陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2010年09月29日(水)      試作鍋

高温焼成ができそうな土での試作土鍋を作りました。
ろくろを挽いたのは先週のことですが、削り仕上げを
して、手をつけて、蓋に孔を開けて、納まりを見て、
成形は完成です。

 土楽さんの土鍋が使いやすく、使い
 慣れているので、意地を張らず似せ
 て作りました。元より猿真似は得手
 ですから自分で言うのもナンですが
 恥ずかしいほどそっくりです。まあ、
 良い物は良いのですからまずは
土楽さんの鍋に学びましょう。いずれオリジナルの鍋も
拵えて、土鍋というものの深みを更に学習いたしましょう。
まずはこの鍋が、きちんと焼きあがるかどうか、そして
実用に耐えるか否か、それを確かめないことには始まり
ません。細工は流々仕上げはナンとやら ですな。

あれほど暑かった夏も過去になり、あっという間に9月
も終わります。今年も残すところ93日!どうぞみなさま
良い秋をお過ごし願います。

あわよくばお正月には
使いたいですねえ。






2010年09月28日(火)      はぐらうり

昨日の日報でご紹介した瓜は、よくよく調べてみたら
『玉造黒門』 ではなく 『はぐら瓜』 という千葉の特産
野菜でした。千葉茨城あたりで盛んに栽培されている
品種らしく、成田名物鉄砲漬けはこの瓜で漬けるのだ
そうです。

 はぐら瓜の語源はさだかではあり
 ませんが、一説には歯がぐらぐら
 した人でも食べやすい瓜だからだ
 そうです。確かに軟らかい瓜で、
 サイト上には皮をむかずに漬けて
 いる画像が多いです。更に軟らか
物好きの私は、皮をむいてしっかりと漬けました。糠も
さることながら、一夜漬けが抜群に美味いのだそうです。

その形状や葉や花の付き方からして、玉造黒門越瓜
とは遠からぬ品種ではありましょう。きっと、上方からの
下り舟で関東に伝来し、温暖な房州に根付いたのではと
勝手な憶測をしたくなるほど良く似ています。同じ関東
ですから、横浜あたりでも作れるのではないでしょうか、
来年の夏は種を取り寄せて作ってみるというのも乙です
ねぇ、長く関東に住んでいて知らなかったことが悔やま
れますが、一目置きたい瓜であります。

はぐら瓜の糠漬け





2010年09月27日(月)   たまつくりくろもんしろうり

週末に家人が千葉県岩井へ出かけ、土産に新鮮な
瓜を買ってきました。瓜好きとしては、早速にも糠に
漬け込んでみました。すこぶる美味しい瓜でした。

 あまりここらで見かけない瓜で
 したが、イノシシの子供の異名
 ウリボーはこの瓜からの命名か
 と思われる愛嬌たっぷりの姿は
 好ましく、漬けるために皮をむ
 いて種を取ると、しっとりとした
果肉がいかにも美味そうで、漬ける前から期待が膨ら
みました。漬け上がった物は関東の白瓜よりパリッと
した食感で、心持ちぬるっとした舌触りが心地よく、
酒の肴に、又ご飯のおかずにピッタリの一品です。

調べてみたらば、大阪の伝統野菜らしく、大阪城の
玉造門(黒門)近辺で栽培されていたことからこの
名が付いたそうで、越瓜という字を当てるのは中国
越の国から伝来したからだといわれています。漢字
で書くと 『玉造黒門越瓜』! 何とも武ばった名前
ですなあ。千葉あたりでも栽培されているところを
みると、すでにポピュラーな栽培品種でもあるので
しょうか?アルコール性肝障害に効能があるそうで
大いに食すべき瓜だと、多数のサイトで評価の高い
野菜です。

夏の疲れがどどっと出る頃です。秋の野菜とりわけ
瓜を食べて養生し、来る冬に備えましょう。

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2010年09月25日(土)      さかいめ

日本と中国が国境いで揉めています。
尖閣諸島の領土領海が日本のものなのか中国のも
のなのかは、きちんとした歴史検証を勉強していない
ので解りませんが、日本の領土であれば中国のやり
ようは随分横暴です。まあ、チベット問題のときも
彼の国は無体なやり方をしていましたので、これが
チャイナの戦術なのでありましょう。

 宇宙へ旅をした飛行士たちは宙から
 地球を眺めて暮らし始めるとまず、
 地球上の母国を探すそうです。それ
 がそのうちにもっと広く地球を捉え、
 帰るころには眼前の大きな星が丸
 ごと自分の故郷に感じるそうです。
各国の為政者の皆々様もこのような広い視野でものを
考えれば諍いは減るのではないでしょうか? まあ、
物事はそう簡単にはいかないのが常、増して国家間の
こととなればやぶさかではありますまい。

