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2007年11月29日(木) |
would you just carry me home? |
キミはもう1匹の茶色い仔猫と身を寄せ合って自転車のカゴで眠っている。12時半になれば今夜もまたあのおじさんがやってくるだろう。おじさんは20年間この界隈の野良猫の面倒をみている。おじさんは言った、「こうしてエサをやる人間がいれば、こいつらだって長生きできるんです」。 18年も生きた黒猫がいたそうだ。それはとても美しい話だけれど、キミの汚れて傷んだ小さな肉球は、答えの出ない問いかけを投げてよこす。
2007年11月28日(水) |
do you like cats? |
「猫ちゃん可愛いですよね〜、天満にある猫キャバ知ってます? 1時間1000円でね、ふっさふさの猫ちゃんに触り放題なんですよ〜。みんなぐたーって寝てるのに、おやつあげたらささーって寄ってくるんですよ」と嬉しそうに話す彼女は、ふっさふさじゃないけど、ただの薄汚れた野良猫だけど、毎日にゃおにゃおとすり寄ってきてくれるあの子、うちの猫の残り物を美味しそうに食べてくれるあの子のことを、きっと、可愛いとは言わない。
2007年11月27日(火) |
this means war |
外形的に今の職場が戦いの様相を呈しているのは明らかであるが、何しろディフェンスが甘いので、よほどしっかり分をわきまえていないと、仕事とかいうやつに内側まで攻め込まれて、焼け野が原を占領されてしまうから、とにかく、先手必勝で、何かを植え続けなければならない。この陣取りゲームには、絶対に勝たなければ。
2007年11月26日(月) |
destroy the flower |
昨日の夜はきれいだったね、夢やあこがれがぱぁっと花開いたかと思うと、一瞬のうちにぱちぱちと爆ぜながら消えていった。きれいなものは潔くて、はかない。さて焦土に何を植えようか。
おかしいな、と思いながらも、その場限りのごまかしで何とか過ぎこしてきたはずの事柄が、今になって一気に全部、まるで花火のようにどかんどかんと爆発しているかのよう。ここまできたらヤケクソだ。全部どかーんといっちゃえ。どかーんと一気に散ってしまえ。
2007年11月24日(土) |
so what if your hero fades away |
貴方の言葉ですら水素のように軽い。いよいよすがるものがなくなった。
2007年11月23日(金) |
till you're called by a secret name |
水が引いたのちのぬかるみの中にいる。差向いでいるのがよくないのは分かっているが、この状況に割って入ることのできる他者がどこにもいない。だから誰かせめて名前を呼んで。叫んで。そして外部が存在していることを教えて。
2007年11月22日(木) |
weight of water |
水が低きに流れるように。崩れるときは一瞬である、いつも。ヒトとしての最低限の機能を取り戻せるのはいつだろうか。
2007年11月20日(火) |
vulgar display of power |
この上まだ笑えというなら今すぐにでも殺しに行く。人の背中に積めるだけの荷物を積んでおいて、自分は他人が荷物を運んでくれると笑うような人間を何故これ以上耐えなければならない?暴力が満ちてくる。刃先30度のカッターナイフがカチカチと小気味よい音を立てる。けれどこれは内に向ける必要のない刃だ。
2007年11月19日(月) |
different days |
昨日までの自分が何をやってきたかを、今日知り合った人に教える必要はない。そんな昨日もあんな昨日ももう死んでいる。死人の影を纏うな。
2007年11月18日(日) |
no need to argue |
貴女の記憶は虚ろで、貴女の言葉は移ろいやすい。悲しいけれど言葉が通じない、気持ちも通じない。だからもう、言い争う必要もない。生きたいように生きればいい。貴女を、見限りましょう。
ああ、また振り回される、悲しい目をして悲しい科白を吐いたらそれで世界が自分の都合の良いように回ると信じて疑わない老女が、震える指で地球を回す、こちらは何にも楽しくない、楽しくない。
最終電車を待つ人々の光景がどうしても嫌い。それぞれの夜にはぐれた人々の群れを乗せて、ネオンの消えた街をガタゴトとゆっくり走っていく環状線。やっぱりタクシーで帰ればよかった、と溜息をひとつついたとたんに電池が切れて、貴方の夢も見なかった。
2007年11月15日(木) |
you never give me your money |
あなたがたの欲望をもれなくカヴァーするために、大企業と大企業が手を結び、多種多様なサービスを常時生み出して、経済の網の目を世界中に張り巡らせている。そしていまかいまかと、あなたがたの欲望をからめとる瞬間を待ち構えている。その一瞬を逃すな、と、我々小兵はけしかけられるわけだけれど、そのサービスが本当にあなたがたに必要なもの、有益なものであるかどうかの確認までは求められていないので、あなたがたはおのれの欲望をタイトに縛り上げて、我々小兵の小賢しい舌先を上手にかいくぐらなければならない。
2007年11月14日(水) |
shut your mouth |
アホな男ほどぺらぺらと良く喋る。ちっとは空気を読みやがれ。かといって無口な男が賢いのかといえばそうでもない。しかるべきときにしかるべきことが言えてこそ、というのは当然男にだけあてはまることではない、自戒、自戒。
2007年11月13日(火) |
reasons to be beautiful |
美しくなりたい。一目見ただけで凍るくらい。触れたら切れるくらい。そうしたら、きっと誰も、不幸そうだなんて思わないだろうに。
2007年11月12日(月) |
no loneliness, no misery is worth you. |
「我々は、幸福になるためによりも、幸福だと人に思わせるために四苦八苦しているのである。」(ラ・ロシュフコー)
精一杯はったりをかますから、決して哀れんだりしないで。
(このコートニー、非常に良い。)
多分本当に何かが育って芽を出した。意志は無意味に抗える。それが分かっただけで良い。あの感覚。あの手ごたえ。今夜は余韻をかみしめる。
2007年11月01日(木) |
enjoy the silence |
今しばらくは、静かに静かに、奥深いところで何かが育ってくるのをじっと待つとき。PCの電源を落として、そのかすかな音を聞き届けたいと思う。
◇◇◇
状況判断優先でちょっと休みます。これまで何度も、この状況判断ができなくて失敗してきた気がするのでこれは多分育った証拠かと。
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