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2007年06月30日(土)   full of broken thoughts i cannot repair

if i could start again
a million miles away
i would keep myself
i would find a way.

セカイノハテデモウイチドハジメルコトガデキルナラツギコソハ
カナラズミチヲ
ミツケル

(NINE INCH NAILS : Hurt ; THE DOWNWARD SPIRAL
writing, arrangement and performance : trent reznor)


2007年06月29日(金)   i don't want to listen but it's all too clear

パタパタと落ち着かないスリッパの音。すがりつくようなため息。ああ、やっぱりすべて間違いだったね。


2007年06月28日(木)   nothing can stop me now

熱のせいか身体の節々が痛んで眠れず。それでも、なんでも、耳元で爆音NINが鳴ってると、身体が勝手に動き出すから不思議なものだ。「nothing can stop me now」というフレーズは『piggy』にも『big man with a gun』にも『la mer』にも出てくる。どうにも止まらない男トレント。歯を食いしばるにはやはりNINが最も適している。


2007年06月27日(水)   i am the lie that you believe

「お祖母さまに嘘をつくことを、了承していただけますか」と狡猾な医者が言う。そうだね、83歳に本当のことを告げたところで手術ができるわけでもなし。「良かったねぇ、何にもなかったらしいよ」と微笑んでみせたあと、不自然にあがったまんまの口角に、昔の貴女であれば気づいただろうが、今はまるで幼女のように「良かった良かった」と喜ぶ。嘘をつくのも、隠し事をするのも、得意だから、いいよ。


2007年06月26日(火)   and oh so sick i am

季節外れの風邪を引いて熱を出した。点滴にも行かず、薬も飲まず、じりじりと高くなっていく熱を、そう多分楽しんでいる。静かで穏やかな残酷さが満ちてくる。なじみの感覚。どうなったってかまわないと自分を見捨てることにひそかな快楽を覚えているようでは、まだまだ癒えたとはいえない。


2007年06月25日(月)   slave screams, he thinks he knows what he wants

いつもあきらめてばかりいたから、すっかりあきらめ癖がついていて、いざいいよ、と言われてみても、本当に?本当に?本当にそれは必要なの?なくても平気なんじゃないの?と逡巡ばかりして、何ひとつ決められない。どうしても欲しかったもの、どうしてもあきらめきれなかったものは、いつかいつか、がすっかり殺してしまっていた。


2007年06月24日(日)   gave up trying to figure out my head

またしても筋肉痛の塊と化して一日転がっていた。こんな状況下でマトモにモノを書いたり読んだりできる気が一切しない。なのでこうしてひたすらNINとともに放心している。いったいいつごろ解放されるのか、一向に見通しがたっていない。


2007年06月23日(土)   hey God, why are you doing this to me?

手をさしのべるすべすら知らぬ男たちへの幾百の呪詛を刻み込んだ腕で今日も。逞しいことだ。何故こんなことを、何故こんなことまで、この細腕が担わなければならないか、という憤りの前にはたとえ神の手がさしのべられたとしても意味をなさない。ひとりよがりの、憤怒、憤怒、憤怒。多分悪態をつくのが好きなのだ、救いようもない。


2007年06月22日(金)   no new tale to tell

筋肉痛の塊と化して一日転がっていたので何も進展ナシ。現実を動かすことはこのように非常な困難が伴う。存在の根底から疲れきっている。


2007年06月21日(木)   oh, my beautiful liar

先手必勝、言われる前にやる。そして「もうやった」と突き放す。それですべてが無駄になるなら、はいそうですかともう一度、同じことをやればいい。それだけのことだ、たいしたことじゃない。


2007年06月20日(水)   pretty hate machine

携帯爆弾投擲が祟ったのかついにいつでもどこでも圏外になってしまったので三年ぶりに機種変更。これでようやく、どうしても消せなかった着信履歴やメールともおさらば。こうしてみるとなかなかお洒落な可愛い機械である、か。今度こそ、少しは良いニュースを運んできておくれよ。


2007年06月19日(火)   i just made you up to hurt myself

その人形の傷を繕うことで自分の傷を広げている。一針ごとに損なわれていく現実。


2007年06月18日(月)   you can't change anything, in the end

口先ばっかりで、変える力も変わる力もない、ただの怠け者。I know what I am.


