陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2008年12月31日(水)      The First Star

連日、冬の晴天が続き、洗濯も掃除も捗りました。
夕暮れの空に三日月と金星がまたたいて、良い大晦日です。

 友人の娘さんハルちゃんは受験生ですが、
 目下恋愛中。でもでも、どうやら片思いで
 あるらしい。しかしながら今時のお若い
 方はさばけているものか、携帯メールの
 やりとりなどは屈託無く交している模様、
 先日のお餅搗きの宵に、打ち上げの席で
やにわに椅子を蹴立てて席を立ち、窓越しに外を眺め始めた
ハルちゃん、しきりに何かを探して空を仰いでいました。
皆が驚いて 「どうしたの?」 と尋ねると、顔を赤らめつつ
「星を探しているの」 と云うではありませんか。「なんで?」
と聞くと、何と!好きな彼から 「一番星がきれいだよ」 との
メールが来たとのこと・・・私は呑みかけの酒を吹き出し、女房
はあんぐりと口をあいたまま莫迦になり、ある者は椅子から転げ
落ち、ある者は座り小便をもらし、一同しびれてしまいました。

素敵な恋愛中のハルちゃん、来る年には成就するといいですねえ。
そして志望校にも合格して、名実ともに春が来るといいですねえ。

さて、不景気なニュースに終止した2008年も終わります。
明日からはまた心新たに良い年をとりましょう。恥ずかしながら
若い方々にあやかって一番星に皆々様の益々のご発展とご健勝を
お祈りさせていただきました。

本年も陶房かまなりやを御贔屓頂きありがとうございました。
何卒、良いお年をお迎え願います。     頓首





2008年12月29日(月)      うちおさめ

お餅つきも無事終わり、明日は年越しそばを打ちます。
去年はお餅つきをしながら並行してのそば打ちで慌しく、
目がまわりましたが、今年はお蕎麦に集中できそうなので
丁寧にきちんと打って納めようと思います。

 ありがたいことに友人などから注文を
 頂き、都合45人前ほど打つ予定です。
 腕が未熟で一回に15人分しか打てま
 せんので、それを3回打ちます。それ
 でも毎月打っている賜物か回数打つ
 のはそれほどきつい仕事ではありま
せんし、もちろんお買い上げいただくとあれば、身は引き締
まり、職人としての熱意が湧き立ちます。ついでにうどんも
1回打ちます。(これは一回で12人前ほど)どちらも本年の
打ち納め、心正しく真っ直ぐに打ちましょう。

さていよいよ今年も残すところあと2日、陶房かまなりやは
今日からお正月の 『無礼講週間』 に突入します。今週は
休刊日は設けません。体は気遣うものの制約制限の枠は
解除されます。年初に立てた目標の年間120日の休刊日は
夏に傾いてしまった皺寄せで2日ほど足りませんでしたが、
これは聊か目標値が高すぎました。来年は週2日のペースを
堅持しつつ年間100日程度の休刊日を設けようと思います。

「うひょー、今日からブレイコーだー。さ、晩酌晩酌」





2008年12月27日(土)      も ち

陶房かまなりやでは明日、餅を搗きます。
爺様からの慣例で杵臼での手搗きです。今日はその道具を
整えました。

 お湯を沸かす大釜、もち米を蒸す蒸籠、
 米を取り上げる大笊、搗いた餅を熨す
 のし台、杵、臼等々水洗いをして臼には
 水をはりました。かまど用の薪も拵え
 ました。取り上げ用のとり粉も買いま
 した。準備おさおさ怠りなく、あとは
米を砥いで水に浸すのみです。明日の開始は6時、まずは湯を
沸かしてお米を蒸します。7時半から8時頃には最初の一臼目が
搗けることでしょう。今年は22臼を搗きます。概ね午後2時頃
までかかるでしょう。

明日は天気も良さそうです。風が吹かないと良い
ですが、まずは雨が降らなければ良しとしましょう。
さ、今夜は早寝をして、明日に身体を備えることにしましょう。





2008年12月26日(金)      歳 暮

 外来のお祭り騒ぎも終わり、歳の瀬らし
 くなりました。駅前の商店街にはお飾り
 を売る小屋もかかり、寒風の吹く夕暮れ
 の街にあたたかな風情が漂っていました。
 巷ではここへきて職を追われるなどとい
 う世知辛い話題に、やりきれない気持ち
を覚えますが、勤め人ではなくとも明日はわが身ということも
あるのが世の常ですから、対岸の火事と思わず、一日一日を
大事にせねばと思います。

