陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2009年01月31日(土)      ハイブリッド

昨年3月に購入したTOTOネオレストの貯金箱の新バージョンを
オークションで見付け勇んで入札し、割合簡単に落札しました。
今度のものはその名もハイブリッドと言います。何だか車のよう
なネーミングですがトイレです。いまっぱやりのエコであります。

 TOTOが90周年を期して堂々の自信作
 として発表したネオレストは最早便所な
 どという排泄器にとどまらず次世代の
 衛生空間として多機能省エネ高品位を
 感じさせるものであることは昨年3月5日
 の日報に詳しく述べました。願わくば
我が家にもこの清潔空間を構築したいところですが、これほどの
大名道具ともなればお値段も高品位、貧乏作家の物するところで
はありません。ま、せめてミニチュアの貯金箱でも眺めて暮らす
のが分相応と心得ます。しかしながらミニチュアとはいえそこは
TOTOが焼いたモノホンの陶器ですから不足はありません。いっそ
希少品ですから、陶磁器に携わるものとしてはこの珍品蒐集物を
誇らしくさえ思います。

画像では大小が判別しにくいですがさすがにハイブリッドはコン
パクトな設計になっており、幾分すっきりしています。きっと
実物もそのような寸法になっているのでしょう。貯金箱としては
とても大振りです。これに500円玉を一杯に貯めたら、さぞや
まとまった金額になることでしょう。こつこつ貯めて銭ができた
ら、TOTOの小倉工場へ見学ツアーに行きますかー。





2009年01月30日(金)      晦日正月

早いもので、今月もあと二日ばかりとなりました。

 裏庭の土手に毎年咲く福寿草が今年も
 開きはじめました。画像は昨日の日中
 撮ったものです。日照が芳しくなかった
 ので半開きですが、照ればぱっと丸く
 開いてくれることでしょう。然し乍ら
 今日はこっ寒い雨振りで、蕾もぎゅっ
と閉じたまま。誰が決めたか福寿草の花言葉は 『幸せを招く』
雪を割って咲き、いち早く春を招く花らしい言葉ですなあ。でも、
やっぱり花言葉なんてキャッチフレーズ、何処のお節介が付け
たんでしょうなぁ?世の中には風流な閑人がいるもんですなあ。

明日は一月晦日、『みそかしょうがつ』 です。芋乃市場も最終日、
夕刻からは搬出を行い、ささやかな打ち上げの席を設けます。
出展してくださった生徒さん方と、労をねぎらいつつ今後の教室の
展望を志向しながら、宴を催します。晦日正月にふさわしい席に
なることでしょう。

『芋乃市場』 営業はあと二日、天気は振るいませんが、
どうぞ横浜新井町 『陶房かまなりや』 へ足をお運び願います。





2009年01月28日(水)      ソフトめん

久しぶりに 『ソフトめん』 を食べました。
実に、美味しかったです。何しろ、完全に、完璧に、のびています。
これ以上はのびないという言わば飽和状態です。更にひとつの塊と
化しています。フニャフニャが嫌いな方には魔物の食物でしょうが
フニャ好きには満麺全席の究極メニューです。

 勿論、王道のレトルトカレーでいただき
 ました。四角くびっちりと固まった麺塊
 をカレーでほぐし、ぐるぐると麺に絡め
 ぞぞっぞぞっとすする快感は堪りません。
 幸い周囲に人けが無かったので憚らずに
 音をたててすすりました。その柔らかさ
と、すすりにくさと、懐かしさに今一歩のところで落涙しそうに
なりましたが、これしきのことで涙など見せるようでは麺数寄の
名折れ、ぐっとコラえて黙々とすすり、涙と洟と一緒に呑み下し
ました。

その昔給食で食べたそれはもっと切れやすく、小麦の香りもあり
ませんでしたが、最近のものは国産小麦で作られており、香りも
味も格段によろしくなっていました。日本は豊かな国だなあと
つくづく思いました。因みにカレーはもちろん、オリエンタルの
マースカレーです。  うまかったなあ、給食味。





2009年01月27日(火)      そばきり

そば粉の発注をうっかりし、今日の分の粉が足りなくなってしまい
ました。昨日慌てて師匠 『鷺沼よしみや』 の大塚さんにそば粉を
分けていただきました。今朝はその粉で打ちました。

