽快でした。

 下り坂の途中で彼が自転車を置いて、ひまわり畑の土の上に降りました。


 「理沙子もここに降りておいで。」


 ためらっている私の手を彼が引っ張りました。

 少し低い所から眺めるひまわり畑はどこか違って見えました。

 しばらく彼と並んでそこに佇んでいると、

 涼しい風が吹いて来て汗ばんだ私達の顔を撫でていきました。


 「涼しい。^^」


 「だろう?」



 市内に戻る車の中で私は眠ってしまいました。

 途中で目が覚めた時に、


 「ごめんなさい。寝てしまいました。

  私が寝ていたらTさんも眠くなっちゃいますよね。」


 と私が言うと、


 「いいよ。今は寝ていて。後でちゃんと起きていてくれるように。^^」


 と彼が優しく言いました。



 5時を過ぎた頃、私達は市内のシティホテルに着きました。

 シャワーを浴びてから、彼に抱かれました。

 二人とも身体は疲れていたはずなのに、




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 愛し合った後、私は彼の腕の中でそのまま眠ってしまいました。

 目覚めてからもう一度シャワーを浴びて、洋服に着替えました。

 それから、昼間よりだいぶ涼しくなった夜の街に出かけました。

 二人ともビールを飲みながら焼き魚を食べたいということで

 意見が一致したので、新規開拓の居酒屋さんへ行きました。



 彼には言わなかったけれど、この日は何度か彼との年の差を感じました。

 去年はほとんど感じなかったのに、

 最近彼の疲れた顔を見るとひどく心配になります。

 あからさまに気遣われることを嫌う彼だから、

 私はさりげなく彼が無理をしなくてもいいようにしてあげられたらと

 思うのです。



2009年08月03日(月) 理解


 夜、彼と食事をしながら、その日に観た映画の話をしました。

 映画の主人公の女性は幼い頃に母親を亡くしていました。

 そのことが彼女の人生や恋愛観、父親、妹との関係に

 大きな影響を与えていました。

 彼は実の母親の記憶がほとんどないと言いました。

 私には幼い頃に親を亡くした子供達の思いは

 健康に長生きしている親に対する私達の思いよりも

 ずっと強いように感じられるのでした。

 それは幼い子供に先立たれた親の気持ちにも言えることでした。



 彼は時々ふざけて私の口真似をします。

 私は親が子供を叱るような言い方をすることがあるそうです。^^;