もう幾つ寝るとお正月。お正月には引きこもり、酒にひたって
すごしましょう。はーやくぅこぉいこい おーしょおーがーつー か。





2008年12月25日(木)      小 春

今日の横浜新井町はいい按配の小春日和でした。
我が家の猫達も、気持ちよさそうに日向ぼっこしておりました。

 今日は今年最後の 『本焼き』 をしなが
 ら布団を干したり自室の掃除をしました。
 マイペースの仕事はストレスも少なく、
 捗りはしないものの新年へ向けて少しで
 も極まりをつけていくのは良い気分でした。
 いつもなら、こんなときはラジオを聴き
ながら過ごすのですが、いい加減クリスマスソングに食傷して
いるので、携帯プレーヤーで好きな楽曲を聴きながら、鼻歌
など歌いつつ動きました。

さあ、今夜をやり過ごせばやっとこ日本の年の暮になります。
いやぁ〜長かった。年々早まるクリスマスの騒ぎは11月から
こっちおよそ二ヶ月、節操のないこのニツポンのクリスマスに
我ながら良く耐えました。ご家庭イルミネーションはすぐさま
撤去とはいかないでしょうが、お店の雰囲気は小康すること
でしょう。明日からはラジオも聞きやすくなることでしょう。

全世界のサンタ賛江、どーもお疲れ様でしたー。





2008年12月24日(水)      HOW TO KOBIKI

 20日の日報でご紹介した秘術 『木挽』
 の具体的な方法をお教え致します。メモ
 のご用意を。まず、片膝を立ててしゃが
 みます。立てていない方の足の踵で肛門
 様をぐいと圧迫します。そしてその姿勢
 のまま前後に身体を揺らします。すると
あら不思議!今まであれほどに堪りかねていた便意が治まり、
平常心を取り戻すことができます。しかし、敵もさるもの、
3〜5分でまたもやクソはしたくなります。あくまで暫定的な
措置と思し召し、ぜひ一度お試し下さい。

あ、それから、しゃがむときについ、チビリそうになります
ので、ゆるそうな時にはじゅうぶんお気をつけ願います。
(未熟者の私は、粗相したことがあります)

それでは皆様、良いクリスマスを。





2008年12月23日(火)      弦 楽

今年の1月に、コレクターの知人からアコースティックギターを
頂戴し、折角だから弾いてみようとおっぱじめた練習も意外に
飽きずに続き、ほぼ一年が経ちました。今日はその楽器を下さっ
たご本人であるナオさんが 『一緒に弾いてみましょう』 と、
ご自分の楽器をもって遊びに来てくれました。

 簡単な練習曲から音を合わせ、押さえ方
 のコツや弾き方の小技等々教わりながら
 好きなアーティストの曲を奏で、歌など
 歌うのは大そう楽しく、私がコードを間違
 えても、ベオォーンと変な音を出しても
 先達ナオさんがうまく合わせてくれるの
で、何やらいっぱしのミュージシャンになったような錯覚を覚え、
仕舞には息子に歌など歌わせて三人でのセッションとなり、まる
で音楽スタジオのような雰囲気でした。とは言え、女房が撮った
写真を見てみると、私のそれはギターにかじりつくようにして
コード譜とネックを見ており、弾くのに必死といった姿で、まるで
水泳を覚えたばかりの人がバチャバチャとクロールで泳ぐ姿に
似て、格好の悪いことおびただしいのでありました。

ではいったい、どんな曲を?  それは内緒。(またかよ・・・)
内緒ばかりでは後生が悪いので、ボーカル息子で練習した
曲だけご紹介します。   それは こちら↓

YouTube 『サボテン』 ポルノグラフィティ
http://jp.youtube.com/watch?v=_3Ryjwhgl2I&feature=related






2008年12月22日(月)      暖冬至

 冬至の昨日はキビの悪いくらい暖かく、
 南風が、がうがうと吹いて難儀な日で
 した。ゆずのお風呂も寒いからこその
 薬湯なのに、コウ あったかくっちゃぁ
 興醒めです。巷間ではインフルエンザの
 流行を心配する声が聞かれ、予防接種
の話題も頻繁です。そこにこんな陽気ですから、体調を崩され
る方が多いのも道理ですな。