 さすがに師匠の使っている粉は違います。
 水回しでは、しっとりとまとまりが良く、
 伸しては切れにくく、切ったそばはしな
 やかでたいそう素性のよろしいそばきり
 が打てました。師匠の打つ細さにはとて
 ものこと及びませんが、今日のお蕎麦は
ほぼ、よしみやさんの味です。まあ、割り粉が違うのでまるっきり
同じとはいえませんが、多加水である点とお蕎麦を締めないように
うつという基本姿勢は遵守しておりますのでほぼ同じといって良い
でしょう。いつかは自分にしか打てないといったお蕎麦を打ってみ
たいものですが、今は目標である師のお蕎麦を目指して精進いたし
ましょう。

さてさて皆様、本日のかまなりや蕎麦はいつもより少々品の良い
ものをご提供させていただきます。勿論お値段はそのままです。
『もり』 500円 『そば膳(お握り・小鉢料理付)』 800円 です。
お天気も上々、どうぞ、かまなりや芋乃市場にお越し下さい。





2009年01月25日(日)      うみゃーでかんわ

昨日、倅が出先で何を思ったか土産を買ってきてくれました。
それが昨日の日報で揚げた 『オリエンタルマースハヤシ』 です。
今日のお昼にハヤシライスにしていただきました。いやぁ〜、
懐かしい味でした。 実に、美味かったです。

 こずッぱい味のルーはオリエンタル社の
 オリジナルチャツネ 『マース』 の為せる技。
 マースとはマンゴー、りんご、ぶどう、香辛料
 の英語の頭文字からとった独自のネーミングで、
 箱の裏書に朱色の反転文字でコウと書いてあり
 ます。【まろやかさの秘密はマースチャツネ】
ハヤシライスの発祥には諸説あって判然としないところですが、
丸善の創業者、早矢仕氏の考案であるという説が有力のようです。

辛いカレーが苦手な私は以前からハヤシライスの方が好きですが、
ともすると肉が多く入ってデミグラスのような味になっているもの
が多く、ややもするとこってりしすぎているものがあり、洋食屋で
頼むときにはギャンブル覚悟で注文します。そこへいくとオリエン
タルのものは野菜が中心で比較的あっさりしている上に程よい酸味
があって好ましい味です。さらに、ガキの時分に食べた懐かしさも
あいまってCMの名古屋弁を思い浮かべながら、うみゃーでかんわ!
などと言いながら今日はパクパクと一皿を平らげました。

さて、今日から陶房かまなりやでは本年最初の 『芋乃市場』 を
開催中です。教室に参加している受講者作品が賑々しく並んで
おります。力作ぞろいです。どうぞ足をお運び願います。

うみゃーもんもそろっとるで、きてちょーでゃー。





2009年01月24日(土)      オリエンタル

 肉や、やせゃーがいっぴゃーひゃーっとるでよー。

 みんな うっはうっは うっはうっは よろこぶよ。


 ハヤシもあるでよー。

オリエンタルCM集 http://www.oriental-curry.co.jp/more/cm.html





2009年01月23日(金)      にっぽー

この 『陶房日報』 は、2004年の3月につけはじめました。
かれこれ、5年が経ちます。我乍ら良く続いているものだと
思います。開設当初にお借りしていた日記サイトがぽしゃっ
た為、現在は2006年の日報からしか公開されていませんが、
自分でもよく過去の日記を読んで、その年にあったことや
考えていたことを反芻しています。

 思うに、私のこの陶房日報は、実に、
 露悪的で、独善的で、外罰的な記述が
 多いと思います。しかしながら自分で
 読んでも吹き出すほどおもしろいもの
 もあって、ワリと楽しく読んでいます。
 さみしい少年時代をすごし(実は勝手
に被害を妄想してひがんでいるのですが・・・)拗ねた性格の
まま中年と化した所為で自己愛が強く、自己中心的で多弁な
側面がそのままこの文章に結実していることは明らかです。
それでも熱心な読者(あなたのことですよー。)の方から、読ん
でますよなどと仰っていただくとそれはそれは嬉しいくせに、
「えー、あんなの読んでるんですかあ?」 なんて素直に喜ん
でみせられない自分を、仕様がねえなあと思いつつ、心の中
ではありがたくて、素直な気持ちで手を合わせているのです。

この日報は飽きて閉じるか、寿命でお陀仏するまで続けて
いこうと思っています。きっとこの先も下らない纏まりのつか
ないことを書き続けていくとは存じますが、一応は読み物と
して最低の節度はわきまえていくつもりです。いずれ、傑作選
などと称して出版物にまとめるつもりですので、その際には
どうぞお買い求め願います。初版にはもれなく直筆サインを
墨書し、プリクラも付けちゃいましょう。

