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197 朝夕は過ごしやすくなったが。 198 人に向って、自然に「がんばれ」と言える人は、素晴らしい。 199 そして私自身、人にもらった「がんばれ」という言葉を素直に受け止められる人間でありたい。 200 そういうわけでしばらく休みます。またね。
192 少しだけ、焦る。 193 置いて行かれるように感じるのは、夏だけ。 194 数日前の読売新聞に東京オリンピックの聖火ランナーのことが書かれていた。原爆投下の日に生まれた青年が「世界中の青空を集めたような」青空のもと、階段を駆けのぼり、聖火台に火を灯したのだとか。今夜の聖火もきれいだったけれど、そんなすがすがしさはなかった。 195 シンプルであること。
188 私たちは、あまりにたくさんのことを、許さねばならず、忘れねばならない。 189 上手に寄生して生きていくために? 190 簡単にはごまかされない、という程度の反抗心くらいは、もっておいたほうが良い。
183 初歩的な文法の間違いであったり、誤字脱字であったり、事実誤認であったりを平気で放置しているような文章は、たいして伝えたいことなどないものとみなす。 184 最低限の配慮もされていない文章を解読してまで読む必要はない。 185 もしも詩のようであるのなら、その言葉だけで突き刺さらなければならない。 186 もしも散文のようであるのなら、書かれた言葉だけで完結していなければならない。
177 嘘だ、そんなものによって生きている。 178 そんなものによって生きたくない。 179 ならば、 180 の後に続く言葉を、ずっと探している。けれど、そんなものとは、いったい何なのだろう。 181 どうして、どうしてそう思うの、と問われればすぐに壊れる、繊細なガラス細工の否定。
171 朝5時15分にセミの大合唱に起こされる。ここのところ毎日こんななので非常に寝不足である。向こうも必死でなきわめいているのだから、仕方ない。でも眠い。 172 そして会社につくなり展開される「お菓子外交」。神戸に行ってきたから。昨日の夜焼いたから。どうぞどうぞと、机の上に置かれていくスイーツたち。やっぱり、何かが違うのだ、と思うことを止められない。 173 この可愛らしい甘さのおかげで、世の中は適度に潤っているのだろうけど。 174 「ひとびとはあらゆる場所を占めてゐた そして境界は彼等のイデアによって明らかに引かれてゐた 若しかしてわたしの占める場所が無かったとしたら わたしはこの生存から追はれねばならなかったらうか」 (『固有時との対話』より) 175 デザートの代わりに、吉本隆明と言ったおまえに。
166 なんて張り切ってみても自己規制なり自己検閲なりが癖になってしまっているからたいしたことは書かないのだけど。 167 とにかく、私は、今のところ、許されていない、ということ。そうしてますます、許し難い存在になろうとしている、ということ。許す、というのは、allowやforgiveではなく、accept。unconditionalな、absolutelyな、accept。 168 遠い遠い昔に許しあったから、いまさらどっち向いてても構わない、という気安さに乗せられて酔っ払っているわけだけれど。理解されない、ということを理解しあうことに潜む危険に対して無自覚でいられるほど私たちは若くなかった。 169 それでも私たちは誰もデザートを注文しないことが嬉しくて、誇らしくて、なんとなく勇気づけられながら、それぞれの帰途についたのだった。
159 やる気のない店員たち。しょっぱすぎるパスタ。薬品の味がするアイスティ。安っぽいデコレーション。もはや消費すらされないビートルズ。 160 交差点でふっと気が遠くなる。 161 さしあたり、誰の敵でもないという無害な生き方をしていることが、ぼんやりとしたさみしさ、頼りなさとして浮かび上がってくる。 162 潜在的に私はあなたの敵である。 163 今この瞬間だって、誰かを蹴落とそうとしている。顔も名前もない誰か。いるのかいないのかさえ分からない誰か。 164 漠然とした不安、のようなもの。
154 休憩室のテレビ画面に映し出されたルドベキアの花畑に陶然とする。ルドベキアの花言葉は正しい選択。正しい選択で埋め尽くされた庭、か。そこでならきっと、迷わないだろうに。 155 来年は花火を見に行けるくらいの余裕がほしいものだ。 156 と今月は少し緩やかな調子で。 157 まさか、ありがとう、だなんて、涙がこぼれそうになりました。 |