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犬だけ見せろ↓(AIR掲載の犬系日記集)
- 2005年04月29日(金) ∨前の日記--∧次の日記
- JR西日本よ、何を反省すべきか分かってる?

史上例を見ない鉄道大惨事となったJR福知山線の脱線事故。
この事故に関して様々な記事を見るにつけ、
怒りがこみあげてくる。


それは、安全を度外視した収益優先の企業体質と、
現場に過度の負担と責任をなすりつける管理部門
にである。





********************************



■運転士曰く「曲芸的ダイヤ」



事故の起きたJR福知山線と平行して阪急宝塚線が走っている。
この二線は競合路線としてお客を奪い合って来たわけだが、
JRは数年前のダイヤ改正と軽量の新型車両導入により、
宝塚ー大阪間を23分に短縮して差を広げた。阪急電鉄は30分かかる。

しかし、阪急電鉄は、これ以上のスピード競争は避け、安全性などの他の部分での
サービスを強化する方針に変更したという。

一方JRはスピードとともに本数も増加させて過密ダイヤを構築し、
これを運転士に強いていたのだ。




事故車両が事故前にめざしていた駅はJR尼崎駅。3路線が交わる主要駅とのこと。
なんとこの駅での停車時間はラッシュ時で15秒しかないらしい。
こんなの、遅れる事を確信犯で組まれたダイヤといってもいい。


このダイヤそのものが、運転士へどれほどの負担をかけていたのだろうか?
この疑問は、そのまま安全管理への疑問へとつながる。






********************************




■遅延時の対処は「現場丸投げ」




亡くなった事故車両の高見運転士は、事故地点前の停車駅である伊丹駅で
40mのオーバーランを犯してしまった。バックで戻って停車し直したため、
伊丹駅を約1分半遅れて発車となった。
このミス自体は単純に高見運転士の責任であるが、問題はここからである。


JR西日本では、電車に遅延が生じた場合、制限速度の範囲内で、
運転士が遅れを取り戻す裁量権を認めているとのこと。

さらには、数秒の遅れであっても輸送指令から運転士に無線で
「電車が遅れています。定時運転を心掛けてください」と連絡することがあるという。

事故時の高見運転士には2度、この連絡を入れたらしい。




なんという乱暴で
無責任な管理部門であろうか?
云うなれば、有事対処は現場丸投げなのだ。




過密ダイヤを課している以上、管理部門がするべきことは、
他線乗換主要駅への連絡やダイヤの調整、運転士へのサポートであり、
頻繁に遅れがちであるならばダイヤそのものの見直しである。

遅れてしまった以上、「遅れていますよ」と連絡を入れていること自体、
運転手に対して「なんとかしろ!」というプレッシャーを与えているに等しい。

そして一番の問題は対処の仕方を明文化せず「運転士まかせ」にしていることである。
それはつまり、対処の内容が間違っていた場合、
責任を現場に押し付けられということだ。







********************************




■「限界ブレーキング走行」が
 常識だった?






他の運転士曰く、遅延した場合の対処方法としては、
事故地点となった右カーブ手前の直線で、限界まで速度を上げることが、
カーブが多い同路線での遅延挽回の唯一の手段であったらしい。

同路線運転士曰く、遅れ挽回時の
「誰でもやっている裏技」とのこと。




通常なら制限速度120キロの直線を100〜110キロで走り、
快速通過駅の塚口駅を過ぎたあたりからブレーキングを行いカーブ手前170mの地点で、
カーブ内制限速度の70キロになるように減速するらしい。

しかし「裏技」では、直線は限界ギリギリの120キロで走行して、
ブレーキングはカーブ直前限界ギリギリまで我慢して急ブレーキをかけ、
制限速度70キロに減速して右コーナーを通過していくとのこと。





こんな「限界アタック」
日常茶飯事にならざるを得ないダイヤって、
一体どうなのだろうか?


そもそも、「限界アタック」に
チャレンジせざるを得なくさせている
運転士へのプレッシャーってどうなのだろうか?





運転士はレーサーではない。
彼らは限界に挑戦したくてしているのではない。
そうさせているのは、過密ダイヤと懲罰である。

「遅れてしまったものは仕方ない、それ以上遅れないように。
 諸処の対処はこちらでするから、運転士は運転に集中するように」

このような姿勢を管理部が示しさえすれば、運転士は無茶をしなくていいのだ。

または、しっかり限界アタック範囲を定めてあげること。
「直線は115キロまで、ブレーキングはこの範囲内で」とする。
それで遅れる分は仕方がないので、管理部門で対処をする…などと決めればよい。





とにかく、
ノルマを高くするだけ高くして、
あとは現場マル投げ
なのだ。
体育会系中小企業じゃあるまいし、大勢の客の命を預かる仕事なのに
このような管理部門の運営には許しがたいものがある。





かくして、1分半の遅延ミスを犯した時点で、事故へとつながる
重圧デフレスパイラルは始まっていた。

高見運転士はわずかな直線区間でなんと1分も時間短縮して走行したという。
一体何キロ出していたのか?そして、問題の右カーブ直前では
制限速度時速70キロのところ、時速108キロ出ていたという。
減速しきれずに車体が浮き、前代未聞の「転覆脱線」となった。


これはもう、高見運転士の運転スキルの問題だけではない。






********************************




■秒単位で厳重管理、
 遅延常習者は「強制労働」




ノルマが過酷な定時厳守・業績主義であるならば、
管理体制や罰則体制も同様である。


遅れて当たり前な過密ダイヤであるならば、遅れた場合に
ある程度の寛容な評価で受け止めてもらえればよいのだが、そうではない。
運転への集中をも妨げかねない厳重な管理体制と、
遅延ミスを犯した運転士への過酷な罰則が控えている。


前述した、遅延運転中の頻繁な「遅延アナウンス」もそうだが、
主要駅では秒単位での管理を行っているという。
事故車両が向かっていたJR尼崎駅では、運転士に1秒単位
遅れを報告させているらしい。


同社の労組幹部は
「1秒単位で報告させるなんて、運転士に運転をあせらせる
無用のプレッシャーをかけるだけだ」
と批判している。


さらには、「日勤教育」とよばれる懲罰があるらしい。
草むしりや窓ふき、ペンキ塗りなどの労働を課せられ、
1日に数本のレポートを書いて提出するらしい。
日勤教育期間中は10万ほど収入がダウンして、
期間の終了は監督者の裁量に任せられていつ終わるか分からないという。
過去には自殺者も出た事があるとのこと。



事故を起こした高見運転士は、事故前の伊丹駅で犯したオーバーランを
「なかったことにしてくれ」と車掌に頼んだらしい。
それを受け、車掌は約40mの停止位置超過を8mと報告していた。
高見運転士は同様の停止位置超過などで過去に3回処分されており、
厳しい罰則を恐れていた様子がこのいきさつで見て取れる。
2路線乗換の主要駅である尼崎駅で、何としても遅れを帳消しにしたいと
思っていただろう。どのような心理状態に陥っていたか想像がつく。


厳し過ぎるノルマと罰則を現場に与える事は、
現場に対して「誰のため、何のために働いているのか」
という意識を見失わせる事になる。


世界中でこの事故が取り上げられて報道されているが、
特に驚きを与えているのが、秒単位の管理と自殺者を出す程の罰則であった。
世界では5分ぐらいの遅れは、遅れのうちに入らないらしい。
日本人の国民性が秒単位の定時運行と過度の管理体制をさせている
とも云える訳だが、死なせてしまっては意味がない。



JRが世界に自慢していた「定時運行」は何のためなのか?