どうかそれまで、お気を長くご愛読願います。    頓首





2009年01月22日(木)      冬土用

1月も下旬に入り、今日の横浜は冷たい雨がしとしとと降る
寒〜い一日でした。雪にならないのですからそれでも寒気は
緩んでいるのでしょうけれど、いっそ雪の方が風情があって
いいかなとも思います。

 大相撲初場所も終盤にさしかかり、2人の
 横綱が頑張っているニュースは耳にして
 いますが、まったく興味は湧きません。
 ほぼ、絶交状態になってしまいました。
 まあ、力士の皆さん、怪我の無いように
 がんばってください。

冬の土用はじっくりと春に変わる準備期間、裏庭の土手には
福寿草の蕾も顔を出しています。もう暫くで立春です。春は
名のみと言いながら、こめつぶ一粒ずつ、近づいています。





2009年01月21日(水)      おつかれさま

今日は朝から米国の新大統領のニュースで持ちきりです。

 新しい大統領がもてはやされる中、前任
 の方は奥様と飛行機でひっそりと故郷へ
 帰られたとか・・・思えば前任者はやるこ
 となすこと裏目に出ていたような印象が
 あります。酷いテロに見舞われ、威信を
 賭けて始めた戦争も思うように運ばず、
仕舞には大儀を見失い、国内からも批判を受け、最後は靴まで
投げつけられて、何だか不憫な幕引きであったように思います。
でも、彼は彼なりに職務を全うしたのですから、米国民ならず
とも心を込めてこう申し上げたいです。おつかれさまでした。
今後は故郷でゆっくりと静養していただきたいです。

ヘイ、君は良くがんばったよ。 いかしてたぜ!ジョージ。





2009年01月20日(火)      DT-1

ギターなどいじるようになって、その昔オカリナを作っていた頃に
使っていたチューナー(調律機)をひっぱりだして又使っています。
何しろ20年近くも前に買った代物ですから骨董品です。捨てなかっ
たのが不思議なくらい使い倒して土まみれになっていたものですが
電池を入れてみたら所々LEDがつかないところはあるものの機能と
しては充分で、こりゃあ儲けたワイと調律に重宝しています。

 この機械はチューナーでは老舗のメーカー
 KORGが1985年に発売したDT-1という
 機種です。当時LEDを使った商品は珍し
 く、デザインも斬新でカセットテープと
 同じサイズというのが実にコンパクトで
 格好良く見えたものです。今となっては
カセットテープも過去の遺物となり、LEDなどは多色になり、更に
液晶画面が主流となってギターチューナーに関して言えばクリップ式
の歩数計ほどの大きさにまで進化しているのですから、このDT-1など
は、すでに旧弊になってしまったと言わざるを得ません。

携帯電話でも、パソコンでも、家電品でも、またたく間に進化して、
ほんの5年も使えばあっという間に古いものになってしまうこの時代の
技術の進歩を喜ばしくまた誇らしく思う反面、これじゃあ物を大事に
する心など育む間もありゃぁせんわい、などと悲観も同時に感じます。
じゃあってんでブラウン管の時代に戻れるものでなし、後ろを向いて
もいられません。幸い我が家は薪の暮らしと電化の暮らしが混交し
ていますので、まずまず均衡がとれているとは思いますが、これか
らさらに時代が進めば、どんなことになるのやら、楽しみでもあり、
心配でもあり、といった心境です。ま、そうこうしているうちに
寿命がきて、おさらばってなことになるのでしょう。案ずるより
なんとやら、ですかな。





2009年01月18日(日)      寒 中

 冬鳥のツグミが水浴びをしていました。
 冬の陽だまりは人間には寒い陽気ですが
 鳥には行水日和なのでしょうか?暖かな
 部屋の中から眺める鳥の姿はのどやかで
 すが、野生はそんなにぬるいものでなく、
 常に死と隣り合わせなのでしょう。

禁鳥であるツグミは捕獲して食用にすることはできませんが、
美味いらしいです。野鳥ファンとしては禁鳥を食べるなど言語
道断と心得ますが、機会があれば口にしてみたいなと少しだけ
思ってしまいます。聞けば輸入品であれば食用も可能だとか・・・
ま、過去の乱獲を鑑みれば保護されてしかるべきですので口に
しようなどとは考えぬほうが身のためでしょう。

