My life as a cat
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2005年06月28日(火) 心に流れるSwan river

ついにマーティンのキャンベラへの引越しが95%確定してしまった。ミケもいることだし、わたしもあちらへ行って一緒に引越しの手伝いを出来ればいいけれど、今は仕事が忙しすぎて1日たりとも休めそうにない。

ハードな仕事と頻繁にかかってくる国際電話。めまぐるしく時間が過ぎて色々なことが動いていってしまって感情をいれこんでいる間もないけれど、ふと束の間気を休めた時にマーティンと歩いた川沿いの道や水面にぷかぷかと幸せそうに浮かんでいるペリカンや真っ赤な夕焼け空を思い出してもうあちらへ戻ってもパースには家がないのだとさびしくなる。ミケのストレスも少し心配。新しい家に早く馴染めるといいけれど。

わたし自身は他の都市へ行ったことがないからどんなところなのかわからないけれど、パースはわたしの第二の故郷だからやっぱりいつかは帰りたい。さて、どうなってしまうのやら。


2005年06月25日(土) 悩み方

「悩むことはとてもいいことだ。毎日毎日悩みなさい。でも暗く悩んではいけない。ポジティブに悩みなさい。」

これはわたしのチームのマネージャーが今朝の朝礼である有名な会社の社長の話でとても印象に残ったものとして紹介していたお話。

悩みは尽きない。わたしは毎日毎日小さなことから大きなことまで悩んでいる。たまにわたしは悩みすぎなのではないだろうか、そしてそれが原因で物事がうまく運ばないのではないだろうかとまた悩む。

毎日毎日悩んでいるわたしに「悩み方」を指南してくれるためになるお話だった。


2005年06月23日(木) あるオーストラリア人

5年くらい前だっただろうか。ベトナムへ向かう飛行機はエコノミークラスを予約したのに、幸運にもオーバーブッキングのせいでビジネスクラスに乗ることになった。席につくなりシャンパンがでてきて食事もコースででてくる。そして食後には数種類のチョコレートやチーズが運ばれてきてチョイスしたものを取ってくれる。いつもはエコノミークラスでナッツを齧っているわたしはお姫様にでもなった気分だったのだが、日頃の庶民ぶりがでてしまい、蝋でコーティングされたチーズの蝋を剥かずにそのまま噛み付いてしまった。そしてそれを横で止めてくれたオーストラリア人がいた。それがきっかけで色々話をしてみるとその人はメルボルンでホテルを経営しているとのことでホテルのポストカードをくれた。それからその人はベトナムには詳しいようであれこれとアドバイスをくれてそれが後々とても役に立ったので帰国してから一度お礼のメールを送ると良い旅ができてよかったねと返事が来た。

それから殆ど雑誌など見ないわたしなのに度々彼のホテルが紹介された記事に遭遇した。そして今日また今度はネット上で彼の消息を知るような記事を見かけた。近頃忙しくてこの日記を書くので精一杯なのでニュースさえも殆どチェックしていないにも関わらず。こうなるとわたしはたった一度しか会ったことのない彼に呼ばれているのではないかという気がしてきて、いつか彼のホテルにステイしてみようと思った。


2005年06月20日(月) 猛烈タックル

男性陣からは「アイツはおとなし過ぎるからダメなんだ」と評されている新入社員の男の子がいて、確かにオフィスではおとなしくてちょっとぼんやりしているような雰囲気なのだが、これが実はスゴイのだ。

わたしは彼から一方通行の猛烈アプローチを受けていて、これがわたしの顔色を窺う様子も何もなく、体当たり的なものでわたしはすっかり跳ね飛ばされている感じで太刀打ちできずにいる(後から大学でラグビー部だったと聞いてすごく納得してしまったのだけれど)。三十路手前のわたしはもう若さ故の全力疾走ぶりに脅かされっぱなしで心臓に悪い。

それなのに!見た目からいくと完全にわたしが新入社員の男の子をからかっているように見られているようだ。全く逆なんだと反論したいが、そんなことを会社で言いふらすのも大人気ないので、わたしは今日も男性陣が「アイツは。。。」と話している横で「ぜんぜんおとなしくなんかないって。スゴイんだから、もう、、、」とぶつぶつと一人ごとを言っている。