東京都知事は荒っぽい発言をしてあんな国には行かない
と吼えていますが、知事の言い分も日本人から見れば筋
が通っています。政府はいかんせん弱腰のようですが、
筋だけはきちんと通してもらいたいものです。

何も写り込まない真っ青な秋空を撮った
つもりが高圧線が入っちゃいました。






2010年09月24日(金)      土鍋考

涼しいを通り越して肌寒い陽気になりました。
今日は朝から室内ずーっと20℃です。極端な気候です。
さて、これからの季節 『土鍋』 が重宝します。土鍋とい
えば三重県の万古焼と伊賀焼がその双璧ですが、万古は
工業的な量産品、伊賀は手作りの工芸品というイメージが
あると思います。町場の四日市と山里の伊賀の地域性が
そういった仕事の違いを生んだものでしょうか。

 画像は我が家で10年以上も使って
 いる伊賀、土楽窯のハンドル鍋八寸
 です。ざんぐりした土味に灰ぐすり
 が粗くかけられ、丸い手が愛嬌たっ
 ぷりの土鍋です。長いこと使ってい
 るので底には放射状にヒビが走り、
いつ底が抜けてもおかしくないのに水や湯が漏れることも
なく、騙し騙し重宝に使っています。この冬も鳥鍋や粥を
炊いて大事に使っていこうと思っています。

土鍋は煮え方が柔らかい感じがして好きです。然しながら、
重くてがさばって、持ち手は熱くなるし決して使い勝手が
良いとは言えません。ご飯が美味しく炊けるという方もい
らっしゃいますが、火の伝わり方がジンワリしているだけ
に羽釜ほどパリッとは炊けないように思います。更に黴も
はえやすく、案外弱点の多い調理器具です。けれどもそれ
こそが実は土鍋の良いところなのだと思います。弱点を補
うべく丁寧に扱ってじっくりと調理すると、熱々の料理を
保温してくれ、多孔質な素地が味に深みを付けてくれます。
電子レンジで何でも調理できる便利な世の中ですが、改め
て土鍋でのお料理を見直してみたいものです。

自作の土鍋は良い土が手に入らず今まであまり作っていま
せんが、最近やっと高温焼成ができる土が見つかりました。
土楽さんの鍋が壊れる前に、自作の土鍋を一つ焼いておき
ましょうか。

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2010年09月22日(水)      真夏日記録更新

 東京では真夏日が71日になり、
 6年前の記録を塗り替えました。
 横浜も多分にもれず暑い暑い1日
 でした。そんな中、本焼き焼成を
 しています。生業とは言え、身の
 因果を呪わずには居れません。

今日は十五夜です。関東は夜から雲が出るという予報・・・
ちらりとでもいいですから十五夜のお月様が拝みたいです。
それを励みに頑張って窯を焚き上げましょう。

2004年9月21日真夏日70日の記録
を樹立した日の横浜新井町の夕空





2010年09月21日(火)      ふゆぞなえ

 にんにくの種を買いました。
 今年は去年の倍の20玉です。
 バラして播きつけますので
 120株ほどになるでしょう。
 ゴーヤーの種も着々と干して
 います。  冬備えです。

青森産福地ホワイト6片種





2010年09月20日(月)      まるぼし

どうにかやりくりをして今日は1日休みをとりました。
お彼岸の入り、敬老の日、ぼんやりと過ごしています。

 先日近くのスーパーでとても良い
 鰯の丸干しを見つけ、買ってきま
 した。小ぶりの鰯で頭からバリバリ
 食べられます。塩けもほどよく、
 朝ご飯にぴったりです。8匹入で
 198円でした。今年は鰯が豊漁だ
そうです。生も美味しいですが干したものはまた一段
味が良いように思います。

お米はまだ新米というわけにはいきませんが、真っ白い
銀シャリに尾頭付きの丸干し、味噌汁に糠漬け、山芋
とろろという一汁三菜の朝ご飯でした。

ああ、日本人で良かった。

鰯のしゃちほこ立ち





2010年09月19日(日)      じうたい

渋滞のニュースを聞くのがことのほか好きです。
日曜祝日問わず休みが無い身の上はこの三連休も仕事
仕事仕事です。忙しいのはありがたいことで、ひとたび
歯車が違えばすぐにも顎が干上がる自由業には人並み
の休みなど望むべくもありません。しかしながら連休とか
長期休暇とかバカンスなんてぇ言葉を聴くと、羨ましく
感じるのも正直なところ・・・そんなジレンマを渋滞の
ニュースで紛らわしています。