せめてひょうげたツグミの姿を眺めて心の糧としましょうか。





2009年01月17日(土)      かきうどん

 お昼に牡蠣のうどんをいただきました。
 時節柄、旬の貝だけにとてもいいダシが
 出て滋味深い美味でした。勿論うどんは
 『さぬきの夢2000』 10割の自家製手打ち
 麺、打って4日ほど寝かせ、充分熟成した
 うどんは艶とコシが絶妙でした。

美食の真髄はやはりまず食材、次に手間、そして以外にぞんざい
にされているのが器です。幸い我が家は器が本業ですから、この
点にぬかりはありません。(画像は白磁麺鉢)

日々命をつなぐ食事ですから、良いものをとりたいものです。





2009年01月16日(金)      こ ど も

今年も磯子区の保育園へ1日陶芸教室へ行ってきました。
年長さんの卒園記念の教室ですが、元気なお子達と器を作っ
て楽しく過ごし、給食までごちそうになってきました。 本日の
お献立は、ご飯とスープ、ジャガイモのトマト煮、スパゲティー
サラダ、りんごです。たいそう美味しくいただきました。

 実は私はこちらの保育園のカレーが大好き
 です。カレーだといいなあとちょっとだけ
 期待していましたがカレーではなく、洋風
 ランチでした。お味のほうは実に美味しく、
 五・六歳の皆々様とワイワイ楽しくお昼を
 いただき、一緒にハミガキもしてきました。
このくらいの年齢のお子さんは色々な子がいて実に面白いです。
思えば、6歳ごろの自分と比べるとずいぶん良い子ばかりです。
私はこの年からすでに拗ねており、集団行動は苦手で、ちょっと
いやなことがあると臍を曲げ、グズグズといつまでも機嫌を直せ
ない粘着質でした。今でもその傾向はありますがさすがに40年の
月日のうちには多少の協調性も気分の転換法も身につきました。

6歳のみんなのこれからの月日がどのように運んでいくのかは
誰にもわかりませんが、自分らしくワクワクと生きていけたらいい
ですねえ。どうしたらそんなふうに生きられるかは、むずかしい
問題ですが、ひとつコツがあるとしたら、『何かを決める時は相談
してもいいですが、よく考えて、最後は自分で決めること』 です。
自分で決めれば、他人を恨んだり、うらやんだりしなくてすみます
からねえ。簡単そうでむずかしいですが良い方法です。

がんばって、ゆっくりと、良い人になってください。





2009年01月15日(木)      直木賞

贔屓の小説家 山本兼一さんが直木賞を受賞しました。
戦国の大名とその周囲の人を熱く書いた小説が多い山本氏は
作中人物の情を描く細やかさも持ち合わせる筆力の持ち主です。 

 受賞作 『利休にたずねよ』 も戦国もの。
 実はまだ読んでいません・・・去年の秋
 でしたか書店で見つけ、欲しいと思いつ
 つ、手元が心細く、そのうちに買うべぇと
 後回しになっておりました。すぐにも求
 めて読みたいところですが、受賞の報が
 出てすぐに書店へ行くのは癪ですから、
 少しほとぼりが冷めてから買いましょう。

山本氏の作品では信長の周辺の人物を書いたものが好きです。
『白鷹伝』 『火天の城』 は信長の鷹匠と安土城を建てた大工を
書いた物語ですが、とても面白く読みました。どちらも骨太な
長編ですが、ぐいぐい読める上作です。時代小説を書く作家が
直木賞を取るのは乙川優三郎さん以来だと思いますが、時代物
好きには、とても嬉しいニュースでありました。





2009年01月14日(水)      か ぽ

昨日の日報で、カポを使っているのでインチキです。など
と書きましたが、何と!ミスチルの桜井氏も使っていました。
それも私の使っているものと色違いながら、同じものでした。
なんだか、すんごく、嬉しいです。

 HANABIでは、曲の後半部で印象的な
 フレーズをブリッジして曲調が半音上が
 ります。プロの演奏者は転調する時、どう
 いった押さえ方をするのだろうと、YOUTUBE
 に 『HANABI』 のLIVE映像があがってい
 たので見てみましたら、その部分はボーカル
が演奏の合間に、さりげなくカポを1フレット上げて、さらりと曲に
戻って歌っていました。コード譜のサイト 『J-TotalMusic』 の
コード譜にも <ココより2カポ> と表記されています。てっきり
これは一般の人向けに簡易的なものを表記しているのだろうと
思っていましたが、あにはからんや実演奏通りなのでありました。

