読書記録

2022年07月31日(日) ひさしぶりの海苔弁 / 平松 洋子


 「週間文春」に連載されたエッセイ「この味」を第1回目から85回目までをまとめたもの。

あらゆる食材、料理など作者の食に対する思い入れ満載の本。

かまぼこ板の利用など面白かった。

タイトルになっている海苔弁だが 新幹線で食べるものだとは知らなかった。

私は 手抜きの時や忙しかった日など ほか弁屋ののり弁はよく利用する。

あれは本当に美味しい!!



2022年07月26日(火) 砂嵐に星屑 / 一穂 ミチ


舞台は大阪のテレビ局。

旬を過ぎたうえに社内不倫の“前科”で腫れ物扱いの四十代独身女性アナウンサー「資料室の幽霊」

娘とは冷戦状態、同期の早期退職に悩む五十代の報道デスク「泥舟のモラトリアム」

好きになった人がゲイで望みゼロなのに同居している二十代タイムキーパー「嵐のランデブー」

向上心ゼロ、非正規の現状にぬるく絶望している三十代AD「眠れぬ夜のあなた」


関西弁のとても 読みやすい物語。

TK(タイムキーパー)とは、番組が時間通りに進行しているか時間を計る仕事。知らなかった。


急いだせいで自動改札機にICOCAが引っかかり、エラー音が鳴る。何でこんな時に、ではない。こんな時につまずくよう設定された人生なのだ。






2022年07月16日(土) 敗北への凱旋 / 連城 三紀彦


終戦から間もない降誕祭前夜、焼け跡の残る横浜・中華街の片隅で、隻腕の男が他殺体となって見つかる。
犯人と思しき女性は更に娼婦を殺したのちに自らも崖に身を投げて、事件は終結したかに見えた。
しかし、二十年以上の時を経て奇妙な縁からひとりの小説家は、殺された隻腕の男が陸軍大将で、才能あるピアニストでもあった事実を知る。
戦争に音楽の道を絶たれた男は、如何にして右腕を失い、名前を捨て、悲しき末路を辿ったのか。
そして、遺された楽譜に仕組まれたメッセージとは_美しき暗号が戦時下の壮大な犯罪を浮かびあがらせる。


楽譜も読めないしピアノも弾けないけれど、音楽に心得のある人なら面白い小説だろうなと思う。



2022年07月06日(水) 和菓子迷宮をぐるぐると / 太田 忠司



ランチの煮魚を食べながら、その作り方を科学的に検証してしまうほどの理系大学生・涼太。ちょっと変わり者と言われる彼が出会ったのは、あまりに美しい「和菓子」だった。その「美味しさ」にも魅せられてしまい、すっかり和菓子の世界の虜に。勢いのあまり大学院に進まずに和菓子職人になることを決意し、製菓専門学校に入学してしまった。
個性豊かな学生たちとともに和菓子作りに精を出すが、和菓子はとにかく答えがない。なんとか自分の和菓子を作ろうと苦心するも、全てを1か0かで考えてしまう理系的思考が、数値だけでは測りにくい和菓子作りの邪魔をして――。

                    ポプラ社




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