 今朝も8:30の時点で中央道下り
 は上野原を先頭に50kmの渋滞、
 『いや〜、お気の毒ですなぁ』
 などと呟きながらも腹の底では
 ザマアミヤガレなどと思ってい
 る自分が居ります。他人様の
不幸は蜜の味などと申しますが、まさに寒露です。

只今、夕方6時前、道路情報を見ると東名、中央、関越、
東北、アクアラインと、行楽帰りの激しい渋滞で地図は
まっ赤っ赤です。遊んで疲れた体にこの渋滞はきつい
ことでしょう。お父さん、お母さん、かんばって下さい。
くれぐれもイライラせず、安全運転で参りましょう。

いやはや、お気の毒ですなぁ (・・・)

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JARTIC:日本道路交通情報センター





2010年09月17日(金)      ムシノオハリ

夏が終わると虫も終わります。冬を越すものは土に潜り、
冬を越さないものは卵を残して寿命を終えます。人から
見れば短い一生かもしれませんが、それぞれに全うする
潔さには自然の摂理がしっかりと作用しています。

 これは多分オオカマキリでしょう。
 かなりカメラを近付けて撮りまし
 たが微動だにせず、グッと睨みつ
 けるような鼻っ柱の強い面構えで
 す。 『おおっ、やんのか?コラァ』
 ってな台詞が似合いそうです。

今年は暑かったせいか虫が活発だったように思います。
秋めいたとは言え、庭にはジョロウグモの巣がはびこり、
山桜にはサクラケムシがわんさかいます。もみじのイラガ
の幼虫は蛹になったことでしょう。今年生まれたヤモリも
ずいぶん大きくなりました。蝉の声は少々弱くなりました
が、きっとみっちりと産卵したことでしょう。季節が進ん
で寒くなればこんな光景ともしばしのお別れです。虫の
好きな人は少ないでしょうから、歓迎ではありますが、
こういったざわめきが消えていく秋はやはり何だか少し
さみしい気分になってしまうものですねぇ。

何見てんだ、おぉ? シメんぞコラ!





2010年09月16日(木)      パプトマ

火曜日からカラリと秋になって、涼しくてよい雨ですが、
コウも寒暖の差があるとやはり面食らいます。劇症的な
気候には慣れっこでいてもどうにも体が夏から秋にすぐ
には順化せず、不整脈でも起きそうです。

 画像はパプリカとトマトの糠漬け。
 どちらも色が綺麗で美味しくて申し
 分ありません。茄子や瓜類は美味し
 いですけれど、ミョウバンを上手に
 使わないと色を保つのに一苦労です。
 赤い色素(カロチン)は乳酸発酵も
なんのその綺麗な色が残ります。カロチンはビタミンAに
体内で変わるプロビタミンですし、トマトにはリコピンも
含まれていますので栄養価は抜群!乳酸の旨味が加わる
ことで至福の美食となります。

今日は上弦の月、来週はお彼岸で十五夜様です。生憎今日
はお月様が拝めませんが、来週の満月はしみじみ眺めたい
ものです。樹上ではアオマツムシがかまびすしく鳴いてい
ますが、できればエンマコオロギやカンタン、クサヒバリ
やカネタタキの声を聞きながら月見と洒落たいですねぇ。

まっかっかーパプトマト♪





2010年09月14日(火)      ゆうびんきょく

私は、なるべく郵便局を利用しないようにしています。
民営化したとは言え、お役所体質が抜けず、処理能力
が遅いばかりかサービスにも不満が多いからです。

 切手など何百枚買っても何のサー
 ビスもありません。振込みなどで
 窓口へ行くと驚くほど待たされ、やっ
 と自分の番になっても、その事務処理
 の遅さにはゲンナリします。かてて
 加えて郵便局のATMの使いにくさは
特筆すべきものがあり、「しばらくそのままでお待ち下さ
い」 を何度も聞かされると、画面に回し蹴りをお見舞い
して破壊したくなる衝動に駆られます。(もちろん、実際
にはイライラしながらもじっと耐えています。)

