まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2006年08月31日(木) ついに、商品をすすめられる!

さて、「何かを語りたい店」の続きです。
漢方薬屋店主は、いよいよ説明体制に入った。
こんな具合ね。



「おとうさんは、
 全財産をあなたに上げてもいいと
 いうくらい、あなたをかわいいと
 思っているのではないかな?」
「いやぁ、そんなことはないと思うな。
 もともと財産なんてないし…」




すると、いきなり話題を変えた。
財産のことは忘れたようだった。



「ところで、あなたは、
 コルステロール値高くない?」
「いいえ、全然」
「そう?
 コルステロール値が高い人に出がちな
 目の間に少し影が出ているんだけどね、
 あ、ちょっとさわっていい?」




と断って、私の目の間、
つまり鼻のつけねあたりを
押してみたりした。



「このあたりなんだけどね、そう高くない?」
「ええ、標準値ですよ、ちゃんと検査したし」
「あっ、そう…体調もいい?」
「うん、いいですよ。毎日歩いているし」
「あっ、そう…」




すると、店主は、また話を変えた。
コルステロールのことは忘れたらしい。




「で、今日は、何を聞きたいの?」
「ええ、持病にいい漢方薬あるかと。
 あの、体を温めるような…。
 実は11月までに、
 なんとかしないと手術ってことにも
 なりそうなので」




私は、簡単に子宮筋腫にいい漢方薬を
探していると伝えた。
すると、店主はこう言ったのだ。




「ちょっと私の話していい?」




店主は、お客の体の話や求めている漢方薬より、
自分の体験を話したいらしい…
「はい、どうぞ」と返事をすると、
この店主は、意外な話をし始めた。



「私ね、10年くらい前にね、断食やったの。
 10日間のね。これがね、いいんだよ。
 酵素だけ飲んでね。それだけ飲んで。
 最初の1日は、気持ちでやれる。
 2日目は、お腹が空いて、
 何かをやって気を紛らわせて、
 3日目は、落ち着いてきて…、
 汚い話だけど、
 洗面器いっぱいくらいのクソがでたの。
 ごめんね、汚くて。
 でもすごい量で…」
「はぁ〜」

「だけどね、4日目にね、ものすごく胃が
 痛くなって、締め付けられるように。
 どうやら胃に何もなくなって、胃がぎゅっと
 しまったらしいんだな。
 それで、専門家に聞いたら、
 梅干しを食べろというわけ。
 それで梅干しを食べたら、
 これがこの世のものとも思えないほど、
 おいしいわけ」
「はぁ〜」

「どうやら、
 塩分とか体が欲しがっていたんだね。
 人間は、究極まで追い詰めると、
 本当に必要なものが、わかるんだね。
 ともかくその後は、体が楽になってきて、
 どんどん調子がよくなってきて、
 体がうんと軽いんだわ。
 それで10日目になると…なんと、
 黒いクソがまた出たの」
「はぁ〜」

「そうそう、韓国海苔って知ってる?
 あんなの…それが臭いのなんのって。
 たぶん、宿便だね…あれは。
 それが出たら、もうすっきり。
 それから、体調がいいわけ。本当にいいの。
 だから、今も月に何回かやってるけどね。」
「はぁ〜」




どうやら店主は、断食をして、宿便を出して、
体調がすごくよくなったらしい。
ふむふむ、「断食」はいいらしい。
そう思っていると…
今度はいきなり、こう言ってきた。




「あのね、断食、断食しなさい、
 今の、あなたには、断食が一番。
 速効の効果があるし、これだね」
「断食ですか…」
「人間は入れることばかりを考えるけど、
 外に出すことも考えないといけないよね。
 いらないものは体に入れない、とかね。
 今どきは、いらないものを取りすぎて、
 病気になっている人の方が多いんだよ。」
「ああ、なるほど。」 





「だから、11月までになんとかしたいなら、
 断食、おすすめだよ。これが一番のおすすめだな。
 がんだって治った人がいるんだから。
 この近所に、○○さんっていう人がいるんだけどね…」
と、今度は、○○さんの話になってしまった。

どうやらこの店主は、本当に語りたいらしい。
辛抱強く話を聞いて、
私に「断食」をすすめたいことと、
○○さんが、月に一度は断食していて、
今も肌つやがとてもいいことも。

しかし…いったい
どこに話を持っていくのか…
と思っていたら、いきなり、




 「断食するならね、
 酵素を飲むといいよ」
と勧めてきたのだ。





「えっ、酵素?
 何ですかそれ?」
「あのね、これ、これが酵素。
 うちが扱ってるのは、
 大高酵素と言うんだけど。
 これはね、いいんだよ」




ふと、気が付くと横に、
「大高酵素」の瓶やら、
箱やらが置いてある。




 
ここで、私は始めて気が付いた。
「そっかっ、この店は、
 酵素を売る店だったのね。
 漢方薬より、この酵素ね」





それから、店主は、
「ちょっと飲んでみて」といって、
その酵素を小さなコップに入れて、
原液を飲ませてくれた。
こんなものね。





ちなみに、この酵素用コップには
「今日も元気だ、酵素がうまい」と書いてあります。




どれどれ、どんなもの?
どんな味?





発酵していると言ったので、
少し酸っぱいものかと思ったら、酸っぱさはなく、
とても甘みのある、ねっとりした感じのもので、
ちょっと傷んだくだものの甘さって感じがする味だった。
原液のままで飲むのは、ちょっと抵抗がある。
そこで、薄めてもらうと大分飲みやすい。




こっこれが、酵素かぁ…




この「酵素」、相当にいいという。
なにがいいかと言うと、
(店主の話はわからなかったので、カタログから)



50種類以上の「植物エキス」を発酵させた、
発酵飲料で、腸内の善玉菌を住みやすくし、
腸内微生物の良好なバランスを取るなどして、
体内環境を整える有効な食べものだとか…
(もっとあるらしいが)
簡単にいえば、健康食品らしい。
本来の自分の力を引き出し、
とくに断食などをする場合にはいい。




なるほど、これで、店主が
断食の話をしたわけがよーくわかった。
この酵素を飲んで、断食をしてみろ、
いらないものは外に出て、体が本来の
自分の力を取り戻すと言うことなのだ。

しかし、それだけではなく、
今度は「酵素化粧品」なるものも
すすめてきた。



「このね、酵素発酵美容水ね、
 顔につけると、つやつやになるけど、
 髪につけてもよくて、
 白髪が黒くなるんだよ」




などと言って、自分の髪につけていた。
店主の髪は、黒白の短髪だったけど、
以前は、もっと白かったんだって。




まっ、そんなわけで、私は、
「断食」と
1本8400円の「酵素」と
「酵素美容水」をすすめられたのだ。





そろそろ引き上げたいな、と思っていたら、
運良く、おばさんが入ってきた。
店主は、
「あっ、私のファンの一人だから、大丈夫」
などと、言っていたが、
私としてはいいタイミングなので、
「でも、今日はもう帰ります。
 今日はいろいろと教えていただき、
 どうもありがとうございます」
とお礼を言って帰ってきた。

店主は、
「また、ぜひいらっしゃいね」
と言って、見送ってくれた。



この店は「酵素」の店だったのですね。
そして、思った通り、
語り好きの、目立ちたがりでフレンドリーな
すすめ上手な店主だったのだ。




そして、次の日…
近所の安いドラッグストアに行ってみたら、
「大高酵素」が売っていて、
なんと、3850円だった。
(店主が勧めたのとは、種類も量も違うが)
で、何となく買ってみることにした。








すっかり店主の話術にはまってしまって。
この「酵素」の威力、どんななのか、
そのうち報告しますね。



ちなみに、
こちらが「大高酵素」




こちらが「酵素美容水」






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2006年08月30日(水) おおっ、こんな店主だったのか…

以前、「何かを語りたい店…その2」で、
店先いっぱいPOPだらけの店の話を書いた。
この店ね。








するとその後、
カリンさんから「どんな店主なんでしょうね?」
というメールをいただいた。
実はそのメールの後、私も気になっていた。


そこで…先日、
思い切ってこの店に行ってみることにした。
ちょうど持病に合う、漢方薬を探していたので、
この店で、話を聞いてみようと思ったのだ。




行ってみたら、
また新たなPOPも出ていた。








って、こう、
いきなり聞かれてもな…

相変わらず、何かを語りたい店だね。
ともかく、この店に入ってみることにした。

しかし、いきなり入るのは抵抗がある。
そこで、しばらく外から観察してみることに。
すると、お客さんが結構入っていくのである。
(見てる間に2人入った)



ほぉ〜結構、
はやっているらしい…




店の中をのぞいてみた。
店は思ったより狭い…
でも、店内もPOPでいっぱいだった。
こんな感じ。








さらに、店の中にいる店主を見てみた。
どんな漢方薬屋店主かしら?
店主からは見えないところから、
店主を観察してみた。




どれどれ?
あっ、あの人かぁ…





店主は、年の頃50〜60代か?
チェックのYシャツを着て、
わりとがっしりした男性であった。
お客さんとなにやら楽しげに話合っている。




うん、思っていたより、
ぎたぎた感のない店主みたいだし、
明るそうな感じだね、
私は、ちょっとしつこそうな店主を想像していた。
って、入ってみなければ分からないけどね。

この今いるお客さんがいなくなったら、
入ってみよう…と決めた。
しかし、そのお客さんがなかなか出てこない。
どうやら、話がはずんでいるらしい…
そのお客さんは何かを買い込んでいるし。




もしかしたら、相当勧めるのが
うまい店主なのかもしれない。
油断禁物だな…





話し込んだら、「これはいいよぉ、効くよぉ」
などと勧められるかもしれない。
すると、すぐに、
「そんなにいいなら、買ってみてもいいかも…」
とついつい思ってしまうので、
店に入ったら、最初に
「今日は、お金がないから、買わないけど、
 何かカタログがあったら、もらおうと思って」
とはっきりと意思表示することに決めた。

 


うん、それなら、大丈夫。
よし、絶対、最初にそう言おう。
私は、お客さんが出てくるのを待ちながら、
そうかたく心に決めていた。 




ついに、お客さんが出てきた。
おっ、出てきたぞ。
今がグッドタイミング…





手を触れると開くタイプの自動ドアだったので、
軽く手を触れて、開くドアを待って、
おそるおそる店の中に入った。




その瞬間だった




店主が私を見て、
「ああっ、いらっしゃいっ、どうぞ、
 お入りください、どうぞ、そうぞ〜」
と、いきなりとても元気で、
フレンドリーな声をかけてきた。




私が「こんにちは」と言う前で、
先手を取られたが、
やっと「こんにちは」と言った。

さぁ、最初に、
「今日は、お金がないから、買わないけど、
 何かカタログがあったら、もらおうと思って」
と言わねばならない。

「えっ…と…あの〜、今日は…
 漢方薬の話を聞きたいと思って…でも…」
と、そこまで私がいうと、
なんと、
その店主はこう言ったのだ。



「ああ、私ね、
 あまり漢方薬知らないの。
 知ってるようなふりはしてるし売ってるけどね。
 だから、あまり役に立たないかもしれないけど、
 何でも聞いてみて、どんなこと?」




などと、言うのだ。
とても楽しそうに。




びっくりこ!




私はすっかり、とまどってしまって、
「今日は買わない」ということを
すっかり言い忘れてしまった。
そして、こんなことを言っていた。



「でも、この店の前には
 いっぱいのPOPや、
 店の中にもいっぱいいろんな情報が
 貼られているじゃないですか…」




すると、また店主は
明るくこう言ったのだ。



「あのね、
 これはない知識を隠すためなの。
 こうしてつけてると、
 何となくありそうだと思うでしょ?
 なんか知ってそうだなって、それが目的なの。
 だから、これはカムフラージュね。
 それに、目立つでしょ。何やってるんだって? 
 私は、目立ちがり屋だしね、ははは。」 





ひぇ〜
カムフラージュだったのか。
そうだったのか…
目立ちたがり屋だって。
それは、よくわかるけど…





私は、すっかり答えを失ってしまって、
店主の明るさにただ呆然としていた。

すると、店主が、うまいタイミングで、
「とりあえず、このイスに掛けなさいよ、どうぞ」
と、座ることをすすめてきた。

やっと正気を取り戻し、
「ええ、でも、今日は話を聞きたいだけだから…」
と言うと、
店主はまた、明るくこう言ったのだ。



「あ、いいのいいの買わなくても。
 無理に売りつけたりはしないから、
 ただ話をしていけばいいんだよ。
 そんなこと気にしなくていいよ。
 だから、掛けて、掛けて、どうぞ」





店主、すすめ上手!




私は、ついつられてイスに腰掛けてしまった…
荷物も脇に置いたりして。
ともかく、勧め上手な、
なんとも、明るく、フレンドリーな店主だった。
私のペースで事は運ばない…




しかも、
座った私の顔をじーっと見て、
突然こんなことを
言い出したのだ。





「あなたは、
 おとうさんにかわいがられたでしょう?
 兄弟の中で一番かわいがられたでしょう?」
「えっ?」
「おとうさんは、
 全財産をあなたに上げてもいいと
 いうくらい、あなたをかわいいと
 思っているのではないかな?」




どうやら店主は、私のことを見て、
いろいろと思うことがあるらしかった。
一種の、コールドリーディングか?