*******************************




■またしても出ました、責任転嫁




一企業が大事件や大惨事を起こした時、その緊急時の対応に
その企業の本音を見て取れるものだ。


JR西日本は、事故の原因を問われ、ろくに調べもしないうちに、
「置き石の可能性がある!」などと云いやがった。


なんと腹立たしい事だろうか?





たとえ最終的に「置き石」だったとしてもだ、
もっと被害者の感情を考えてコメントしろと云いたい。
「置き石だ!」とJRが主張することは、あたかも、
「ウチの責任じゃない!ウチも被害者なんだ!」
と云っているように、被害者の方に聞こえても仕方がないはずだ。
もう感情の逆なでもいいとこである。

まずは、身内に必ず原因が有るはずだから、徹底的に究明することを
云うべきであって、外因的なことを当事者のJRが口にしてはいけない。

んでもって結局、置き石なんてとんでもない話で、
実際の原因は身から出た錆なわけだから、どうにもこうにも許せなくなる。







また、JR西日本は、現場の右カーブで脱線の恐れが生じる危険速度は、
「時速133キロ以上」と発表したらしいが、実際はそれより遅い速度でも
脱線の可能性があることが国交省の事故調査委員会の調べで明らかになった。


JRの上記の発表は、事故車両の最高速度は120キロであるとして、
あたかも速度超過が脱線の直接原因ではない
とするような主張であった。



しかし調査により、JR発表の数値は、なんと乗客ゼロの想定の上
気象条件を一切加味していない、ただの机上の空論でしかなかったという。
もうアホまる出しとしか云いようがない。


事故当時は満員だった。車体が重い上、カーブに差し掛かれば
乗客ゼロ時より何倍もの遠心力がかかることは
中学生でも感覚で分かる。
さらに急ブレーキで後部車両が浮き気味になり、車輪がグリップを失って
いることも加味すれば、JR発表の数値に微塵の意味も無くなる。





「限界速度は時速133キロ」に、前述の「置き石説」を加えた
事故直後のJRが行った責任転嫁な発表には、
怒りを通り越して呆れるばかりだ。






*********************************




JR西日本の中枢部の奴らよ、大事なものは何だ?
正確さか?、速さか?、本数か?、そもそもそれは誰のためだ?
それとも正直なところはやっぱり「保身」が大事なのか?


「薄氷上での定時運行」の何が自慢なんだ?
そんなの業界や株主に対する単なる見栄でしかない。




過密ダイヤというノルマと、重い懲罰の間にある1本のロープの上を、
運転士達は全速力で走らなければならない。

その仕組みの中に、乗客の安全確保という
一番大事な業務をこなせる余裕がどこにあるのか?




現場が見えていない管理部門ほど愚かなものはない。
顧客が見えていない企業ほど本末転倒なものはない。









今回の脱線事故でお亡くなりになられた皆様の
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。



050429
taichi

...
- 2005年04月28日(木) ∨前の日記--∧次の日記
- ナビシートのお嬢は…

(お嬢・・・ウチのミニチュアダックス♀、11ヶ月)



今日はどらいぶ?
どらいぶなの?




わ!店よ、店!
降ろしてよ!買い物するの!
降ろしなさいってば!




わ!人よ!人!
降ろしてよ!みんな私を待ってるわ!
降ろしなさいってば!

※人をみると、お嬢は必ず興奮してピーピー鳴いてます。








**************
え〜ちなみに、
今年の1月10日(お嬢7ヶ月半)
の時の写真がこちらです。→→
上と比べてみてください。


ん?ちょっと大きくなったか〜〜

…いや、変わってね〜〜
**************

















は〜、つかれた。
もういいわ。

家に帰っていいわよ。



はぁ…、僕の用事、これからなんですけど…





050428
taichi


...
- 2005年04月27日(水) ∨前の日記--∧次の日記
- 『フタマタ女』

(創作エッセイ)


3月初旬の休日、男は新宿のCDショップの店内にある
試聴コーナーで、ヘッドフォンをつけてCDを聞いていた。


ふと、肩を叩かれる。
横を向くとそこにはショートカットの女が立っていて、
手を振りながら男に何か云っていた。


一瞬、見覚えがあるような無いような
確信が持てない躊躇の後、すぐに男は思い出した。
ヘッドフォンを外して女の方へ向く。




「さっきから声かけてたんだけど、全然気づかないんだもん!
 やだー、久しぶり〜、何年ぶり?4年?5年だっけ?!」





「久々に会っていきなり捲し立てんなよ!」





「だって〜久々じゃなーい、ビックリした〜、
 どこかで見たことあるな〜って、ナンカいーじゃない?
 こ〜いうのって、数年経って偶然に出逢うとかって!」





「よくねーよ!今こっちは完全に誰にも邪魔されたくない
 『ヒトリノセカイ』モードなんだから!出会い系モードには
 すぐには切り替わらないんだよ、男ってのは」






「あーあーあーうるさいうるさい、いーじゃないもうー
 ちょっとどっかで飲もうよ飲もうよ、せっかくだし!」






「あいかわらずだなー。ちょっと待て、まずCD買わせろ!」







******************************





男は4〜5年ぶりに会ったモトカノを連れて、
アジア風味の料理屋へ行くことにした。



席に座るなり、しゃべりまくる女。
お互いの近況からここ数年の出来事等を話した後、
話題は現在の女の彼氏の話になった。








「その彼とはもうどのくらいになるんだ?」





「ん〜と、3ヶ月かな?」






「ほう、じゃ〜これからじゃん」






「いや〜でもね〜カッコいいんだけど、ちょっとモノ足んなくてね〜、
 『ルックス君』ていうだけかも…他と比べるとさ〜頼りないってゆうか…」




細麺を絡ませている箸の先を
じっと見つめながら女はつぶやいた。




「他って何?他って?、友達か?」





「ん〜…友達っていえば友達だけど、
 一応そっちも彼氏ということになってる」




顔を上げない女の眉間のあたりを見ながら
男は問いかける。




「?…フタマタってことか?」




男の方を向いて、女は答えた。


「まー…そういうことかな」






「どっちにするんだよ。どっちかに決めるんだろ?」





「分かんないな〜、『ルックス君』はまだ3ヶ月だし…、
 『頼れる君』は10ヶ月ぐらいだけど、その彼と付き合うときは
 別に『ドリーム君』がいたんだよね。そいつは夢を語るだけの人だった」





