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2007年07月31日(火)   その理由

間違いだらけの、救いようのないその日一日を、なんとか直視できる形に作り変えること。他者の視線に耐え得るような形に書き換えること。多分それが、キミのいない今、それでも毎日更新を続ける理由である。だからフィクションである可能性を排除しない。


2007年07月30日(月)   心臓を貫かれる

夜半過ぎの雷に心臓を貫かれる。ごく近くに立て続けに、3回、4回、5回、轟く。その少し前、女の嗚咽が響いていた。女は、あー、あー、あー、という間延びした声をあげながら、猫が、猫が、と繰り返していたか。坂の途中の廃屋に、ポケットにおさまるくらいの仔猫が2匹、棲みついている。どちらも白と黒のブチ模様で、通りがかるたびににゃおぅ、と鳴く。仔猫たちに何かあったか。見に行ってやらなくては、と思う反面、不憫がかかるのが怖くて足がすくむ。そんなときに、雷。

今日、仔猫は1匹しかいなかった。植木鉢の隙間にちょこんと座って、じっとこっちを見ていた。心臓が、痛い。


2007年07月29日(日)   憂鬱なる党派

首をすげかえたところで、責任の所在が曖昧になるだけ。「そのときは別のものたちが舵を取っていましたから」という都合の良い言い訳を準備させるだけだ。もういっそのこと、党なんかなくしてしまったらどうか。


2007年07月28日(土)   教訓

背骨でかみしめたものは、はらわたでじっと煮詰めて、そうしてそれを糧にしなければならない。それだけを糧にしなければならない。


2007年07月27日(金)   days**

セミのモーニングコール、境内ジョギング、コーンフレークとヨーグルトの朝食、8時半出勤、クレームの嵐、お昼は珈琲のみ、2時間半残業で21時帰宅、と同時に冷蔵庫をあけて成城石井で買っておいたブルサンチーズをつまみながらビール、ニラとかき玉の鶏がらダシスープをアテに。今からシャワー浴びて腹筋して寝るだけ。こうまでストイックに生きているのだということを誇示するとともに虚しさや寂しさや惨めさや哀れさや悔しさを背骨でかみしめたdays。空が青い。


2007年07月26日(木)   days03

アラームより先にセミの大合唱にたたき起こされて裏の神社の境内をぐるっとひとっ走りしてから牛乳を切らしていたのでヨーグルトだけ食べて8時半に出勤、クレームの嵐が吹き荒れてお昼は3時にから揚げと目玉焼きとサラダと何日かぶりの白いご飯と珈琲、たっぷり4時間残業してから自宅に寄って祖母をお風呂に入れて自分も入って自室に帰宅、大葉とチーズを昨日の残りの豚肉で巻いたのを醤油とバターでソテーしてビールのアテに。あとは腹筋して寝るだけ。なんか文句ある?


2007年07月25日(水)   days02

同じく6時半起床、気分を変えて滝、といってもただたんにちょろちょろと水が流れ落ちているだけの、があることで有名な寺まで行って引き返す。洗濯をしながらコーンフレークとヨーグルトをかきこんで8時半に出勤、電話にさんざん殺され、お昼は珈琲とパン1個、残業は1時間半にして図書館へ寄って本の交換、市場に寄ってニラと茄子と豚肉を買って21時帰宅。祖母はデイトだとかで不在らしいので自室でシャワー浴びて、適当に炒めものを作ってビール飲んで、あとは腹筋して寝るだけ。何にも悪いことはしていません、と誰に向かってか何に向かってか許しを乞う。


2007年07月24日(火)   days01

今日も6時半に起きてクスノキと対面、雲ひとつない青空に向かってキミの名を呟いてから帰宅、コーンフレークとヨーグルトを食べて8時半に出勤、電話地獄にどっぷり浸かってお昼はカレーと珈琲を、残業は2時間半、祖母は今日入浴しないから21時に自室に帰宅、プールの用意をしてジムへ、30分歩いて15分泳いでシャワーを浴びて23時。サラダ食べながらビール。あとは腹筋して寝るだけ。退屈だ、と感じるヒマもなければ誰か、の介在する余地も一切ない。


2007年07月23日(月)   days00

朝6時半に起きてジムにいけないかわりにジョギング、というか早歩き、が最近の日課で、切ったら祟るといわれているクスノキのところまで行って折り返す。コーンフレークと、レタスのコンソメスープ、パン1個、ヨーグルトの朝食を済ませて8時半に出勤、昨日とはうってかわってなりっぱなしの電話と格闘、お昼は珈琲のみ、残業3時間で9時に退社、自宅でお風呂を洗って祖母をお風呂に入れ、自分もついでに入って猫と遊んでやっぱり爆発させたい勢いでぱんぱんに詰まっている冷蔵庫のなかのものを適当につまんでビール飲んで猫と遊んで自室に帰宅。あとは腹筋して寝るだけ。そんな日々。


2007年07月22日(日)   極力まっとうに

久々のテンキー乱打で右手が痛い。がカツカツカツカツーッ、っといい音を響かせると周囲がぽかんとしたので、少しだけ、してやったり、な感じ。もくもくと数字を打ち込んで、もくもくと紙の束を減らしていくだけの単純作業。日曜日だし、電話も少ないし、おまけに休日出勤の手当ては出るし、気分良く8時間を過ごし帰宅。極力まっとうに、生きているつもり。


2007年07月21日(土)   i made my bed, i'll die in it.