コールドリーディングなどの手にのるはずの
私ではない…などと思いながら、
その後、すっかりこの店主の話術に乗せられ、
そして、すっかりと「語られ」てしまって、
おまけに商品まで、勧めれてしまったのでした。

この続きは、明日書きますね。





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2006年08月29日(火) スーパー「イナゲヤ」のお総菜比較

今日は、そう、昨日紹介した、
「イナゲヤ」のお総菜の比較をしてみたいと思う。
(便宜上、「いなげや」と「稲毛屋」をまとめて
 「イナゲヤ」と言うことにします。)


ともかく、この2つの「イナゲヤ」は、
お総菜の売り方が全然違うのである。



まず、キレイな店の「いなげや」だが、
お総菜だって、こんなふうに、
キレイに梱包されている。






こんな風にお金をかけた梱包していいかという
論議もあるとは思うが…
買う方にしたら、何となく安心感はある。

そして、これを開けて、
盛りつけてみると…こんなふうになった。
何となく色合いも考えられている…
さすがである。





しかし、お総菜は味が命である。
見た目ではない。 


で、食べてみた。 

おっ、おいしいぞ…



「厚揚げの豆鼓炒め」280円
なかなかいける。
ぴりっとした辛味がきいている。
また食べたい度は、4点というところ。
ほぼ、また買って食べるな、
という高い度数となった。



その他、オシャレなデザートも豊富にあって、
これも買ってきたが、こちらもおいしかった。
この店の、お総菜の味は、だいたい何を
食べてもそこそこでおいしい。
「いなげや」のお総菜…好きである。



さて、対する、
手作り派の「稲毛屋」である。



もちろん、お総菜は
徹底して堂々の「手作り」である。なくなると、
おばちゃんが揚げ物などをせっせと補充している。
だから、とても充実した
手作り総菜が並んでいるのである。
たぶん、売れ残った食材をうまく利用して
作っているのだと思う。
だから、いつもそのお総菜があるとは限らない。



たとえば、この煮たまごなんて
そんな感じがする。
3個で、210円ね。





などという、私の推理はさておき、
買ってきたお総菜である。
この店では、パックされたお総菜もあるが、
だいたいは、自分で選んで、
側に置いてある透明の入れ物に入れ、
輪ゴムで止めるスタイルである。


さて、お総菜を買おう。


まずは、この店の定番ハンバーグ、
これを買わねばなるまい。(右のもの)
このハンバーグは、必ずあるしね。
売れ筋らしい。大好評だと書いてある。
しかも、1つ105円と安い。






しかし、しかし…
なんだか一抹の不安を感じる。
大丈夫か?
これを買って…
どんな味がするのか…

しかし、これははずせまい。
定番だからね、この店の。
でも、1つにしとこ。


次に、これも選んでみた。
「ばくだん」である。


ゆで卵を肉で包んで揚げたものである。
これは、なんとなく行けそうな気がするので、
これは、2個ほど買ってみる。
ゆで卵好きだし。
この日は、たぶんだが、
卵の売れ残りが多かったに違いない。





えっと、次はっと…
おおっ、大好きなアスパラの揚げ物がある。


これは、買っていこう。
アスパラも売れ残ったとみえるが、
家ではつくらないので、ちょっと嬉しい。
1本105円は少し高いような気もしたが、
作るのに手間がかかるからね。
とりあえず、2本にした。





この日は3種類ほど選んできた。
もちろん、自分でパックした。

で、家に帰って、
皿に一緒に盛りつけてみた。
こんな感じ。





おっ、何だかオシャレじゃないの。
とても、全部が105円とは思えない。
これで、420円である。



さて、食べてみることにする。
それぞれをちゃんと温めた。



まずは、一番不安があるハンバーグね。


どれどれ、

もぐもぐ…


あっ、思ったよりはおいしい…
さすが定番だけある。



あっ、うん、なるほどね…
ハンバーグ屋さんで食べるジューシーな
ハンバーグとは全然違うけれど、
よく、駅弁などにちんまりと、
入っているハンバーグの味に近いものがある。
むっちりとしながら、ぱさっとしている。
何の肉を使っているのか…ふと、頭をよぎる。


切り口は、こんな感じ。





さて、また食べたい度であるが…
うーん、2点かな。
一抹の不安が、どうしても残る。
お弁当を作るときに、もしかしたら、
買う可能性があるかもしれないが…



さて、次は「ばくだん」である。
これは、私が思い描いていたものと違い、
ただゆで卵にパン粉をつけて揚げたものだった。
周りに肉がついてるタイプではなかった。
つまり、ただの「ゆで卵揚げ」ね。

これは、食べるときに、
なにをつけて食べるのがおいしいのか、かなり迷った。
ソースか?塩か?マヨネーズか?ケチャップか?
で、全部試してみた。
私は、「ソースマヨネーズ」がいちばん
いいような気がした。
塩も悪くはなかった。


さて、「ばくだん」また、食べたいか?
うーん、ゆで卵揚げだからね。
微妙なところだな。
2.5点くらいかな。
食べたくなったら、買ってもいいってとこ。



さて、最後のアスパラ揚げは、
味はもう分かっている、おいしいはず、
と思って、いそいそと塩をつけて食べてみたら…、
下の方に筋がかなりあってなかなかかみ切れなかった。
相当以前の残り物のアスパラだったのではないか?
そんな気持ちにさせた。


しかし、アスパラ揚げは好きなので、
また食べたい度は、ほぼ5点
しかし、下の方に筋があったので、
減点で、4点にしとこ。



今回は、この3種のお総菜比較だったけど、
おむすびなどは、おいしいのでよく買っている。
たとえば、こんな鮭入りおむすび、
ジャンボだし、とてもおいしい。
これなんか、また食べたい度5点だもん。





手作り派の「稲毛屋」のお総菜、
その日ごとにあるものが違っていて、
味にバラエティがあり、ワクワク感もある。
なかなかあなどれないお総菜売場なのであった。
この店のお総菜は、結構売れているようで、
近所の人たちにはかかせない売場であるようだ。


てなわけで、相当勝手な、偏った
お総菜比較でした。
お総菜売場って、見るのも、食べるのも、
本当に楽しいですね。





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2006年08月28日(月) スーパー「いなげや」の謎

わが家の周りに「いなげや」という名前の
スーパーマーケットが2軒ある。
私は、両方時々利用しているが、
「同じ「いなげや」でも、随分店の雰囲気が
 違うものだなぁ…」

などと思っていた。


だって、
外観からしてこんなに違う。

《キレイ店の方》



《すべてが手作りって感じの店の方》




お総菜売場だって、こんなに違う。
合理化されたきれいな大きな店と、
あくまですべてが手作りの店って感じだ。

《キレイ店の方》



《すべてが手作りって感じの店の方》




しかし、あるとき、
お総菜売場を見ながら、ふと、
「この2つの店は同じ系列の店なのか?」
と疑問に思った。


変だな…


同じお総菜がひとつもないぞ。

それに、店の雰囲気があまりにも違いすぎる。
片方は、ちゃんと制服があるしな。


うーむ、何か違う…




そこで、先日、
手作り風の方の店に行ったとき、お店の人に、
「あの〜、このいやげやさんって、
 あのいなげやさんと
 同じ系列店なんですか?」

などと、分かりづらく聞いてみた。
(実は、私はこちらの方をよく利用しているのだ)


すると、
「あのいなげやって、あの大きないなげやですか?」
「ああ、そうです、そうです」
「いいえ、うちは違ういなげやですよ。
 うちは漢字で書くんです「稲毛屋」。
 うちは、この場所と、あと杉並にあるだけ。」
「ああ、そうなんですか…
 やっぱり違う店だったんですね」
 


ということで、
まるで違う店であることが判明。
「いなげや」と「稲毛屋」は違うのだった。
 



よーく観察してみれば、
店名も、「いなげや」と「稲毛屋」だし、
店の作りも、
まったく似て非なる物であることはわかるはずだが、
でも、まさか「いなげや」という名前のスーパーが
2つあるとは思ってもいなくて、
同じ店だと思い込んでいたのだ。
うかつであった。

そんなことを思っていると、お店の人が
こんなことを言い出した。


「もっとも、前身は同じ出どころで、もともと
 「うなぎや」という店から枝分かれした
 らしいですけどね」
「へぇ…そうなんですか、でも、どうして、
 「うなぎや」から、「いなげや」に
 なったんでしょうね?」
「さぁ、なんででしょうね…「い」と「う」
 隣どうしだけどね」



ということで、前身は同じ「うなぎや」で、
根っこは一緒らしいという情報を得た。
でも、なぜ「うなぎや」が「いなげや」に
なったのかは不明。
私は、創業者が、「うやぎや」では、
鰻しか売れないのではないかと危惧したんだと思った。


なんてことを考えながら、
帰ってきて、この2つの店のHPを見てみたら、
なんと、驚くべきことがわかったのだ。




まずは、大きなキレイな「いなげや」の方ね。

こちらのスーパーマーケットは、首都圏中心に
129店舗も出している大型スーパーマーケットで、
創業は明治33年だって。

そして、店名の由来は、
「店名は鎌倉時代に翁の出生地一帯を統治していた
 地方豪族、稲毛三郎侯にあやかったものです。」

などと、書かれていた。
ちなみに創業者は、猿渡浪蔵翁だって。


なんで、猿渡翁は、
地方豪族の名前にあやかったのだろうな…


あっ、そうか…



もしかしたら、猿渡翁が、
店名を考えているとき、本家の「うなぎや」と
地方豪族の「いなげや」がなんとなく似てる!と
閃いたのかもしれない。
そうすれば、「うなぎや」にも、顔が立つ…
「いやぁ、うなぎやを立てながら、地方で、
 名の売れている「いなげや」にしたので、
 一石二鳥だな、わはは」

なんて考えたのかもしれないなぁ…
私としては、「猿渡屋」でもいいのではないか、
などと思ったりしたが、ともかく、
「うなぎや」のことは書いてありませんでした。


まっ、そんな猿渡翁の話はさておき…



驚いたのは、
手作り派の「稲毛屋」である。


もちろん「うなぎや」のことは、書いてないし、
HPも徹底した手作りである。
従業員がみんな顔出ししていて、
話を聞いた店の人も、ちゃんと出演していた。


なにより、なんと、
店長であり、社長は、現役の
「早稲田商店会会長であり、衆議院議員」
であることがわかったのだ。



ひぇ〜びっくり。


この手作り風「稲毛屋」は
衆議院議員の店でもあったのだ。
安井 潤一郎衆議院議員その人である。
って、私は、地元だけど、
全然知らなかったけどね。

まっ、衆議院議員だから、
どうしたってことでもないけど、
それなら、もう少し店をキレイにしてほしいな、
などと思ってみたりした。


ともかく…HPの作りも、
まったく違う2つのスーパーマーケットである。
時間がある方は、どうぞ比較してみてください。
◆立派過ぎる→「いなげや」
◆あくまで手作り→「稲毛屋」



なんて、店の歴史を書いてしまったが、
実は、今日は、
こんな話を書きたいのではなかった。


実は、「いなげや」と「稲毛屋」の
お総菜の話を書きたかったのである。



お総菜も、「いなげや」は徹底した管理の元で
美しく盛られたお総菜なのに対して、
「稲毛屋」では、徹底して手作りなのである。
これが…結構すごいのである。
ときどき…これはどんな味がするんだろう…と
思うようなお総菜もでているのだ。
つまり、ちょっとあやしい…


明日は、この総菜たちの話です。





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2006年08月26日(土) へぇ……?なもの(写真中心)

毎回、同じことを言うようだが…
ウォーキングをしていると、本当に
いろいろなものを見つけるんだな。
本当に、謎なものとかね。
見つけると、
うふっと、嬉しくなるんだけど。


今日は、最近の私が
「へぇ…」と思ったものと、
「へぇ……、これって何?」
と思ったものを紹介します。



まずは、これかな。



これは、ビルの側面の壁一面に
書いてあるイラストね。
5階から描かれてあるんだって。
ものすごい、ジャンボな焼き鳥を持った、
おじさんのイラストである。
ビールだって、うーんとでかい。
(おじさんの頭の上にある)
おじさんよりでかい。






これをアップしてみると、こんな感じ。
おじさんの「へい、おまちっ!」という
気持ちがにじみ出ている。





一見すると、ボートをこぐオールのようにも
みえるが、あくまで焼き鳥である。

まぁ、私としては、
焼き鳥がちょっと大き過ぎるような気もするが、そして、
下の皿に1串だけっていうのも気にはなるが…
そんなことは些細なことである。


大切なのは、伝わることである、何屋さんか。
このイラストは、その役目を立派に果たしている。
このイラストをみたら、誰もがきっと
「ジャンボな焼鳥屋」とわかるはずだ。



はじめて見たとき、ビックリしたけど、
有名なイラストらしい。
この店は、池袋にある、
「母家(おもや)」という店で、
店の売りは、
「茨城の八郷鶏を使い、極上の焼鳥を楽しめる店」
らしい。そして、
イラストにも描かれている炭は「紀州備長炭」を
使っているらしい。


イラストは全てがジャンボだが、
イラストの大胆さとはうってかわって、
店の入り口は、わりと素朴。





私としては…この日は、
まだ開店前で、入れなかったので、いつか、
この店に入り、このおじさんがいるかどうか、
そして、この店の味はどうか、
焼き鳥の大きさはどうか、
そして、このイラストを描いたのは誰か、
確認したいと思っているところである。




さて、次は、あっさり、
これである。






見ればわかるが、「カエルのじょうろ」ね。
店先で見つけた瞬間、
買おうかどうか、迷ったのである。
私は、こういう何だかちょっと変なものが
大好きなのだ。
このじょうろで水をあげるなら、
きっと張り切るぞ…なんてね。


しかし…
値段をみたら…
がーーん…
2980円もしてたよぉ。
私としては、じょうろは、
980円くらいであってほしい。
今回は、カエルだから、1380円くらい、
までならいい。
しかし、2980円はねぇ…



後で、インターネットで調べたら売ってましたよ。
「カエルのじょうろ」
やっぱり2800円もしてた。
小さくても王冠つけてると、高いのねぇ…
カエルの王さまだからね。



カエルときたら…次はタヌキね。
深い関係性はないけど。






たぶん、タヌキが大好きな家なのだ。
そして、タヌキを集めているのだ。
いつも紹介しているタヌキの置物だが、
今回は、勢揃い、全部でも5匹もいたもん。
きっと、タヌキって、
福を呼ぶのだと思うな。
きっと、この家は、大福だと思う。
頑張れよ、タヌキたち。




さて、最後は、
謎の置物である。


これって、なんですか?