今日もよんどころなく横浜白山郵便局へ振り込みに行き
ましたが、用紙での振り込みにATM機が対応しておらず、
窓口は時間で閉まり無駄足になりました。それでも局員の
人が気持ちよければまた来ようという気持ちにもなりますが、
何か事務仕事をしながら面倒臭そうに 「すみません窓口
終わりです」 と言うばかり・・・ やっぱりお役所体質は
消えていません。先日のゆうパックの遅配で一丸となって
名誉挽回を図るべき郵便局のその顔である窓口がこの有様
ですからきっとまたぞろ不祥事がおきても不思議ではあり
ません。やはり、郵便は極力使わないのが安全でしょう。

制度的に有利とは言え、民意を受けて民営化したのですか
ら、宅配業者との競争の中で、少しでも体質改善がなされる
ことを切に望みます。それまでは申し訳ないこととは思い
ますが、郵便局には近寄りたくありません。

近代日本郵便の父 前島密





2010年09月13日(月)      ナツノヲハリ

秋めいたと思ったとたん夏がぶり返し、ほっとした
体に鞭を打つような残暑で、いいかげん参りました。

 でもやっと、夏が終わりそうです。
 今月も半ばなのに、9月2日ぐらい
 の気分です。ゴーヤーの実も黄色
 く熟して良い種が採れそうです。
 種は赤い果肉に包まれていて、この
 果肉は甘いのだそうですが、キビが
悪くてとても口にしてみる気にはなれません。植物は全般
種が果肉に覆われていますが、これは次の年まで発芽しな
いようにする役割もあるのだそうです。色が濃くて甘いの
は、鳥や動物に食べてもらって種子を広範囲に拡げて蒔く
知恵なのだそうです。移動できない植物の、生物としての
巧妙な仕掛けが、実と種には込められているのですねぇ。

まっかっかっか瓜の種♪





2010年09月10日(金)      せんしゃ

洗車が嫌いです。が、汚い車も好きではありません。
とは言え億劫で、年に3度ほど水洗いする位の頻度です。
明日、友人と連れ立ってドライブすることになり、意を
決して洗いました。いやいや、汚いこと汚いこと・・・
しかし始めると徹底してやらねば気が済まぬので、外部、
内装、タイヤ、ホイール、窓ガラスに至るまで、ピカピカ
に仕上げました。古い車が少々若返ったようです。

 台風が秋を運んできてくれたおか
 げで暑さも小康し、作業は割合楽
 でした。本業の本焼き焼成をしな
 がらですから疲れましたが、車が
 きれいになるのは嬉しいことです。
 風もとても涼やかになり、空には
うろこ雲が出て赤とんぼもちらほら飛び始めています。

西の大国アメリカでは、同時多発テロから9年が経とうとし
ています。まだまだ生々しい記憶ですが、少しずつ痛みは
薄らいできたでしょうか?とはいってもいくら戦争好きの
米国にとってもこの傷は長い年月疼くことになるでしょう。
洗おうとしても洗えない、いくら洗っても消えないシミの
ようなものが、はりついてしまいましたねぇ。

青空の下で自動車など洗っている日常の安穏が
何ともありがたく感じた初秋の一日でした。

何かの形に見えなくもない鱗雲





2010年09月08日(水)      あ め

 良い雨が降りました。
 畑は潤い、焦熱は和らぎました。
 湿気ですら、心地よく感じます。
 涼しさに気を良くし、お燗酒を
 ちびちび呑りながらこの記事を
 書いております。今日のお酒は
週末に浅間町の友人の奥様から頂戴した倉敷の地酒
その名も 『爺爺婆婆(じじばば)』 日本酒度+23という
激辛酒です。と言うと凄い過激な味の印象に聞こえます
が、端麗で冴えた味の実に美味しい酒です。暑さに参った
体に天恵の雨と涼しさ、そんな日に呑むのにはぴったり。
お燗でほどほどにお腹が温まったら、氷を浮かべて
ロックでいただきましょう。

この台風が秋を運んできてくれるといいですねぇ。
明日は菊の節句 『重陽』 栗や柿も実が充実する頃です。

ライブカメラ(wethernews) 横浜のお天気





2010年09月07日(火)      葡萄牙

ポルトガル料理の会を企画しておきながらその実、彼の国
について殆ど知らず、これではいかんぞと調べてみました。

 ポルトガル共和国は欧州です。
 スペインの西側の比較的小さな国、
 人口は1千万人ほど。主要な産業は
 農業、水産業、観光。地中海気候で、
 オリーブ栽培やワインの醸造が盛ん
 である。食文化は海に面している
国柄から魚を多く食べ、小麦、トウモロコシ、ライ麦等が
多く食される。お米も良く食べられているようで、米の消費
は欧州一番であるそうです。

