陶 房 日 報  とうぼうにっぽう 
陶房かまなりや

2008年02月29日(金)      うるうび

 4年間貯めてきた365.2422日の端数が
 1日分になり、閏日の今日2月の29日は
 春めいた暖かな1日になりました。横浜
 新井町でもやっと鶯が囀り始めました。
 鳥の体内時計は季節に従順ですな。
 明日から3月、年度末で何かとせわしく
なりますがきちっと切り替えて実り多い春にいたしましょう。





2008年02月28日(木)      天地人

来年の大河ドラマ 『天地人』 の主役が発表されました。
上杉景勝の懐刀、直江兼続役に妻夫木聡さんという配役。
せんだって 『憑神』 を見たばかりなので、別所彦四郎役
の印象が残っていて少々骨細な感じが否めませんが、表情
の豊かな良い役者さんなので今から楽しみです。

 謙信時代から近習として上杉家に仕えた
 とされる兼続は、景勝の時代には重要な
 家臣として地位を固め、その沈着なこと
 は史実でも語られています。豊臣五大老
 時代に徳川家康から上洛を迫られ、謀反
 の意思のないことを16ヶ条に渡って叩き
 つけた 『直江状』 はその背骨の太さを
 うかがわせる痛快なエピソードです。また、
勤勉能筆であったことでも知られ、漢籍をその達筆で書写し、
医学の知識も蓄えていたという史実も伝えられています。

徳川の世になって後は山形米沢に転封となり、厳しい藩運営を
余儀なくされますが、米沢上杉家の礎を築いた功績は甚大です。
愛染明王を信仰し、自身の具足 『金小札浅葱糸威二枚胴具足』
の前立てには愛の一文字をあしらうなど、柔を感じさせる武将の
その坦懐は伊達政宗をあしらう豪傑でもあったといいますから
ますます魅力的です。

今年の春もままならない今から楽しみにしても放送はまだまだ
先ですが、暇が出来たら藤沢周平氏が懇親の筆で書いた直江
兼続の歴史小説 『密謀』 を読み直してみましょうか・・・





2008年02月27日(水)      山茱萸

 去年、盆栽家の方が植えて下さった
 『サンシュユ』 に花芽が付いて、そろ
 そろ咲きそうです。春黄金花といわれる
 この花が咲くと、いよいよ寒さもゆるむ
 でしょう。まだ小ぶりな株ですが、追々
 大きくなるのが楽しみです。





2008年02月26日(火)      春の天ぷら

 昨年、一昨年と秋に催して好評だった
 『天ぷらの会』 を、今年は春にも企画
 しました。今日は若松屋さんに揚げ物
 持参でお越しいただき、案内用の写真
 を撮りました。後日、詳細はサイト内に
 アップします。日時は4月29日(火曜日)
今回の揚げ種は、春の桜海老をメインに山菜と白身のお魚を
予定しています。庭のタラの芽が食べごろになってくれれば
これを種に使いたいと思っていますが、29日にどれだけ芽が
出ているかがわかれめです。

春の旬の味をプロの揚げる天ぷらでお楽しみいただきたい!

詳細は3月の初旬にアップいたします。おたのしみに。





2008年02月25日(月)      お み そ

今年春の味噌の仕込みが無事に終わりました。
土曜日には味噌作り教室も開催、両日とも尋常でない風が
吹きすさび、大豆を煮る竈の薪の火が飛び火しないように
随分気を使いました。気象庁からは 『春一番』 の発表が
あり、考えようによっては縁起の良い日に仕込ができたと
喜んでいます。

 画像は仕込みの最終段階でアートディレ
 クターのT富氏が作った 『ミソちゃん』
 毎回キレの良い造形を披露してくれる
 氏の今回の作品はポップな即興彫刻。
 あまりの出来の良さにこのまま醗酵
 させようという意見も飛び出し作者も
満面の笑みを浮かべて大乗り気でしたが、現場責任者の
鶴の一声で却下され、あえなくミソちゃんは只の大豆と糀
と塩の塊に戻りました・・・左様ならミソちゃん、僕たちは
きっと君のことは忘れません。一年後には立派な美味しい
お味噌になって僕らの食卓に帰ってきて下さい。