流感の予防には重々お気をつけ願います。





2008年12月20日(土)      秘 術

今年最後の 『芋乃市場』 も昨日、無事に終了しました。
最終日には懐かしい友人も遠路訪ねてくれて、宵からは搬出の
作家さんと、呑み友達のお客様と皆で、楽しい美味しい御酒を
酌みました。ご来場いただいた皆々様、そしてご出展下さった
作家の皆様、誠にありがとうございました。

 ※ 失礼乍ら、ここから話が一気にゲビます。

 一夜明けて、酔醒めもさわやかに朝餉
 をいただき、お茶などすすりながら暦を
 にらんで年末の予定を確認していると、
 にわかに便意をもよおしました。活字を
 眺めていると不思議とクソがしたくなる
 ものですよねぇ。しかしすぐには便所へ
 行かず、充分モチベーションが高まるの
 を待ちました。(いつもそうなのですが、
こらえてこらえて一気に駆け込み、怒涛の如く脱糞するのが
好きなのです。)尚もカレンダーを睨み倒し、十二分に熟し
たところでそれっとばかりに憚りへ行くと、何と!バカ息子が
使用中、加えて倅も糞の模様・・・万事休す!

しかし若さん少しも慌てず、クソを我慢する秘技を使いました。
それこそは、日本伝来の秘術、その名も 『木挽(こびき)』 !! 
これはその姿が、材木を挽く木挽き職人のそれに似ていること
から名付けられたそうですが、実に良く効きます。今朝もこの
秘技のおかげで、あわや人間のクズ 『ウンコもらし』 となる
ところ、一命をとりとめました。 さて、ではその方法とは?

これはまたのちほど、じゃん。じゃん。





2008年12月18日(木)      第七局

 将棋竜王戦最終局が、昨日今日の二日間
 指し継がれ、いよいよ終盤の攻防になって
 きました。先の名人戦同様このシリーズも
 居飛車の戦いになり、第7局も矢倉模様の
 激戦となりました。只今の形勢は不明です
 が、寄せ合いになっていますので、いずれ
勝ち負けが決まることは必定。こういったプロ棋戦の場合、僅差で
の勝負が多く、終盤で持ち時間も無くなった後の消耗戦になれば、
落ち着いた胆力と大局観に加え、相手のミスを誘う老獪な指し回し
をした者が勝ちを収めます。

現竜王が崖っぷちからの4連勝で5度目の防衛を果たすのか?
はたまた挑戦者が奪取し、名人・竜王の2大タイトルを冠するのか?
実にハラハラします。只今64手目を後手が指し終えて先手が考慮中、
今年の竜王戦はインターネットで無料中継してくれているので常に
指し手がわかります。いやぁ〜ありがたいことです。

読売さん、恩にきます。次に新聞をとる時は読売にしますねぇ、

もう新聞をとることは無いだろうと思いますけど、一応ネ・・・





2008年12月17日(水)      わっさむ

昨日の日報でご紹介した新そばの粉は長野県の製粉屋さんから
取り寄せています。その時々で、良い玄蕎麦をブレンドしている
そうですが、昨日内緒と書いたその産地をちょっとだけご紹介。

 今回送って頂いた粉は4種類の玄蕎麦
 をブレンドしているそうです。その内の
 半分(二つ)は北海道産で、一つはそば
 業界では夙に有名な幌加内(ほろかない)
 産、そしてもう一つは和寒産だそうです。
 実は私はこの 『わっさむ』 という地名
を知りませんでした。調べてみると広い北海道の真中より少々
北寄り、上川支庁管内でした。幌加内ともそう離れておらず、
やはり冬の厳しいところのようです。軽く−30℃になるらしく、
『この冬一番の寒さ』 が記録されることも度々であるとか・・・
関東者には想像すらできない厳寒の地ですねえ。そんな北の
大地の夏の恵みをぬるーい関東の冬にいただけるのも、栽培
農家の皆々様のおかげです。北海道の蕎麦栽培農家の皆さん、
ありがとうございます。ひと粉も無駄にしないように打って、
きちんといただきます。

さて、残り半分は、これは内緒、食べに来て下さった方
にはお教えしましょう。     因みに本州産です。





2008年12月16日(火)      やっと新そば

新そばファンの皆様、おまちどうさまでした。
芋乃市場のおそばがやっと新物になりました。10月に粉を沢山
仕入れてしまったので先月はその粉で打ちました。充分美味し
かったのですが、秋はやはり新物がいただきたくなるのは人情、
一にも二にも仕入れの見当を誤った私が悪うございます。