と、地理の答案のように書き並べてみたものの、日本から
出たことのない田舎者にはピンと来るものではありません。
丹田さんに聞いた話では、穏やかな田園地帯が広がる静か
な国で、国民性はおとなしく、サッカーの試合なども自国
チームが負けそうになると、まだまだ序盤でもさっぱりと
諦めてしまうという淡白な一面があるとか。

いずれ機会があれば伺ってみたいと思わないでもありませ
んが、日本から出たことすらない田舎者には、ユーラシア
大陸の西の果てにある国などは、天竺に旅するよりも遠く
遠く感じます。まあせめて、丹田さんの手料理で彼の国に
思いをはせて、イメージトリップと洒落ましょう。

ポルトガル専門店 Boa Boca





2010年09月06日(月)      ボア・ボッカ

今年も丹田いづみさんのポルトガルレストランBoaBocaを
開催します。詳しいページを作って先ほど、あげました。

 画像は、7月に打ち合わせがてら
 おじゃました丹田さんのご自宅から
 望む大文字山。五山送り火の大文字
 でつとに有名な東山です。この頃は
 まだ梅雨時期で、蒸し暑いとはいえ
 今ほどではなく、丹田さんご夫妻と
楽しく会食した一夜が思い起こされます。いづみさんの
手料理を肴に、読書家であるご主人のお話は興味深く、
中でも俳人 『井月』 に関する造詣と資料には唸りました。
あれからあっという間にほぼふた月、暑い暑いと言いな
がらも日足は確実に短くなって、開催まであとひと月に
なりました。

ポルトガル料理は、一口で言えばスペインのお料理に近い
と思います。塩とオリーブオイルとハーブを使った調味は
シンプルで、魚とお米を使用するためか日本人の口に合い
ます。特に干し鱈を使うのが巧みで、ワインをいただきな
がらゆっくりと楽しめる美食です。コースの中では地味な
存在ですが、じっくりと作るスープがこれまた美味で、野菜
の旨味が上手に引き出されていて口福を感じます。

今年は10月1日(金)と2日(土)の二日間の開催です。
ランチ、ディナーと各15名様の予約制。流石にこの頃には
涼風も立つでしょう。秋の一日、京都発のポルトガル料理
でゆっくりとしたお食事はいかがでしょう。

ご予約お待ちしております。

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2010年09月03日(金)      にがうり

 8月半ばに実を付け始めたゴーヤー
 は、この暑さに我が意を得たりと
 ばかり良く生って、ぶらぶらと棚
 に下がっています。こういったもの
 はそうそう毎日食べるものでもない
 ので少々持て余していますが、好き
な人にはどんどん差し上げています。陽気のせいで野菜
が少々高いせいか皆さん喜んで持っていってくれます。

そろそろしっかりした実を選んで残し、黄色くなったところ
で来年用の種をとりましょう。来年の話をすると鬼が笑う
などと言いますが、笑いたい鬼には笑わせておきましょう。
人は鬼と違って、備えなければ生きてはいけません。今年
の種選びは来年の豊作の大事な一歩です。でもねぇ、コウ
雨が降らないんじゃぁ瓜も芋も難儀です。

お天道様江、一雨ざっとお願いします。

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2010年09月02日(木)      こおり

 かき氷を急いで食べるとキーンと
 頭が痛くなります。あの頭痛は
 二日酔いの痛さにそっくりです。
 かき氷の頭痛はすぐに治まります
 が、二日酔いの方は長く続きます。
 二日酔いの経験のない方はかき氷
 の痛みを想像していただくと二日
 酔いの辛さも解るというもの。
然しながらそんなものが解ったところで何の足しに
なるやら・・・

私は冷たいものが苦手で、甘いものが嫌いですから、
暑くてもかき氷は食べません。アイスクリーム等も1年に
2個食べれば多いほうです。そう言うと皆一様に驚きます
が、冬でもアイスを食べないといられない人の方が私から
してみれば面妖です。しかし、コンビにでもスーパーでも
一年中アイスは売っており、売るということは売れるとい
うことで、又もや私はマイノリティーである自分に気付き
愕然としながらも、進路変更する気はさらさら起きず自分
の嗜好に呆れながらも、自己愛はいや増すばかりです。

さてさてマジョリティーの皆様はコウ暑くっちゃぁ氷でも
かっ喰らわねばやってられますまい。腹の心配などせず、
ばんばんかっこんで中から冷やしましょう。お近くのコン
ビニエンスにはキンキンに冷やされたアイスクリームや
ガリガリ君が、24時間売られていますよお。我慢などは
いっそ体に毒ですよぉ、遠慮なくいっちゃいましょー。

ガリガリ君祭




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