かまなりやサイトのトップに味噌の作り方というリンクが
あります。ご存知の方は既にご覧頂いているかと思います
が、これは2003年のもので少々古くなりました。作り方は
変わっていませんが、今回あらためて写真を撮りましたの
で、近日新しいものをアップします。興味のある方は覗い
て見てください。ミソちゃんも大きな画像でご覧いただけ
るように致します。近日更新乞うご期待。





2008年02月22日(金)      フード

我が家で外飼いしている猫二匹はキャットフードを好んで
食べます。袋には魚を原料にしていると書かれていますが
チップ状になったものに何が入っていても分かりません。

 見方によっては人間の食べるスナック
 菓子やシリアルにとても似ています。
 袋も中身もそっくりです。さしずめ
 スナック菓子やシリアルは人間用の
 餌 『ヒューマンフーズ』 と言えま
 しょう。猫は毎日これを食べて毛艶
 もよく、健康なようですが、人間は
 フーズばかり食べていては健康によ
ろしくないようです。いや本当は猫だってこんな餌ばかり
では良くないでしょう。

明日芋乃市場では味噌作りをします。国産丸大豆を大釜で
煮てつぶし、地元産・瀬谷糀と、天然塩にあわせ一年寝か
せて発酵させます。手間も時間もかかりますが、本物の
味噌です。毎日いただくお味噌汁の原料はやはり添加物で
でっちあげた贋物ではなく、真物を頂きたいものです。





2008年02月21日(木)      う め

 やっと庭の梅が一輪咲きました。
 去年は今頃満開で、鶯まで鳴いて
 いました。去年がいかに暖冬だった
 かよくわかります。寒い今年はいか
 さま春の訪れが待ち遠しいですなあ。
 
梅ぇはぁ咲いぃたぁか〜♪さくぅらぁわぁまだかいな〜♪
っとくらあ、きしょめぇっっ!



2008年02月20日(水)      すぎかふん

二月も下旬です。雨水を過ぎて今日は南風が入り、
ほどほど暖かな一日でした。風といえば、暖かくなると
風に乗ってあれがやってきます。

 過敏な方は既にアレルギー症状に悩ま
 されているようですが、幸い私は未だ
 罹患してはいません。症状に煩悶する
 方々のご様子を見るにつけ、お気の毒
 に思います。老若、男女の別を問わず
 突如発症するらしいこのアレルギーは
 なんとも厄介な疾病であり、侮るべき
 ではないと承知しています。でも・・・
実は私は、腹の底の方で自分だけは花粉症にはなるまい
と思っています。これといって根拠はありません。でも、
ガキの時分から都会のスモッグの中で走り回り、20代の
頃、茨城の山の中で山仕事をし、杉の葉を布団代わりに
昼寝などしていた自分が、花粉ごときにやられるはずは
あるめぇと高をくくっています。

またこうやって独善的な解釈を披露しておいて、今春に
もあっさり症状が出たとしたら、すぐに泣き言まじりに
罹っちゃいましたなどと平気で触れ回ると思いますので、
その時は遠慮会釈なく、馬鹿な奴めとお笑い下さい。

つらい症状にお悩みの皆様にはお見舞い申し上げます。





2008年02月19日(火)      副 業

麺打ちを始めてかれこれ2年が経ちました。腕はまだまだ
ですが、皆様に美味しいといっていただき、ささやか乍ら
売り上げにも貢献しています。年季は浅いですが一応の
プロ意識を持って打っているという自負を励みに、副業と
位置づけて名乗りを上げようと思います。

 既存の肩書きは一寸つまらないので、
 『作陶家』 にならい、『作麺家』 も
 良いかと思いますが、ちと硬いですし、
 年季の浅さから、少々憚りがあります。
 そこで、しばらくは 『愛麺家』 という
 肩書きを使用しようと思います。少々
作る人のニュアンスにかけますが、ま、今はこのくらいが
分相応ではと思います。目下のところ営業品目は、そば、
うどん、パスタ、の3種類ですが、これに中華麺を加えて
麺の個人メドレーを完成させましょう。

