1人と1匹の日常
2004年07月30日(金)  イノシシ騒動
今日は、ワンコとはちょっと離れた話をします。

某県で、野生のイノシシが人間界に下りてきて、人間の親指を千切ったり、後ろから突進したり、買い物袋を奪ったり、ゴミをあさったりして、地域の住民を、大変困らせてる・・・。
という、ニュースを観た。

野生のイノシシが、なぜ人間界まで下りてきたかというと、それは、人間の食べ物・えさ付けが原因らしい。
人間がえさを与える。→おいしい。→ここに来るとおいしいものが食べられる。
と、イノシシは山から下りてくる。

人間の食べ物は、香料も調味料も、自然の食品にはないものが加えられている。
イノシシにとっては、麻薬と同じらしい。
おいしくて、もっと食べたくて・・・。
そうして、山から下りてくる。


テレビで、えさを与えている人は、「かわいいから。」と言っていた。
悪さをしなく、おとなしく懐いてくる。人間に悪事を働くイノシシなら、えさはあげない、と。

しかし、専門家によると、えさを与える人には危害を加えなくとも、他の人、たとえば、買い物袋を持って歩いている人には、その買い物袋=(えさが入ってると条件反射でイノシシは思う)を狙い、人間に突進したり、怪我をさせたり、危害を加えてしまうこともある、と。

そもそも、野生界で暮らすイノシシと、人間界で暮らす人間とは、暮らす条件も違う。
適度な距離を保つことが、お互いを尊重することにつながる。

イヌやネコなどの、家畜動物は、人間界の仲間・友達。
全てを人間に依存して生きている。
だから、人間は責任を持って、飼育しないといけない。

今流行の血統のワンコやネコを、「かわいい。」と言って、ペットショップで買って、大きくなったら、飼育が面倒だから・・・、飽きた・・・と、放棄する人間。
「かわいいから。」と言って、野生界のイノシシに、えさ付けをする人間。

一番の被害者は、いつだって、動物達だ。
2004年07月17日(土)  生活のリズム
いつも決まった時間に、トイレをしているりんくうさん。
最近は、その時間になると、自らトイレを済ませ、足を拭いて〜と、催促に来る・笑
訪問看護師さんの時間も覚え、その時間になると、ハウスに入り、用意万端!

相変わらず、遅寝遅起きのママですが・・・。
はい、反省。。。
りんくうの生活リズムを見習って、規則正しく行きましょう・・・。
2004年07月16日(金)  幸せの形
4年前のシドニーパラリンピックにて、「車イスになってからの、私の人生は、幸せです。」とインタビューに答えていた選手がいた。
当時のわたしは、障害を持ってからの人生が、幸せなんて、あるんだろか?と、その時、思った。

もしも、わたしが車イス生活になってなかったなら。
介助犬としてのりんくうには、出会えなかったんだろうなぁ。
そう思うと、何だか、不思議な感じがする。

人にとって、幸せの形は、それぞれ。
幸せはみつけるものでもなく、探すものでもなく。
これからの希望の中に、出会うのかな。

あの時の、パラリンピック選手のように、胸を張って自信満々に、車イスになって、幸せ。とは言えないけれど・・・。
今、わたしは、りんくうと出会えて、幸せですっ。
2004年07月12日(月)  初めてのスーパー
昨日、りんくうと初めてのスーパーに行った。
いつもなら、行く前に、「補助犬同伴可能ですか?」と、電話でお尋ねして行く所なのだけど。
昨日は前から、車から見える、ちょっと気になるそのお店☆に、その日の気分でGO♪

補助犬法案が施行されて、不特定多数の施設も、同伴可能が義務つけられたとはいえ、あくまでも、各お店の判断に任せられるのが、現状。
しかし、法案の施行後、お店の入り口のドアに、「補助犬同伴シール」をみかけることが多くなった。
昨日も、「もしかしたら・・・貼ってくれてるかも♪」と、少しの期待をしながら・・・。

「盲導犬同伴可」のシールはあったけれど。
「介助犬」と「聴導犬」はないよぉ〜(T T)

