生きて行く、私
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2005年09月30日(金) “43”

“お誕生日、おめでとう。”
“ありがとう。
 ・・・キミが好きな43歳には、まだまだだけど。”

驚く、私。
口にしたことがあったのだろうか。

そう。
いつも、いつも。
些細なすれ違いがある度に。
思ってた。
“43歳のアナタと出逢いたかった。”と。

私にとって。
“43”は大人の男の象徴。

幻に囚われているだけだとしても。

私に無償の愛をくれる、かの人が。
私の人生に滑り込んできたのは。

43歳、だった。


2005年09月28日(水) 無知

子供の無知は。
無邪気で可愛いけれど。
大人の無知は。
罪で醜い。

だから。
少しずつでも。
辛くても。

知らなければ、ならない。

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いつも本当に。
ありがとう。

私のおまわりさんを。
あんまり困らせすぎないように。

一歩ずつ。
歩んでいきます。


2005年09月24日(土) 欲しいもの

地位も名誉も富も。
そして。
明日、すら。
いらない。

ただ、願うのは。

この瞳から溢れる涙を。
絡めとってくれる、舌先と。
この頬をつたう涙を。
染みこませる、胸板。

それが。
泣き虫オンナ、の。
欲しいもの。


2005年09月23日(金) 一喜一憂

なぜに人は。
心なんて不確かなものを。
求めるのだろうか。

この瞳に見えなくて。
この手で触れなくて。
何より、儚い。

そんなものを求め続けて。
いつも。

独りよがりの。
一喜一憂。


2005年09月22日(木) 迷子

“サヨナラ”と、一言いえば。
きっと、全てが終わるのだ。

けれども。
その一言がもたらすのは。
更なる寂しさ、か。
予想外の安らぎ、か。

戻ることも。
進むことも。
できず。

ただ、ひとり。
泣いている。


2005年09月12日(月) 悲しみの、その先に

悲しみを飲み干すことで。
人は大人になるのだろうか。

泣いて喚いて。
水面に映るは。
無力な自分。

揺れる顔から掬い上げた
苦い水滴を口に含んで。
飲み下して。

ようやく私は。
“赦す”、ということを知る。

この世の中の、不条理を。
何よりちっぽけな、自分自身を。

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“辛いときほど、意地でも笑いぃ。”

・・・貴方の声が頭のなかでリフレイン。

そう、沈んだときの。
何よりの応援歌。


2005年09月07日(水) 初恋

永遠、という言葉は嫌い。
この世のもの全ては。
移りゆくからこそ尊く美しい。

それでも。
久しぶりに聞いた貴方の声は。
隔てた時間などもろともせずに。
優しく私を包み込んで溶かした。

私はただ、赤ん坊のように。
ふぎゃあ、と泣いた。

恋というには、あまりに深く。
愛というには、あまりに幼い。

けれども。
いつまでも揺らぎなき存在。

そう、貴方は。
愛されることしか知らなかった、私の。

初恋の人。


2005年09月03日(土) カサブランカ

激動の時代を凛として生きた
その人に。

比類なき愛情で彼女を看取った
かの人に。

心から捧ぐ。
汚れなき、弔いの花。



綾乃 |MAIL