『作陶家』として、そして 『愛麺家』として、
美しい陶磁器と美しい麺の調和を、これからの
製作テーマにしていこうと思います。





2008年02月18日(月)      からから

 庭の餌台にひまわりの種をついばみに
 やってくる四十雀の写真を撮ったら、
 どういうわけか胸をはってポーズを
 とったような写真になりました。
 鳥にそのつもりはないのでしょうけれ
 ど、ひょうきんな絵で可笑しいです。

まだまだ寒いですが、よいお天気が続き良い気持ちです。
ただ、空気が乾いていますので、どうぞ皆様、火の元には
重々お気をつけ願います。





2008年02月17日(日)      肩書き

職業を尋ねられたら、自営業若しくは自由業と答えます。
まず 『陶芸家』 と答えることはありません。職種を尋ね
られた場合、焼き物屋ですとお返事します。一般的には
陶芸家というのが通りがいいと思いますし、遠まわしな
表現はまどろっこしいとも思うのですが、自分の職業に
『芸』の字が付くことが僭越の上にも僭越で、恥ずかし
くてしょうがないのです。

 陶芸家という言葉を最初に使い始めたの
 は昭和の大作家、加藤唐九郎師だそう
 です。何かの書物でご本人がそう述べて
 おられた記事を読んだことがあります。
 自信家で口も立つ氏らしい発言です。
 唐九郎師ほどの腕達者が胸をはって
 陶芸家と名乗るのは質実剛健で実に
 格好いいと思います。いっそ潔くさえ
思うのですが、道半ば、未だ修行中の身でこの肩書きを
名乗るのはいくらあつかましい人間でも憚りがあります。
今でも言われますが、昔から通常陶磁器職人は 『陶工』
と呼ばれます。時代に即して職人の地位が上がり個人作家が
出現すると、陶工は 『焼き物師』 といわれるようになった
そうです。更に時代が降って現れた肩書きが件の陶芸家です。

では、陶芸家を使わないのなら何と名乗るのがしっくり
くるのでしょうか?古い言い回しは前向きではないので
色々と考えてはいますが、決めかねています。
今のところ 『作陶家』 というのが気に入っています。
耳馴染みがない言葉だと思いますが、庭師さんを作庭家
というのに似ていて、職人らしさがにおいます。

いずれ、恥じることなく陶芸家と名乗れるように
なりたいものですが、まだまだ修行が必要でありましょう。





2008年02月15日(金)      もったいない

韓国の国宝 『南大門』 が焼失してしまいた。
600年の歴史を誇る文化財が火事で焼けてしまうとは、
しかも放火とは、いかにも勿体無い、・・・残念です。

 焼け落ちる様子をニュース画面で
 見ましたが、消火活動ももどかしく
 何とも痛ましい映像でした。警備の
 甘さや、消火設備の不備が今更なが
 らに悔やまれます。しかし、覆水盆
 に帰らず・・・時がたてば、これも
歴史上のひとつの出来事になるのでしょう。

きっと、比叡山もあんな風に焼かれたのでしょう。
信長の安土城もあのように焼け落ちたのでしょう。
秀頼の大阪城も似たように燃やされたのでしょう。
江戸城もそうだったのでしょう・・・

韓国の皆様の落胆はいかばかりかと存じますが、
おきてしまった現実を直視して再建を果たして
ほしいと思います。 がんばれコリア!





2008年02月14日(木)      厚 氷

 今朝は飛び切り冷えて、雨水をためて
 いるバケツにも厚い氷がはりました。
 今年の冬は水道が凍るような日がな
 いなぁなどと話していた矢先、今朝は
 給湯器の配管が凍って出ませんで
 した。この冷え込みは暫く続くそうで、
何やら冬に 『最後っ屁』 をお見舞いされたような気分です。

       厚氷チヨコレイトにさも似たり





2008年02月13日(水)      馬連多イン

 二月も半分過ぎようとしています。
 いよいよ明日はバレンタインデーです。
 義理だ友だ本命だと年々様子を変え
 ながら、この風習もすっかり日本に
 定着した感があります。こういった
 洋風のイベントにアレルギーのある
私は、「やれやれ阿呆なことよ」 とチョコレート商戦を眺め
ては呆れておりますが乾坤一擲の愛の告白を真剣に考え
ている方のことを嗤う気にはなりません。人を愛する
真心は普遍であると心得ます。