「おまえまさか、常にフタマタ状態ってわけ?」





「ん〜そうね〜ここ4年、ずっとそうかも…男ころがしみたいな、ハハっ
 3マタの時もあったっけ。男を泣かすし自分も泣くし大変よ」







「・・・」
 


男はじっと女の顔を見つめた。
テーブルの上の空気がすぅっと引いていく感じがした。






「でもさ、このぐらい当たり前よ、女って。フツーよフツー」



サワーに口をつけながら女が云うと、
女の顔の向こうの壁を見つめながら
暫くして男が答えた。





「・・・そうだな、
 お前は『当たり前のフツーな女』に成り下がったみたいだな」





「なによそれ」


女は男の顔に視線を刺す。





「5年前、お前、服飾コーディネーターだっけ?
 それになりたいつって、色彩検定受けたり、
 夜間学校いったりしてたよな?、それどうした?」






「あれはダメね」






「…まあいいや、
 とにかく、そん時のお前は一生懸命で、
 キラキラしてて魅力的だったけど、
 今のお前には何もそそられない。何故だ?」





「別にあんたにそそられなくてもいいわよ!」






「あ〜別にいい。元からそんな気はない。それより、
 今の付き合ってる2人、どっちかに決めなきゃって思ってるか?」






「いつも思ってるよ。その2人に限らず、付き合う人皆一生懸命だし、
 でも、どっちも好きなのよ。これじゃいけないって思う」






「一番タチが悪いタイプだなお前は? 5年間何してたんだ?
 そんな奴だったっけ?俺と付き合ってた時だけか違ったのは?
 それともそん時からそうだったのか? 変わったなお前。」






「…なんなのよ?、今更あの時のことを疑うわけ?
 もう付き合ってる訳じゃないでしょ!何もなかったわよ!
 ていうか今そんなにあたし悪いわけ?
 フタマタしてるけど、向こうが好きだって云ってんのよ?」







「…あ〜あ、云ってるセリフが最悪のパターンだ。それ以上何も云うな!

 フタマタする奴って2タイプいるんだ。
 一つは『確信犯』タイプ。完全に2人と付き合いたいって思っているんだ。
 どっちかに決めなきゃ!とも思わない。でも、このタイプってのは、
 付き合う相手もそういうタイプの男だったりする。同時に2人と上手く
 やり繰りして付き合いたいから、面倒のない同じ恋愛観の相手にするんだ。
 だから、相手も確信犯なので、相手の気持ちを傷つけてはいない」





「ハイ、それで?」





「もう一つが『自己愛』タイプ。これが今のお前だ。
 基本的に『大好きな1人といつまでも一緒に居たい!』と思っているけど、
 相手に究極の理想を求めるが故に、ちょい『高め』程度の男では物足りないんだ。
 だから物足らない部分をもう一人の『高め』な男と付き合って補う。
 二人合わせて『完璧な男と付き合っている状態』にしておくわけだ。
 んで、それぞれの男には、それぞれに足らない部分を補うように求めて、
 1人の完璧な男にしようとするが、人間そうは上手くいかない。
 それを見切ると別れて、別の男を探すわけだ。それを繰り返していく。」





「・・・・」





「でも『これじゃいけない』とは思っている。
 『私は本当はフタマタするようなだらしない人間じゃない』と思っている。
 『想いが強すぎて決められないだけだ』と思っている。そうだろ?」






「まだ続くの、その説教」






「だから一番タチが悪い。相手について何ひとつ考えていない。
 あくまで『自分にとっての理想的な相手の姿は何?』であり、
 『自分の有るべき姿』について葛藤しているのであって、常に話題の中心は自分。
 つまり、自分が好きなだけなんだな。愛しているのは己だけ。
 男は自分の持ち物と一緒。バッグやサイフと同じ。ブランド品が欲しいわけだ。」







「もう私、帰るわ…会わなきゃよかった。」







「そうだな、会わなきゃよかったよ。そんなお前を見なくて済んだし。
 
 久々にあった奴が、人間として明らかに格が落ちたと気づいた時って、
 こんなにさびしいものなんだな…。
 
 それが昔好きだった女とくりゃ、なおさらだ…」







***********************************






テーブルで二人は別れた。

代金を置き、足早に去っていく女の姿を見ながら男は思った。



(決して云い過ぎだとは思わない。
 あのくらい云わないと、あいつはダメになる。
 
 フタマタは究極の1人を見つけるまでの過程ではない。
 その生き方そのものが到着点になってしまう。
 
 仮に「究極の男」が現れ、結婚したところで、フタマタは終わらない。
 その時点でその「究極」だったものは、すぐに標準化されて、
 次の「究極」が現れる。そして彼女は永遠にフタマタしていくんだ。)





早くどちらかに決めて、落ち着いてほしい。
そして、自分の本当の道を進んでいってほしい…。

そう願いつつ、男は一人店を出た。














050427
taichi

...
- 2005年04月26日(火) ∨前の日記--∧次の日記
- とりあえずヘッドライン!

え〜、ブログ書く暇がありません、てゆか
ブログ書くために必要なノウミソのスペースがありません。


なので、

ちょっと手抜きですがええ手抜きなんですけど、
今月に書こうと思って書けなかったタイトルだけ
あげてみたりして。







■原油高過ぎるだろ!思わぬところで悲鳴も。



■価格ドットコムの「口コミ貢献度」。



■「自分に正直に生きたい」と叫ぶジコチュー。



■さてと、そろそろキレていいですか?アノ国に



■「3Aエリア」に棲む「ヒルズ族」とは?



■楽天、こうすれば勝てるぞ!



■AIR編集、インストゥルメンタル・オムニバス発表!



■堀江&フジの決着に、つまらなそーな顔のマスコミ達







さあ、どれから書きますかっ!





でも本当は、文章より絵が描きたい…

まってろ、GW!




050426
taichi



※PS
「とりあえずヘッドライン!」というタイトルが、
『とりあえずベッドイン!』に見えた、
というお便りを頂き、笑いました。






...
- 2005年04月20日(水) ∨前の日記--∧次の日記
- 「好きな男」木村拓哉V12!でも彼のマネはやめろ!



先週4/14発売の
「anan」誌上にて、

恒例の
「好きな男・嫌いな男」アンケート
'05年ランキングが発表された。


1位は、なんと
12年連続
木村拓哉が輝いた。

「抱かれたい男」「恋人にしたい男」
でも1位を獲得!あっそー、みたいな…。


2位は、木村が君臨し続けるせいで、
福山雅治が7年連続の指定席に。


3位以下は以下の通り。


3位/岡田准一
4位/草𖿶 剛
5位/香取慎吾
6位/妻夫木聡
7位/中居正広
8位/坂口憲二
9位/滝沢秀明
10位/オダギリ ジョー


11位以下は、
ananを買ってみてくれ!