お店の方に、お尋ねしようと、店の外に佇んでいると。
ちょうどお買い物に来た主婦の方が「介助犬ちゃんも入れるわよ!どうぞ!!」と手招きして下さった。
・・・で、でもー、「お店の方ではないし、ほんとに入っていいのかなぁ?」半信半疑でいると・・・。
お店の方が、その様子に気づき、「どうぞ♪」と、おっしゃって下さった。

店内でお買い物をしていると、別の入り口のドアに、「補助犬同伴可」のシールを発見!!
お客さまにも、そのシールが目に留めて下さってたのかな?
お店の従業員の方のみではなく、一般のお客様の、補助犬への理解と関心を身近に感じ、心からうれしくなった1日でした☆
2004年07月10日(土)  生きとし生きる者同士
以前にも、この日記で書いたことがあるが、
「介助犬は特別な犬。
かしこい。お利口。頭がいい。」
と思われることも多く、言われることも多い。

確かに、介助犬は、「働く犬」として、
きちんと訓練を積んできた犬だ。
人間の社会で、共に暮すためのマナーを身につけ、
そして、人のために働く使役犬(パートナー)として、訓練を重ねてきた。

それは、補助犬に限らず、ペット犬としても、
人と共に暮すために、必要なマナーなんじゃないかって思う。
たとえば、お散歩のうんちは持って帰ったり。
人には噛まない。威嚇しないなどは。

補助犬に限らず、街の中で、
人と犬が安心して共に暮すには、
飼い主さんの心構え、意識の向上も必要なのだと思います。

介助犬は、お仕事が楽しい♪
いつも喜んでしてくれます。
でも、生き物である限り、失敗もするし、
一つの動作に時間がかかることもある。

人間も同じ。
完璧な人など、いないのだから。
そこが、生きる者同士。

時には、失敗に笑わされたり、
ドジにふっと肩の力を抜かせてもらったり、
真剣な姿に、ハッと頑張りをもらったり。

生きとし生きる者同士の、共に生きる命の温もりを感じています。
2004年07月09日(金)  似たもの同士?
1人と1匹、気合いを入れて、訓練を頑張っている、日々。

まずは、基本のサイド(車イスの横を歩く)の練習。
狭い部屋の中をグルグルと回る。
それから、ペンケースをわざと落として、テイク(拾って♪)の練習。
りんくうは、しっぽをふりふり、くわえて持って来てくれて、「はいどうぞ♪」

何度か、同じ動作を続けている間に、「そろそろ、飽きたよ〜。」という顔になってくる、りんくうさん。
終いには、「ふぁ〜〜〜。。。」と、退屈あくび。
それを見た母が、「誰かさんと、似ているねぇ。」と、しみじみ・・・。

誰かさん?って、誰のこと??

訓練も終わり、パソコンに向かっていると、退屈したりんくうが、こっちをチラチラみつめている。
ペンケースのペンを取り出すと、ニコニコ笑顔でしっぽを振って。

・・・落とせ。落とせ。
と、念力が。。。

りんくうのお望み通り、わざと落としてみれば。

「それきた!お仕事だ!!」と、うきうっきー♪走って。
「はい。ペンどうぞ♪」と、テイクしてくれて、しっぽはブンブン全開♪

宿題やお勉強を後回しに、友達と遊びまくっていた子供時代。
だ〜れかさんに、似ているよぉ〜・汗
2004年07月07日(水)  あきらめない!
犬は考える力を持つ。
ということを、教えられる日々。

先日、ハミガキをしている時に、うがい用のコップを落とした。
いつも使っているマイコップではなく、今回はたまたまやや大きい、取っ手付きのマグカップを使おうと掴んだ瞬間・・・
・・・床に落としてしまったのだ。

「コーン♪カーン♪」
コップが転げる音を聞きつけ、駆けつけるりんくう♪

しっしかし・・・普段は、真横に転がるコップさん。
今回は、底を頭にひっくり返っていた・・・。
底にかぶりついて、テイクしようとするりんくう。
・・・コップが大きすぎて、りんくうの大きな口でもテイクできないよぉ〜〜〜汗

頭をひねらせ、考える、りんくうさん。
そっそうだ!
閃いたりんくうさんは、顔を横に向け、取っ手をテイクすることで、「どうぞ♪」してくれたのでした♪

それから、昨日、どう見ても取れそうにない隙間に、100円玉を落としてしまった・・・ママ・・・涙
手をよいしょよいしょ使い、掻き出し、見事!テイクしてくれたのです!!!

