生きて行く、私
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2005年10月30日(日) 優しさ

大好き、とか。
早く逢いたいね、とか。
そんな文字は消えうせても。

毎晩届く、定期メール。

そこにつまっているのは。
保身と、狡さ。

男らしく。
さよならを言う優しさすらも
もう、なくしてしまったの?

それとも。
そんなもの、最初からなかったの?


2005年10月26日(水) 温かな、まなざし

どんなときも。
その温かなまなざしが。
私を。
励まし、慰め、支えてくれる。

距離を超え。
時間を超え。

いつも。
貴方のまなざしに。
抱かれているのです。

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いつか、きっと
時は、満ちる。


2005年10月21日(金) ぶらさがりの、意地

アナタの上で弓なりに身体をあずけながら。
“サヨウナラ、私の愛したアナタ”と心の中でつぶやいて。
静かに微笑んだ。

傷だらけで海水に浸されたかのように。
悲鳴をあげ続けた心は。
どこに消えてしまったのか。

どんなに抱かれても。
もう。
心は蕩けたりしない。

ただ、アナタの気に入るような褒め言葉を紡ぎ。
ただ、アナタが悦ぶように乱れてみせましょう。

それが。
ぶらさがりなりの、意地。


2005年10月12日(水) シルバー925

純度100%のシルバーは。
キラキラ、とても美しいけれども。
自らの形を保てない。

だから。
一滴、そしてまた一滴と。

染み込んだ。
不条理の分だけ。
切なさの分だけ。
ちょっとずつ、ちょっとずつ。
固まってゆく。

そんな。
スターリングシルバーな、私が。
愛しい。


2005年10月06日(木) 国とりゲーム

引き金を。
引いたのは、私。

だから。
孤独に震える夜には。
血に濡れた手で。
ひとり。

わが身を、抱きしめよう。


相当の覚悟をもって。
その胸に飛び込んだことは、間違いないのだ。

たとえそれが。
純粋な愛、だけではなかったとしても。


綾乃 |MAIL