マンションの入り口と思われる所に
で〜んと設置されている。
直径50〜60センチくらい、
身長1メートルくらい。
とても立派な堂々とした石の置物である。
よくみると、浅い穴があいている。








なにをするものなんだろう…
私は、この石をじっくりと見たり、
さわったり、叩いてみたりしてみた、が…
ただの浅い穴のあいた立派な石…
としか私には見えなかった。


そこで、石の意味、用途を、
私なりに考えてみた。

1.花、植木を飾る
  この穴に植木鉢を置くとキレイ
2.本当は、上に何か置物があったがなくなった飾り物
  以前は、頭があって、お地蔵様のようだった
3.入れたい人は、お金を入れるもの
  このビルに来た人はお金を入れることになっていた
4.穴あき魔よけか、守り石
  どこかの地方では、このような守り石を置いている
5.マンションの目印
  「あのね、マンションの前に大きな穴の
   あいた石が置いてあるから、そのマンションよ」



しかし…そんなことのために、
このような立派な石の置物を置くか?
しかし…貧相な私の想像力ではそれ以外
思いつくことはない。

それに、全く余計なお世話だと思うが、
もし雨が降って、この穴に水がたまったら、
水を取るのが大変ではないか、などと思う。
それに、できればこの石が何なのか、
説明書きの1つもしておいてほしい。


ああ、何だろう、この石。


どなたか、この立派な石の用途、
分かる方がいたら、ぜひ教えてくださいませ。
お願いしますっ  <(_ _)>


てなわけで今日は、
へぇ…なものたちでした。






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2006年08月25日(金) 超簡単料理「石焼きブタ肉野菜炒め」を作る

先日、友人と韓国街で食事をしてきた。
その時に、とてもいい料理を食べて、たいそう気に入り、
この料理を家で、再現してみようと思っていた。
とても簡単そうだし、なによりおいしかったのだ。

私は、料理を作るのも食べるのも大好きなので、
どこかでおいしい料理を食べてくると、
作れそうな料理は、再現してみることにしている。
その料理屋さんで、食べた味とは違うかもしれないけど、
何となくでも、再現できれば楽しいと思っている。
これまで、そうして30くらいレシピを増やしてきた。
これが、なかなか好評なのである。


さて、そんなわけで、
今日は料理の再現の話です。



その料理とは…
石焼き鍋を使った料理である。




と、その前に、わが家の石焼き鍋の話、その後を…
わが家の石焼き鍋は、相当ないわくつきのものであるが、
(詳細は→
「おおっ、これはいいっ!」
「 石焼き鍋製造元の驚くべき対応 」
「怒りの石焼き鍋…最終顛末」
ともかく、あと2つ使える石焼き鍋があるはずである。
しかし、なんと、例のまわりが欠けた失礼な石焼き鍋は、
すでに、もう…ヒビが入ってしまったのである…
(汁が漏れるので、もう捨ててしまった)
本当に、いいかげんな石焼き鍋である。


そして、使える石焼き鍋は、もう1つしか
残っていなくて、この石焼き鍋を大切に使っているのだ。
今のところ、幸いなことにひび割れはないが…
もし、またひび割れたら、
買ったスーパーマーケットに
再び訴えるつもり満々である。


余談であるが、石焼き鍋を買ったら、
まず、3〜5時間くらいは、塩水に漬けるのが
われなくするために必要だそうである。
私が買った石焼き鍋の説明書には、そんなことは、
書いてなかったが、私は韓国街の人に聞いたのだ。

その店にも石焼き鍋を売っていたので、
その店で買ったふりをして、
すぐに、われてしまったと話をしたのだ。
すると、
「塩水に漬けないとダメだよ、絶対ね。
 買ったらすぐにやって、1回でいいから。」
と言われたのだ。



私は、ビックリしたが、幸い最後の1つが残っていて、
一度使ってしまったが、漬けないよりはいいと思い、
塩水にたっぷりの時間漬けてみた。
すると、今のところヒビは入っていない。
この最後の1つを、丁寧に使うことにする。
ともかく、石焼き鍋を買ったら、使う前に、
塩水に3〜5時間くらいは漬けておくこと、
これがコツです。
買ったばかりの方がいたら、忘れずに…ね。



さて、そんな話はさておき…
その残りの石焼き鍋で料理を作ることにする。
この石焼き鍋には、石焼き鍋の名誉をかけて、
頑張ってもらわねばならない。

その最後の石焼き鍋をいそいそと取り出し、
いよいよ料理を作ってみることにする。



どんな料理か。



とても簡単な料理である。
誰でもできる料理である。
仮に「石焼きブタ肉野菜炒め」とでもしておく。
(韓国語で書かれたメニューだったので、
 よく名前を覚えてなかった…)
簡単にいえば、野菜の上に、豚肉をのっけるだけ。


《材料》は、こんな。
・豚肉…薄切り 好きなだけ
・もやし、キャベツ、にんじん、食べやすい大きさに切る
 石焼きなべに入る適当量(もやしだけでも可)
・市販のジャンダレ
・味噌、みりん、
・あればコチュジャン
・キムチ
・ごま油



さて、まずはタレを作る。
私はこのタレは、市販の、焼き肉タレ「ジャン」に
味噌を加え、さらにコチュジャン、みりんを入れれば、
あの味に近づくと思った。
コチュジャンを入れると、辛味が調整できるので、
あれば使うといいけど、なくてもいいと思う。
唐辛子なんかでもいいしね。

それらを、ボウルに入れ、よく混ぜ混ぜ。
タレの完成。
味の感じは好きずきでいいと思うな。
このタレを2つにわけて、
一方に一口大に切った豚肉を漬けておく。



準備は以上である。



いよいよ、石焼き鍋にごま油を塗って、
火にかける。弱火でゆっくりと温める。







ごま油が、ぷつぷつといってきたら、
野菜たちを入れる。
途中1回くらいひっくり返す。







フライパンで、豚肉をよく炒める。
あっ、上にのってる白いものは、ニンニクです。
余っていたニンニクがあったので、入れてみました。
材料外です。







その炒めた豚肉を、野菜の上に置く。
そして残りのタレをかける。
タレをかけると、ジュッーという。
これがいい。
野菜に火が通ったら、おろす。
その上に好みの量キムチをおく。
以上である。できあがり。





写真で見ると、全身茶色なので、
あまりおいしそうに見えないけど、
本当は、おいしそうに見えるのである。
(ライトが暗すぎました…残念)


ともかく…とても簡単である。
ニオイもよくて食欲をそそる。
うん、いいね。
ごはんもすすみそう。
肉と野菜を合わせてみて、



食べてみた…
再現できたか、あの味を?


どれどれ

あっつっいっ!




そう…石焼き鍋料理は、いつまでも
熱いので、ふーふーしながら、
注意して食べなければならない。
ちょっとは、やけどするかも、と、
覚悟する必要がある。
ともかく、あつあつが命である。



もぐもぐ…


ふんふん…




おおっ、確かこんな味だったぞ。
というわけで、再現成功…と言いたいところだが、
かなり野菜の汁が出てしまって、
韓国街で食べたもののように、
「石焼きブタ肉野菜炒め」というより、
「石焼きブタ肉野菜煮」という感じに

なってしまった。






私は考えた。
もしかしたら、一度野菜に火を通して
いるのかも知れないな、
それか、汁を少し取るか、
それと、みりんの代わりに砂糖を
使えば、多少汁は少なくなるかもしないと。


まっ、そんなことは大きな問題ではない。
味はいいのだし、おいしいし。
問題は、この料理を、自分のレシピと
して採用するかどうかである。




うん、OK!
採用決定!




これでも十分おいしかったので、
私は、これでよしとした。
なにより、とっても簡単だし、
ものすごく手早くできるし。
ごはんもすすむしね。

そうそう、これなら、
別に石焼き鍋でなくても、
フライパン1つでも、ホットプレートでもできそうだ。
それに、タレは、別に、普通の焼き肉のタレを
そのまま使ってもおいしくできそうだし…

てなわけでは、私はこの
「石焼きブタ肉野菜煮」に結構満足した。
そして、今度は、もう少し上手に作ろう、
「石焼きブタ肉野菜炒め」にしようと、固く決心した。


全部の材料を混ぜて炒めても
おいしいと思うけれど、こんなふうになんとなく、
料理風に見えるのは、石焼き鍋だからだと思う。
石焼き鍋…やっぱりすぐれものである、と私は思う。



ひび割れるなよ、最後の1つ。
私はそう願った…




今日は、料理の話でした。
もしよかったら、作ってみてください。





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2006年08月24日(木) ネコおばさんたちの怒り

いつものように、夕方ウォーキングをしての、
帰り道のことである。

今日は、遠回りにはなるが、
気持ちのいい道があるので、その道を戻ることにした。
いいね…夕日がキレイだわ…
そう思いながら歩いていると、
ネコたちがたむろしているのが見えた。


あっ、ネコさんだ!


私は、犬のネコも大好きなので、
必ず声をかけることにしているのだ。
今日は、ネコさんが何匹も見える。
よーし、また声かけよっと、
と、どんどん近づくと、
そして、よーく見ると、


1人のおばさんが、そのネコたちに
ごはんをあげているのだとわかった。
このネコさんたちは、のらネコらしい。
そして今は、ごはんタイムらしい。






私は、近づいて、おばさんに声をかけてみた。
「こんにちは。ごはんあげているんですか?」
すると、おばさんは、びっくりしたように、
「ええ、まぁ…」
とことばを濁して、後ずさりする。


どうやら、私がネコにごはんをあげることを
非難するのではないかと思ったらしかった。
こうして、のらネコ達にごはんをあげていることを、
誰かに、非難されているのかもしれない。


私は、そうわかったので、
「ご苦労さまです。かわいいネコたちですね、
 とてものらネコとは、思えない毛並みですねぇ」

と、ネコたちの側によりながら言った。
ネコたちは、なかり警戒している。
そして、おばさんが話をしてくれるかどうかは
わからなかった。


しかし、おばさんは、
「そうね、毛並みはいいわね…」
とぼそっと答えてくれた。

ここにいるネコたちは、
みんなかなりいい毛並みをしている。
ほら、こんな。





おばさんが答えてくれたので、また聞いてみた。
「何匹くらいいるんですか?」
「7〜8匹だと思うけど、日によって違うわね」
「そんなにいるんですか…、じゃ、大変だ」
私は、そう言って、おばさんの行動と、
ネコたちを見ていた。


そこにとっても太ったネコがやってきた。
ものすごく太っている。
そのふとった体をもそもそと動かして、
おばさんの足元に行った。





「あらぁ、太ってますね、妊娠してるのかしら?」
「ううん、太ってるのよ、ただ。
 この辺りのネコはみんな去勢しているから。
 ちゃんとしたのよ。」
「そうなんですか…それはよかったです。
 そうか…じゃ、ただのふとっちょさんかぁ。
 でも、のらネコでも太っているんですね、今どきは」
と、私が笑うとおばさんが、こう言い出した。


「このネコは…たぶんだけど、飼いネコだったけど、
 捨てられたんだと思うの。人間慣れしているから」
確かに、おばさんに近寄り、
毛をすいてもらったりしている。





「ここに来たときには、もう太っていたのよ」
「太ったから…捨てられたのかなぁ?
 あんまり食べ過ぎるから?」
「どうかしら…どっか引っ越しでもしたんじゃ
 ないかと思うけどね。この辺りの人は
 平気でそんなふうにするからね」
「ひぇ〜、捨てネコですか…多いんですか?」


すると、おばさんは、こう言った。


「多いわね。ここだけじゃないから。」
「えっ、違う場所にもいるんですか?」
「いるわよ、違うところにも。
 飼いネコが捨てられることもしょっちゅうよ。」


 
どうやら、おばさんはここだけでなくて、
違う場所のネコたちにもごはんをあげているようだった。
だから、こんなにいっぱいの荷物を持っているのだ。
おばさんが持ってきているえさ袋は、
ネコごはんのカリカリや、ネコ缶などが
いっぱい入っていた。





そこに、もう1人のおばさんが、
ネコさんのごはんを持ってやってきた。
どうやらこの2人は知り合いらしく、
簡単に挨拶をして、ネコたちの様子を見ていた。


先のおばさんが、くるりと私の方を見て、
こう言った。

「今どきはね、捨てるのは簡単なのよ。
 いらなくなったら、ポイなのよ。
 犬もネコも。おもちゃみたいに捨てるのよ」



私は、黙っていた。
ことばがなかったからだ。
そういえば、以前もそんなネコたちに
出会ったことがある。
みんな引っ越すときに捨てていくと、
近所の人が言っていた。

私は、やっと、
「捨てるのは…あんまりですね…
 無責任すぎます…」と答えて、
おばさんたちにお礼を言って立ち去ろうとすると、
後から来たおばさんがこう話しかけてきた。


「ねぇ、子ネコ殺しの作家の話、
 今話題になってるでしょ?
 あなたあれ、どう思う?」



私は突然のいきなりの質問に戸惑ってしまって、
少し考え込んでしまった。
(詳細は→「「子猫を殺している」坂東眞砂子さんのエッセーが波紋」
どう答えようかと、迷っていると、
そのおばさんはこう言った。


「殺すのは悪い、って言うのは簡単よ。
 でもね、こうして、生きて捨てるってのも
 どうなのって思わない?」


私は、大きく頷いた。


確かにその通りだ。




現実には、こうして、
簡単に捨てられるネコたちもいるのである。
そして、こんなネコたちは、
このようなおばさんたちの好意によって
生きながらえているのだ…

きっと、おばさんたちは、こうしてネコたちに
接しながらいろいろと考えることがあるに違いない。
怒りをもっていることもあるのだと思う。


私は、
「そうですね、その通りですね」
としか答えられなかった。



私は、おばさんたちに、もう一度
「どうもご苦労さまです。」と言って、帰ってきた。
ちょっと複雑な気持ちを持ちながら…


そういえば…「子ネコ殺し」、
どんなふうな決着がつくのだろうなぁ…
確かに「動物の子どもを殺すのはよくない」と、
正論を言うのは簡単だが、
現実には、飼っていたペットを、
生きたまま簡単に捨てる人たちもいるのだ。
どうなんだろう…
一番いいのは、違う飼い主をちゃんと
見つけてやることだと思うが…
なかなかそうはいかないのか。

それと、帰る道々、
あのふとっちょなネコは、捨てられても
太ったままなんだなぁ…いっぱい食べるのかしら、
すると、捨てられてもたくましいんだなぁ…
などと思ったりした。
もっとも、あのおばさんたち2人が
ごはんをちゃんとやっているのだけど、
あげすぎか?





