雑念だらけ
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2006年10月27日(金) 見たことのある光景


何ってわけじゃないけど、昨日テレビを見てての話。

ある番組のコーナーで、部屋の中に雑誌の山を作ってしまってその中で生活していた男の人のレポート?っていうのか密着取材っていうのかをやってて。
用事をしながらなのでキチンとは見ていないが、その部屋の様子を見て「おお・・・」と声が出てしまった。

似ているのだ、
あの部屋に。
すばらしい崩壊ぶり。




部屋にいるとホッとする、外との接点は煩わしい、これが自分の世界、フィギュアには一体感のようなものがある、みたいなことを言う男性。

が、ビルの取り壊しのためにそんな愛しい部屋から出なくてはならない、だから複雑な心境で不要品を一掃。

新しい整った部屋での新しい生活、床も見える、
前の部屋にあったフィギュアはケースに飾られていた。
男性は広々した新しい部屋で喜んでいた。




私が彼と出会う前に、彼は一度引っ越しをしている。
ビルの取り壊しのために。
引っ越したばかりの部屋に棚を置いて中にフィギュアを飾ったそうだ。
昔は布団を敷いて、友人も泊まりに来ていたらしい。
私が見た時はその棚がどこにあるのかさえ解らなかった。雑誌と本とオモチャの山に埋もれていた。


テレビの男性の部屋の崩壊具合も言葉も行動も考え方も、全部彼とオーバーラップした。
もちろんその男性は、あの彼ではないのだが。


たまたま一緒にテレビを見ていた人が居て、
「すごいねえ〜!なんでああなるのかしらねえ〜」

なんででしょうねえ
いくら本人がよくっても、ずっと居たらダメですよ

「あんなとこで寝るの〜!?疲れないのかしら、あんな狭くて」

疲れないですよ、本人はね
でもそのうち考え方が変わっちゃいますよ、多分




その人は以前の私の暮らしを知らない。

片付いた部屋で話す男性を見てニコニコと笑って
「あら、片付けたらスッキリしたわ〜良かった、こっちがいいわよね、やっぱり」

ですよね



番組のコーナーは終わった。




どこかで見た世界だった。
どこかじゃなくて、「あそこ」だけど。
デジャブだった。



この男性の部屋が、生活が、元に戻らない事を願う。


2006年10月10日(火) 付き纏うもの

書くまいか、とも思ったし ここにもう書くことはないだろうと思っていたが。
すみません。


***


土曜日、昔からの女友達2人と久しぶりに会った。
ちょうど私の周辺があれこれ変化し始めたころから会っていなかったので本当に久しぶりだった。

ある話の流れから私の、当時のことになった。

彼女達は私が離婚したことは知っているが、私達夫婦の間でどんなことがあったか、私が暫くの間どこに居たのか全く知らない。
話したことがない。
私のこと、夫婦のこと、そしてあの例の彼のことを全部知っているのは一人だけ。
助けてくれた友人だけだ。



「あの頃、ヨウさんは何をしてるのかどこに居るのかどうして夫婦仲が悪くなったのかしつこく聞きまわる人がいたのよ」

「Rさんよ。しつこかったわ。今でも話題にするし」

「私達も知らなかったからそう言ったら、
『探し出して連絡してくれ、私が夫婦とは何かを説教してあげる、
なんで私に相談してくれなかったのかしら』
ってね・・・」

「私達もさあ、ヨウさんがどうしてるのか心配してた。
でもねえ、ヨウさんの問題だから私達がどうこう言ったらいけないと思ったの。
なのに、Rさんは、『きっとこうだ、間違いない』みたいに噂を広めてたらしくて」

「怒ったよ、私達。
想像でそんなこと言うな、人のことより自分の家庭の心配してろ、って」


***

で、思い出した。
Rさんの噂話好きで仕切りたがりの性格を。
その人の友人も似ていた。
私が離婚する頃に、わざわざ私の職場に来て、キラキラした目で
『どうして相談してくれなかったの!?
こんどゆっくり、わけを聞かせてね。力になるわ』
と言って帰って行った。

なぜ私が、友人でも親戚でもない「知り合い」に家庭の事情を話さなくてはならないのだ。

ダンナの友人夫婦もそうだ。
「なにがあったの?」
と奥さんが電話をしてきたけど後ろで声がしていた、
『おお〜い、もっと親身に喋れ〜』
『いつから何がどうしたか聞けよ!電話のスピーカー入れて!オレも知りたいやんか〜』
『もっと突っ込め、だから喋らんのだろ〜』
旦那さんだ。
心配してくれてるのかもしれないが、精神的に参ってる当時の私にはそう思う余裕がなかった。