2005年06月19日(日) Calling you

A desert road from Vegas to nowhere
Some place better than where you've been
A coffee machine that needs some fixin'
A little cafe just around the bend

I am calling you
I am calling you

A hot dry, wind blows right through me
Baby's cryin' and I can't sleep
But I can feel change is coming
It's comin' closer
Sweet release
Oo Oo Oo

I am calling you
I am calling you


こんな湿気のある日はIced coffeeを飲みながらドライな音楽を。甦るのは映画"Baghdad Cafe"の蜃気楼といつかの6月に恋人の部屋で二日酔いの朝、窓を開け放ち聴いた思い出。でもわたしも Feel change is comingなので立ち止まってはいられません。


2005年06月17日(金) 豊かなんかじゃない

長々残業をしてしまい、疲れと麻痺した空腹感とで意識朦朧と電車に乗りこみ家路に着いた。金曜の22時近くのこの電車はわたしのような疲れきった勤め人ばかり。シルバーシートがあいていたのでわたしはぐったりとそこに座っていた。数駅行くと眠っている子供を抱えた女性が電車に乗り込んできた。シルバーシートは優先される立場でない人々で埋まっていて、当然わたしもその1人なのでその人に譲ろうと席を立った。が咄嗟にわたしと同じ年くらいの見た目のOL風の女性がさっときてそこに座ってしまった。そしてシルバーシートに座っている他の5人も全員子供を抱えた女性が見えているにも関わらずみんな無視している。本気で気付いていないのか、気付かないふりをしているのか。そのうちおばあさんも乗り込んできたが誰もシルバーシートから腰を上げない。

疲れきった体が精神までも疲れさせ、ただでさえちょっと鬱な気分だったのにこれを見て余計に沈み込んだ。わたしは何のために残業までして働いているのだろうと思った。こんな風に日本人は朝から晩まであくせく勤勉に働いて経済を豊かにしてきたのに、その一方で精神の豊かさを失ってしまっている。直接関わる人間でなければ親切にする必要はないとか自分がやらなくても誰かがやるだろうとか、そういう人が多すぎる。

毎日電車に乗っているけれど、本当に譲り合いとか助け合いの精神が薄いと感じる。走って席取りをして、一度座ってしまえばお年よりや妊婦が前に立とうとも見ないふりをする。そこが優先席でなくても彼らに席を譲ってあげたほうがいいだろうと思わないなんてよほど精神が疲れているのではないだろうか。


2005年06月15日(水) 水無月

しとしと雨の午後お気に入りの赤い傘と一緒に電車でちょっと遠出。営業マンの代理で客に会わなければならなかった。ランチにわたしが密かに隠れ家にしている地下のイタリアンレストランで美味しいパスタとエスプレッソを摂ってお腹も心も満たされていたので電車の中で幸せ気分でうとうとと眠ってしまった。ふと目を開けると窓の外に一面紫陽が広がっていた。紫陽花はしとしと雨に濡れながらも儚げに微笑んでいるよう。こういうところがパースには絶対に無い日本の素晴らしいところなんだと思った。

現れた客は現地に着いてみたらピッとスーツを着た営業マンではなく花柄のスカートをはいた女が待っていたのでちょっと驚いた様子だった。客はこの業界の典型といった雰囲気の男性だった。そしてその典型というのは男性として全くわたしの好みではない。それなのにまた「典型」のように別れ際に今度飲みませんか?と誘われた。わたしは男性がノッている会話の中で流れるようにサラリとそうやって誘ってくるのが不誠実な感じがして好きではないのでそこで黙ってしまってさっきまでノッていた会話の流れをピタリと中断させてしまう。

あちらが軽く誰でもそうやって誘うタイプなのか、それともわたしが誰にでも軽く誘われてしまうようなタイプなのかと悩みながら帰りの電車の車窓からまたきれいな紫陽花を見て溜息をついた。最近わたしはちょっと調子が悪い。


2005年06月14日(火) Fast food will kill you

マーティンが今まで乗っていた日本では絶対にお目にかかれないほどのオンボロカーを廃車にしてブルーの新しい車を購入した。このオンボロカーの最期は目も当てられないくらいぼこぼこだった。そうなるまでの経緯。。。

