茶畑
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2005年11月25日(金) いまだ止まず

最後にメールを交わしてからちょうど3週間。最後に顔を合わせてからちょうど1ヶ月。まだまだ気持ちは全く落ち着かない。時々、苦しい想いが発作のように襲ってきて、立っているのすら辛く感じるときがある。

やめようと思っているのに、山の会の会員限定ページにアクセスして、彼の動向を見てしまう。相変わらず山を楽しんでいる彼の様子が知れる。楽しそうなみんなの様子が目に浮かぶ。すごく寂しい気持ちになる。見なければよかったのに。

彼の方は好きなことをして楽しんで、私のことなど思い出してもいないかもしれない、ひょっとしたらもう別の女の子に好意を抱き始めているかもしれない、と考える。それでいいじゃないか、それこそが彼の幸せなのだから、その方が私も気楽になれるじゃないか、と考える。同時に辛くなる。あんな目で私を見てくれたのに、あんな風に話しかけてくれたのに。彼が欲しくて居ても立ってもいられない気持ちになる。早く忘れなければと思う。苦しい。苦しい。苦しい。

でも、少しずつではあるが、家のことをやる余裕も出てきたし、仕事にも集中できるようになってきた…と思う。

ただ、山の会がなくなって、必要最低限の会話しかしない会社と、家庭だけになってしまった。旦那とは相変わらず仲が良くて、一緒にいれば落ち着くのだが、みんなで飲んで騒ぐという機会が減ってしまったので、気分転換ができないでいる。唯一、同じ既婚女性という立場で話を聞いてくれた友達は、どうも妊娠したらしく体調不良とのメールが来た。話せないのは残念だけれど、おめでたい。

35歳までに納得のいく転職をしたい。12月以降、求人が増える時期だが、派遣でようやく1年、しかもそのうち半年はふぬけ状態で仕事をしていたとあっては、納得できる転職は難しいだろう。今の会社は楽しくはないけれど派遣としては条件も良く、チームの人たちはみんないい人だし、定時に帰れて休日出勤もない。だからあと1年ほど勤めて、中断してしまった英語の勉強をしてから転職に望もう。情緒不安定なのでイライラしたり落ち込むことはあるけれど、基本的にはそう思っている。仕事が安定しなければ、住むところも決められないし心から遊べないから。

季節的にも一番寂しい時期だし、慣れ親しんだ山の会が恋しくなったりもするけれど、何よりも彼に会いたくてたまらないけれど、苦しい恋に別れを告げるには耐えるしかないのだろう。

彼を好きになったことは悪いことじゃない。彼を大事に思う気持ちはずっと持っていたい。ただ、今の状態では気持ちが強すぎて苦しすぎるから。会っているとどんどん深みにはまっていきそうで、そうなれば彼も旦那も私も周りの人たちも辛い思いをするだけだから。だから我慢、我慢。

そして、少しずつ将来に向かって歩いて行けたらいいな、と思う。


2005年11月04日(金) 力ずく

結局、山の会は11月から休んでいる。10月の定例会の日、被害妄想が強くなっていた私は、会員のみんなから白い目で見られているのではないか、飲み会ではまた幹部に監視される、などと考えていたらたまらくなり、仕事中にもかかわらず、休むための手続きをしてしまった。

私は定例会の担当で、その日は他の担当者がみんな欠席だった。努めて平静を装い、定例会から親睦会までほぼ滞りなく進め、後任の担当者も決め、後日の報告も済ませて休みに入った。

彼は当初は定例会に出られなそうな感じだったが、私が休むを聞いたのか否か、遅れてやってきた。態度がどこかおかしかったが、その理由は私の休みの件を聞いたからなのか、以前彼に「10月の3連休に一緒にいたと思われている、疲れた」などと話してしまったことに因るのかは不明。親睦会の最後、数人で残って飲んでいるとき、彼が隣に座った。幸せだった。親睦会を終えて帰宅するときの別れ際、彼は一瞬ではあったがとても辛そうな目を私に向けた。この目の正確な意味もわからないけれど、私に対してまだ某かの感情を持ってくれている。嬉しかった。

幹部の人たちもさすがに配慮したのか、あるいは彼が会を離れないための策なのかはわからないが、彼の負担を減らすべく、新たに人員が不足している仕事に彼を回すため、いままでやっていた仕事から外れてもらう、とみんなの前で発表した。会の仕事を担当できる人材はそれほど多くなく、兼任している人も多い中、特例といえる措置だ。定例会の進行も助けてくれた。しかし、親睦会の最中は相変わらず観察されていた。彼と何かあって、それで休会するのではと相変わらず疑われているのかもしれない。本当に、いちいちご苦労様なことである。

会から離れたのはもちろん寂しい。5年以上在籍していて、仲のいい人も少なくない。愛着もある。そして、何より彼と定期的に会う機会を失うことになったのだ。それでも、彼との関係についての余計な詮索や噂から逃れられる。人気のある彼が他の女の子と親しくなってゆく姿を見なくて済む。非常に気が楽になった。

私の休会が発表されたのは11月2日。それから3日間は彼も含めて数人の友達からメールをもらった。酔った彼から深夜に電話ももらった。向こうは何を話したかまったく覚えていなかったが。彼からのメールには私を気遣う言葉があった。そんなことがあると、抑えようと思っていた恋心がまた強さを増してしまう。会いたい、苦しい。

彼は今までと変わらずに山を楽しんで、会の行事にも参加している。それは私の望んでいることのはずなのに、ふと、何故私だけが色々なことを制限しなければならないのだろう、何もしていないのに、と思う時がある。

でも、彼と同じ会にいては気持ちが全く収まらず辛いだけだ。彼が早く新しい恋を見つけて幸せになって欲しいと願う気持ちもあるが、それより何より、とにかく私自身が苦しいのだ。好きで好きでたまらない。隣にいたりするとしばしば周りが見えなくなる。冷静になると他の会員の目が気になってしまう。自責の念にかられる。色々な意味で限界に来ていた。だからこれで良かったのだ。無理矢理にでもそう思うことにしている。

これからは、今までのように彼からのメールも滅多になくなるだろう。会う機会もとても少なくなる。時が経つにつれてゆっくりと落ち着いてゆきたい。本当に気持ちを薄めることができるか少し不安ではある。彼を求める激しい気持ちにとりつかれる時もある。それでも、時間の経過がもたらす効果は小さくはないはずだ。


11月1日までに、
あなたが一番愛する人を
ひとり決めておいてください。


10月後半からJR線の社内でやたらと目立っていた広告だ。時期が時期だけに忘れられない言葉になってしまった。

気持ちの上では一人には決められなかった。でも、一人だけを選ばなければならない立場にいる。そもそも別の人間など選んではいけない。それが結婚した人間の責任だと思っている。


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