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2006年08月23日(水) ぼちぼちなこんな1日も、いいなぁ…

この頃、夕方のウォーキングは、
風もさわやかになり、30度以下になって、
気持ちいい感じでできるようになってきた。

街の雰囲気も、日中の暑さが一段落して、
みんな買い物に出て来たり、散歩に出たり、
おじさんたちが家の前で小さなイスに座って、
夕涼みをしていたりして、
花に水をあげる人がいたり、
ホッとした感じが漂っている。


私はそんな夕方の街がとても好きである。
ほのぼのと、これが「日常」なんだなぁ…
などとしみじみ思ったりする。
会社員をしていて、毎日があわただしかった頃には、
見えなかった、気が付かなかった日常の風景である。
夕方っていいなぁ…

というわけで、今日は、
そんな私の、夕方の散歩の一部始終を
流れのままに紹介してみます。
こんな感じで出会うのです。



この頃、家を張り切って出るのは、
たいだい4時半頃。
家を出て、いつものウォーキングコースに向かう。
レギュラーコースが5つほどある。
この中のひとつのコースを選ぶ。

で、今日は、新目白コースに決めた。
そう、都電荒川線がある道である。
もちろん、今日は乗る予定はない。
でも、今日は、何となく新目白コース。
ちょっと久しぶり。いいね。



というわけで、
いつもの道を歩き始める。


てくてく



すると、おなじみの掲示板がある。
「おっと、掲示板は確認しないとね」
ということで、新しい情報があるかどうか目を通す。
掲示板には、地域それぞれの情報があって、
それが結構役立つことが多いのだ。
地域の先生が○○教室開催なんてことも出ているしね。
私にとっては、目を通さねばならないものなのだ。


すると、
こんなお知らせが貼ってある。





ひぇ〜この頃、
放火が多いのか…



知らなかったぞ。
でも…そういえば、夜にサイレンの音がよくしているな、
あれは、火事だったのかな?
これは、いずれ、消防庁に電話をして、
実態調査をせねばならんな…
などと、思ったりしてみる。
その他の情報は、「おばけ縁日開催」
などというようなものであった。



さて、先を急ごう。


てくてく


すると…
あっ、あの犬さん、かわいい…




かわいい犬を見つける。そこで飼い主さんに、
「かわいい犬さんですね…
 写真撮ってもいいですか?」

などと話かける。
もちろん、気持ちよく写真撮影を許してくれる。





かわいいけど、珍しい犬だったので、思わず聞いてみた。

「なんていう種類なんですか?」
「ベトリントンテリア。イギリスの犬なんですよ」 
私は、むずかしい名前だったので、
何度か聞き直してノートにメモ書きした。



余談だが、そのメモを帰ってきてから見たら、
「ベットリンドンテリア」と書いてあった。
後で、インターネットで調べて、
正しい名前が分かったしだい。
それによると、最初労働者の犬だったけど、
気品ある風格から、貴族のペットに昇格したと
書いてあった。


そんな話はさておき、
犬の種類や性格などのことを飼い主さんと話をしていると、
このクランちゃん(という名前)、私にじゃれてくる。
頭と喉をなでなでしたら、顔を思いきりなめられた。
飼い主さんが、こう言った。
「人間大好きな子なんですよ。
 よかったね、かわいいって言ってもらって…」

私は、ちょっとだけクランちゃんと遊んでから、
お礼を言って、また歩き始めた。


てくてく…


すると…今度は、
珍しい車発見!



こんな車、見たことないぞ。
写真撮ろうっと。
ということで、パシャと撮る。






私は、あまりのかっこよさに
車のまわりをぐるりと回ってみた。
どんな人が乗っているのなかぁ…
などと思い、まわりきょろきょろして見たが、
誰もそれらしき人は見えなかった。

しかし、この車が止まっていたのは、
「99円ショップ」前だったので、
そこで、今買い物しているかもしれない。
そう思ったが、どんな人が乗っているのか、
見極めることは諦めた。
そして、また歩き始めた。


てくてく


さて…ウォーキングするときに、
はずせない大切な心得がある。
(といっても、私のだけどね)
トイレである。
途中で行きたくなることもあるのだ。

そこで、私はコース事にトイレを確保している。
トイレを選ぶ条件として大切なことは、
掃除がいきとどいていて気持ちよくキレイで
トイレットペーパーなどが、いつも、
補充されていることである。
でも、それよりも大切なポイントは、
使っても誰にもイヤな顔をされないことである。


さて、そんなトイレだが、
今日のコースだと、
「リーガロイヤルホテル」になっている。
このホテルである。
こんなホテルね。






私は、いつもようにホテルに入る。
とても立派なホテルなのだ。
トイレに入るために入っている私を、入り口で
ドアボーイが丁寧に向かえてくれるのだ。
あっ、中はこんな。





もちろん、トイレを借りる。
ここは、私のトイレ条件に
ピッタリなのである。
ありがたい。



しかし、いつもトイレを借りるばかりではない。
それでは悪いので、私はこのホテルで時々、
パンを買ったり、お茶を飲んだりもする。
まれ〜に、ディナーをすることもある。

で、今日も、このホテルで売っている菓子パンで、
一番のお気に入り「モッチーパン」を買うことにする。
直径が5センチくらいの小さな菓子パンである。
一個90円ね。
中味に、チョコ、チーズ、紫芋、カスタード、小豆の
5種類あって、食べると、
もちもちしていてとてもおいしいのである。





今日は、カスタードと小豆をそれぞれ、
3個づつ買うことにした。
お腹が空いているときには、この近くの公園で、
このモッチーをもぐもぐ食べたりすることもある。
でも、今日は、帰ることにする。
その袋を下げて、ホテルを出る。
ドアボーイさんが、うやうやしくドアを開けてくれる。
私は、お礼を言って外に出る。


さて、先を急ごう。
こんな道ね。





てくてく。



私はだいたい、1日1万歩を目標にしている。
あくまで目標だけどね。
そろそろ、歩数も1万歩に近づいてきて、
家にも近づいてきた。

帰り道は、夕飯の買い物をしながら
帰ることが多いので、この辺りになると、
今日の夕飯のことを考えて歩いている。


すると、プープーと
笛の音がした。

あっ、お豆腐屋さんだっ







「お豆腐かぁ…いいね、買おうかな」
などと思い、そのお豆腐屋さんをのぞいてみる。
こんな感じね。





揚げとか、さつま揚げとかも売っているのだ。
「おじさん、お豆腐一丁ください」
「はいよぉ、はい、140万円ねぇ」
「はい、140万円。どうもありがとう」

などとお金を渡し、お豆腐を買う。


さて、では、最後に…
今日の夕飯の材料を買おうと思い、
お豆腐とモッチーの袋をぶら下げながら、
スーパーマーケットに向かう。


すると、スーパーマーケットの入り口に
ちょこんと座って待っている、
またまたかわいい犬さんがいた。


ありゃりゃ、
なんてかわいいの。




私は、リュックからごそごそと
またカメラを取り出し、
「かわいいねぇ」などと言って写真を撮る。
何枚か撮って、犬さんにお礼を言って、
スーパーマーケットに入り買い物をする。
出てきたときには、もう犬さんはいなかった。
こんなかわいい犬さんでした。





そんなわけで、私は、
豆腐とモッチーと食材袋の3つの袋を
ぶら下げて家にたどり着いたのでした。
家に着いたのは、6時50分頃。
歩数は11832歩でした。


毎日こんなふうに出会いがあるわけではないけれど、
一つか二つは何かしらに出会う。
こんなささやかな出会いが妙に嬉しい…
そして、こんな日常を、
とてもいとおしいと思うこの頃である。



てなわけで、今日は、
ぼちぼちな日のお話でした。






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2006年08月22日(火) おおっ、こんなイベントだったのか…

昨日からの続きです。


さて、いよいよ、
「これから、第7回東京レインボー祭り開催しますっ」
と開催が宣言された。


私は、何が始まるのか、見逃すまいとして、
前の方へ、ちょっとづつ出てみた。
もちろん、まわりは男性が多い。
その男性の間を、すり抜けたりする。
まわりは、異様な熱気に包まれている。
異次元のようである、私にとって。

さて、そんな話はさておき、
この開催を宣言したがっつりした感じの
男性2人が、司会をしてイベントをすすめていくらしい。
そして、この2人は、この界隈では有名な2人らしく、
ステージ上でさかんな拍手を受けていた。
そして、自分たちの話なんて始めていた。


いいから、いいから、
司会の話は。
早く進めて、早くね。
私は心からそう願っていた。



やっと、司会の話が終わり、次に、
今日の屋台店の紹介が始まった。
なんでも、今日、屋台出店している8店(?)は、
この界隈に店があるらしく、今日の屋台でも、
それぞれ特徴を出しているらしい。
その特徴と、屋台の売りを話すことになっていた。
例えば、食べ物はこんな具合である。


司会「それでは、今日の売りは何ですか?」
店側「えっと、この店では、辛いチヂミが売りでーす。
   材料は、○○産で揃えましたぁ。
   あと、のびのびソーセージも売ってまーす」


司会「この屋台では、何がおすすめですか?」
店側「おいしい焼き鳥、焼きバナナなんか売ってます。
   ぜひ、来てえ」



こんな感じで、紹介が進んでいく↓






どうやら、
いわゆる普通の夏祭りの、屋台の食べ物とは、
大分、趣が違う系統の、売りが多いらしい。
後で、その屋台を訪れてみたら、
「ん〜まい、焼きバナナ」
などと、書いてあったりした。


その他、こんな紹介もされた。


店側「今日は「Gメン」(男性のための男性雑誌)の
   撮影会をやります。撮影した方は、このGメンに
   載りますから、ぜひ、撮影に参加してくださーい」
司会「誰でも載るの?ダメな人もいるんじゃない?」
店側「よっぽど変な人(もちろん男性ね)でなければ、
   断ることもないですし、掲載しますよぉ。
   掲載されれば、新しい出会いもあるかもよぉ〜」


店側「今日は、○○店の携帯サイトに登録すれば、
   すぐに出会いがあるかもよぉ。
   屋台にきて、すぐ登録しようぉ。
   登録している人は、すぐにアクセスっ。
   そして、今日はいい男をゲッーート、するぞぉ」




おおっ〜〜と
会場がどよめく…



その瞬間に、
携帯を取り出した人たちが大勢いるのを、
私は見逃さなかった。
みんな、携帯でアクセスしてるよぉ〜。
みんないい男をゲットしたいのだ。


またレズビアンの人たちは、
「女好きのかわいい人(女)は、ぜひ、寄ってねぇ。
 大歓迎するよぉ〜、待ってるよぉ〜」

などと、勇ましく言っていた。


私は、かわいい人だが(ウソ)
女好きでもないし、待たれても、
行くもんかと心で思っていた。



そんなこんなで、屋台店の紹介が終わり、
次に何をするのかと思ったら、
今度は、ダンスタイムであった。


「道をあけてください、これから、
 ダンスが始まりまーーす。
 まず、最初のチームがでまーーすっ」
ということで、音楽がガンガンなりはじめ
いよいよダンスが始まった。



私は、どんな人たちが出てくるのか、
とってもワクワクして身を乗り出してみたが、
出てきたのは、きれいな洋服をきた、
ちゃんとしたダンサー達だった。
なーんだ、女装とかして躍るんじゃないんだ。
ちょっとがっくりくる。
こんな感じね。
(前に、がっつりした男性がいたので、
 うまく写真が撮れなかったのです)





このダンス披露を、何チームかがするらしい。
私は、2チームを見た段階で、
かなり苦痛になってきた。
まわりは、異様に盛り上がっていて、
人はどんどん増えてきているが…



ああ、もう限界だぁ…
もう耐えられなーい!




私は、このダンスを最後まで見ることを諦めた。
しかし、この後、何をするのか、
とても気になったので、開催関係者らしき人に、
聞いてみると、メインとして、この後、
「ゲイによるお神輿」
があるということがわかった。



私は自分に問うてみた。
見たいか?


すると、いや、
見なくていいぞ、
という答えが出た。



そこで、私は、ゲイによるお神輿を見るのも
諦めて、屋台を見て回って、帰ることにした。



どれどれ…



おおっ、
確かに普通の屋台とは違う雰囲気だぞ。
私などには、ちーーと、近寄りがたいが。
こんな感じね。





この店は、レズビアンの人達の屋台。
私は、そそくそさと通りぬけた。
かわいい人は、まずいのだ。
(誰も声などかけてこないが)





その屋台を見て回っていると、
さっき紹介していたGメンの撮影している
テントもあった。


おおっ、
ここで撮影しているのか、
とよく見てみると…


すると…
なんと…



がっつりした男性たちが(そういう人達が多い)
次々とポーズを決めて撮影をしているのだ。
中には、あやしいポーズをする人もいる。
しかも撮影してもらうために、
大勢の男性たちが並んで順番を待っている…
みんなGメンに載りたいのだ。






私は、少し離れてこの模様を見ていたが…
あまりの違和感にいたたまれなくなり、
ついに、この場所を離れることにした。



もう、いいっ 


大急ぎで、離れる




すると、驚いたことに、
こちらに大勢の人や同性カップルが、
こちらに向かってくる。
これから、あのイベントに参加して
たぶん、楽しい時間を過ごすのだ。
いい男女をゲットしたりして…



私は、落ち着かなくて、楽しめなかったが、
楽しめる人には楽しいイベントなんだと思う。
私は、どんどん離れた。
そして、新宿の街に出た。

ホッとしたが…
男性同士で歩いている人たちをみると、
みんな、同性愛者なのか…などと、
思えるような後遺症が残ってしまった。


というわけで、私は、最後まで
いることができませんでしたので、
報告は以上です。
が、ここで、メインイベント「ゲイのお神輿」
の写真が少しだけ見れるようですので、
見たいと思う方はどうぞ(笑)
「第7回レインボー祭り」


さて、あのウチワである。
どうしたものかなあ…






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2006年08月21日(月) こっ、このあやしげな…お祭りはなんだっ!!