*****************************



さて、あまりに強過ぎる木村拓哉だが、
回答したanan読者達に「もっと他にいるだろ!」とか、
「誰だ!今だに木村拓哉って書くつまらねえ奴は!」
などと文句を云っても意味ない。

月並みだとは思っていつつも、皆「カッコいい」と投票してしまうのだから、
彼の衰えるどころか磨きがかかったブランド力に感服するしかない。

しかし、福山雅治がかわいそうである。
個人的には福山アニキの方がキャラが気に入っているので、
彼に一度はトップを取らしてやりたい。




ま〜それはさておき、木村拓哉、たしかにカッコいい。
同性としてビジュアルはさておき、スタイルだとかスタンスだとか
よく分からない何かがカッコいいことを認めざるを得ない。


このように思う時、安易な奴らは、
「俺もキムタクになりてぇ!」などと云いつつ、
ananでキムタクが着ているあの服を買えば女にモテるとか、
キムタクのしゃべりや歌声をマネすれば俺もカッコよくなるだとか、
そんな悲しい勘違いをして、彼のスタイルを踏襲しようとするのだろうが、




やめとけ、
絶対に無意味だ。



女性誌見出しの『この春は"亜紀子コーデ"で決める!』
などという特集を見ながら、アイテムを買いあさり、
矢田亜紀子になろうとする女と同じくらい無意味だ。







木村拓哉やら福山雅治やら岡田准一やらが、
「好きだ」「カッコいい」と云われているのは、




誰にも似ていない
オリジナルブランドだからだ。




ルックスがどうとか、ファッションがどうとか、
細かい事ひとつひとつが評価されているのではなく、
自分のスタイルを確立していることそのものを
カッコいいと云われているのである。



もし君がある程度イケメン君ならば、
彼らの真似することは、逆効果である。
タレントの誰かに似ていると思われた時、
あなたのブランドは地に堕ちるだろう。
「真似」は一番ダサいレッテルを貼られるもの。




********************************




それにしても、木村拓哉の
セルフ・ブランディング力はスゴい。





1.
とにかく、SMAPというグループ内での位置がいい。
トップではなく、参謀的または司令塔的ポジションがおいしい。
意識して目立とうとせず、さりげなく印象づけるスタンスは、
イマドキのカッコよさの王道。狙い所を十分に分かっている。
このあたり、仲良しの中田英寿と通ずるものがあるのはこの点か?


2.
昔、両親に家を買ってあげたことが報道された。
そのニュースは実に彼の株を上げたと思う。


3.
SMAP内に留まっていることが効果的。
メジャーになると独立したり我が張り出してくるものだが、
仲間を大切にしていきたいというハートの熱さを訴求している。


4.
ベーススタンスはとにかく「カッコつけ」なのだが、
スマスマでお笑いキャラをも演じてバランスをとっている。
しかし、見え隠れする自尊心の高さがゆえ、他メンバーがやるような、
自虐系のネタは絶対にやらない。笑わすのはいいが、笑われるのはダメ。


5.
だらしがないスキャンダルはない。世間が知っているのは、
初期の彼女の「カオリン」と、現在の妻である工藤静香ぐらい。
これだけのスーパースターでありながら、女ったらしという
印象が全く無い。これは世間的に思いっきりポイント高いだろう。


6.
それにつけて、スポーツや音楽、料理など、芸が多彩であること。
学校でモテる奴の典型である。剣道、サーフィン、料理、ギター、
歌、ダンス…これに加えて執筆や絵などのアカデミックなものが
加わったらもう最強。しかし一昨年だかにだしたエッセイは、
ちらっと立ち読みしたが、「オレオレ」な文章だった気がする。
あ〜フツーのタレントエッセイね〜みたいな。逆にちょっと安心。
ananの「頭がいい男」ランクにはランクインしてなかった。
(1位は中居正広。←それもどうかと思うが…)
確かに頭がキレるという感じはないな…
でもそれがなくても、もう十分すぎるだろ!





********************************





…と、このように、これらのことを木村拓哉が
意識してやったかやらずかは知らないが、やはりセンスがいいのだ。


センスというのは、バランス感覚のことである。
周りとのバランスとりながら、
自分の我を通すセンスという意味。



世のカッコいいといわれる輩は、これが長けているのだ。
だが、タレント以上にこれが優秀なのがスポーツ選手。


中田英寿、イチロー、佐藤琢磨など、彼らのカッコよさは、
特に同性からは絶大な評価である。当然ルックスが及ばないだけに、
如何に彼らのセルフ・ブランディング力がスゴいかが際立つ。







世のモテたいモテたいと思っている方々、
マネをするならココだ!



誰にも似ていない己を
創り上げることだ!



050420
taichi

...
- 2005年04月19日(火) ∨前の日記--∧次の日記
- 終身雇用支持8割。ぬるい日本人のノスタルジー


最近の能力主義・成果主義で削られ疲れた日本人の、
終身雇用制や年功序列制など、昔良き日の制度に想いを馳せる
ぬるい意識が高まっているとのこと。





*****************************



(4月11日の毎日新聞より要約)
終身雇用や年功序列賃金という日本型の雇用慣行を支持する人の割合が
高まっていることが、独立行政法人「労働政策研究・研修機構」が
昨年8〜9月に実施したアンケートでわかった。
終身雇用の支持率は78%、年功序列の支持率は66.7%と、
99年に調査を始めてから過去最高に。




*****************************





【「終身雇用」の支持率】

全体/78%(01年+1.8ポイント)(99年+5.7ポイント)


《特に多い層》

男性40代/78.7%(01年+7.7ポイント)

バブル期入社のファミリー層。ベースが終身雇用。
「家族も持っているし、ある程度役職に就いてるし、
 今更能力・成果主義にされても困る。
 住宅ローンも利率アップ、教育費もかさんでいるわけで、
 己の出世よりライフプランを立てられる「安定」こそ一番なわけだ。」


女性30代/77.4%(01年+5.1ポイント)

結婚後も共稼ぎのDINKS(子無し共稼ぎ層)&DISKS(幼児持ちの共稼ぎ層)。
「30になると「そろそろ」的な目で見られるけど、
 私だってずっと働きたい!夫の収入だけでは家計のやり繰り大変。
 子育てに追われるし夫は多忙で先行き不安な日々。
 夫をずっと働かせてくれ!子持ちだってパートで働かせてくれ!」





【「年功序列」の支持率】

全体/66.7%(01年+4.4ポイント)


《特に多い層》

男性50代/68.9%(01年+9.7ポイント)

高度経済成長時代、日本型雇用慣行ど真ん中の団塊世代層。
「当たり前だ!若い時にバリバリ働いてきたのは、こんな未来のためじゃねえ!
 子供は大きくなって、高校だ大学だと教育費もバカにならない。
 住宅だって年を経て段階的に上がっていく時代に買っちまったし!
 50になって何で給料が下がるんだ!友達はリストラされたし…」


女性30代/64.5%(01年+9.1ポイント)