二人で"Super Size Me"のDVDを見て改めてファストフードの質の悪さを再確認した数日後事件はおこった。

去年の暮れ、風邪をひいて意識朦朧と会社に向かった彼はランチを買おうとSubwayに向かっていた。そして細い通りから大通りへ出る時にぼんやりしていて一時停止をして確認せずにそのままスーッと進んでしまったのだ。そこに信号が青になって少しずつ加速していたカンガルーよけをつけた四駆の車が彼の車の運転席側に突っ込んだのだ。本当に危機一髪。信号でこの車が一度止まっていなかったら今頃彼はこの世にいないかもしれない。運転席側のドアはペッコリとへこんでしまったものの、彼は無傷で済んだ。

帰宅した彼の車を見て凍り付いてしまったわたしに彼が真顔で言った。
"Michellina, that was true. First food will kill you"

食生活と交通事故には気をつけましょう。


2005年06月11日(土) 頑張れ、Cool Biz

朝から蒸し暑いので黒のプレーンなノースリーブのカットソーを着て通勤した。着席してすぐにいつもわたしを誘ってくる上司が嬉しそうにやってきて、「今日は涼しそうだね」と言われた。それからしばらくしていつも無邪気にセクハラのようなことを言ってくる他の課の男性がやってきて、いつものように「ノースリーブいいね。朝から目の保養になったよ。ちょっと疲れが取れた。ありがとう」とお礼を言われた。こうしてわたしはてっきり人の役に立っているのだとちょっといい気分になっていたのだけれど、昼過ぎに女の人がやってきて「あのね、ここの事業部、ノースリーブ禁止なんだよ。もしかしたら上の厳しい人とかに注意されちゃうかもしれないから何か上に羽織ったほうがいいよ。」と耳打ちされた。「えっ、なんでダメなんですか?」と聞いたら、「男の人が多いから、気になって仕事が手につかなくなっちゃう人がでてくるからなんだって。」という答え。エエエーーー。今日は珍しくエアコンがあまり効いていなくて暑かったのに仕方なくカーディガンを羽織っていたらだんだんイライラしてきた。息苦しい社会だ。わたしはどこか暖かいところで裸で暮らしたい。

いつもはエアコンがきつくてカシミヤのショールを羽織いながら、「こんな大都会の真ん中では南極のペンギンのことを思う人なんていないんだわ」と失望し、そして暑い日にも脱いではならぬという。わたしはCool Biz大賛成。暑ければ脱ぐ、寒ければ着る、普通で自然なことがどうしてされていなかったのか。ファッションセンスや常識が問われるところで難しいけれど、大都会ももっと自然とフレンドリーにならなければと思う。想像もつかない地球の裏側でここで発した熱の歪みを被っている人々や生物がいるのだから。

(写真:東京駅北口)


2005年06月10日(金) 不毛なおしゃべり

パースでホームステイした時、イギリス人のホストマザーの神経質ぶりに疲れ果て彼女とは数度口論をして、挙句の果てには家に帰るのが憂鬱になり、いい年した不良少女のように彼女が寝る時間までシティをうろうろしては遅くに帰宅し、余計彼女を怒らせていたのだけれど、だからといってわたしが彼女を頑なに嫌っていたわけではなくて、たまに夜遅くまでキッチンで長話をすることもあった。そして彼女の思想や信念に強く共感する箇所もいくつか見つけることが出来た。その中でも印象的だったのは「不毛なおしゃべり」について。元大学の教授で今はドイツ人のホストファザーと静かに主婦として暮らしている彼女は近所の主婦との井戸端会議にはフルに参加しないことを美徳としているということ。その井戸端会議で何が話されているかというような説明はなかったけれど、わたしは自分の社会人経験の中で正に彼女と同じようなことを考えていたのでピンときてしまった。

今、わたしは仕事上で女性社員と接点が全く無いので仲良くする機会も無く、ランチは大抵本を読みながら一人で摂っているのだけれど、たまに気が向くと彼女達が固まってランチへ行くのに合流させてもらったりしている。そんな時にいつも思う。誰が悪いわけではないけれど、バックグラウンドも趣味も恐らくみんな違うという大人が数人集まっての会話は当たり障りのない話題とか、みんなが共有できる職場の話、しかも仕事の話じゃお堅いから職場の人間の話というふうになる。それはすごく不毛なおしゃべりでちょっと時間を無駄にしたような気分になる。