明日のその日を一日千秋の思いで迎える老若の皆々様の
想いが首尾良くお相手に命中しますようお祈り申し上げます。





2008年02月12日(火)      将棋名人戦

将棋名人戦への挑戦権を争うA級順位戦がいよいよあと
一局を残すのみとなり、久しぶりに羽生善治二冠があと
一勝で挑戦権を獲得します。しかし、その対局の相手は
往年のライバル谷川浩司九段、手ごわい相手が残りました。

 平成8年に7つのタイトルを独占した
 のもいささか過去となり、若い世代が
 台頭しつつありますが現在のタイトル
 保持者はほとんどが俗に言う羽生世代、
 まだまだ将棋界のトップ棋士は70年代
 生れががっちりと固めているといった
様相です。今期の名人戦は久しぶりに羽生二冠の気合いの
将棋を見てみたいものです。将棋の2大タイトル 『竜王』
『名人』 から遠ざかって久しい羽生二冠ですが、平成14年
から5期に渡って君臨する同期の森内名人はいよいよ安定を
見せ、貫禄すら纏っています。羽生マジックといわれる常識
破りの指しまわしに更に工夫を加え、老獪ともいえる新手を
見せて欲しいものです。

順位戦最終局は3月3日、
世間では 『ひな祭り』 ですが、将棋界は決戦です。





2008年02月11日(月)      淡水化

日本は、世界的にも高いレベルの海水淡水化技術を持って
いるそうです。大きく分けて蒸留する方法と濾過する方法が
あるそうですが、きちんと実用レベルのプラントが稼動して
いるそうで、頼もしい技術です。

 調べていて少し驚いたのが、原子力の
 熱を利用する方法が早くから実用化さ
 れており、日本の原発が海に近い場所
 に立地し原子炉の冷却水を海水に依存
 しているところからその熱を利用した
 淡水化が発達したとか。原発も見方に
よってはエコロジカルですな。原子力潜水艦の中では原子
炉の熱を利用して海水から水だけでなく酸素まで拵えてい
て、戦略型の原潜は数ヶ月浮上せずに作戦行動につけるよ
うに設計されているとか・・・驚き。大きな熱量を出す原子力
の熱を利用しない手は無いですもんねえ、この方式は
フラッシュ法というのだそうです。

もう1つの濾過する方法は逆浸透膜法というそうで、大きな
圧力をかけて海水を漉すのでプラント建設にコストがかかる
そうですが、ここにも日本の中空糸膜という技術が使われて
いるそうです。家庭用浄水器に入っているあの繊維フィルター
のパスタほどにぶっといのを使って外側から内側へ漉すのだ
そうです。これまた凄い、技術大国日本は健在ですなあ。

この技術をさらに発展させて、ぜひとも原子力は安全に活用
したいものです。放射性廃棄物の問題は負の遺産といわれま
すが、いずれは知恵と技術で解決しなければいかんでしょう。
私も含めて庶民には手の届かぬ問題です。まして政治が絡め
ばいよいよ民草は蚊帳の外、頼みの綱は学者と技術者の皆様
です。人類の未来のため、更なる奮闘をお願いします。





2008年02月10日(日)      春の戸

立春からこっち雪がよく降ります。しかしながら日足はのびて
いますし、太陽の高さも感じるようになりました。春の戸とは
よく言ったもんで、米粒ひと粒ずつ開いているんですなぁ。

 ここのところ毎週土曜日に楽しみにして
 いるドラマがあります。NHKで夜の9時に
 放送している 『フルスイング』 という
 番組です。珍しくもない学園ドラマですが、
 主演の高橋克実さんの熱演が好ましく、
 毎回起こる校内外の事件に体当たりで
ぶつかっていく姿に、恥ずかしながら感動し、泣いております。
全6回という短いシリーズで、すでに4回の放映が終わっていま
すから残るは2回、実在した人物を基に脚本が書かれているの
で、結末もおおよそ見当がついてしまいます。それでも楽しみ
なのはなぜでしょうか?あきらかに中高年世代を狙ったスポ根
ものだからではなかろうかと思いますが偶然初回を見て掴まれ
てしまったのが運のつき、製作サイドの思惑にまんまと嵌って
しまったようで、潔く敗北を認めます。  負けました。