上記「終身雇用」同様に、結婚したからには夫の将来が
ある程度見えて、気持ち的に安心したいという事だろう。





*****************************




(4月11日毎日新聞要約)
さらに、就社意識が乏しく、能力主義を志向するとされる若い世代でも、
日本型の雇用慣行を見直す考え方が広がっている。




【「終身雇用」について20代の回答】

男性/64.2%(01年+5.8ポイント)
女性/66.4%(01年ー2.3ポイント)

無競争時代を生きている層。
「やっぱー、安定してた方がいいんじゃん?
 転職とか面倒くさそーだし、先輩とか大変だっていってたし。
 親父とか見てるとーやっぱー安定が一番だなって思うしー」



【「年功序列」について20代の回答】

女性/60.6%(01年+1.0ポイント)

やはり事務職が多いせいか、結婚準備期間と捉えているのか
20代でも60%を超えていて、男性より能力主義への意識が低い。


男性/51.5%(01年+4.1ポイント)

→なんと50%を超えた。20代の2人に1人は、
 「なんで能力の低いジジイの給料が高くて、デキる若い奴の給料が低いんだ!」
 と思わなくなっているのだ。年々昇給が保障された方がいいと。
 これも無競争世代ならではの傾向か?






********************************




・・・と、
ざっと見てきて思うこと。



こんな結果、当たり前の意識確認にすぎない。

要するに、各世代において、能力主義による


「勝ち組」と「負け組」
の比率
を表しているか、もしくは


「やる気のある奴」と「逃げ腰の奴」
の力配分
を的確に表しているだけだ。



そう考えると、至極妥当な結果だろう。



******************************




高度経済成長時代では、
「終身雇用」「年功序列」で良かったのである。

未だ日本人の意識のベースにはそれがある。
「売れば儲かる」時代においては、
与えられた業務を正確に迅速にこなす人材が、安定して長く
企業に定着することこそ、経営的には合理的であった。
能力差が出る程の創造的業務は無かったのだ。
そういう社会の中で、ある程度の企業でも
高収益を上げられた時代が前提であるならば、
「終身雇用」「年功序列」は、被雇用者にとって
安定が保障される最高のシステムなのだ。
経営側と労働側が相互利益を享受する仕組みであった。


しかし、そうでない時代に突入した。
経営側は能力主義、成果主義を採用し始めて、
人件費などの経費節減をしなければならなくなった。


もともと「デキない奴」は問題外だが、
「フツーにデキた奴」にとっては、
年功序列時代には約束されていたはずの将来収入の分を、
一部の「結構デキる奴」に奪われていったも同然なのだ。


しかし、能力主義社会だからといって、
「デキる奴」になりさえすれば、高収入を得られるわけではない。


縮小市場においては、有限の顧客を奪い合うビジネスである。
「デキる奴」でも「超デキる奴」から収入を奪われるのだ。
「デキる奴」でも、それが負け組企業の「デキる奴」だったら、
勝ち組企業の「デキない奴」から収入を奪われる時代なのだ。


さらに企業内相対評価であった能力主義に加えて、
業界内相対評価となる成果主義が加味されていく。


これら能力主義や成果主義は、評価のプロセスが間違うと、
逆効果になる。単なる「数字マシーン」的な人材だけが育ち、
創造性が育たなくなるのが典型的な例だ。


こういった、誤った成果主義の果てに腐った人達や、
高度成長期の制度が当たり前と感じている世代やそのJr世代が、
「終身雇用」「年功序列」万歳と回答しているのだろうか?





***************************





終身雇用支持78%、年功序列支持66.7%という数字が
示しているものは何か?


多少は時代を反映はしているものの、
女性の意識は変わってないのではないか?
いずれも30代という結婚後の大変な時期を過ごす方々の
「終身雇用」「年功序列」支持が高くなっているという。
これは自身も勤めながらも、どちらかというと夫と合わせた
家族の将来への不安を裏返しているだけであろう。
その意味では、いつの時代も変わらない。


男性は
「終身雇用」支持は40代、「年功序列」支持は50代が多い。
若くしてバブルの甘い汁を最も吸いながら、
重い生計を抱えたリストラ危機世代の40代に、
長年勤め上げて来たのにもかかわらず、
収入が減った団塊の50代というわけである。
そしてその子供の20代も影響を受けているのだ。





いずれにしても、日本のサラリーマンは
遠き良き日のノスタルジーに思いを馳せてしまっている。


いや、その前に思うのは日本人の国民性。
能力や成果という個人主義よりも、
部署、会社、家庭という団体単位で、
「皆が幸せにならなきゃ自分も幸せになれない」
と思ってしまう風土の現れなんだろうと思う。




勤め人としては気持ちわかるよ。わかるけど、
ぬるいなー。昔の良き日はもう帰ってこないんだぞ。

高年齢へと人口ボリュームゾーンがシフトしていく社会で、
終身雇用制・年功序列制をやってたら、企業経営者は
膨れるばかりの人件費に頭を悩ますだろう。
会社がつぶれりゃ、終身雇用もクソもないのだ。


昔を想う気持ちは分かるが、
そろそろ切り替えないと!





050419
taichi
...
- 2005年04月17日(日) ∨前の日記--∧次の日記
- 天馬・ディープインパクト圧勝!無敗でまず1冠!


プロのスポーツってのは、
もの凄く強い奴が一人いるだけで、
面白さが断然違う。


貴乃花なき後の大相撲を盛り上げたのは、憎たらしい程の強さを見せつけた朝青龍のおかげだ。
彼がその強さを持って、完全にヒール役として君臨してくれたからこそ、「あの悪い奴を倒せ」と云わんばかりに相撲界に活気が出たのだ。


最近、競馬界は群雄割拠の時代であった。もとよりギャンブルであるため、戦力均衡を喜ぶのはあくまで馬券師達や競馬マニアだけで、スターホースという花がないから、馬券をやらずに観戦するライトなファンにとっては今ひとつ盛り上がりに欠けていたのだ。


「あの怪物の強さを見てみたい」

「アレを倒すのはどの馬か?」



そのような構図が成り立ってくると、
競馬界全体が盛り上がってくるのだ。





そう、今年は久々にスターホースが現れたのだ。


本日行われた、クラシック三冠の最初のレース皐月賞で、
1.3倍の断然の一番人気に押されたのが、
これまで3戦3勝で、武豊騎乗のディープインパクトである。



今日の皐月賞、

もう、他の馬とは別次元の強さであった。




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ハラがディープインパクトの走りを初めて見たのは、
3月に行われた前走の弥生賞である。
首差の勝利であったが、これが鳥肌が立つような圧巻の強さ。


何せ武豊は、一発もムチを入れていない。持ったままで
後方から3角〜4角と他の馬よりも大回りをしながら、
馬なりで直線を駆け上がり、きっちり首だけ先にゴールしたのだ。


「本番じゃないから、とりあえず勝っておけばいいんでしょ」
そんな馬のコメントが聞こえてくるような、そんなレースであった。


とにかく、弥生賞まで、
武豊は一度もこの馬にムチを入れていない。
いまだ全然本気で走っていないのである。
果たして皐月賞では初のムチを入れるのか?
そんなことも話題になっていたのだ。