2007年06月17日(日)   and things, well things, they tend to accumulate

モノモノモノ、モノに溺れて窒息しそう。ためるつもりなんてちっともないのに、見渡す限りモノの山。永井荷風にあこがれた。


2007年06月16日(土)   la mer (long)

あまりにも天気が良かったので、さくらんぼを届けに行った病院の帰りに、反対方向のホームから電車を乗り継いで、海に行った。2年前のちょうど今頃にも同じようなことをして、そのときキミはときめきビーチというふざけた名前をたいそう面白がって、そうして少しだけ寂しそうに、そんなふうに気軽に行きたいところへ行けるっていいね、と、言ったのだった。

だから去年の十月に、来年の五月ごろにはまた来るからさ、そのときは一緒に海へ行ってビールを飲もうって、約束をしたらキミはひどく喜んでいたように思うが。

たしか去年の十二月、海に行きたいとキミが言った。五月まで待ってよだなんて、言わなかったら良かった。

一ヶ月遅くなったけど。

今日、空は青く海はさらに青く波は光を跳ね返してきらりきらりと。

遠くで犬が吠えていた。水上スキーのエンジンの音が響いていた。売店でビールを2本買って、1本は海に流した。そしていつか、いつかどこかしかるべき場所に捨てに行こうと決めていた白い石がバッグのなかに入っていたので、きっと今日、ここが、いつかどこかしかるべき場所なのだろうということにして、空に向かって放り投げた。

飛行機雲が、大きな十字架を描いていた。

キミはそこにいる。

いつか、皆、そこへ還る。


2007年06月15日(金)   will you bite the hand that feeds you?

貴女がそれを我慢するのを見ているくらいなら自分がそれを我慢するほうがずっとマシ、というのは殊勝な心がけでもなんでもなくてただ単に主体性の欠如を意味しているにすぎない。噛み付くなら今しかないはずだ。


2007年06月14日(木)   something i can never have

仕事をふたつ断ったことが夜になって心に重くのしかかってくる。特にH社からのオファーはここのところ立て続けに三度ほど断っているのでそろそろ愛想を尽かされるころだ。産休代理、と聞いて行く気が失せたのは持ちえぬものへのやっかみや嫉妬がこっそりあったからではないか、なんていうざわついた感覚に多分今夜あたりうなされる。


2007年06月13日(水)   ...big time hard line bad luck...

に続く下品極まりない歌詞を自転車をぶっ飛ばしながら叫び散らしている自分を鑑みるにつけ、いよいよ嫁にいけそうにない、およびそろそろ精神的な限界を迎えつつあるな、と実感する次第である。さきほど山と積まれた食器めがけて携帯爆弾を投擲、思わしい成果をあげることができなかったため意味なく猫をケージに入れて夜の散歩に連れ出したところ隣人に出くわしてすごすごと帰宅した。もしかすると今日のタイトルは「Help Me I Am in Hell」のほうが良かったかもしれない。


2007年06月12日(火)   wave goodbye, to what you were

学術書と文庫本の山を実家の裏に借りた部屋に運び込む。ヘーゲルだのレヴィナスだのを詰めていてこの先これらが必要になることはあるのだろうかと何度も自問し、おそらくない、という答えに対する罰として重荷を背負うことにした。たった30メートルのヴィア・ドロローサを何度も何度も往復しながら、過去と決別することの困難をかみしめた。


2007年06月11日(月)   no, you can't take it

あきらめたあきらめた、って恰好ばっかりつけてみたって、本当は未練たっぷりで、今度こそは、もしかしたら、ひょっとしたら、手に入るんじゃないか、って。そんなわけ、ないでしょ。無理なものは、無理。どうしてそれが、そんな簡単なことが、分からないかな。