面白がってるとしか。

軽く人間不信になった。

***

楽しいのだ。
人の不幸話は面白すぎる。
そして自分の幸せをかみしめる。



きっと2人はRさんから私のものすごい話を聞いたのだろう。


私は女友達2人に

Rさんに話しても余計に話が大きくなるだけ
それはイヤだな
2人ともありがとう
思い出すのはしんどいから、ごめん


私がそれ以上言わないので、2人もそれ以上何も聞いてこなかった。

「いろいろあって今があるんだから、これからのことが大切だよね」
と言って、もうその話はしなかった。




心配してくれてたんだと思う。
でも、悪いけど、
もう話したくなかった。
アタマの中が当時に行ってしまうのは怖かった。

あの彼のことも思い出してしまった。いや、忘れてたわけではないのだけど。

私がいくら 終わろう、区切りを付けようとしても、こうやっていつまでもどこまでも「話」は付き纏うものなんだ、と身に染みた。
生涯消えないレッテルか、離婚は。

こういうことか・・・としみじみ身に染みた。
終わってないんだ、何一つ。
現実を見た。

友達に会ったのは楽しかったけど、その楽しさと同じくらい暫くの間ドンヨリした気分に浸った。



私ら夫婦ついて、Rさん達がどういうふうに言ったかは知らないがもうそれでいい。
面白おかしく噂してくれても、もういい。
それはきっと、私が聞いたら笑ってしまうような内容だろう。


でも本当の事はひとつだけ、それを知ってるのは当事者だけで構わない。



***


ええい、頑張れ、私。


2006年10月02日(月) 感謝

***

彼の今。
あれから会っていないけど生きているのは知ってる。
調べたとか誰かに聞いたとかじゃなく。
仕事をしているようなので。

***




行ったり戻ったりしながら徐々に落ち着けるのだろうか。

忘れることは一生ないと思うけどもっと冷静に過去を見ることが出来るようになればいい、と思ってる。

これでも昔に比べたらずいぶん落ち着いた。
自分の書いたものを読んでみると、自分が体験したことなのに遠い世界のような気がするときがある。
そう感じるってことは、現在が幸せなのだ。

友人がいてくれたから、境界線あたりから帰って来れたし
職場の人たちの言葉に励まされた。
自分ひとりだったら、誰にも相談できなかったら・・・と思うとゾッとする。

そして別れたダンナ、
近頃、時々話をしている。
気にかけていたようです、感謝してます。



区切りを付けたい。
これでここはもう更新しないと思う。
更新するとしたら 恥ずかしい誤字脱字の修正か、何か他愛も無い話だと思う。



私の彼のような人と付き合ってる方がおられたら
頑張らないでください、無理をしないでください。



自分勝手なことを書いていたのに、たくさんの方に読んでもらえた。



本当にありがとう。


2006年10月01日(日) あれこれ

日記に過去の出来事を書き始める前は、その頃の感情をどうしたいのか分からなかった。
言葉にすれば、
後悔、懺悔、憎悪、混乱、困惑
そればかり。
それらが回っていた、私の中で。
戻らない時間を悔やむこともあった。

自分のしてきたことを形にしよう、と思い始めた。二度と彼のような男に転ばないためにも。

彼との体の繋がりがあったことが嫌で仕方なかったり彼に言葉で支配されていた自分が嫌いだったりした。

彼の趣味だとか性癖とか職種がどうとかそんなことがいやなんじゃなくて、
言葉の暴力だ。
相手の全てを打ちのめすような。
彼は、俺を否定するなと言いながら他人は否定出来た、
彼は自分が一番可愛かったし愛していた。
相手には全てを投げ出させておきながら自分はなに一つ捨てなかった。

彼には
私がどう写っていたのだろうか。
年上バツイチ自分の好みでない私が。

彼が憎くない、と言えば嘘だ。
時間を返して欲しい、あなたに注ぎ込んだ気力を返して欲しい、今のやり場の無い感情をどうにかして欲しい、本当に、自分が押さえられない時がある。
そして少し落ち着くと自分が嫌いになっている。

あの部屋は私には地獄だった。密室だ。
あそこでの事、それに至った経緯、
忘れたい、でも忘れたらいけないとも思う。


彼の思考が未だ分からない。
彼は私との関係をどうしたかったんだろう。私はどういう位置付けだったのだろう。
彼の行動や言動は特異だった、強烈な個性を越えていた。
何が彼をそうさせたのか、
もしかしたら彼は病気なんだろうか、と本気で思ったりしたこともある。
病気ならば治るのか。
分からない。

私の中では、彼の残したものはドメスティック・バイオレンスでしかない。
肉体ではなく精神的な。

それでもそれを愛と言い切った彼が分からない。
考えていたら今でも混乱する。
あの暗い部屋に戻ってしまう。
怖い。



とりとめがなくてすみません。
まとまりません。

彼に対する愛情はありません、言い切れます。
でも、何かが終わってないのでしょうか、私の中で。

一生背負うものなのなら仕方ないとも思います。
それだけの事をした人間だから。

◇◇◇



メールは受け取っておりません。すみません。

[LINK] 「モラル・ハラスメント被害者同盟」
モラハラで苦しむ方々へのメッセージや皆さんの体験談があり
私の心の支えとなりました。

ヨウ