回り道のついでに
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2005年08月28日(日) 時食い


 幽霊が出る。
 時間を食いつぶす幽霊。
 あたしの背中に居る。

 空いた時間を、使えなくて。
 人を苦しめる為だけに、食っていく。

 何がしたいの。
 もっとやることがあるはずなのに。
 君の熱を追って。

 誰と時間を共にしても、
 穴が塞がらない。
 分かってるのに、紛らわせてる。
 あたしの、弱さを見つめる。
 この闇に、柔らかく、呑まれてもいい。

 こんな時間を重ねて、
 自分を苦しくして、追い詰めて、
 人を道連れにする。
 最悪だ。
 
 たった半年前の生活に戻るのが、こんなに難しいとは。
 
 駄目だ。
 こんなことじゃ。
 もっと強く。
 頑張らなくちゃ。
 この先何回だって、あるはず。
 その度に、ここまで堕ちていたら、這い上がれなくなってしまう。
 のた打ち回る人生か。
 這い蹲っても、空を見たい。
 
 廻って回って歩く道。
 いつかどっかに。


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2005年08月22日(月) ユメウツツ


 今日はお休みだったので、一日惰眠を貪る。
 
 昨日、何か言いたくて色んな人に会ったけど、言葉が支えて出てこない。
 人の顔を見てるのも疲れてしまうほど、あたしは追い詰められてる。
 追い詰めたのは、他でもない、あたし。

 日記は過去を振り返る作業。
 この日記はいつもそのように使われてる。
 思い出をひとつ。
 言葉をひとつ。
 確認しながら。
 反芻する。
 あたしをここに留めている何かを見つけるために。

 もう元には戻れないんだ。
 絶対に、消えない夢だ。
 形には残らなくても。

 


2005年08月21日(日) アツサ


 白ヤギさんの体は熱かった。
 大きい犬とは全然違う。
 体も、息も、唇も、その口付けも。
 それであたしは、全然満足じゃない。
 後味が更に悪い。
 苦い味が、体中に広がる。

 あたしが寝ていると、体中に手が這う。
 目覚めると、あたしの上に人が居る。
 
 これは何だろう。

 息できない苦しさ。
 身動き出来ない不自由さ。
 ずっと攻められる夜。

 怖かった。
 
 男の人なら、片手であたしの首を締められる。
 そういう怖さだ。

 戻っておいでよ。
 君じゃなきゃ、駄目なのかも。
 もう一度、あたしの髪を撫でて。
 あたしに触って。
 
 君はあたしの最後の砦だったのに。
 


2005年08月19日(金) やさしさ


 確かに関わりは十分過ぎるほどあった。
 彼氏彼女ではなかったけど、大事に思ってくれてたのも知ってる。
 あたしも君が大事だから。
 思い出さなくたって、忘れられるはずない。
 君は、あたしの味方だって言ってくれる。
 その言葉に嘘はないけど、でもそれは違う。
 同じ言葉を、同じ想いで、他の人にも囁くのなら、それは違う。

 それがきみのやさしさなら、痛いよ。
 本気のやさしさだから、からい。

 想像通りの結果。
 忘れるのは君のほう。
 思い出すようになるのは君のほう。
 何かあった。
 そんな二人。
 それだけの二人。 
 何か、がお互いに伝わる前に、終わってしまうから。
 それだけの二人だよ。
 
 大きい犬はあたしをやさしいと、そう言うけど、それも違う。
 あたしのはやさしさじゃない。
 ただの柔さ。
 ただの弱さ。
 ただ、距離を詰めない、そんな生き方しかできないだけ。
 
 暗い道を歩いていて、ちょっとだけ手が触れた。
 それだけ。
 あたしはやっぱり一人で歩くのか。
 ずっと自分に言い聞かせてた通りだけど。
 分かりきってることでも、認めるのにまた、強さが要る。
 何だこれ。
 

 もう君に会いたくないけど、
 やっぱり会いたくなるだろうな。
 我慢も努力も嫌いなのに。
 君はオンナが居ないと駄目ってゆってたけど、あたしはどうかな。

 