私が使っているカポは画像のKyser社のクリップ式のものです。
着脱が容易なのでこれを買いましたが、このカポでないとこの曲
のような場合、移動ができません。この曲をギターで弾くには
この手のものが不可欠でしょう。HANABIの入っているCDアルバム
はミリオンセラーであるとか、その効果でこのカポも売り上げを
伸ばすのでしょうか? おそるべし、Mr.Children。

ご覧の通り、私のカポタストは己の腹のように、まっ黒です。
が、桜井氏のそれは、彼の笑顔にとても良く似合う 『白』 でした。

Kyser Quick Change Capos
http://www.kysermusical.com/product.php?productid=16133&cat=265&page=1






2009年01月13日(火)      もーいっかい

ギターを弾き始めて一年が経ちました。いっこう上手くはなり
ませんが、案外楽しく弾いています。とは言え、押さえられる
コードは簡単なものだけですし、ストロークでじゃかじゃかと
音粒ばらばらでかき鳴らすだけですから、ひどいもんです。

 最近、Mr.Childrenの 『HANABI』 という
 曲を練習しています。キーは原曲どおり
 ですが、カポを使っていますので、少々
 インチキ弾きです。でも、誰に聞かせる
 わけでもなく、CDに合わせたり、自分の
 ペースで歌ったりという言わば自己満足
な音楽ですから、楽しめればそれで結構なのです。しかし乍ら
桜井和寿さんの楽曲はとても詩の言い回しが難解で、文芸的な
解釈をすれば所謂 『字余り』 それを小節の中に半ば強引に
押し込んでいながらも叙情的に歌い上げてしまうところがこの
歌手の手練れなところ。そして何よりバンドとしての纏まりの
良さと、キーボードとコーラスの調和に重点を置いた音の厚み
がとてもボーカルを引き立てていると思います。

私が歌うと全く違う歌のように聞こえますし、ぴたりと合うのは
『もう一回 もう一回』 のところだけです。それでも何となく
良い気分になって、もーいっかーい もーいっかーーい♪などと
桜井氏の真似をして楽しんでおります。万が一ファンの皆々様の
お耳にでも入れば、大変なことになってしまいそうですが・・・
まあ、間違ってもYOUTUBEなどにアップするようなことはありま
せんので何卒ご勘弁願います。でも、YOUTUBEには達者な腕の
人たちがカバーをバンバンアップしていて、こんな風にお披露目
できるほどの腕前になりたいもんだなあと、憧れてしまいます。

さ、今日も弾きますかー、もーいっかーい♪もーいっかーい♪





2009年01月12日(月)      寒 月

 毎日冷えて、厚い氷もはりました。
 寒中の夜空には冴えた満月が綺麗です。
 でも、冬至は過ぎて日に日に地球は春分
 点へ向けて自転、公転しています。
 春は遅からずやってきて、夏になって
 秋が訪れて、又一つ歳をとるのでしょう。

地球の自転も、時間に伴う加齢も止めることはできないのです
から、衰えることを嘆いていてもつまりません。時をかけてこそ
成熟する 『気力』 をこそ充実させて、風流な人生を楽しめる
乙な大人 に、なりたいものだと、しみじみ思います。





2009年01月10日(土)      しんぶん

午後に工房の掃除をして、気分よく明日の教室の準備をして
いると 「新聞屋ですが・・・」 と、見慣れない若い衆が顔を
出しました。どこだい?と尋ねると 「読売です」 と答えました。

 どうやら勧誘のようですが、そうとは
 直截に言わず話をそちらに持っていこう
 とするので、いやあ、今期の将棋竜王戦
 は良かったの箱根駅伝は盛り上がったの
 と褒めちぎり、これからも期待してるよと
 激励してやりました。にわかに表情が
明るくなった若い衆が 「では新聞は・・・」 と言いさすところへ
「でも新聞はとらないんだ」 ときっぱりと申し渡してやりました。
若い衆も食下がり 「サービスで入れさせていただくというのは」
などと常套句を云うので 「悪いけどいらない」 と、きつぱりと
ダメを押してやると、肩を落として引き揚げていきました。