勝手に取っていた夏休みも終わり、
今日からまた元気にぼちぼちいきます。

また、夏休み中に、書き込みできるブログの方の、
整備もいたしましたので、書き込みしたいぞ!
などと思う方は、こちらの方に来てくださいませ。
(コメントを書き込む場合は、記事下のコメントを
 クリックしてください)
「ぼちぼち日記」
全部ではありませんが、勝手なカテゴリ分けもしてみました。
ただ、ちょっと動作が遅い時もあるようです。
これから、ぼちぼち使いやすいように整備して
いきますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。





さて、今日の話である。

日中のウォーキングは、暑くて無理なので、
夕方の少し風が出て涼しくなってきた頃に、
短パンはいて、万歩計をきっちりと装着し、
タオルと水を持って、出かけることにしている。

さて、そんな夕方のウォーキング最中のことである。
この日は、目的もなく、足の向くまま、
元気に歩いていた。
何となく新宿御苑の方に足は向かっていた。


すると、


やややっ、なんだあれは?

あやしいぞ…

という風景に出くわした。




道路がテントで、ふさがれている。
しかも、風船でちっちゃいがアーチがつくられている。
その中から、音楽がガンガン聞こえてくる。
警察官も何人か出ている。
夏祭りには違いないが、なんとなく普通の街の
それとは趣が違う風情である…
道をふさいで囲ってやるという、
ちょっとあやしい雰囲気なのである。





あやしいには、理由がある。
実は、この辺りは…、
普通の人があまり来るような場所でない、
有名な新宿2丁目で、
そう…、同性愛者、
つまりホモセクシャルの街なのである。
こういう人達のための店が
集まっている地区なのである。


一体、このふさいだ道路の中で、
何がはじまろうとしているのか?


これは、さぐってみねばなるまい。
私は、興味津々で、
このテントの端から、中に入ってみることにした。




どれどれ。
どきどき。




テントの端をめくって入ろうとすると、
一人の坊主頭のごっつい感じのお兄さんから、
「ここから、もう入れませんからねぇ」
などと、おねえことばで止められた。

「あっ、そうなのぉ〜
 で、これから、何が始まるのぉ?」
などと、私もおねえことばで答えて、
「夏祭りですぅ、ダンスとかね、
 いろいろやるんですよぉ」
「ひえぇ〜見たい見たい、私も見ていい?」
「いいですよぉ…」

などとにっこりとしながら愛嬌よく話して、
無理矢理テントの端から入ることに成功した。
ずうずうしさや強引さや愛嬌を、
思う存分駆使せねばならないときもある。



すると…

そこには、


まったく普通の夏祭りとは
違う世界が広がっていたのだ。




普通の夏祭りって、私の印象だと、
子供がいっぱい走り回っていて、浴衣を着た人たちがいて、
おじいちゃん、おばあちゃんがウチワを持ってパタパタしてて、
屋台があって、近所のおじちゃんやおばちゃんが、
とうもろこしだの、焼きそばだの、団子なんか売っていて、
そんでもって金魚すくいだの、射的なんかがあったりする。
何となくほのぼのとしている感じがある。



ところが、ここは
そんな様子は全くなし!
全然なし!

その代わりにいるのは…
ごっつめのお兄さんカップルやら、
こんなHGふうの格好したお兄さんやら、
男性同士、女性同士のかたまり
などばかりなのである。
もちろん、大人ばかりね。








なるほど…
こんな人たちかぁ…
こんなにいっぱいいるんだ…




私は、異次元に入り込んでしまったような、
とてつもない違和感を感じ、
まわりをきょろきょろとしてみるが…
私のような一般人はあまりいなくて、
(といっても、一般人がどの人かわからないが)
今まで、あまり感じたことがないような
あやしげな雰囲気が漂っていた。

まぁ、なんて言うんでしょうか、私、
はっきりいうと、場違いね。
とっても浮いている。
といっても、誰一人も私の存在など、
気が付きもしないという状況だけど。


私は、同性愛者に対して、
それほどの偏見はないと思っていたが…
いかつい男性同士で、
手なんて仲良くつないでいるのを見ると、
どうしてもものすごい違和感を抱いてしまう。
立派に偏見を持っていると、実感した。


さて、このテントの内側には、小さなステージがあり、
このステージを中心に、なにやらやるようだった。
このお祭りは、
「第7回東京レインボー祭り」
と言う名称で、午後5時から、このステージを
中心に、いろいろな催しものが始まるとのことであった。
もう7回もやってるんだね。
時間をみると、午後4時50分だったので、
私は、このステージも見てみることにした。


早く始まれ!
居心地悪いぞ。
私は心の中で思っていた。



そう思いながら、汗をふきふき、
さらにきょろきょろして
ステージが始まるのを待っていた。

すると、チラシやウチワを配っているのが見えた。
私は、ウチワがほしかったので、
大急ぎで走って、そのウチワをもらってきた。



すると、どひゃ〜
こんなウチワでした。






このウチワをパタパタ、
あまりしたくないなぁ…と
思いつつ、暑いし、この場になじもうと、
みんなと同じように、パタパタしてみた…
うーむ…、なじんだか、私?

せっかくなので、いろんな
チラシももらってみることにした。

そのチラシはこんなね。
これは、新宿2丁目のイベントチラシのようである。
A3サイズの二つ折り。中味は新聞のようになっていた。
こんな感じ。





その他は、この辺りのお店紹介のチラシだの、
これからの単独イベントチラシ紹介などであった。





それらによると、これから、
「女装名人劇場」などもあるらしい。
でもこれは、入場料が必要で3500円だって。
ちょっと見たいかな、と思ったけど、
3500円は高いと思うな。

また、昨日は、
「東京レズビアン&ゲイパレード2006」が
あったことがわかった。
ともかく、イベント満載で、この街上げて
いろんなことをやっていることがわかった。


もらっても「どうしよう…」と思うような、
ウチワやチラシをもらってみながら、
そのくれた人たちとちょっと話したいと思ったが、
いつものように気軽に、ことばが出てこない。

まぬけだが、こんなことを話しかけてみた。
「いろんなイベントしているんですね」
すると…
「興味があったら、ぜひ参加してくださ〜いねぇ」
と、お兄さんに言われた。



そうこうしているうちに、
ステージまわりがうるさくなってきた。
いよいよ、何か始まるらしい。
私は、ウチワとチラシを手に持って、
大急ぎで、ステージの近くに戻ることにした。



ちょっとすると、ごっつい2人の男性が
ステージに上がり、
「これから、第7回東京レインボー祭り開催しますっ」
と、開催宣言をした。
いよいよ、何か…始まるらしい。



なっ何が始まるか!
私は、違和感体いっぱい感じながら、
そして、落ち着かないまま、
そのステージをじっと見ていた。


何をするんだ?
これから?



はじまると、やっぱり…、
びっくりしたぁ〜でした。
この後の模様は、明日書きますっ。





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2006年08月12日(土) 東新宿韓国街のカフェで伝統菓子を食べてみる


《お知らせ》
8月13日(日)〜20日(日)まで、夏休みしますので、
ぼちぼち日記はお休みします。「ことば探し」はやってます。
どぞ、よろしくお願いします <(_ _)>



先日、友人に「韓国街で買ってきてほしい」と
頼まれていたものがあったので、
東新宿、新大久保にある韓国街に買い物に出かけた。
わが家から、自転車で10分くらいで行けるのだ。

この韓国街では、街ゆく人が、私の感覚だと、
70%くらいは、韓国語を話している。
この街の店にいる店員さんやスタッフは
ほとんど韓国の人たちだ(と思う)

一緒に行くと、友人はだいたい、
「ここは、異国だよねぇ〜」と言う。
私は、よく食事に行ったり、買い物に行くのだが、
なかなか楽しめるので、好きな街である。
食材も面白いものがあるしね。
もっとも、どうして使うのか、なんだろう、これって
思うような、わからないものもたくさんあるけどね。


さて、そんな韓国街である。


自転車で元気に出かけたら、
途中でいきなり雨が降り出してきた。
雨は、ちょっと止みそうになかった。
困ったな…と思ったが、
「そうだ、一度入ってみたかった、
 あの韓国カフェに行ってみよう!」

と閃いた。

それで、名前は覚えてないが、
そのカフェのある場所に大急ぎで向かう。


おおっ、ここだここだ。
私は自転車を止めて、
カフェに入ってみることにした。


この店は、地下にある。
階段を下りる前に、上にある看板を見てみたら、
なんでも「韓国交流の広場で、憩いの場」
とか書いてある。




交流の場?憩いの場?
なんだかな…
あやしいところなのか?

でも…
韓国伝統菓子、お茶もあると
書いてあるし…




ちょっと不安になるが、
入り口はキレイだし、韓国スターの写真が
きちんと飾ってあるし、よさそうだ。
私は、おそるおそる階段を下りてみた。
もし、あやしげなところだったら、
入らなければいいだけだしね。





どれどれ?
どんなところかな?
のぞいてみる…


あっ…


何だか清潔感あふれる店だ。
お客さんもいっぱい入っている。 


大丈夫、全然あやしくない。
私は、入ってお茶を飲むことにした。




店内に入って、ぐるりと見渡してみた。
店内には、いわゆる韓国人気スターたちの、
写真、ヨン様、イビョンホン、リ・シュオン、
ウォンビンなどなどが、いっぱい飾ってある。
店内には、大きなスクリーンもあるし、
BGMは、韓国で今流行っている曲がかかっている。
韓国スターたちの掲載されている本や雑誌が置かれ、
グッズとかも売られているようだ。





しかし、何よりビックリしたのは、
お客さんが全部、そう全部、女性だったこと。
たぶん、ほとんどが、日本人女性だと思う。
みんな熱心に、スクリーンや雑誌などを
見ながらお茶を飲んでいた。
まだまだ、韓流ブームは続いているのだ。





あっ、そうそう、
この店の名前は「こりぷら」でした。
店内にあったチラシによると、
この店では、毎週金曜日午後2〜3時まで
ライブ演奏があり、冬ソナの主題曲などの
演奏もあるらしい。
一度くらい聞きにきてもいいかも…などと
ちょっと思った。



さてっと、オーダーしようと
メニューをみてビックリした。
だって、全然知らないようなメニューなんだもん。
韓国カフェだから当然と言えば当然であるが。
例えば、こんな感じね。





でも、ここは、せっかく入ったのだから、
私は、韓国伝統菓子とお茶のセットにしてみることにした。
今まで、食べたことも飲んだこともないものだが、
何でもチャレンジである。


で、来たセットがこれ。
850円のセットね。





来たときに、持ってきた韓国人女性に、
お菓子の名前を聞いてみたけど…
「モチ、モチね、あとクッキーね、
 名前は○○、○○、○○…ね。」

などと、教えてくれたが、
どうも、さっぱり分からなかった。
お茶は、「オミジャ茶」というものにした。
(お菓子は選べないが、お茶は選べる)


この「オミジャ茶」は、こんなお茶らしい…
「甘・辛・酸・苦・塩の5つの味を持った漢方の一種。
 疲労回復、目や神経、肝臓保護、消化不良、
 高血圧によいとされている」
なんだか、よさそうだが、おいしいのか?
甘・辛・酸・苦・塩…どんな味なのか…
爆発しそうな味ではないのか…?



まずは、このお茶から飲んでみる。


どれどれ…


あっ…
へぇ〜 



甘酸っぱい…って感じ。
辛・苦・塩はあまり感じないなぁ…
思ったよりはずっと飲みやすい。
嫌な味でもない。
うん、まぁまぁ。




で、次にお菓子を食べてみる。
まずは、これね。





帰ってきてから、ネットで調べてみて、
たぶんだが、油菓(ユグァ)と
いう名前ではないかと思う。
もち米でできた揚げ菓子らしい。



中はスカスカ、
まわりは甘くてねっとりしている。
歯ごたえはないが、歯にくっつくような…
なんだか、不思議な食感である。
おいしいか…
また食べたい度は、2.5点かな。(5点満点の)
積極的には食べないけど、
あれば食べてもいいかなって感じ。



さて、次はこれね。
この名前は、恐らく、インジョルミ(平餅のお菓子)
というものではないかと思う。
たぶん、だけど。






これは、日本の草餅や柏餅みたいなもの。
中味が白あんで、グリーンと黄色のものはおいしい。
けどね…、奥の方にある小豆がまぶしたようなお菓子は、
甘くなくて、どうも違和感がある味だった。
私としては、甘い方がいいな。
韓国の伝統菓子に提案しても仕方ないが。

また食べたい度は、グリーンと黄色3.5点かな。
小豆まぶしは、0点…だな。
ごめん、小豆まぶし。



さて、最後は、これね、
たぶん、ヤックァ(薬菓)という名前だと思う。
「小麦粉にゴマ油、蜂蜜、酒、生姜汁などを混ぜ合わせて
 油で揚げ、蜂蜜を塗ったもの。甘くて香ばしく、
 韓国の伝統的なお菓子の中で最高のもの。」
ということらしい…






確かに甘かった…
まったりとしていた。
私には、ちょっと甘過ぎかな。
(実は私は、クッキー類はあまり食べないのだ)
また食べたい度は、0点だなぁ。
ごめん、ヤックァ

でも、周りのお客さんは、
「甘くておいしいね」と言っていたから、
甘いものが好きな人には合うと思う。


お菓子はかなり点数が低かったけど、
「オミジャ茶」は、また飲んでもいいので、
4点つけたいと思う。体にもよさそうだし。
オミジャ茶、ちょっと言いづらいが、
なかなかであった。 


それと、この「こりぷら」には、
また入ってみようと思う。
とても、居心地いい、気持ちのいいカフェでしたもん。
もちろん、普通のコーヒーや、紅茶などもあります。



てなわけで、今日は、
韓国街の伝統菓子とお茶を出してくれるカフェの
話でしたが、このページ↓をクリックすると、
どうやら、5%引きクーポンが手に入るようです。
「こりぷらカフェ」
たぶん、まだ使えると思うのですが…
ダメだったら、ごめんなさい。