*****************************




そんな話題を尻目にハラは、
弥生賞後、俺はひたすら願った。
何をというと、
無事に皐月賞へ出走してくれと願ったのだ。


今年のディープインパクトと同じように、
過去、無敗で勝ち上がりながら、
屈腱炎で引退していく期待の若駒がなんと多かったことか。



たとえば、94年に弥生賞に勝って
皐月賞前に屈腱炎で引退した4戦4勝のフジキセキ

たとえば、01年に4戦無敗で皐月賞を制したアグネスタキオンは、
次のダービー前にこれまた屈腱炎を発症して引退。


いずれもディープインパクト同様に、サンデーサイレンス産駒である。
このような桁外れの能力を持つ馬は、
その能力に足が追いつかず、屈腱炎や骨折を起こしたりする。
ディープインパクトもサンデー産駒だけに、心配であった。

(しかしサンデーサイレンスって馬はすげえ…、亡くなったのが本当に惜しい…)




今週、皐月賞を迎えて、俺はまず
ディープインパクトというスターホースが
とりあえず出走できたことを喜んだ。

この馬の強さを見たいから、最近離れていた競馬を
久々に見てみようと思ったからだ。

(なお、馬券を買える程の余裕は無いので、観戦のみ)



**************************



で、皐月賞。

スタート直後はビビリましたね〜。
馬券勝ってた人は心臓飛び出たんじゃないでしょうか?
ディープのみぽつんと出遅れて最後尾でしたからね〜。

しかし、そこは慌てない武豊。
この馬のスタートの遅さは分かっており、おそらく「想定内」。
落ち着いて馬群の外を上がり、向こう正面で中団につく。
3コーナー過ぎからエンジンがかかり、大外をまわって
4コーナーで先頭集団にとりつく。ここらへんは、
「大外からトウカイテイオー、大外からトウカイテイオー」
の実況を思い出す。跳ぶような走りもこれまたテイオーと似ている。


しかし武豊曰く、先頭に取り付き直線を向いたこの勝負所で、
ディープインパクトが気を抜いたらしい。



4戦目で武豊は初めてのムチを入れた。



初体験のムチに「馬が驚いていた」と武豊の弁。
エンジンがかかると、1頭だけターボ車のような加速。


すると今度は、武豊がその初体験に
「走っているというより、飛んでいるような感じ」とコメント。


まさに「天馬」と名付けようか…圧巻の強さ。
あ、「天馬」ってのは
往年の名馬「トウショウボーイ」のニックネームか…「天馬二世」でもいいや。


上がり3ハロン(600m)、34.0秒の豪脚。
出遅れが無ければ、前三走同様33秒台で走っていただろう。






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4戦4勝、まずは1冠。
「三冠」に向けてスタートを切った。


しかしながら、
21年前の名馬シンボリルドルフ以来の「無敗の三冠馬」
これまで何頭も挑戦してきたが、夢を断たれている。



91年、三冠馬「皇帝」シンボリルドルフの仔、
「帝王」ことトウカイテイオーは、親子二代にわたる「無敗三冠馬」を狙ったが、
6戦無敗でダービー勝利後に骨折。夢を断たれた。


92年、「栗毛の超特急」ことミホノブルボンは、前年のトウカイテイオーに続き
6戦無敗でダービーを制したが、三冠最後のレース菊花賞で、
あの「関東の刺客」ライスシャワーに破れて夢断たれた。
(ちなみにライスシャワーは、過去の名馬で一番好きな馬です…)


ちなみに、94年の三冠馬、ナリタブライアンは、
「無敗の三冠馬」ではありません。



とりあえず、皐月賞無敗V後に屈腱炎で引退した
01年のアグネスタキオンのようなことにならないよう、
また祈る日々だ。

タービーに勝ったら、
こんどはトウカイテイオーのようなことにならないよう、
また祈るのである。



ああ、
三冠より結局は「無事是名馬」なんだな。

負けてもいい!、この馬の
天を疾駆するような脚を、ずっと見たいのだ。



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久々に競馬が面白い。



強い馬がいると、ライバル馬や
切ない善戦キャラの馬などにも目がいくものだ。

競馬全体が面白く見えてくる。




もうすでに、ダービーが待ち遠しい。




今度はちょっとだけ馬券を買って応援しようかな。



050417
taichi

...
- 2005年04月16日(土) ∨前の日記--∧次の日記
- 春は、Summer

桜色が若葉色へと変わるのを
やりきれない気持ちで見つめていた
一週間が過ぎていきました。

花の命は短いものです。




雪が解け、桜が舞い、若葉萌ゆ…
三つの色が次々に移ろいゆく
3月〜5月にかけてのこの時期、
必ず頭の中に流れてくる
BGMがあります。




それは、
あのピアノの巨匠・久石譲の


「Summer」という曲。



久石巨匠の超有名な代表曲です。



北野武監督の映画
『菊次郎の夏』の主題曲であり、
トヨタ・カローラフィールダー
CF曲でした。

『変わらなきゃ』という
キャッチコピーとともにこの曲が
流れるこのCFをよく覚えています。





春なのに「Summer」?


とお思いの人もいらっしゃる
かと思いますが、ハラにとっては
この曲を聞くと、この時期しか
思い出せないのです。
ここ最近ずっとヘビローテです。


このピアノのメロディを聞くと、
何かが変わっていく予感や、
切なさやあたたかさ、そして、
桜色の何かに包み込まれていく
ような感覚を喚起させられます。


この「Summer」という曲、
今の季節に聞いてみてください。




050416
taichi



...
- 2005年04月12日(火) ∨前の日記--∧次の日記
- 父の三回忌、母の安堵

2年前の4月11日、父は死んだ。




(→2003年04月25日(金) 生と死と・・・




亡くなる前日の朝に母からの報を受け、
俺は実家がある長野へ飛んだ。
昏睡状態の父に面会した後、父の荷物を取りに実家へ寄った。

狼狽する母を横目に、私は冷静なつもりだった。
しかしながら今振り返ると、実家に戻って
タオルやら何やらと荷物を探していたはずなのだが、
実は、この間の記憶が全く無い。


唯一鮮明に覚えているのが、1本のモクレンの木だった。



その木は清楚な白い花を
咲かせていたが、風にあおられて
激しく散っている最中であった。

木の下に散った白い花びらは、
逃げ惑う鳥が撒き散らした
羽のようにも見えた。

5階にある実家のベランダから
散って舞い落ちる白いものを
呆と眺めていたのだ。




**************




先日の4月9日の土曜日に、
父の三回忌で実家へ帰省した。

2年前と同じように5階から
モクレンの白い花が見えた。

2年前より2日早いからか、
花はしっかりと咲いていた。





*************************************




「三回忌」というのは、故人が亡くなってから2年目に行う。
亡くなった時が「1回忌」として数えて3回目ということ。

亡くなって1年目の昨年に行ったのが「1周忌」である。
本来、1周忌までには墓を用意して、法要の時に納骨となるのだが、
ウチの場合は経済的理由から墓を用意出来ず、納骨は出来なかった。