悪い感じのない人だったので少々かわいそうな気もしました
が、まあ縁が無かったと諦めていただくほか仕方ありますまい。
先の日報でも触れましたが、読売さんは嫌いではないのです
から、気でも変わればお願いすることも無いとも言えません。

でも、やっぱり、しばらく新聞は、とらねぇだろうなあ。





2009年01月09日(金)      初 窯

 かまなりやでは今日、初窯を焚きました。
 素焼の窯ですので難しいことは無いので
 すが、お正月に緩みきっているので慎重
 に10時間かけてゆっくり焚きました。
 鏡開き前の窯には御供え餅が乗っかって
 います。下の段のお餅は窯の熱で焼餅に
なりました。少々膨らんだものか、上のお餅がかたむいて
いました。美味しそうでしたがやはり鏡開きまではこのまま
置いておくことにします。

今日は来週陶芸教室でうかがう保育園のお餅つきにお誘いいた
だきましたが、今週までは予定を入れずに、軽めに仕事を運び
たかったので、心苦しくもお断りしました。生憎の雨になって
しまい、少々寒いお餅つきになっちゃいましたねえ。いっそ、
雪の方が同じ寒くても良い風情で、思い出に残ったんじゃあな
いかなあと、窯を焚きながら考えていました。

さて、無事、初窯を焚き終えて、巷では明日から3連休という
ことですが、陶房かまなりやでは今月の陶芸教室が本格的に
始動します。芋乃市場のご案内状もでき、発送を始めました。
緩んだ気持ちを引き締めて、でも頑張りすぎず再起動です。





2009年01月08日(木)      カムトレー

家人が買い物をするというので港北区にある、とある大型の
家具屋に行きました。私は買い物がないので子らにお八つでも
買ってってやろうかいと100円のホットドックを4っつ求めました。

 女性の店員が手際よく作ってくれ、大き
 なお盆に乗せて差し出し、「袋はありま
 せんこのままお持ち下さい」 と云うので
 「ああ、さいですか、」 と、店員さんの
 仰るとおりにこのまま家まで持って帰って
 きてこのまま皆で食べました。子らはトレー
は普通置いてくるべー、と阿呆を見るような目をして言いましたが、
私はあくまでも店員の指示通りにしたまでのこと。駐車場へ向かう
エスカレーターでは皆にジロジロ見られるし、持ちにくいことおび
ただしいしで、こちらもそれなりに恥を忍んだ訳ですから、よもや
私には毛ほどの落ち度もあるまいと確信しております。

このトレー、アメリカキャンブロ社製のカムトレーという飲食業界
では有名どころの丈夫なお盆のようです。しかしながらいかにも
米国製らしくうすらでかく、我が家にあっても邪魔なだけ、いずれ
折を見てお店に返しに行きましょう。よくよく考えてみれば、お盆
ごとお持ち帰り下さいなんてぇ太っ腹なサービスをするくらいなら
テイクアウト用の袋ぐらい用意するはずでしょう。あくまで、その
場で食べることを念頭に置いた販売であり、持って帰るなら自分
で袋などを用意してくれという店の方針であろうことは、想像に
難くありません。

家具屋さんには済まないですが、暫くお借りしておきます。

カムトレー参考サイト
http://www.simple-office.com/zkitchen/cambro-camtray.html






2009年01月07日(水)      OH!麺

鷺沼よしみやさんへ、ご挨拶がてら蕎麦屋酒を嗜みに行って
来ました。七草7日の昼下りは時分時も過ぎ、お客さんも少な
めで、店内ものんびりとした雰囲気が漂っておりました。

 大塚さんご夫妻に旧年の厚情をお礼し、
 本年の引き続きの愛顧をお願いし、挨拶
 が済んだ後は隅の方の席に根をおろし、
 開運のお燗と鶴齢の本醸造(よしみや)
 をチビチビといただきながら本を読んだ
 り、うとうとうたた寝したり、実にゆっくり
と、まったりと昼の蕎麦屋酒を楽しみました。果報でした。

こういう日は昼ご飯を軽くして出かけます。今日は喜多方ラーメン
の老舗 『まるや』 のあっさりラーメン(ららぽーと大丸で入手)を
食べました。よしみやさんではお酒のあとに 『かけ』 をするりと
手繰って家に戻り、夕方からは自宅でゆっくりと晩酌し、〆に温かい
冷麦を食べました。まったくの麺三昧で幸せ三倍でした。