それでも不毛なおしゃべりの時間も必要だと思っている。毎日本とか映画とかばかりと向き合って得るものは沢山あるけれど、身近な人々と向き合うこともまた違う収穫があるはずだと思う。でも毎日彼女達とこんな会話をしながらランチを摂ることは好まないから、だからホストマザーのいう「フルに参加しないこと」を美徳とするのだ。


2005年06月08日(水) Sky Restaurantに舞う夢

ランチは課長がこっそり作ってくれた忘れ去られた地の果てのように静かな"Sky Restaurant"(倉庫の窓際に余った椅子とテーブルを並べただけ。でも立地がいいので景色だけは最高。)でぼんやり東京の街と空を眺めつつ摂っている。このSky Restaurantの客はなかなか面白い。営業の男性陣は元気よく外に飛び出していって仕事の話をしつつ食べているからまずここにはこない。ここに来るのは派遣社員の男の子達。彼らは大抵大きな夢を持って一応の生活のために働いているに過ぎないのでランチタイムは貴重な学習時間。邪魔をしてはいけないと遠慮しながらもあまりにも難しそうなことをやっているとつい聞いてしまう。はずかしがって教えてくれない人もいれば、楽しそうに話す人もいる。

でもいずれも見ているだけでワクワクする。彼らはきっと今は本望でない仕事をしているけれど少なくとも一流大学卒業→一流企業に就職→そこで出世というようなお約束の道は歩まない。このお約束の道こそ本望という人はそれで幸せなことだろうけれど、実際は希望を持ってその道を歩んでいる人というのはなかなか見ない。日本人は沢山夢を持ってそれを選択できる自由な環境に恵まれているのにも関わらず希望や夢よりも忙しい日々の生活や早い社会の流れに心や感覚が忙殺されてしまったり流されてしまったりする人が多くてもったいない。

別名「ショムニ」とも言われてしまっているこのRestaurantには実は夢や希望が溢れている。


2005年06月07日(火) 牛の角突き

目覚ましテレビで「新潟に活気が戻ってきた」とめでたいニュースとして牛の角突きの映像が流れていた。そしてもちろんこれを見たわたしの心はどんより。子供も大人も牛が角でつつきあうのを歓声をあげて見ている。そしてスタジオの大塚さんも「いやぁ、いい映像でしたね。」という感想を述べる。

「お母さん、こんな風に牛が突付きあう映像見て面白いと思う?」と聞いてみた。「全然面白くないよ。痛そうで可哀そう。」という答えが返ってきて少し救われた。

闘牛の牛しか知らない人は牛は凶暴な生き物だと思っている。人間を見ると突進してくるとか、、、。でもそれは人間によって不自然にマインドコントロールされた牛だけで、本来の牛は人間と同じように優しい心を持っていて涙まで流す生き物。わたしはパースの牧場で食用に飼われている牛がわたしのお腹に顔を押し付けてきた時の可愛らしい漆黒の目が忘れられなくて、もっと世の中の人々にそれに気付いて欲しいと切望している。


2005年06月05日(日) A strange day

7年ぶりに新しい水着を買おうと人が湧き出さない早い時間を見計らって渋谷に乗り込んだ。デザインは可愛いものがいい、けれど波の荒いインド洋で泳ぐことを想定しているのでこれがなかなか難しい(*パースへ行く時には日本から水着を持っていくのが絶対おすすめ)。一人できびきびと歩き回ってランチも食べてしまい、ようやく昼過ぎに1着を選び出した。久々にロフトの文房具売り場やパルコ地下のリブロなんかも楽しんで、蒸し暑い上にもう既に人がぐじゃぐじゃと湧き出してしまった町にげんなりとしながら黙々銀座線乗り場まで歩いていた。やっと乗り場が見えてとりあえずとキヨスクで冷たい飲み物を購入していると突然肩を叩かれた。振り返ると見覚えのないいたって普通の、、表現のしようもないくらい何の変哲もない適度にまじめな大学生風の男の子が立っていた。驚いていると彼が「あの、あなたさっきからずっと怪しげな男につけられていますよ。」と言う。「えっ??」と更に驚いていると「今、あの柱の影にいます。」と言う。「危ないんで10分くらいトイレかなんかに入って時間置いてから電車に乗ったほうがいいと思いますよ。」と言われ、わたしも気が動転してはぁ。。。といいトイレに向かった。