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2005年08月18日(木) 行き止まり


 思ったとおりだ。
 やっぱりこうなってしまったな。
 阿呆だ、あたし。
 
 君に、決める権利はあった。
 初めから最後まで。
 
 大きい犬が、あたしを選ばないこと。
 分かってた。
 何か違う。
 そう言うのが見えていたから、あたしからは何も言わなかった。
 でもそれって間違いだったのかな。
 あたしが何か口にしたら、君が苦しいと思ったから、あたしは何も言えなかったのに。
 
 大きい犬は姉さんを選んで、姉さんと歩いていくことにした。
 それはあたしとは違う道でしょう。
 だからあたしは手を離したのに。
 もう連絡はしないよ。

 それを寂しいと言う。
 君はずるい。

 ずっと傍にいてくれはしないのに、
 困ったら頼っていいなんて、馬鹿なこと言わないでよ。
 そんなこと出来ないよ。
 あたしは毎日困ってるんだから。
 しんどいとき、支えてくれる。
 そんなこと、してくれなくていいよ。
 余計しんどくなるのが見えるから。
 
 あたしがしんどいのは今この時だよ。
 君が居ない今だよ。
 分からないでしょ。
 もう君は居ないから。

 忘れないよ。
 君が忘れて欲しくないなら。
 
 今までと同じだよ。
 ずっと一人で来たもの。
 でも、誰かの熱を知った後の一人は、これまでよりずっと悲しい。
 
 またね。
 
 


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2005年08月07日(日) こころ


 明日、大きい犬に会える、という今日になって。
 何をこんなに焦っているんだろう。
 どうして昨日、寝ちゃったんだろう。
 
 人に好かれるのは、苦しい。
 返せない想いが、辛い。
 大きい犬だけ、と言えない自分が痛い。

 苦しんだ分だけ人が強くなれるのなら、
 あたしにはもっと苦しみが必要なのかな。
 小さくて弱くて愚かな自分に、腹が立つ。

 誰かと方を並べて歩くのには、
 強さと覚悟が必要だ。
 
 あたしは横にも背中にも、誰も居ないことに慣れすぎていて、
 人が居ると、怖い。
 まだ、誰とも歩けない。
 だけど待っててなんて言えない。
 待たせられない。
 待てない。
 人の荷物を、持てない。

 どこか遠くに逃げ出したいよ。
 そんなこと、しちゃいけないし出来ないけれど。
 
 苦しみからの解放は、何かを悟ること。
 軽くなるには、重さを知ること。
 苦しみを知らないと、楽にはなれない。
 未来に向かう勇気。
 空を飛ぶココロ。


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 踏み出す一歩が、
 あたしの始まり。
 
 
 


2005年08月06日(土) 白ヤギさんの恋


 仕事明け。
 夜の11時。
 携帯をチェックしてみる。
 新着メール1件。

 白ヤギさんからだった。
 近くに来ているらしく、一緒に遊ぶことになった。
 自転車を飛ばす。

 もう出来上がりぎみの白ヤギさんとネコのあたし。
 二人ともちょっとさくら色になって、カラオケに行く。
 そして。

 どうして寝ちゃったんだろう。
 二人だけの空間で。
 うかつすぎた。
 それだけ、白ヤギさんを信用してたんだけど。

 白ヤギさんは、ネコを抱えて
 好きや、
 と言った。
 それから抱きしめてキスをした。
 激しいキスだ。
 ネコは寝ぼけ眼で白ヤギさんを見ていた。
 
 何が起きてるのか分からなかった。
 夢?

 気が付いたら、もう家に帰ってた。
 夢見た?かも?
 新着メール。
 
 真面目に好きです。

 その言葉。
 人に好かれるのは、悪いことじゃないのに、あたしは何で困ってしまうのだろう。
 誰かに気持ちを贈られる価値なんて、あたしにはないのに。
 夢だったらよかったのに。
 そう思う自分に、嫌気がした。

 生きながら死んでいるあたしに、恋してしまった男はなんて不幸なんだろう。。。

 


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いわい |MAIL

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