2007年06月10日(日)   that's what i get

正論をごり押しした後にも残る苦い後悔(これが邪論であればその苦さはいかほどか)。我を通すことなど二度とすまい、と思う。眺めの良い静かな部屋に、猫はいない。


2007年06月09日(土)   the fragile

ちょっとしたことですぐ微熱が出たり、胃が痛んだりする、壊れやすい身体、i won't let you fall apart、のリフレインが虚しい。ガラスの破片は降り注ぐ。


2007年06月08日(金)   it didn't turn out the way you wanted it to

何もかも貴女の望みのままにしたじゃないの、なのにどうして、いったい何が気に食わないというの。結局貴女はあれこれと注文を出して人がそのまんまに動くのを眺めて自分の力に酔い痴れたいだけ。こんなはずじゃなかった、なんて、今更決して許されない。


2007年06月07日(木)   my lips may promise but my heart is a whore

口当たりの良い言葉ばかりを選んで、穏やかに微笑んで、約束を安売りしてるけど、心の底ではいくらふんだくれるのかしか考えていない。薄汚れた交渉のテーブル、幸せなんか二の次、三の次。


2007年06月06日(水)   this is the first day of my last days

◆往生際が悪い。あきらめて、笑え。美しく。

◆その日一日をうまく代弁するフレーズが何の苦もなく見つかるところが本当に凄い。今日のなんてタイトルだけですべてを語ってしまっている見事さ。ちなみに『Broken』収録「wish」から。今までも横文字のタイトルはたいがい何かの歌詞からひっぱってきていたのでやろうと思えばLISA GERMANOでもTORI AMOSでも出来るけど、多分ここまではまらない。

Broken

ついでだから一気に補足。昨日のは『The Fragile』収録「starfuckers,inc.」。don't you、の部分は最初よろしく、よろしく、と書いていたのだけどはっきりいって脅迫に近い形で「やってくれるよね!」といわれてるのが現状なのでdon't you、にした。NINといえばdon't you、みたいなところもある(ホントか?)。

The Fragile

一昨日のはわれながらすげー!と膝を打ちたくなった名作・笑。capital G、大文字のG、すなわちビッグな、ゴキ。最新作『Year Zero』より。3日付けのも同じく。

Year Zero

2日付け分は『The Downward Spiral』収録、「march of the pigs」。京都の相国寺へ伊藤若冲を見に行ったのだけれども120分待ちというあり得ない行列だったので。1日付け分も同じくTDS収録の「big man with a gun」より。

The Downward Spiral

こういうの、考えてると、うまいこと逃避できて、良い。


2007年06月05日(火)   how did we ever get by without you?

おお、ひとりではもう何もできないのです、助けてください、代わりに家主と話をつけてきてください、面倒なことは何もさせないでください、契約も、引っ越しも、その後の電話の開通からガスの開栓に至るまで、すべてお任せします、あ、できれば電気のカサとガスコンロも買ってきていただきたいのですが。ついでに粗大ゴミの手配もお願いしますね、don't you? don't you? don't you? don't you? 


2007年06月04日(月)   capital G

それはNINにおいてはジョージ・ブッシュ或いは資本主義の神の象徴であるが高温多湿の我が日本国においては黒塗りの装甲に身を包んだ忌むべき存在の象徴である。それは予期せぬとき予期せぬ場所に出没し、そして我らの平常心を奪い去る。本日未明、capital Gの侵入を確認した。さあ武器を取れ。


2007年06月03日(日)   my violent heart

冷蔵庫が爆発すれば良いのに、と切実に思う。


2007年06月02日(土)   march of the pigs

極彩色の涅槃へ向かってすり足で歩く我らの歩みは豚の歩みにも似ていよう。開館時間を一時間早めた会場では飢えた豚の鳴き声が響く。身体を押し付け合い、ぶつかり合って、澱んだ空気に頬を上気させながら、極楽浄土を貪り喰らう。


2007年06月01日(金)   me and my fucking gun

へぇ、そうなの。案外いいもの持ってるじゃない。もっと撃ち込んできなさいよ。もっともっと。いいからもっと。壊してもいいから。貴方にできるのはそれだけ。それだけなんでしょ?


nadja. |mailblog