生きて行く、私
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2005年11月19日(土) 永遠の愛

信じれば、裏切られ。
求めれば、置き去り。
醒めてしまえば、すべては儚き夢。

永遠の愛、などない。

けれども。

その人の。
幸せを、成功を。
ただひたすらに。
心の奥でじんわりと願う、この気持ち。

永遠の愛。
一人称のなかにだけは。
そっと、存在するのかもしれない。


2005年11月12日(土) あっけない、熱情

きっと、その人を。
愛していたわけではないのだ。

けれども。
その人の熱情を。
愛して、いた。

街中でも。
ベッドの上でも。
離れているときも。
私がその人の全てであるかのような。

そんな錯覚をくれる、熱情を。

そして。
その人の愛が醒めてしまった、今。

行き場をなくし。
ただ。
ゆらゆら翳ろう、私の心。


2005年11月05日(土) ここにいるから

もしも。

もしも。
強く抱きよせてくれたなら。
もしも。
この唇をふさいでくれたなら。

いともたやすく。
あなたの肌に頬をうずめただろうに。

けれども。
涙と後悔と。
わずかな、安堵。

この髪に、ひとひら。
幻のように残る。
貴方のてのひらの温かさ。

ねぇ、どうか。
サヨナラだけはいわないで。


綾乃 |MAIL