でも不思議。どうしてその怪しい男がずっとつけてきたと彼にわかるのか??でも普通に考えてわたしにそんな嘘をつくことで彼にメリットはない。それに全く変な人には見えないし。本当に親切と正義感からわざわざ追いかけてきて教えてくれたのならそんな風に考えるのは失礼。でも。。。。

混乱したまま言われたとおりに10分後に電車に乗った。つけられているかもなんて意識すると電車に乗っている男性がみんな犯人に思えてきてしまう。わたしが自意識過剰にしているので妙に人と目があってしまうし。

家に帰って母親に話すと「その教えてくれた男の子がちょっとおかしい人なんじゃないの?」と言われた。ミステリアス。


2005年06月03日(金) 夢設計図

今週は殆ど定時であがれたので駄菓子を大人買いしたようなプチゴージャス気分で広島を旅行してきた友達に箱ごともらった大好物のもみじ饅頭を独り占めして茶を飲みながら、読書に耽った。

一冊目は村上春樹の"A wild sheep chase"。英語にされてもあっさり理解できて、かつ深く伝わってきてしまうほどわたしは村上春樹の癖を知り抜いているようだ。オリジナルタイトルどおり「羊をめぐる冒険」の物語。

そして二冊目は「20代で始める『夢設計図』」。決して一流大学→一流企業→出世→社長というような道を歩んできたわけではないグローバルメディアオンライン社の社長によって、自身の経験を元に夢設計図の作り方や時間のうまい使い方、仕事の選び方など、路頭に迷う20代に向けて、簡潔に易しい言葉で書かれている。書店で平積みされていたこの本をさっと手にとってしまったのは実はまさに今夢設計図を作っていたから。去年はあるひとつの夢を失ってしまってもう将来が何も見えなくなってしまったけれど、今年に入って新たな希望が沸いてきた。だから今はその計画に夢中。著者は生活の中でメモをとること、見直すことがすごく大事だという。わたしもこの日記という形で日々思いついたことはここ数年メモしてきた。でも今の夢についてのメモは恥ずかしいしまだもう少し一人で温めていたいのでオンライン上には載せられない。週末はきちんとまとめられるようなしっかりしたノートを買いに行こう。


2005年06月01日(水) 体が自然に発する声

以前、マーティンに、
「どうして女の人は一度でも寝た相手を簡単に忘れないのに、男の人はケロリと忘れることができちゃうんだろうね。」
と言ったら
「人間は猿と同じなんだよ。女は1年に1度しか自分の子供を産めないけど、男は1年に100人自分の子供をつくることだって可能なんだよ。だから男のほうが比較的簡単に浮気できちゃったりするのは体のメカニズムからいってすごく自然なことなんだ。」
と返されてなるほどと納得してしまった。

日本の勤め人だって本来は猿と同じ感覚を持っている。けれど彼らは自分の体が発する声を無視してしまうことが多いのでそれがストレスになってしまう。お腹が空いたのに忙しくてなかなか食事にありつけない、体が疲れているのに休めない、嫌いなことなのにやらなければいけない、、、、などなど。その先に明るい未来が見えている我慢ならば苦にはならないのだろうけれど、自分にとって無意味な我慢はストレスになるだけ。こんな社会だからこそ書店には考え方次第でマイナスをプラスに変えようというようなHow To本が沢山でているのだろうけれど、それでもどうしてもプラスに変えられない時、逃げる術も必要だと思う。日本人は我慢強くて逃げる術に長けていない。わたし自身はかなり猿寄りなので逃げ足も速いし、我慢してストレスを貯めるなんてことはまずないのだけれど、あまり人(猿)として不自然なことをしていると健康を害してしまうから、いつも自分の体が発する声に耳を澄ましてあげてと日本社会にむかって言いたい。


Michelina |MAIL