あきらめないこと。
こっちがダメなら、あっちから。
挑戦する、勇気。

大切なことを、りんくうから、教えられました☆
2004年07月03日(土)  りんくう日記
今日は、七夕の短冊に、お願い事を書いてきました。
えっ?何を書いたかって?
それは、ヒミツーーー。

じゃあ、ちょっこっとだけ、教えてあげるね☆

「りんくうの願いが、叶います様に・・・☆」

(ママより)
・・・りんくうの願いって、何だろう?♪
2004年07月02日(金)  腹が減っては・・・
病院に行った時の、続き。

検査をしている間。
待ち合いの廊下で、ダウンして待っていてくれたりんくう。
検査を無事終え、電動車イスで、「ブイーン♪」と廊下に向かう。
この時点で、私の姿はまだ見えずだけど、りんくうにはその音で、「あっ。ママが来る!」とわかるのだ。

りんくうの姿が見える位置まで来ると、「ステイ(待っててね)。」と声を掛けながら、りんくうの側まで車イスの歩みを進める。
ママの姿を見たからといって、喜び踊ったりんくうが♪突然、人の合間を走ったりなんかしたら、とっても危険だ。
だから、「ステイ(まだ待っててね)。」と声を掛けながら、りんくうの真横まで歩む。

「OK!サイド(車イスの横に来て)。」と声を掛けると、呪文が解けたかのように、しっぽ振り振り、ママの横に駆け寄り座る。
「テイク・リード(リードを取って)。」
いつものように言うと、今日に限って、りんくうは座ったまんま・・・。
次は、左右首を回し、待合で待っている患者さんの顔を、しげじけとみつめる始末・・・。

あれあれ?どうした??
「お願い。リードを取って。」
今度はやさしさをたっぷり込めて、言ってみた。

「ふぅー。」
溜め息をひとつ。
そして、いつものように、リードを取って渡してくれた。

「もー。どうして、ちゃんとしてくれないの?!」
ちょっと、怒り顔になってしまったママ・・・。
会計を待つ間も、何となく、りんくうの動きがいつもと違うようで、「どうして?」ばかり思っていた。

帰り際、その様子を見ていた看護師さんが、
「りんくうちゃん、今日はたくさん待ったね。お疲れ。お腹すているよね。」
と、一言。

そうだ・・・ごはん。
お腹がすているんだーーー。

時計を見ると、いつものごはんの時間。
検査に長い間待たされた挙句、お腹ペコペコで、じっと我慢してたんだよね・・・。

帰ってから、ご褒美のごはん一杯ならぬ、ダイエット中のりんくうは、いつもの量だったけれど・・・。

「今日は、ありがとう!りんくう!!」

あぁ。まだまだ、ママ失格だなぁ・・・。
2004年07月01日(木)  人類みな兄弟?
先日、受診に久しぶりに病院へ行った。
いつもは、訪問診療といって、自宅へ先生と看護師さんが来て下さって、診察を受けている。
この日は、緊急の検査があり、受診したのだ。
外来へりんくうと行くのは、何ヶ月ぶりかな?

「わーい。りんくう。久しぶりだねぇ♪」
受付の事務員さん、外来の看護師さん、果ては白衣姿の名も知らぬ先生まで、ニッコリ声を掛けられるりんくう。

りんくうの頭の中は、「誰?どなた?」と、?がいっぱいだったでしょう・・・笑

不思議と、りんくうつながりで、こうしてお知り合いさんができたり。
街でも、ワンコ好きつながりさんと知り合えたり。
輪が広がったことを、とてもうれしく思う。

人と人のつながり。
温もりって、やさしいなぁって、思う。

何せ、ママは、人見知りの激しい性格・・・。
りんくうの社交的な性格を、見習わないとね☆
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