 お詫びといってはナンですが、今月は
 ちょっと上等な粉を仕入れました。更に
 新物ときてますから不味いわけがない!
 粉屋さんにお電話して産地も伺いました。
 でもここでは内緒、食べに来て下さった
 方にはお教えいたします。勿論純国産です。
今月のおそばは少しホシ(おそばに黒い点々が出ること)が多め
ですが白くてプリリンとしていかにも美味そうです。わかる常連
さんは、「いつもと違うわね、新そば?」などと嬉しい質問をして
下さいます。そういったお声を聞くと、麺作家としては自作品が
入選したような嬉しさをおぼえます。

12月の芋乃市場は19日(金)まで、どうぞ皆様、美味しい新そば
を食べに横浜新井町へ足をお運び願います。ご期待を裏切らない
おそばをご提供しますよー。
ついでと言ってはナンですが、うどんも新物になってますよー。





2008年12月15日(月)      きちー

今年もサンリオにお勤めの生徒さんから手帳を頂戴しました。
昨年は 『SNOOPY』 一昨年は 『MY MELODY』 そして今年
は、サンリオの顔 『HELLO KITTY』 であります。

 紅い地色に小さなキャラクターとロゴで、
 こりゃあ今年は落ち着いたデザインで
 良いわいと喜んだのも束の間、中身を
 開いてみたらページのデザインは桃色
 でした。折角頂くのだからとここ数年こ
 のタイプの手帳を使い続けていますが、
実に使いやすいのです。月刊スケジュールは見開きで見易く、
月曜始まりのカレンダーは望ましく、メモは切り取り線入りで好
ましく、鉄道の路線図まで付いているという気の効きようです。

しかし・・・いかんせん、人前で出すのが恥ずかしいです。
特に女性の方との打ち合わせなどでは、必ずと言って良いほど
訳を尋ねられます。そのつど、これこれしかじかとことをわけて
ご説明するのですが、失笑を買うこと度々です。来年は面倒な
ので、「キチーちゃんが大好きなんでーす」と言おうと思います。
いっそ、着る服も、靴も、鞄も、サンリオにしようかしら。





2008年12月12日(金)      とうげつ

 大きな冬の月がぽっかりと東の空に
 上がりました。こんないいお月夜の晩
 にはお安い電飾は消灯して、しみじみ
 と月を眺めてはいかがでしょうか?
 飾り物の星なんぞより、シリウスや
 スバルを眺めるほうが素敵です。

でもきっと、東京の夜景に垣間見る月もきれいでしょうねえ。





2008年12月11日(木)      おにへい

 全24巻の『鬼平犯科帳』を半分ほど読んで、
 暫く手を出していなかったものを何気なく
 18巻辺りから読み始めたらずるずるーっと
 のめりこんで22巻まで読み進んでしまいま
 した。まあ、鬼平シリーズは会話文が多く、
 かてて加えて改行が多いので見開きでも頁
 に空白が目立ち、実に読みやすいのですが、
 物語りもテンポが良く登場人物の人情味も
良いのでするすると読めてしまいます。ここまできたらやはり
あと2冊ばかりですから一気に最終巻まで読み通してしまおうと
思いますが、鬼平犯科帳は執筆途中で作者が逝去したために
未完です。享年67歳ですからいかにも早かったと悔やまれます。
大正12年生まれの池波氏が今もしお元気ならば御とし85歳、
鬼平も30冊は出ていたでしょうか?

小説の中で長谷川平蔵自身も長生きはしないだろうと自戒し、
語り部も平蔵の短命をほのめかせますが、何とはなしにご自分
を投影していたかと思われる節も無きにしも非ず・・・残念乍ら
鬼平の続きは読めませんが、台東区の生涯学習センターには
『池波正太郎記念文庫』 のコーナーがあり、故人とその作品
を偲ぶことができます。私も合羽橋へ買い物に行くと必ず寄って
一筆箋や手拭いを買ってきます。