そうそう、もし、この韓国街(東新宿、新大久保)に
来ることがあるなら、「韓国クーポンマガジン」という、
フリーマガジンがあるので、このマガジンを見つけると
いいと思います。街のあちこちに置いてあります。
ただし、毎月1日発行なので、
なくなっていることもありますけど…
ご参考までに。





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2006年08月11日(金) モニュメントたちの生い立ち

さて、昨日からの続きです。


聞いてみたいことがいっぱいあったので、
順番に聞いてみることにした。
幸い、電話に出た土木課の担当者は、
とても感じのいい男性だった。

まず、一番聞きたかったこと
聞いてみることにした。


「あの〜、あのモニュメントは、どうして、
 置いてあるんですか?」
「私が担当したわけではないので、はっきりとは
 言えませんが、あのモニュメントは、
 10年くらい前に創られたものだと思います。
 早大通りを整備するときに、道路の設計担当が
 方針を立てて、それで設置したはずです。」

「方針?どんな方針だったのでしょうね?」
「あの道は、歩道がとても広くとってあるので、
 歩いている人をなごませ、散歩してもらう、
 というようなことだったと思うのですが…
 例えば、動物や赤ちゃんなどをモチーフにしたり、
 休憩用のイスや花も植え込んだし。」



ほほう、あのモニュメントは、
道行く人々をなごませる…目的で
創られたらしい。


なるほど、
あのモニュメント…
確かになごむ要素はある。
ふむふむ…



「何か、気になったことでもあるのですか?」
「いいえ、どうして置いてあるのかなぁ…、
 この道だけに…と思ったので」
「早大通りはご存じのように、歩道がとても広く
 取ってありますから、公園の役目も果たして
 もらおうという意味合いもあるのです」
「ああ、公園の役目も持っているんですね」
「そうです、早大通りは休日は歩行者天国になりますし」


確かにそう言われてみれば、
休日は、あの広い通りが歩行者天国になる。
あまり、人は歩いてないが…
そうか、
公園の役目も果たしているのか…



「あの、モニュメントは誰が創ったのですか?」
「誰がというより、ああいうものを専門に創る業者に
 発注して創っているはずです。
 誰か有名な人とか、そんなことはないです。」
「ああ、じゃ、この地区に住んでいる有名な方の
 作品ってわけではないんですね?」
「ええ、違います。有名な人の作品にしたら、
 盗まれちゃいますから」


「えっ、盗まれること…あるんですか?」
「ええ、ありますよ、だから、名の知れた人の
 作品なんて使えないのです」
「するとあのモニュメントのデザインは、
 専門業者がしたんですね?」
「そうです、大量生産ではないので、
 一つ一つデザインを起こしていると思います」


あの、ユニークなモニュメントは、
専門業者が一つ一つデザインを起こして
創られていることがわかった。



「そういう、専門業者さんも、競合させて、
 決めるのですか?」
「いえ、このようなものを創る専門業者さんは、
 あまりないので、恐らく競合はないと思います」

「あの道路を整備するときに、住民の方から
 いくつか要望がありました。あの木の中に、
 ちょっと珍しい「しだれももの木」というのがあって、
 それを守りたいと言うことでした」
「しだれももの木?」
「そうです、その木や、その他の木も、
 守ることも考えながら、道路を設計したはずです」


ということで、住民からの要望も聞き入れて、
今のような形の道路になったと言うことだった。
また、10年たって、モニュメントも大分
傷んできているので、リニューアルも考えている
ということだった。



なるほど、
区はいろいろと考えて道路を
作ったのだと分かった。



しかし…


現実は、




広い歩道には、
こんな風に自転車やバイクが置かれ、
休憩用のイスに座れなかったり、
モニュメントがほとんど見えなかったりしている。
すべてがそうだと言うわけではないが…









また、モニュメントがいたずらされて、
こんなふうになっているものも結構ある。
ちょっと痛々しい…






さらに、木にこんなことをしている
人たちもいる。
とても許せない…









なかなか、当初の思惑どおりとは
いかないのかもしれないが、
せっかくそういう意味合いがある通りなら、
行政も住民側も、もっと、この歩道を
守っていくべきなのでないかと私は思った。



いろいろな話を聞き、現実を目のあたりにして、
あのモニュメントたちは、
頑張ってきたのだなぁ…といとおしくなりました。

再び、モニュメントを見に行き、
私は、モニュメントたちに、
「毎日、ご苦労さま」と声をかけて、
なでなでしてきたのでした。



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2006年08月10日(木) おおっ、この置物はなんだっ!

ウォーキングをしていると、
いろいろな置物たちに出会う。
先日、久しぶりに、
立ち止まってまじまじと見つめてしまう、
置きものたちに出会った。
いつものウォーキングコースにあるのだが、
つい最近気がついたのである。


その置物とは、
歩道に設置してあるモニュメントなのである。
なんだか…奇妙なのだ。
かわいいというのか、いえないのか…
笑えるというか、笑えないというか…



「なんだっ、これはっ…」
と思わず、思ってしまった。



まずは、これからね。一目見て、
「ありゃ、バケネコだっ」
と思ってしまいましたね。
片側の手が短いし…(欠けているのではない)





たぶん…ネコだと思うのだが…
もしかしたら、
本当にバケネコかもしれない。


次に行ってみよう。
これである。
これはいったい何でしょう?




で、後ろからみるとね、
こうなっている。





この動物は…なんだろう…
恐らく走っている犬ではないかと思うが、
ほっぺたのふくらみが気になる。


さて、次である。
これは、わかる、猿だ。
でも、手足が妙に人間的であやしい。





で、今度は赤ちゃんである。
それがこんな感じ…
何だか、かわいくないような…






さて、こんな
ちょっとおちゃめなモニュメントたちは
さておき、話はこれからである。 

このモニュメントが設置されている通りは、
早大通りという、堂々とした大きな道で、
早稲田大学が終点の道である。
逆から言うと、早稲田大学から、
神楽坂、江戸川橋の方に向かう道路である。



道路の中央に大きな木が植えてある
かなり立派できれいな道路なのである。
私は、よくこの通りを歩く。
とても気持ちいい通りなのだ。
この通りの歩道に、このようなモニュメントが
約10〜20メートルごとに置いてあるのである。
こんな通りね。






実は、うかつにも先日まで、この
モニュメントたちに気が付かなかった。
木がおいしげっているので、
なかなか見えないこともあるが、
わりと、さりげなく設置されているのだ。

それが、先日、私が歩いていると、
後ろのおばさん達が、こう話しているのが
聞こえてきたのだ。


「ねぇ…、この置物…なんだと思う?」
「あら、ホントだ、何かしらね(笑)」
「うん、犬かね?」
「犬かな?やっぱり?」
「ずっと、こんなの置いてあるんだね…」
「うん、そうみたいね」



私は、後ろを振り向いて、おばさんたちが、
いったい何を見ているのか、確認したかったが、
いきなり振り向くわけにはいかなかったので、
さりげなく、端の方により、
靴のひもを結び直すふりをして、
おばさんたちの方を見た。


すると、
このモニュメントたちを見ていたのである。
そして、さっきの上の方にある、
犬らしき動物について話していたのである。



ここで、私は、はじめて、
このモニュメントの存在に
気が付いたのである。


へぇ〜、
こんなのが設置されていたのね。


そこで、
私は、通りにあるモニュメントを
ひとつひとつ見て歩いた。


うーむ…
なんだかな…



そして…
こう疑問に思った。




これは、いったい誰が置こうと決めたのか?
これは、いったい誰が創ったのか?
このモニュメントを管理をしているのは、
いったいどこなのか?

うーん、これはやっぱり
確かめてみねばなるまい。 


私は、家に戻り、
どこに聞いていいのかわからなかったので、
とりあえず、新宿区役所に電話をしてみた。



「早大通りのモニュメントについて聞きたい」
と詳細を受付の方にいうと、受付の人が
「ちょっと、お待ちくださいね」
と言って、あちこちの部署に確認してくれた。

そして、新宿区土木課で、
管理しているということがわかり、
電話を土木課に回してもらうことになった。
以前に、公園の木でもお世話になった、
土木課であった。


「もしもし…どんなことでしょう?」
「えっと…早大通りのモニュメントについて
 聞きたいのですが…」
「はい、それのどんなことですか?
 分かることはお話できると思いますが」


ということで、土木課の担当者に、
このモニュメントについていろいろと、
聞くことが出来た。


すると…
へぇ〜、あっそうなの…という
事実が分かったのだ。




この続きは、長くなるので、
また明日書きますね。
すいません、今日も続くですぅ。


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2006年08月09日(水) 神楽坂…「飛鳥」のニューラーメン

今日は、朝から
「ラーメンが食べたい!」
と強く思う「ラーメンデー」だった。

そこで、今日のウォーキングは、
最終目的を、よく食べに行く神楽坂の
ラーメン屋「飛鳥」に決めた。
そう決めると、歩くのも何だかはずむ。
私は、いつもより元気に歩いた。


いつものコースを一巡りし、
いよいよ神楽坂のラーメン屋に向かう。
もう、頭はラーメンでいっぱいになる。
こんな脇道坂なんて通って近道する。
この坂は、かつて幽霊坂なんて言われていたらしい。
それもあって、少し急ぎ足になる…





うふっ、嬉しいな、
ラーメン、ラーメン



神楽坂にもラーメン屋さんは多い。
私は、いろいろと食べ比べてみて、
結局、神楽坂では「飛鳥」に落ち着いた。
いわゆる飽きのこない味って感じなので、
食べたくなるとここに来ることが多い。
また、店もキレイだし、
一人でも入りやすい店なのだ。
詳細はこちら→「ラーメン 飛鳥」






さて、店につき、
ふと店頭のPOPをみたら、
ニューラーメンということで
「こがし醤油ラーメン」
なるものが紹介されていた。



どうやら、こんなことらしい。
「五分引き仕込み醤油に丸のままの
 チャーシューを入れ、じっくりと丁寧に
 炊き込んだ醤油ダレ。
 隠し味に、煮干し、鰹節を使用しています」



「こがし醤油ラーメン」だって。
ひかれる…
こがし醤油→焼き団子のにおい→
香ばしい→こってりしておいしい
きっとそうだ!



いつもの醤油ラーメンを食べようと思って来たが、
今日はこのニューラーメン、
「こがし醤油ラーメン」を
食べないわけにはいかないだろう。
ここまで頭がいっぱいになっちゃね。



わくわくである。
よぉし、今日は
「こがし醤油ラーメン」だ。



私は、心を決めて、店に入る。





そして、チケットを買う。
エアコンの弱そうな所を見つけて席に着くと、
スタッフに、
「カウンターの方へどうぞ」と言われる。

空いてるから、好きな席でいいのでは…と
思うが、カウンターに移動する。
ラーメンを席まで運ぶのがイヤらしい…
これは減点だね…私はそう思った。
(後で、ネット評価をみたら…
 「カウンターへどうぞ」については評判が悪かった。
 みんなやっぱり同じように感じるらしい)



まっ、そんなことはさておき…


「こがし醤油ラーメン」である。



こんな感じね。
あっ、色が黒いね…
香りはいい…
おいしそうだぞ






チャーシュー2枚、もやし、ネギ、
ノリ、メンマがのっている。


どれどれ…


あっ…





食べた瞬間、私は思った。
「いつもの醤油ラーメンに
 すればよかった…」



えっとね…
見た目より、味はさっぱりめでおいしいけど、
スープの醤油が主張している感じがする。
ここが「こがし醤油」の持ち味なのか…
きっと、そうだね。

それとね、もやしが何だか生っぽい。
なんだか、浮いているような…
もやし…こんなところにいていいのか?
味噌の方が似合うと思うぞ。
私はもやしを脇へどけた。
でも、メンマは多めでこれはよし。

でもね、一番の減点は、
チャーシューが、しょっぱいことですね。
醤油に丸のまま入れてるからか、
肉の味がなくなっているような…
残念である。


というわけで、
この「こがし醤油ラーメン」を
評価してみた。 


私が「もう一度食べたいか」という
ものすごくシンプルな評価ですが…
ほぼ0点。
ごめん…
「こがし醤油ラーメン」



だって「飛鳥」に来ても、
もう二度と食べないと思うんだな。
普通の醤油ラーメンの圧倒的勝ち。
こちらなら、また食べに来るので、5点だもん。
あっ、でも、さっきのカウンターへどうぞが
あるから、減点して、4.5点にしとこ。
あまり意味ないけど。



あっ、「こがし醤油ラーメン」
まずいわけじゃないです。
たぶん、好きずきだと思います。
スープの味はおいしいほうだし。


食べ終わった後、
スタッフに聞いてみた。

「この店で、一番よく出るラーメンはどれですか?」
「味噌とこがしですね」
「えっ、味噌?」
「はい、一番多いのが味噌ですね。
 夏場は、冷たい系も多くでるけど、それでも、
 味噌が一番でますね、その次がこがし…かな」



ひぇ〜、味噌かぁ。


私は、この店に何度も来ているが、
今まで味噌ラーメンを食べたことがなかった。
そうか…実は人気商品は、
味噌ラーメンだったのか…
知らなかった…
(こがしも頑張っているようだし)

よぉし、
今度は味噌ラーメンを食べてみよう…
そう決めて、「ごちそうさま」を言って
店を出たのでした。


てなわけで、今日は
ラーメンデーでした。



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2006年08月08日(火) 今日は、よく犬さんと会うなぁ…(写真中心)

今日は、午後から雨も上がり、昨日より、
うーんと涼しかったので、少し多めに歩こうと
張り切った。
いいね、涼しいと…やっぱり。

いつものように、万歩計をつけて、
元気に出発。


てくてく…


すると、いきなり、
こんな秋田犬に出会う。
ありゃ、暑いんだね。










飼い主さんも疲れたように、道路の脇の
段差のところに座り込んでいる。

私は、飼い主さんに声をかけてみた。
「こんにちは、犬さん達は疲れてるようですね。
 やっぱり暑いんでしょうね」
「コッチが疲れちゃうよ。今日なんて
 涼しいのに、もう動くの嫌だっていうんだよ。
 困っちゃうよ」
「ああ、動くのいやなんだ…」
「夏は、嫌がるね…毛がもこもこしてるから、
 暑いんだろうねぇ…、ホント、そってやりたいよ、
 羊みたいにさ(笑)」

思わず、毛のない秋田犬を想像して笑ってしまった。
確かに、立派な毛皮を着てるねぇ。
2匹の秋田犬は、芯から疲れた顔をしていて、
ぐったりとしていた。
「お疲れさま、でも、ちゃんと歩くんだよ、
 おじさん、困らせちゃダメだよ」
と私は声をかけて、また歩き始めた。

しかし、この2匹を飼っているお家って、
きっと大きいんだろうなぁ…



すると、今度は、カフェ前に、
こんな2匹がいた。
とても、かわいい2匹だ。
でも、やっぱり暑いようだ。









暑いのなら、そんなに2匹でくっつかなくていいのに、
2匹は、ピッタリと寄り添っている。

飼い主さんに、声をかけると、
「いつも2匹でこうやっているんですよ。
 とても仲良しでね、夏はでもダメね、
 エアコンの部屋から出るの嫌がっちゃって」
と教えてくれた。
あまりのかわいらしさに、
私は、しばらくなでなでしたりして過ごした。
飼い主さんの手入れがいいのが、よくわかる
2匹でした。毛のつやがとっても良かったです。



てくてく…



今日は、よく2匹の犬と散歩している人たちに
出会うなぁと思っていると…
またまた2匹に出会ってしまった。
あっ、イタリンアン・グレーハウンドだ。
友人宅でも飼っている犬種だぞ。
なんて羨ましい、細い足…


この2匹はとっても元気で、
ぴょんぴょんはねていた。
元気すぎて写真が撮れず…
全然、コッチ向いてくれないし…





飼い主さんが、
「落ち着きないんです、家でも。
 夏でも元気ですよ、余計なくらい」
と教えてくれた。
確かにとても元気だった。
やっぱり毛がないし、身軽だから元気なのかな? 