さあ、松もとれます。
ぼちぼちと暖機運転をし、ゆっくりと回転を上げていきましょうか。

鷺沼よしみや http://www.e-4438.com





2009年01月06日(火)      燃料油

 昨年末から下げ続けている燃料油の価格
 が下降線を辿り、いよいよ我が家のホーム
 スタンドでもレギュラーガソリンが会員価格
 で96円、灯油は63円まで安くなりました。
 実に、まったく、ありがたいことです。
 必ず使うものですから、いくら節約すると
しても限界があります。欲を言えばキリがありませんが、灯油の
窯で仕事をしている身から言わせていただければ、50円くらいまで
下げていただけると助かります。
一昨年の今頃がガソリン120円台、灯油70円台で、昨年の今頃は
ガソリン150円台、灯油90円台でしたから、今年のそれがいかに
安いかは明白です。売るほうは大変でしょうが、夏場あれだけ
高かったんですから、まあ、ツーぺーでしょう。

厳寒の地方にお住まいの方々には、けだし朗報に他なりますまい。





2009年01月05日(月)      直 江

上杉家の知将 直江兼続を描くドラマが昨日から始まりました。
 ちょこっとだけ見ましたが、主役の俳優
 さんがお世辞にも上手いと言えず、なん
 とも兼続と刷り合いません。あまつさえ
 ひとかどの戦国の武将が月代も剃らず、
 にこやかな青年であることにはおおいに
 疑問を覚えました。何だか先が思いやら
れます。ま、長丁場ですから一喜一憂せずに見ようと思います。

いよいよ季節は寒に入りました。
旧暦12月10日 一番寒い頃です。悪い風邪の流行も取り沙汰
されていることですし、気をつけねばと思います。





2009年01月04日(日)      び ゅ ー

 我が家の近辺はグーグルのストリート
 ビューに対応していません・・・  まあ、
 市街化調整区域で人家も込み合っていな
 いところですから誰も検索などしないで
 しょう。仕様が無いとは思いますが、ちと、
 さびしいですな。

さて、明日から本格的に2009年が始動します。
陶房かまなりやは週末からの緩慢な再起動ですが、今年も
色々と趣向を変えて催しを企画いたします。週半ばには1月
の芋乃市場の日程内容をアップいたします。

今年もどうぞ、陶房かまなりやへ足をお運び願います。





2009年01月03日(土)      お年賀

昨年、意を決して枚数を絞った年賀状は今年もやはり30枚
だけしか買いませんでした。内訳は挨拶を欠かせない親類
が15枚、遠方で中々お会いできないものの、礼をつくしたい
方々が15枚、といった按配です。

 今年の絵柄は富士山です。インプレス
 の『和の年賀状』で入稿した版画を薄く
 加工し、その面に 『天晴日本』 と書し
 ました。これが私の本年の書初めです。
 今年のお正月は良いお天気が続き、風も
 穏やかで、関東の横浜からも富士山が
とてもきれいに見晴らせます。まさにあっぱれな好天です。

天晴日本は逆さから読むと本日晴天となるんですよ。

いや 実に おめでたい熟語ですよネエ。





2009年01月01日(木)      初 日

2009年 平成21年 己丑(つちのとうし)の年が明けました。
皆様 新年おめでとうございます。本年が皆々様にとりまして
輝かしい年となりますように、横浜より初日に願をかけました。

 毎年の慣例ですが大晦日はどっと疲れが
 出て、早々と寝ます。紅白なんてぇのは
 最後まで見たためしがありません。畢竟
 元日は早起きで、今日も早々と目が覚め
 て寝床から抜け出し、ごそごそと片付け
 ものなどをしていると、表も明るくなって
きたので、そいじゃあ初日の出でも拝もうじゃぁねえかとばかり
箱根駅伝のベンチコートを着込んで表へ出ました。さすがに外は
冷えていて、日の出までにすっかり身体は冷え切り、洟も垂れる
始末で、元旦から情けねぇなりでの初日鑑賞でした。然しながら
からりと晴れた空に凛としたお天道様が顔を出し、素晴らしい
初日を拝むことができました。すっかり冷え込んだところで家に
入り、熱いのをきゅーっと呑りました。いやあ、いい〜正月です。

これから餅を焼いてゆっくりと朝餉です。
今年も色々とある年になるのでしょうが、お正月ばかりは
そういった憂いを忘れて、穏やかに過ごしたいものです。




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陶 房 日 報