ようやくベッドが届く。運び込んでいるときに爪を折り、腕の内側を引っかいた。重くて、いやになるくらい重くて、泣いているかのように汗がぽたぽたと落ちた。力仕事に向いてるようには到底思えないのだけれど、力こぶを作ってみたら悲しいくらいにかたかった。こうしてどんどん逞しくなっていき、そうしてどんどんひとりになって、そうして多分、ひとりで死ぬんだ。


2007年07月20日(金)   それだけのことで

とうてい眠れやしないだろう、と思ってたけどいつの間にか寝てた。仕事なんてとてもとても、と思ってたけど朝6時半に目が覚めた。電話なんてまさか、と思ってたけど案外いい声出してた。なんだ。たいしたこと、ないんだ、と思った。帰りに羊さんのもこもこ5本足スリッパを買った。それだけのことで幸せな気分になれるのだからいたって何でもなかった。


2007年07月19日(木)   切っても切れないへその緒に

そうはいっても、切っても切れないへその緒に首を締められているせいで時折死にたくなると同時に時折誰かを殺しそうになるのもまた事実である。子の邪魔しかできないような親などとっとと死ねば良い、と子に言わしむるような親などとっとと滅びれば良い。それを言った口の苦さを、それを綴った指のこわばりを今夜どうやってごまかせば良いのだろう。5年前に重ねた無責任な選択をふたたび重ねることはもう、できないというのに。


2007年07月18日(水)   だから今は、

だから今は、たとえそんなに広くなくても、浴槽に、たとえそんなにたっぷりじゃなくても、お湯をためて、音楽を聴きながらゆっくりと浸かることだとか、少し手を伸ばせば猫の肉球に触れられることだとか、一日一本、いや二本、ときには三本の缶ビールだとかが、とてつもない贅沢なのだ、ということをかみしめているうちに、生は自動的に更新される。文章の更新に頼らずとも。あたりまえのことかもしれないが、5年前はそうではなかった。


2007年07月17日(火)   前提として

5年前に毎日更新されていた文章は、「今日も生きているよ」という報告以外のなにものでもなかった。そうやって誰にあてるでもなく生存報告をする、という義務を課すことじたいが、生きねばならない、という意志に即、繋がっていた。今は少し、違う。生きることは、前提としてある。たとえ笑えるくらい死にたくなる日が、時折訪れるとしても。


2007年07月16日(月)   安易な。

雨。雨。雨。ひたすら雨だ。不穏なニュースばかりを伝えるテレビから逃れて、まだ整わないままの部屋でFaultlineを聞く。笑えるくらい死にたくなってきた。安易な死だ。参ったな。


2007年07月15日(日)   続けたところで

ビール一本飲んだだけで昏倒して眠りこけてしまうほど、めいっぱい、めいっぱい働いているけれど、こんな苦行めいたことをいくら続けたところで何の復讐にもならない。あなたは鼻で笑うだけだ。


2007年07月14日(土)   エポケー

ただ単に逃げ足が遅いだけなんじゃないのか、という気もしてきた。こんなところで何をしている、こんなところはおまえのいるべき場所じゃないだろう、という心の声をそれは驕りだとはねつけるのが果たしてほんとうに正しいのか。判断停止は、数年前から続いている。


2007年07月13日(金)   その効能

こうして続けること続けることと念仏のように唱え続けたおかげでなんとか一週間もった。どーだ参ったか前任者ども。


2007年07月12日(木)   続けること’’’

それにしてもいとも簡単に続けないことを選択する人たちを見送りながら(月曜からはじまった仕事なのにもうひとりぼっちになってしまった…)、その軽さを心のどこかで羨みながらも、その弱さを嘲笑っている。そういう生き方はできそうにない、という三日前の呟きは軽さを気取ってみせるフェイクなのだった。続けること、ただひたすらに続けること、無様でも惨めでもとにかく続けること、だなんて、なんだかちょっと、どんくさい感じだし。


2007年07月11日(水)   続けること’’

そして続けるということは重さを引き受けることであると同時に変化を拒むことでもある。漸進的な変化はあっても、決して劇的な変化は訪れないのだ。続けること、という鎖。人を繋ぐ鎖か、それとも人を縛る鎖か。


2007年07月10日(火)   続けること’

書くにあたいすることを見出すことができないときには書かなければ良いというそれだけのことなのだけれど、たったそれだけの決断を下すことができないので今日もこうして頭をかきむしりながらパソコンの前に座っている。続けること、というのは本当に重い。


2007年07月09日(月)   続けること

新しい職場に行くたびに、続けること、の凄さを思う。忙しすぎてなーんにも教えてくれなかったおばちゃんは、もう自分の仕事であっぷあっぷしててヒステリー気味で、さすがに前任者が3人続けて1週間もたなかっただけのことはあるなぁというキレっぷりだったが、派遣なんてシステムがはびこり始めて永遠の新入社員が増加した結果の災難だから、同情を禁じえない。続けること=知っていること=重みを引き受けること。そういう生き方は、できそうにない。


2007年07月08日(日)   キミがいない

窓を開け放ち、風の良く通る部屋で木がさわさわ揺れる音を聞きながら寝転がって本を読む、それも自然光で、という贅沢ができるけど、猫がいなくて、いつも傍らにいておなかみせて転がってたはずの猫がいなくて、恥ずかしいけどホームシックなのだった。この8年の間に引っ越すのは7回目で、一人暮らしは3回目だけど、西日のさす部屋にいたときも日のささない部屋にいたときも、猫より大事なものが何かしらあった。今はもう、ない。


2007年07月07日(土)   さて

さて生活の環境もかわり接続の環境もかわったところでそろそろ自分のペースという実際あるのかないのか分からないものを取り戻さなければならない。他人に振り回されている間は鬱陶しくてならなかったがそれはそれで楽だった。何も考えずに済んだし文句垂れても悪態ついても同情票は自然とあつまったから。さてどんな日々を築くか。


2007年07月01日(日)   お知らせ

いろいろ不安定なうえに接続環境が整わないのでしばらく休みます。


nadja. |mailblog