しかし、2年目の今年、母はやっと父の墓を用意した。

母と弟と私の3人で、三回忌法要を行う寺へ行くと、
そこには立派な父の墓が建てられていた。(寺に隣接する土地にお墓がある)



母はとても感慨深げであった。



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思えばこの2年、兄の私は
父の墓の事で母から何度も相談の電話を受けた。




「○○屋というところの墓を考えてるけど、一緒に見てほしい」

「真ん中に『蓮花』があるやつとか色々あるけどどれがいい?」

「墓石に掘る文字は何がいいかね?やっぱり『ハラ家』かな?
 でもお世話になってるお寺さんは浄土真宗だから、それでいくと
『南無阿弥陀仏』ってことになるんだけど、どう思う?」

「お金があと○○万円足らないんだけど、どうする?
 やっぱりせめて1周忌に間に合わせたいよね〜」





その度に俺は




「お袋が好きなようにしたらいいじゃんか」

「そもそも親父は『骨なんて海に撒いてくれ』って云ってたんだから
 そんなに神経質になんなよ!親父の意に反するよ!」

「お金無理してまで建ててどうするよ!親戚から色々云われて
 プレッシャーがあるのも分かるけどさ、でもウチにはウチの
 事情があんだから、ウチのペースでお金貯めて、それで
 建てられる時期に建てりゃいいんだよ!」




…などと云って、お袋を諭していた。
実際、一緒に墓石を選びにもいった事もあった。
しかしながら、お袋の墓へのこだわりは
何がそうさせているのか?とずっと不思議に思っていたのだ。




******************************




お袋は、父亡き後ずっと

「ちゃんとした墓を建てるのが
 私に残された使命なような気がする」


と云い続けていた。

最愛の人を亡くした母の精神状態も分からなくないが、
どうしても、墓にこだわるお袋が理解しきれなかった。

そもそも俺は「宗教チック」なノリが嫌いであったし、
親父がウチの状況を心配して「骨は海に撒け、墓なんていらん」
と遺言に近いものを残していたし、母のこだわり方は
どうしても父の意志に反しているような気がしていた。




しかし、三回忌の日、
お寺の土地に建てられた墓を実際に見た時、
お袋の気持ちがやっと分かった。




*******************************





お袋はずっと、破天荒な親父の後をついて、
決して順風満帆とは云えない生活を過ごしてきた。
しかし苦労の連続ではあったものの、不幸せではなかったはずだ。
この人だ、と決めた相手に必死でついてきた人生だ。


そんな母にとって、父の意に反した
立派な(決して華美ではない)墓を建てたのは、
唯一の父への抵抗だったのだ。



「破天荒に好きなように生きたあげく、
 あたしと子を置いて先に逝きやがったくせに、
 何が『骨は海に撒け』だ!かっこつけんな!」




お袋なりの親父への「復讐」であり、と同時に、
天の邪鬼だった親父だからこそ、それに見合う
妻としての最高の愛情と敬意なのかもしれない。








さらに、
墓石の裏面を見ると、この墓を建碑した親族の名として
お袋と一緒に石を選んだ私の名前も彫られている。

私は「はっ」と思った。



お袋は、上記のような思いを
私に共有してほしかったのだ。

だから、色々と墓の事について、
しつこく私に相談してきたのだ。

お袋は、上記のような思いを一人で抱く時、
ものすごく寂しかったに違いない。

私は「亡き父の意志」にばかりとらわれ、
さらに経済面で母の実生活を圧迫することを嫌い、
墓石にこだわることを、母の側から捉えきれなかったのだ。





未だ肌寒い長野では、まだ桜は開花していなかった。
お寺の固いつぼみの枝垂桜が静かに垂れる中、
2年間待ち続けた父の遺骨が、墓石の下に静かに仕舞われた。

花を活け、線香をあげるお袋の顔には
使命を成し遂げた安堵の表情があった。





****************************





親戚が集まっての法事も終えて、
実家に帰ってきた時、外でモクレンの花を間近に見た。


よく見ると、花たちは
これから力強く咲こうとしているところであった。




ちなみに、
2月に記事投稿した、母の勤めるパン屋は(→2005年02月26日(土)60歳の母に負けている。
さらに売上が伸びているとのこと。

一時は月50万の売上だったのが、80万になり、90万になり、
今ではコンスタントに月100万円を超えるようになったとか。



俺は母に云った。

「墓が出来たからっていって、ボケんじゃねえぞ。
 お袋がいなきゃ、パン屋がつぶれちゃうぞ」






それは、4月から会社にて
管理統括業務を任された自分にも言い聞かせていた。




母も俺も、もう過去を振り返らず、
先へ先へと新しい道を歩いていくのだ。




050411
taichi




...
- 2005年04月09日(土) ∨前の日記--∧次の日記
- AIR最新シングルオムニバス紹介、第4弾!

恒例、
AIR編集・最新シングルオムニバス紹介
第4弾です!






前回の第3弾以降、
お気に入りの曲が溜まるまで
時間がかかってしまい、
遅くなってしまいました。

ですので、今回の曲は
少々前に流行った曲が
多いかもしれません。




ちなみに過去の
オムニバス↓


※第1弾
2004年11月08日(月)

※第2弾
2004年12月12日(日)

※第3弾
2004年2月10日(日)


YUI





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cool!!(超オススメ)

1.
ON THE RUN
/HOME MADE 家族
(2005/03/02発売)

アメリカケンタッキー育ちのMICRO(MC、153cm)、シカゴ生まれのKURO(MC、178cm)、
クラブDJをしていたU−ICHI(DJ、190cm)が1996年に結成。大中小のトリオはまさに「家族」!
地元名古屋での人気がいよいよ全国区になってきました。
ソウルとラップが混ざったようなボーカルが、ハラ的には病みつきです。今回の超オススメ!






good!

2.
何度でも
/DREAMS COME TRUE
(2005/02/16発売)


フジテレビ系ドラマ「救命病棟24時」の主題歌。
「何度でも何度でも何度でも・・・」のところと、
「10000万回ダメで、ヘトヘトになっても、
10001回目は何か変わるかもしれない」
のところがいいですね。





3.
*〜アスタリスク〜
/ORANGE RANGE
(2005/02/23発売)

どうでもいいのですが、エクセルの掛け算記号で使う「*」ってマークが、
「アスタリスク」って名前だということを初めて知りました。マイ・トリビアですね。






cool!!(超オススメ)

4.
リルラ リルハ
/木村カエラ
(2005/03/30発売)

今回の超オススメの一つです。もうずっとFMでヘビロテされていましたし、
「vodafone」のCFにも出ているのでご存知だと思います。
この手のガールズロックは昔から好きなんですね〜。ハマりました。
今回後の方に、前回のシングル「happiness!!!」も入れてます。






good!