テレビドラマなんてのは所詮作り物だと思います。映画も然り、
小説だって同じです。極端に言えば世の中みーんな作り物です。
でも、その作り物になぜに感情移入して心揺さぶられてしまう
のでしょう?どういったときに心の琴線が共鳴するかは人それ
ぞれでしょうけれど、作り手の心映えが真摯であればあるほど
善く伝わるのであろうと思います。映像、音楽、美術、文学、
どういった分野にも共通していることでしょう。

結局は作るのも人、それに感動するのも人です。
親子で殺しあうような事件の多い昨今ですが、
まだまだ人間そう捨てたもんじゃありませんなあ。





2008年02月08日(金)      蓄 湯

石油ストーブの上に薬缶を乗せていると、お湯が沸きます。
あたりまえのことですが、このお湯をただそのまま沸かしっぱ
なしにしているのはいかにももったいない。そこで、湯も入れ
られるジャグポットを購入してお湯を備蓄しています。

 以前孔雀印といわれていたポットメーカー
 ピーコック魔法瓶のこのジャグポットは
 保温力はそこそこですが容量8ℓという
 頼もしさ。沸いたそばから薬缶のお湯を
 ざぶざぶと入れています。ではいったい
 そのお湯は何に使うのか?実はそれほど
活用されず、朝には50℃ほどに冷めています。勿論、洗い物
や湯たんぽなどに活用はしていますが、きれいなお湯ですから
なるべく食用に使用したい。しかしながらお湯ばかりそんなに
使うわけでなし、女房などは面倒がって給湯器のお湯で食器を
洗うし、結局、焼酎のお湯割りくらいでしか活用していないの
が実情・・・とはいえ、やはり沸いたお湯は貯めたいのです。

貯めたお湯をポイントにでも交換してくれるNPO団体でもあれば
せっせと運んでポイントを稼ぐのになあ、はたまたお湯で発電
できる装置でもあれば無駄にならずに済むのになあと思います。
まあ、せっかく沸くことだし、冬の間はせっせと貯めましょう。

お〜ぉゆぅ〜、湯はいらんかねえ〜。





2008年02月07日(木)      添加物

『食品の裏側』 という食品添加物について書いた本を買いました。
初版2005年ですから少々古い本ですが、平易に書いてあり、とても
わかりやすい本です。著者は、添加物メーカーに勤めて商品開発に
携わっていた経歴の持ち主でその道のプロ。そういった立場から、
添加物を悪玉と決め付けず、成分表示から読み解く力を身につけて
賢く使い分けることを推奨しています。

 現代社会で食品添加物を一切口にしないように
 食事を取るのは至難でしょう。ファストフードや
 コンビニのお弁当はもとより、安価な食材には
 必ずと言って良いほど入っています。極論すれ
 ば外食産業も食品産業も添加物無しでは成り立
 たないのが現状でしょう。私などは駄菓子屋の
 5円10円のお菓子で育ったようなもんですから
 今さら添加物など何するものぞと思うのですが、
今ほど食材全般に蔓延しておらず、きちんと手間をかけたダシの
旨みや、旬の新鮮食材の旨さを概ね理解しているつもりです。この
本の中でも著者の方が一番に懸念しているのは、小さな頃からス
ナック菓子やファストフードばかり食べている現代人の食の低迷と、
本物の食材の味を感じることのできなくなる味覚の麻痺です。
これは日本人の食文化を揺るがす懸案でしょう。

茨城に住んでいた頃、環境のことを考えて色々なことを学び、可能
なことは実践してみました。勢い自給自足に傾倒し、安全な生活に
近づいてはいきましたが、社会とは距離を感じるようになりました。
そのとき思ったのは、このまま進むと原始の生活に戻ってしまうな
あということです。結局、考えを修正し、ほどほどに距離を保って
文明生活を保とうと結論し、できる範囲のエコを実践しています。