さらに、歩いていくと…
また、いたいた…
かわいい犬さんが。シーズー?






名前はばくちゃんだって。
とっても、もこもこしててかわいい。
こちらは、飼い主さんの方が疲れてて、
座り込んでました。
とっても人気者らしく、
「ばくちゃん、ばくちゃん」って
道行く人が、声をかけてました。
アイドルだね。


しかし…正直な感想だが、
夕方の時間帯ということもあると思うが、
年配の方+犬という組合せがとっても多い。
やっぱり、子どもが大きくなって、
夫婦2人になって、犬を飼う…というパターンが
多いのかもしれないなぁ…などと思ってしまった。

あと、多いのが、若い女性かな。
よく小さなかわいい犬を連れて散歩してます。
暑いのに、服なんて着せられてね。
ファッションなんでしょうか…ね。

そんなわけで、今日は犬さんシリーズでした。


そうそう、今日は、帰ってきたら、
夕日がとってもキレイでした。
というより、不思議な感じでした。
思わず、写真を撮ったのですが、
TVでも、夕日のことを何度も取り上げていたので、
きっと、やっぱりキレイだったんだと思います。

こんなでした。
(あっという間に夕日の色が変わりました)










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2006年08月07日(月) 中村さんと会えたのか?

先日、友人と新宿西口地下の交番前で
午前11時に待ち合わせをした。
私は、買い物もあったので家を少し早めに出て、
買い物をすませ、10時50分頃に交番前に着いた。

周りを見ると、私の横におじさんがいた。
私より前にいて、少しきょろきょろしていた。
誰かと待ち合わせしているらしい。
私はそのおじさんからちょっと離れたところに立った。

そこにちょうど友人からメールが入り、
「1本電車に乗り遅れたので、ちょっと遅れる」
と連絡があった。

じゃ、少しのんびり待とうと思って
本を取り出して、読み始めた。


10時55分


隣のおじさんの待ち合わせをしていた
友人らしいおじさんがやってきた。
共に60代半ばって感じ。
そして、
「どうも、今日はよろしく」
などと、挨拶をしていた。





2人は、こんな話を始めた。
(便宜上、AとBにしておきます)
A「中村さんも、来るんだろう?」
B「ああ、ちゃんと連絡してある」
A「11時だよな」
B「うん、ちゃんとそう言ってある」
そして、2人は、中村さんを待っていた。




11時 

中村さんはまだ来ない。



この2人のおじさんは、また話始めた。
B「来ないな…中村さん、何かあったかな」
A「普通は待ち合わせの5分前には来るのが常識だろう。
  本当に11時と言ったのか?」
B「ちゃんと、この場所と時間は言ったよっ」
2人は、次第にイライラしてきたようだった。




11時5分 

中村さんはまだこない。


すると、ついに2人のおじさんは、
大きな声で言い争いを始めたのだ。



私は、本を読むどころではなくなってきて、
2人の会話に耳を傾けた。
とても大きな声で話しているので、
すべて聞こえてくる。
要約すると、こんな状態のようだった。

どうやら、中村さんは、Bさんの友人である。
Aさんは、中村さんと飲み屋で一度会ったことがある。
今日は、この3人で、どこかに何かを
見に行く約束をしていたらしい。
新宿西口交番前で11時に待ち合わせをして。


2人は、ちゃんと連絡したかどうかで
もめていたが、その時に、
とんでもないことが発覚したのだ。


A「場所が、分からなかったら携帯に電話して
  くるだろう、来ないって事はおかしいじゃないか」
B「今日…携帯忘れた…」
A「なんだって?携帯忘れたっ?なんで忘れたんだっ?」
B「忘れたものは忘れたんだからしようがないだろうっ」
A「こんな時に携帯忘れるなんて、前の日からちゃんと
  用意してないからだっ」
B「そんな事は、わかっているっ」
A「本当に、ちゃんと連絡したのか?」
B「ちゃんとしたって言ってるだろう!」



この大切な待ち合わせに、
Bさんは携帯を家に忘れてきたらしい…
とんでもないことである。
前日から、ちゃんと用意をしておかなかったらしい。
Bさん、それは、失態だね、今頃、家で携帯鳴ってるよ、
などと私は思っていた。

2人はもう怒鳴り合い寸前までになっていた。
大きな声で言い合っているので、
周りの人も見ているが、2人は、そんなことより、
「ちゃんと言ったのか、なぜ、携帯を
 忘れてしまったか」で口論していた。




11時10分。 

中村さんはまだ来ない。



私の友人が、
「あ、ごめんねぇ、お待たせ」と
言ってやってきた。
そして、2人のおじさんの尋常でない様子を見ると、
「どうしたの?」と聞いてきた。
私は、小さな声で、
中村さんが来ないことでもめていることを話した。

そして、
「この結末がどうなるか、見ておきたい」
と友人に言うと、友人も
「そうね、これは見届けないとね。
 中村さんってどんな人なのか見たいね」

などと、すぐに話がまとまり、
私と友人は、見てみないふりをしながら、
注意深く2人のおじさんを見守ることにした。


一体、どうするんだろう。
中村さんは、本当に来るのか?


すると、ついに
おじさん2人の間で結論が出た。


なんと、このあたりを
探してみようと言うのだ。 




B「中村さんを覚えているか?」
A「一度しか会ってないから、よく覚えてないが、
  向こうが覚えているかもしれない…」
などと言っている。



私は、飲み会の席で一度会って、
それがいつ頃か知らないが、
こちらがはっきり覚えてないのに、
向こうが覚えてるはずはないと思った。
また、探しに行こうと言いあっている、おじさんたちに、
「新宿西口には地下にも、地上にも交番がある」
と教えてあげようと思ったが、
友人には教えたが、おじさんたちには教えなかった。

Aさんはここに残っているべきだと思ったが、
ともかく2人はじっとしておれないようだった。
そして、2人で探しに行くらしい。
2人とも、相当怒り合っている。


どうするんだ、この2人。
中村さんは、どこにいる、
本当に、来るのか。




11時20分

中村さんはまだ来ない。



ついに、2人は、バラバラに
中村さんを探しに歩き出した。 

あーあ、行っちゃったよ、2人とも。
この広い新宿駅のどこをどう探そうと言うのか。
しかも一人は、顔もよく覚えてないというのに。
しかも、携帯も持ってないで…
大丈夫か?



私と友人は、顔を見合わせた。
「どうするんだろうね…」
「中村さん、来ないね…」
私たちは、しばらくそこにとどまり、
違うおじさんが来ると、
「あっ、あれが中村さんじゃない?」
などと話をしていた。
しかし、全部違う人だった。


「でもさ、よく考えてみると、中村さんが
 男性か女性かも、私たちは知らないんだよね」
そう、友人が言った。
「あっ、そういえばそうだね。てっきり
 同年配のおじさんかと思い込んだけど、
 違うかもね…。じゃ、もしかして隣にいる
 おばさんが中村さんかもしれないね」



私たちは、ひそひそと言い合った。
しばらく待ってみたが、2人のおじさんと、
中村さんは、来る気配がない。
(どんな人かは知らないが…)
私たちも、そろそろ行かねばならない時間になってきた。
ランチの予約を入れていたのだ。



11時30分

2人とも戻ってこない



「あの2人、戻ってこないね」
「会えたのかな?中村さんに?」
「さあね、でも2人で探しにいってもねぇ…」


残念だが、私たちは、
結末をみることを諦めた。
どうだったんだろう…
中村さんには会えたのだろうか?



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2006年08月05日(土) 今日はお休みしています。

すいません、今日は、
暑さのためダウンしてます…
ううっ、暑いです。



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2006年08月04日(金) 「ナルニア国物語」は、どうして書かれたのか?

ついに、ナルニア国物語DVDを買いました!
そして届きました!


わーい、わーい、
嬉しいな。



実は、この「ナルニア物語」は、
私の人生を変えた本の1冊なのです。
本当に、本当に衝撃を受けたシリーズなのです。

詳しくは、もしよろしければ…
こちらを見てください「私の人生を変えた2冊の本」


小学生の時に初めて読んでからというもの、
ナルニア国の魅力に取り憑かれ、
こんな世界があったらいいなぁと思ってました。
恐らく、6回くらいは読み返していると思います。
何度読んでも…楽しくなるんですよね。
ストーリーは、ばっちり覚えてしまっているし。

そして、私は、
「ファンタジー作家」になりたいと
本気で思ったのです。
今でも書けるものなら、書いてみたいと
ひそかに思っているのですが…(笑)


ナルニア国物語の詳しいストーリーについては、
ウィキペディア、フリー百科事典
「ナルニア国物語」を見てくださいね。

そんなわけで、
ナルニア国物語が映像になったものは、
アニメから、BBSが制作したものまで、
ほとんど見てきましたが、今までのものは正直、
とってもちゃっちくて、今いちだったんですね。

今回はディズニー映画制作ということで、
かなり期待していました。
(映画サイト→ナルニア国物語「ライオンと魔女」
これです。






そして、見てみました!


うん、私は楽しめました!




映画の評価はいろいろ割れているようですが、
原本に忠実だったし、CGもよかったし。
映像の作り方などの難しいことはよくわからないので、
楽しめたかどうかの評価としては
私は、十分楽しめました。



ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィも
かわいかったし、
フォーン、ドリアード、もの言うけものたちなども
よく出来てると思いました。
やっぱり戦うシーンなど、迫力があったし、
ナルニア国も壮大で美しかったし、
こんな世界に行きたいぞ…と思わせてくれました。
もっとも、ロード・オブ・ザ・リングの風景と
似ているところもかなりありましたけどね。

映画の話は、単純な私には、
「面白かったぁ…」としか言えないので、
これくらいにして…


さて、この「ナルニア国物語」著者の、
C.S.ルイス(Clive Staples Lewis)さんは、イギリスの
数学者、神学者、古典文献学者、としても活躍した方です。
かなり頭のいい方で、豊富な知識を持っていたと
言われています。

この物語は、1950年に生まれました。
今から56年前ですね。

(ちなみに、ロード・オブ・ザ・リングの
 「指輪物語」は1954年です)

こんなルイスさんがなぜ、この頃、
ファンタジー「ナルニア国物語」を
書いたのかと言うと…

ルイスさんのエッセイとも言える本
「別世界にて」
によると… 



なんと…


16歳の時から、
「雪の森を傘と包みを持って歩いているフォーン」
(「ライオンと魔女」の冒頭シーンに
  出てくるタムナスさんのこと)
のイメージが心にあったと言うのです。
このイメージがずっと心にあり、
40歳を過ぎたある日、
「これを物語に書いてみよう」と
独り言を言ったのだそうです。



それが始まりとか…




しかし、物語がどう進展するか、
はっきりした考えはなかったと言います。
ところが、突然、ライオンのアスランが
そのイメージの中に飛び込んできて、
このアスランの登場によってこの物語全体を
まとめることが出来たそうです。

このフォーンや、アスランのイメージが
どうして出てきたのか、
どうしてこのナルニア国物語が書けたのか、
自分でも説明出来ないし分からないと言うことです。




ただ、最初に絵が、イメージが
ずっとあっただけだと言うのです。
「すべては絵ではじまった…」と。




また、よくこの「ナルニア国物語」は、
聖書を元に書かれているといわれることもありますが、
これについても、ルイスさんは、
実際に書くときに、聖書や、キリスト教を
意識したことはないとはっきり言っています。
書いているときには、どの方向へ行くかわからないし、
物語の方が、どんどん広がって行ったとか…



書くべく啓示を受けた方が、
満を持して書くべくして書いた…
と言うことなんでしょうね。




さらに、ルイスさんは、こう言っています。
「子ども時代にしか読む値打ちのない本は、
 じつは子ども時代においても読む価値がない」

ということで、「ナルニア国物語」は、
大人になって読んでも、読む価値がある本として、
書かれたのです。


また、「ナルニア国物語」の登場人物で、
「朝びらき丸 東の海へ」に出てくる
陽気なネズミ戦士、リーピチープ、
「銀のイス」に出てくる
いつも悲観的な、沼人の泥足にがえもんを
ことのほか愛していたとか…



私も、リーピチープ大好きです。
ナルニア国物語で、一番印象に残っています。
子ども心に、なんてかっこいいんだと思い、
今では、なんて深いネズミなんだと思っています(笑)


私は、「ナルニア国物語」は、
わくわくして、楽しめるだけでなく、
かなり哲学的な本だと思っています。
奥行きがあるというか、深さがあるというか。

機会がありましたら、ぜひ、映画を見るか、
本を読んで頂きたいと心から思います。


今日は、見て興奮さめやらぬ、
ナルニア国物語のお話でした。






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2006年08月03日(木) さぁ、倒れたこの木をどうするのか?