 「そんな風に言うけど、

  Tさんは本当はたまに叱られたいんじゃないじゃないですか?^^」


 「今言われて初めて気付いたけど、本当にそうかもしれない。」


 わんぱくで、学校ではよく先生に叱られていたという彼。

 それでも家で育ての母親に叱られたことは一度も無かったそうです。



 毎週会う度に彼とは色々な話をします。

 それは二人で食事をしている時だったり、

 愛し合った後のベッドの中でだったり…。

 彼と一緒に映画を観ると、

 隣に座っている彼がこの場面でこんな風に感じているのではないかと

 想像出来ることがあります。

 まだ彼と付き合い始めて一年に満たないのに、




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 帰りの車の中で、

 もう一つ一緒に観たいと思っている映画があると彼が言いました。

 まだ日本では公開されていないフランス映画なのだそうです。


 最近の私は焼餅を焼いて不安になったりすることがほとんどありません。

 以前よりもずっと彼のことを理解するようになったからだと思います。



2009年08月02日(日) 愛おしい気持ち


 デートの前日のゴルフで彼は大腿骨を痛めていました。


 「脚、大丈夫ですか?」


 迎えに来てくれた彼の車の中で私は尋ねました。


 「午前中、病院に行って来た。

  動かさなければ痛くないよ。

  歩く時、ちょっと脚を引きずるけど…。」



 車を駐車場に入れて映画館へ向かう時になって、

 彼が痛そうに左の脚を引きずっているのを見ました。


 「肩を貸しましょうか?^^」


 「要らない。(笑)」




 映画を観終わってホテルに行きました。


 「これ、脱がせてくれる?」


 彼に言われて、ベッドに座っている彼の左足の靴を脱がせました。

 そして、彼のオフホワイトのズボンを脱がせてあげた後に、

 彼の左腿の内側に貼ってある湿布を新しいものに取り替えました。




 それから、彼はベッドに座ってビール、

 私は窓際の椅子に座ってチューハイを飲みながら、

 しばらくお喋りしていました。


 「こっち、来て。」


 彼が自分の左側のベッドカバーをポンと叩いて言いました。


 「駄目ですよ。脚が痛くなるから。」


 彼が私の腕をギュッと掴んでベッドの方へ引っ張りました。


 「いいから、おいで。^^」


 「駄目。お医者さんに怒られちゃうから。^^」


 私もベッドに引っ張られまいと思いっきり抵抗すると、


 「すごい力だな。(笑)」


 と彼が驚いて言いました。

 まだ彼が私に隣に来て欲しそうにしていたので、

 私は服を着たまま彼の隣に寄り添いました。

 彼は私に繰り返しキスをすると、

 私のシルクのブラウスを捲りました。

 そしてブラの隙間から手を差し込むと、私の胸に触れました。。




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 「それは無いです。^^」


 と私が彼を見つめて真顔で言うと、彼が笑いました。


 「これ、脱いで。」


 ブラウスにボタンやファスナーがないことに気付くと、

 彼がじれったい様子で言いました。

 
 「駄目よ。欲しくなっちゃうもん。

  それに、もうすぐ食事に行く時間でしょう?」


 彼は和食のお店に予約を入れてくれていたのでした。


 「そっちよりもこっちが優先。^^」


 彼は私を感じさせようと、

 胸の先端を弄りながら私の耳たぶに舌を這わせました。


 「いつもは予約の時間に遅れちゃ駄目って言うくせに。^^」


 「今日はすぐ帰って来よう。

  料理一品と酒一杯で帰ろうな。^^」




 その和食のお店へ行くのは本当に久しぶりでした。

 私達は奥のテーブル席に座って、

 彼は日本酒、私は白ワインを飲みながら

 ご主人の心づくしの美味しいお料理を頂きました。



 私達がお店を出た時に、

 いかにもそれらしい髪型と服装の女の子が後から出てきて、

 携帯電話で話していることに気付きました。

 確かカウンターでかなり年配の男の人と一緒にいた女性です。


 「見るからに同伴だな。^^」


 彼が言いました。


 「あのお店で…珍しいですね。」


 「あの店はそういうことに使う所じゃないだろう。」


 確かにそのお店はビジネスでもデートでも友達同士でも、

 本当に大切な人と共に時間を過ごすのにふさわしい場所に思えます。

 彼が二度目のデートで初めて連れて行ってくれたお店です。

 あの日の朝のメールには、


  今晩一緒に行きたいお店の予約が取れました。

  喜んでくれるといいなぁ。^^


 と書かれていたことを思い出しました。




 お部屋に戻るとすぐに彼はシャワーを浴びました。

 私も彼の後にシャワーを浴びてから、

 ベッドに座っている彼の隣に滑り込みました。

 
 「理沙子、可愛いよ。」


 彼が耳元で囁きました。


 「濡れちゃう…。」


 彼に胸や脚を愛撫されながら、吐息混じりに呟きました。


 「もう濡れてるよ…。」


 彼はそう言って、

 既に熱いものが溢れているそこには触れず、

 優しい指使いで私の腿の辺りをゆっくりと撫でました。




 この夜、

 彼は自分の左の腿をかばうような方法で私を抱いてくれました。

 愛し合った後、私達はそのまま眠ってしまいました。

 12時を過ぎた頃、私が先に目を覚ましました。

 隣を見ると彼はまだ静かに眠っていました。

 私はしばらく彼の顔を見つめていました。

 私は彼の顔がとても好きです。

 じっと彼の寝顔を見つめていたら、

 愛おしい気持ちがこみあげてきました。


 「どうした?」


 私の視線に気付いたのか彼が目を覚ましました。


 「ぐっすり寝てたみたいです。」


 「理沙子、激しかったもん。」


 彼が私の肩を抱いて、優しく言いました。


 「気持ち良かった…。」


 私はそう呟くと、日焼けした彼の胸にキスをしました。


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理沙子

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