それほどの池波ファンではありませんが、私の携帯電話の
着信音はジプシーキングスの 『インスピレイション』 です。

YouTube 鬼平エンディング
http://jp.youtube.com/watch?v=WYjihqJGR50&feature=related






2008年12月09日(火)      ふしぎな はこ

イラストレイター齋藤俊行さんの新刊本が届きました。
タイトルは 『クリスマスのふしぎな はこ』 です。文章は
長谷川摂子さん、福音館書店の幼児絵本シリーズとして出版さ
れていて、対象年齢は2歳〜4歳となっています。 780円です。

 内容は、サンタさんが来るのを楽しみに
 している少年がイブの朝に不思議な箱を
 見つけて一日をわくわくと過ごすという
 とてもシンプルな物語です。もちろん、
 主人公の少年は次の朝、期待を裏切られ
 ることなく喜びますが、絵本はそこでお
しまい、不思議な箱の行方は謎です。が、そこはそれファンタジー
ですから、細かいことは言いっこなしです。そんな物語に齋藤さん
の絵がまた、とてもしっくりとなじんで好ましく、小さなお子さんを
お持ちのご両親や、ご家族に、心温まる一冊としてお勧めしたい
ところです。

今回の絵本の少年が住む家は今では珍しい日本家屋で、縁側が
あり、居間も柱が見え、建具も格子のあるものでとても懐かしい
感じのものです。少年は、不思議な箱を縁の下で見つけ、ベッド
の下に隠します。その視線の低さがとても好ましく、小さかった
頃を思い出しました。(その時分の私はもっと拗ねたガキでした。)

今月の芋乃市場ではこの絵本を販売します。加えて原画を何点
か展示していただけることになっています。日本のクリスマスは
どうにも騒々しいものになってしまいましたし、最近のお子達は
何でも物をもっていやぁがるので、小さなプレゼントなんぞ喜び
もしないのでしょうが、子供にはこの本の少年のように無垢な心
を持っていてほしいものです。

福音館書店 クリスマスのふしぎなはこ
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=20609






2008年12月08日(月)      あんかう

 昨夜は陶芸教室有志の方々と一足早い
 忘年会を催しました。生徒さんのお知り
 合いの築地の関係の方にお願いしてマル
 の鮟鱇を送っていただき、これまた腕に
 おぼえのある生徒さんがきれいにおろし
 ました。これでなんと8.5kgの大物です。
 捨てるところが無いと言われる魚です
 から皮から身から内臓から果てはエラま
 でブツにおろすさまは正に 『腑分け』 です。
 これを大きな土鍋で葱や白菜とぐつぐつ
 と煮て大勢でつつくのは実に豪快!魚が
 新鮮だったのでいや、その、美味いこと。
総勢10人できれいさっぱり、すみずみまでいただきました。
『大雪』 の宵は冷え冷えとしていましたが、美味い鍋と
新潟銘酒を酌んで、腹の底からぬくまりました。

実はキモが少し残っています。今日はこれでそっと2次会です。
さあ、お燗をつけて、きゅうぅ〜っと、いきますかあ。





2008年12月07日(日)      初 氷

 今日は横浜も冷え込みました。
 新井町では初氷が観測されました。が、
 きっと気象庁の発表では初霜くらいの
 ことでしょう。なにしろ我家の近辺は
 特別冷えるのですから・・・明日は大雪、
 案外、暦どおりの今年の冬です。

       割るまいぞ短い寿命の初氷





2008年12月05日(金)      竜王戦

 第21期将棋竜王戦が、佳境を迎えつつ
 あります。4期連続防衛をしている渡辺
 竜王に、春に激闘の末名人位を奪取し
 て気を吐く羽生4冠が挑戦しています。
 初戦から3局を羽生名人が連勝し、この
 ままあっさり奪取かと思われた第4局と
第5局は激闘の末渡辺竜王が連勝しました。タイトルホルダーの
意地と誇りが滲み出るような激戦が続いています。渡辺さんが
防衛しても、羽生さんが奪取してもどちらも永世竜王位を獲得
します。そういったことへの執着もからんで、この後の対局も
目の離せないものになることでしょう。

第6局は10・11日、第7局は17・18日の日程です。いずれにせよ
年内には結果が出ます。残す2局はものすごい戦いになること
は必至でしょう。 実に、楽しみです。





2008年12月04日(木)      スタア

陶芸教室の生徒さんが住む高齢者向けマンションに宝塚の
スター有馬稲子さんがいらっしゃるそうで、良く話題に登ります。
その女優さんのことがわからないと私が言いましたら、往年の
スタアの写真集をもってきてくださった方がいて、どれどれと
お写真を拝見しました。目のぱっちりとした、それはそれは
綺麗な女優さんですが、失礼ながら見覚えのないお顔でした。