さて、昨日からの続きです。


お巡りさんは、
最初のちょっとやせ形の最初の1人と、
屈強な感じのお巡りさん2人で、
合計3人になった。


この3人で、どうするのか、
この後どうなるのか、
私は、ワクワクと見守っていた。



この木は、幹の太さが直径15〜20センチ、
身長がおよそ4メートルくらいあると思う。
その2人のお巡りさんも、この木の周りをまわり、
「うーん、これじゃ、歩道が迷惑だね。
 このままにするわけにはいかないなぁ」

などと話し合い、木をゆすったりしていた。
やっぱり、木はゆすりたくなるのだ。


そして、いきなり、
私の方を見てこう聞いた。



「この木の倒れるところを見たんですか?」
「いいえ、見てないです」
「何時頃、見つけたんですか?」
「つい、さっきで、すぐに連絡したんです」
「じゃ、倒れたのは、いつ頃かわからないですね。
 見つけた時には、こうなっていた?」
「そうです、私が一番に気が付いたわけじゃないと
 思うんですが…」
「そうですか、何時頃かなぁ」



倒れた時間が、なぜそんなに大切か
よくわからなかったが、ともかく
大事なことらしかった。
報告書を書くときに必要なのかもしれない。

私は、もちろん、
知ってることを全部話した。
といっても、たかがしれているが…


そして、こう聞いてみた。


「あの〜、車がぶつかったんでしょうかね?」
「いや、そうじゃないと思う。キズがないし、
 根が腐っているようだし。でも、こんなに
 大きな木が倒れるなんて珍しいね」
「はい、初めてみました。」



ということで、お巡りさんたちは、
根が腐って折れたと判断しているようだった。
そして、しばらく、また木を見ていた。


お巡りさん同士が
話ているのが聞こえてきた。


「この木、どうしようか?」
「この木の管轄は、区の緑の課だよね。
 やっぱりそこでやってもらった方がいいよね」
「ちょっと、確認してみよう」 


と、いうことになり、
無線で、どこがどうするべきか
聞いているようだ。 

しばらくすると、連絡が入り、
この街路樹については、
区が、明日にでも片づけて
くれることになったらしい。


「だけど、この歩道側にこのまま放置して
 置くわけにもいかないなぁ、通りづらいし、
 怪我されても困るかなぁ…」
「とりあえず、この木を、
 車道側に移しましょう」


お巡りさん達は、そう結論をだし、
この木を持ち上げることにした。



そして、最初屈強なお巡りさん2人で
持ち上げようとしたが持ち上がらず、
3人のお巡りさんでやることになった。
そして、いよいよ持ち上げた。



うんしょ


あっ、持ち上がらない…


大丈夫か?


この木は、案外重いのだ。




「一人、反対側から支えてっ」
「はいっ」
一人のお巡りさんが、反対側に回った。




再び、

うんしょ






おおっ、
やっと持ち上がったぞ。
大丈夫か?



3人のお巡りさんは、真っ赤な顔をして、
力一杯木を持ち上げている。
私は、邪魔になるといけないので、
その周りでじっと見ていた。
写真撮りながらね。


2度ほどうまくいかなかったが、
3度目で、うまく車道側に
移動させることができた。



おおっ、
うまくいったぞ。
よかった、よかった。






そして、お巡りさんが私に言った。


「この木は、明日、区の道とみどりの課が
 引き取りに来ますから、それまでは、
 とりあえずこのままですね。
 これで、なんとか大丈夫でしょう」
「そうですね、ご苦労さまです
 どうもありがとうございます。」
「この木は、結構重かったですね。
 ともかくよかったです。」
「はい、ありがとうございます。」



ということで、木は車道側に移動し、
次の日に区の道とみどりの課が
取り除いてくれることになった。


さて、一段落ついたので帰ろうとすると、
最初に来たお巡りさんに呼び止められた。


「すいませんが、一応、住所、連絡先と名前を
 教えてくれますか?」
というのだ。
私はびっくりして、こう聞いた。
「えっ、そんなこと答えるんですか?」
「あっ、すいません、一応報告しないと
 いけないんです、申し訳ないです」
ということで、しぶしぶと答える。

こんなことを聞かれるまで、
最後まで、
じっと見ていた私が悪い。
写真まで撮って。


でも、まぁ一段落付いたからいいかと思い直し、
車道側の木に、
「ご苦労さまでした。ありがとうね」
と声をかけて、なでなでして、
帰ってきたのでした。



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2006年08月02日(水) ややっ、木が倒れているぞっ

この頃は、日中をさけて夕方に
ウォーキングをするようにしている。
夏の夕方は、街も人も、暑さにホッとひと息
ついたようなおだやかな雰囲気がただよっていて、
私はとっても好きである。

夏は夕方だなぁ…と思いながら、
帰りの道で安い野菜などを見つけ、
「おおっ、安いね、いいね」
などと、買ってきた大きな袋をぶら下げ、
帰り道の坂道をのぼってくると…


あっ…
あれは、なんだ?


やややっ…


ひぇ〜


木が倒れているよぉ。



街路樹が…歩道側に倒れていたのだ。
そして、歩道側が歩きづらくなっていた。

こんなふうに。





どうしたんだ?
なんで倒れたんだ?



私は、大急ぎで木の根元に行ってみた。
すると、こんなふうに
ばっきりと折れていた。
(ちょっと写真ではわかりづらいけど…)





私は木の周りを回ってみた。
そして、全然意味がないが、
木にさわったり、押したりしてみたり、
枝をわさわさとゆらしてみたりした。
持ち上げてみたら、とっても重い。
もちろん、私の力で持ち上げるなんてできない。
こんな木が倒れるなんて…
なぜだろう?


すると、この木の前に止まっていた、
配送屋さんのおじさんが
「どうしたんだろうね、この木。
 車がぶつかったのかな…でないと、
 こんな大きな木は倒れないよね」
と話しかけてきた。

「うん、車がぶつかったのかな?
 でも、木に傷はないですよね…
 根が腐ったのかなぁ…」
「そうだね、確かに根も傷んでそうだね」



木にぶつかったような傷はなく、
根は傷んでそうな感じがある。
根の傷みなのか…?


配送屋さんとああでもない、こうでもないと、
話をしていると、人が周りに集まってきたが、
みんなちょっと見て、
「どうしたんだ?」などと言うが、
すぐに行ってしまう。
この木のことなんかどうでもいいようだ。


うーむ…


この木をこのままにして置くわけにはいかない。
この木を何とかしなければ…
木がかわいそうだ。



配送屋さんと相談して、近くの交番に伝えよう、
と、言うことになった。
私は、買ってきた野菜の袋を木の根元に置き、
近くの交番に走った。
別に走らなくてもよかったのだが、
何となく、走ってしまった。 

そして、ゼイゼイと息を切らして、
交番に駆け込もうとしたら、


「パトロール中」


だって。
交番には誰もいない。


ちっ…



こんな時に誰もいないなんて…
ちゃんといてくれよぉ、
などとぷりぷりしたが、仕方ない…
私は、ちょっと考えたが、
「困ったときには110番」
と決めているので、
携帯から110番通報することにした。


「えっと、街路樹が倒れているんです。
 歩道側に倒れてて、歩きづらいんです」
「えっ、街路樹?木ってことですか?」
「そうです、木です、木が一本倒れているんです」
「場所はどこですか?」
「えっと、大久保通り沿いです」



私は詳しく場所を説明した。
すると、すぐにそちらに向かうと言うことだった。
そこで、私は再び走って現場に戻った。
今度は、買い物した野菜ものが心配になったのだ。
(もちろん、ちゃんとありました)

街路樹のところに戻ってみると、配送屋さんは
もういなかった。
しばらく一人で待っていると、
自転車に乗ったお巡りさんが、
坂道をのぼってやってくるのが見えた。


ああ、やっと来てくれた。
私はホッとした。



「通報してくれた方ですか?」
「はい、そうです」
「この木ですね?」
「そうです、これです」
「ああ、結構大きな木ですね」



若いお巡りさんであった。
そのお巡りさんは、ぐるりとその木を確認すると、
無線で、どこかに連絡していた。

すると、すぐにパトカーが来て、
そのパトカーから屈強そうな2人の
お巡りさんが降りてきた。
どうやら、パトカーに連絡していたらしい。
助っ人、お巡りさんが来たのだ。






助っ人お巡りさん、
頼もしいぞ。
この3人のお巡りさんで、
この木をどうするのか…
私は、興味津々である。

私は、この木をどうするのか、
最後まで見届けようと決心した。



この続きは、明日書きますね。
このところ、続く…が多くてすいません。
だって、いろいろといっぱい
あるんですもん。(笑)



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2006年08月01日(火) 白石精肉店の歴史

昨日からの続きです。


さて、ついに質問をするタイミングを得た。
それで、思い切って聞いてみた。


「この場所ってわかりづらいですよね?」
「初めてのお客さんは、戸惑うようですね。
 でも、もう20年間以上も前からここで
 営業してるんですよ」
「え、20年以上前からですか?じゃ、
 ほとんどお客様は、おなじみさんですね」
「そうですね、ほとんど顔見知りですね」



ということで、この店はもう20年以上前から、
営業している古い店であったのだ。
私のような新参者には、謎のような店だが、
この周りに古くから住んでいる人にとっては、
おなじみの店だったのだ。


「でも、マンションの中にあるって…
 とても珍しいですよね」
「そうですね(笑)
 実は、ここは昔、市場だったんですよ。
 それが…どんどんみんないなくなってしまって…」
「えーーっ、ここは、市場だったんですか」



「そうなんですよ、八百屋さん、魚屋さん、
 果物屋さんとかいろいろと、集まっていて…
 それが時の流れ…というか、
 人の流れというか…どんどん変わっていって、
 いつの間にかこの店だけになったのです」
「ああ、そうだったんですか…じゃ、最初から
 こうじゃなかったってことですね…」
「そうですね。随分と変わっちゃったよね」



なんと、ここは市場だったらしい。
どんな市場だったのか…
その詳しい様子までは
想像できなかったけど、ともかく、
このあたりは、20年前は市場で、
そしてにぎわっていたのだ。


と、そんな「白石精肉店」の歴史を聞き、
私の揚げ物を作ってもらっていると…
次々と、おなじみさんが入ってくる。


「白石精肉店」は、歴史があり、
おなじみさんがしっかりといる店だったのだ。

そして、そのおなじみさん達は、
すごい量の揚げ物を買っていくのだ。



例えば、一人のお客さんはこんな具合だった。
私は思わず…メモしてしまった。
「えっとね、牡蠣フライ8つ、コロッケ3枚、
 メンチ5枚、あと、チキンカツ3枚かな」


この人、何人家族なんだろう…、
今日のおかずはどれにするんだろう…
今日、全部食べるんだろうか?
などと、余計なことを思っていると、
このお客さんが、お店のおばさんに
こんなことを話はじめた。


「お兄ちゃんが、牡蠣フライがどうしても
 食べたいっていうのよ。
 だから、牡蠣フライ多めに買って帰るわ」



本当に、どうでもいいことだが…
私は、勝手に
とても揚げ物好きの3人家族なのではないかと推理した。
(奥さんは、中肉中背だったけど)
牡蠣フライは、お兄ちゃんが4つ食べて、
母と父が2つずつが食べるのだ。
が、メンチの5枚が理解できないままだった。
お兄ちゃんと父の、明日の
お弁当のおかずってことも推理としては成り立つが…


てな感じで、おなじみさんは中で一生懸命、
揚げ物を揚げているおじさんやおばさんと
楽しいそうに話ながら、次々と揚げ物を頼んでいた。


そうか…こういうお店だったのだ。
「白石精肉店」は、こうやって、
もう長いこと、この場所で営業してきたのだ…
と私は知った。
すごいぞ、「白石精肉店」



さて、そうこうしているうちに、
私の揚げ物が出来上がった。
「お待たせしました、熱々ね」
とおばさんが揚げ物を渡してくれた。
そこで、私はまた聞いた。


「揚げ物…人気ですね」
すると、おばさんはこう言った。
「あのね、揚げ物だけじゃなくて、ギョーザも、
 ハンバーグも人気だよ。今度食べてみて」



おばさん、なかなか営業上手である。
ショーウィンドウを見たら、確かに、
生ギョーザや生ハンバーグもあった。
とてもおいしそうだ。
私は、おばさんに
「今度、買いに来ます」
と約束した。
そして、熱々の揚げ物を受け取り、
お茶のお礼と揚げ物のお礼を言って店を出た。


さて、うちに帰ってきて、
熱々の揚げ物を取り出してみた。
こんな感じ。
(アジフライ1枚は割愛しました)





下がメンチ、上がコロッケなんだけど、
ほとんど見分けがつかない楕円形だった。
まじったらどっちがどっちか分からなくなるので、
メンチは丸形がいいと私は思った。

とそんなことはさておき、味である。
私は、メンチにはちょっとうるさい。
って、あちこちから買ってるだけだけど…ね。

で、この日は、
メンチとコロッケを味見してみた。


どれどれ


もぐもぐ…


うんうん、なるほどね。




コロッケは、ラードを使って揚げてあるので、
ちょっと癖があり、私の好みではなかったけど、
中味はとってもおいしかった。おしいね。
でも、ラードで揚げたものが好きな人には、
たまらないかもしれない。

メンチは、普通の油を使っているようだ。
昔ながらの味がして、素朴で癖がなく、
なかなかおいしかった。
しかも、衣はさくさくしている。


私は、こう結論づけた。
コロッケは買わないが、
メンチはこれから、買おう。
そして、今度は生ギョーザに挑戦してみよう。



というわけで、「白石精肉店」
これから、私もおなじみさんの
仲間入りしようと思う。



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