昨今思うのは、自然自然と言うけれど、人間も地球の上にわいて出
た生き物であるし、人間の存在や生活も自然と言えば自然。地球に
とっては害獣に他ならないかもしれませんが、環境大事で原始生活
に回帰するのは正しい方向ではありますまい。増えすぎて滅びるの
ならそれも自然、甘んじて受け入れるべきでもありましょう。
食品添加物を作る叡智がある人間ですから、環境を良くする英知も
きっと持ち合わせておりましょう。食は命に直結する営みですから、
庶民にも考えやすい課題です。さらに考え続けていきたいです。

この本の著者、安部司さんのインタビュー記事
“食品の裏側”を明らかにする http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/interview/62/






2008年02月06日(水)      あちち・・・

 揚げ餅が食べたくなり、モチを干したの
 があったので作ってみました。低い温度
 でゆっくり揚げるのが良いということは
 知ってていたので、弱い火でゆっくりと
 揚げました。引き上げるタイミングがわ
 からず少々コゲましたが、概ね上手く
できました。勇んで味見をし、あまりの熱さに泣きました。
我慢のできないお子のようで恥ずかしいかぎりです。
舌の右側側面がヒリヒリと痛みます・・・orz
然しながら味は上々、硬いところも残らず、満足です。

横浜は今日も雪がちらちら舞っています。寒い一日です。
所謂、余寒ですな、皆様お風邪などひかれませぬよう。





2008年02月05日(火)      天然生活

女房が良く買っている雑誌 『天然生活』 の別冊に靴作家の
曽田さんのお宅が紹介されています。何と表紙に家族で談笑
するご一家の写真がどーーんと掲載。本屋でたまたま見つけ
た女房はぶったまげて声を上げそうになったとか。

 『暮らしのまんなかからはじめるインテリア』
 と題された特集の中ほど、3ページほどに
 わたって曽田さん宅が紹介されています。
 鉄骨ALC3階建ての元工場であった物件を
 こつこつと改装し、曽田さんらしい完全
 カスタムリホームのお住まいは実に痛快
 で、1階の靴工房、中2階の奥さんのスタジオ、
 3階の生活空間と各所に創意と工夫に満ち
た快適な造りになっています。雑誌の記事はまだざっとしか
見ていませんが、時間に余裕ができたらきちんと目を通そう
と思います。

陶房かまなりやでも、今年は芋乃市場の井戸回りに手を入れ、
屋内で炊事をできるような空間を築ろうと計画しています。
ご飯を炊いたり、パンを焼いたり、芋を煮たり、マキでの
煮炊きをする空間、すこぶる 『天然暮らし』 ですなあ。

天然生活のサイト
http://www.chikyumaru.co.jp/detail/class_code/8-173/






2008年02月04日(月)      立春残雪

 昨日は、たいへん良く降りました。
 今日は良いお天気になりましたが、雪が
 残って交通は大混乱、通勤の皆々様に
 はいかさま難儀であったことと思います。
 自由業はこういったときに難から逃れら
 れるので、ありがたいですなあ。

     雪遊びしてみる朝や寒の明け





2008年02月03日(日)      節分降雪

おはようございます。

 節分の今日は予報どおり雪になりました。
 只今朝の5時過ぎ、まだ外は真っ暗ですが
 地面には白く雪が積もっています。幸い
 日曜日で通勤などへの影響は少なそうで
 すが、各地で催される節分の催しは雪に
 慣れていない関東地方では難儀でしょう。

雪の中お出かけを予定されている皆々様には足元に十分
お気をつけの上、しっかりと防寒をしてお出まし願います。

福は〜内。





2008年02月01日(金)      きさらぎ

 福寿草が咲きました。
 例年より10日ほど早いです。梅はまだ
 咲きません。寒い寒いと思っていても
 じわじわと春の気配が漂ってきました。
 明後日は節分、明々後日は立春です。
 春遠からじ、ですかな。

       股引はまだ手放せぬ福寿草




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