 生徒の皆さんには有馬稲子を知らないん
 ですかー?とおおいに驚かれた上に年の
 差を嘆かれる始末で、何やら悪いことを
 してしまったように思います。ひいては
 有馬さんにも一寸申し訳ないように思い
 ます。ま、芸能に疎い上に宝塚歌劇も見
たことがないので仕方がないことですが、今もって現役で舞台
や朗読にご活躍のことと伺いますので、気に留めていようと思
います。同じマンションに住む方のお話では今でもとても綺麗
な方だそうで、流石にスタアは幾つになってもスタアなのだな
あと、そのプロ意識に感嘆します。

裏庭の桜の葉が散り敷かれ、実に綺麗です。明日からは随分
寒くなるという予報、風邪をひかないように気をつけねばな
あと思います。どうぞ皆様も何卒御身ご自愛願います。





2008年12月03日(水)      かくれい

昨夜は夫婦連れ立って鷺沼よしみやさんで催された 『そば
と酒を楽しむ会』 に参加してきました。夜に、それも二人で、
電車バスで出かけるなどということは頗る稀なことですが、
上等なお酒とおそばの会と聞いては矢も盾もたまらず不得手
な公共交通機関に乗り継いで夜の鷺沼にでばりました。

 お酒は知る人ぞ知る新潟の名醸蔵青木
 酒造の銘酒 『鶴齢』 です。この辺りで
 この銘柄を扱っている酒販店は皆無に
 等しいですが、気の効いた居酒屋に行く
 とたまさか見かけます。昨夜の会ではそ
 の槽絞り純米大吟醸で乾杯をし、酒蔵の
社長の直々の解説付きで、純米吟醸・特別純米の一昨年もの、
昨年もの、今年のものがラインナップされ、さらには濁り酒、
本醸造タイプ原酒、米糀仕込みの梅酒が色を沿え、それら全て
生の状態で呑み放題という酒好きには唸らずにはいられない
もてなしっぷりでした。そこにお蕎麦屋さんの酒肴が豊富に
献立され、極めつけは大塚さんの手打ち蕎麦が有名産地の粉
をとりどり3種類、北海道、福島、福井と打ち分けられ、その日
にとったつゆと、寝かせて熟成したつゆで楽しめるという趣向。

いや〜、極楽でした。同席させて頂いた方もご近所のご常連
さん達で、気さくで楽しい方ばかり、リラックスして話も弾み、
大笑いでした。安酒党の私には少々身の丈を越える上等な酒
ばかりで尚且つ生原酒だったので濃かったですがそこはそれ
酒のプロは行き届いたもので、蔵の井戸からとった酒の仕込
み水を各テーブルに用意してあり、お酒が喉に絡んだらその
清涼な水で口を直し、次のお酒が味わえるという実に行き届
いた席でした。お酒は新潟のものをこよなく好む私にはこの
会はまったく至福でありました。昨今日本酒のブームは去り、
お蔵の皆様のご苦労はいかばかりかと思うものですが、お酒
好きとしてささやかながら応援をさせていただきます。

がんばれ青木酒造、きたる我が家のお正月、
年初めのお酒は 『鶴齢』 で寿がせていただきますぞー。





2008年12月01日(月)      しはす

今月の芋乃市場は年末の為、日程を繰り上げまして中旬の
開催です。展示は贈り物各種、多くの作家さんたちが出展を
して下さいますので賑々しい展示になることと思います。

 11月から引き続いてクローブピンクの
 太田千香子さんのリースを販売します。
 芋乃市場のサイトに5点ほど画像をあげ
 てあります。どれも落ち着いた色合いの
 リースはつつましい聖夜にぴったりです。
 今年はお正月飾りもラインナップ、和の
雰囲気の中に太田さんらしいアレンジの効いた作品は現代
建築のシャレた玄関にもしっくりとなじむことと思います。
一点物のわりにお値段もお手頃、掛け値なくお勧めです。

11月の余韻も束の間いそいそと12月の催しの準備に追われ
ながら、やはり師走というだけあってせわしなくなるものよな
どと悠長に考えているうちはまだまだ余裕があるのでしょう。
またぞろ頑張りすぎてへたらないようにペースを考えて恙無く
年を越したいものです。




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