5.
NO MORE CRY
/D−51
(2005/02/02発売)


一昨年から、「MONGOL800」「HY」「オレンジレンジ」に続くのは、
こいつらしかいないと云われていたD−51。
日テレ系「ごくせん2」の主題歌でした。めっちゃ爽やかでこの季節にぴったり。







cool!!(超オススメ)

6.
feel my soul
/YUI
(2005/02/23発売)


地元福岡ではラジオや雑誌等で御馴染みの弱冠18歳のシンガーソングライターYUI。
このデビュー曲がなんとフジテレビ系月9ドラマ『不機嫌なジーン』主題歌という快挙!
本来この曲は地元福岡のファンへの感謝のためにつくった曲で、地元で売り出す予定だったが、
この曲を歌っているセルフビデオをプレゼン用として各メディアに送ったところ、
フジの月9プロデューサーの目に止まり、「あの声がどうしても気になる」と云わしめた。
あぐらをかいてギターを掻きむしりながら歌うスタイルも、ビジュアル的にインパクトがあったらしい。
ハラ的には、大ファンである椎名林檎姫のような系統で、実に気になっております。







7.
ネオメロドラマティック
/ポルノグラフィティ
(2005/03/02発売)

ダイハツ[MOVEカスタム]のCMソング。
久々にスピーディでメロディアスなチューンです。「アゲハ蝶」以来か。
こういうような、歌うと口が回らなくなるぐらいの曲が、ポルグラらしいと思う。






good!

8.
Evuerythings Gonna Be Alrigh -Reborn-
/Sweet Box
(2005/02/02発売)


2月に発売のSweetboxのベスト盤から、
世界中でのブレイクのきっかけとなった大ヒット曲
「Everything's Gonna Be Alright」のニュー・ヴァージョンをピックアップ。
一回聞くと、しばらくの間頭の中にメロディがリピート状態になる曲です。






9.
キミがいる
/CHEMISTRY
(2005/02/23発売)

日本テレビ系ドラマ『87%-私の5年生存率-』の主題歌だった曲。
これまでのCHEMISTRYのナンバーとは、ちょっと指向が違う感じで
新しい世界を感じさせます。コーラスが実に心地よい。






good!

10.
南風
/レミオロメン
(2005/02/09発売)


前回に続いてレミオロメンです。
今回も軽快で優しい感じのアップナンバーです。







11.
上弦の月
/SAYAKA
(2005/01/19発売)


ご存知、聖子の愛娘「SAYAKA」です。
実は初めてじっくり歌を聴いたわけですが、鳥肌立つほど似てますわ。まさに「七光り」!
興味本位で聞いただけだったのですが、以外と曲もいい感じで、
思わず今回のオムニバスにラインナップしてしまいました。







cool!!(超オススメ)

12.
サンキュー!!
/HOME MADE 家族
(2005/01/26発売)

今回の1曲目に登場した「HOME MADE 家族」の前回のシングルがこれ。
実はこの曲もFMで聞いていて、歌詞もよくてリズムもよくていい感じだな〜
と気になっていたまま、前回のラインナップで忘れていたのです。
今まで出会った人々への感謝の気持ちをストレートにラップにした一曲とのこと。
これもオススメ!






13.
愛のバクダン
/B'z
(2005/03/09発売)


B'zって思うんですけど、これだけ長く活動していて、とくに大きな休業もなく、
安定して曲を提供していて、それでいて安定してセールスランクのトップを維持しているバンドって、
他にはないですよね?サザンにしたって決してコンスタントではないしね。
実に貴重なグループです!今回の曲はまさにアクセルベタ踏みナンバー!








cool!!(超オススメ)


14.
happiness!!!
/木村カエラ
(2004/10/27発売)

再び木村カエラです。前半でラインナップした最新シングル「リルハリルラ」の前の
2ndシングルがこれ。パワフルな歌声と自然体の歌詞が魅力っす。
しかし、ずっと聞いていると、なんとなく歌声が広瀬香美に似ている気がする。
あ、そういえば広瀬はどこにいったのでしょうか?











15.
暴れだす
/ウルフルズ
(2005/01/13発売)


今回、曲が集まるまでに時間がかかったので、1月頃の曲も結構入ってますが、
この曲もそうです。前半の静かで単調なリズムは、サビの「暴れだす!暴れだす!」の前フリ。
メリハリ利いてて良いです。







good!

16.
BELIEVER
/Dー51
(2005/02/02発売)


前半で取り上げた「NO MORE CRY」のカップリング曲。
JALの南西諸島エリア子会社であるJTAの2005年イメージソングです。
これも爽やかです。「NO MORE CRY」と同様、励まし系の歌詞ですね。







16.
over…
/K
(2005/3/2発売)


韓国出身のボーカリスト“K(ケイ)”のデビューシングル。
新番組「H2 〜君といた日々」の主題歌。
最初、なんとなく聞いていて、微妙になまってるな〜と思っていたら、
やはり韓国の方でした。でも、違和感というものではなく、
昔のBOAレベルと思っていただければいいと思います。っていうか上手。
言語の巧拙は別として、歌は上手い。韓国特有のウェットな感じが出ています。









cool!!(超オススメ)

17.
さくら
/ケツメイシ
(2005/2/16発売予定)


ラストを飾るのは、前回でも触れたこの曲、今がまさに旬!
もっと云えば、歌詞から云えば散り始めてこそがもっとも旬なので、
これから一週間がもっともハマル時期でしょう。いまだにFMではヘビロテしてます。
ちなみに、嵐が「サクラ咲ケ」とかいう曲を出しましたが、全く相手にならないですね。





**************************************





いかがですか?


ちなみに、前回同様にこれらの曲は、
ハラのクルマのナビシートに座れば聞けます!!
引き続きふるってご応募お待ちしてま〜す!!!ってシツコイ?



次回は、
ここ最近ずっと聞いている、
インストゥルメンタル曲のオムニバス紹介をいたします!
お楽しみに。





050210
taichi
...
- 2005年04月06日(水) ∨前の日記--∧次の日記
- 松井連発!宿敵に新たな「ゴジラの呪い」を

メジャーリーグ開幕!なんといっても注目は

ニューヨーク・ヤンキース VS ボストン・レッドソックス


もうご存知かと思いますが、このカードは日本で云えば、

巨人 VS 阪神
、そっくりそのまんま。


伝統の一戦、熱狂的なファン同士、同一リーグの宿敵同士。

しかもRソックスは、ヤンキースの前に何度となく地区優勝を阻まれ、
1919年以来、2003年まで84年間優勝から遠ざかっていたのだ。

しかし昨年、ヤンキースに3連敗の後、
Rソックスは4連勝して、劇的かつ歴史的な地区優勝を遂げ、
ヤンキースは、この上ない屈辱を味合わされたのである。


そうして迎えた、2005年シーズン、
例年以上に興味深く、ファンでなくとも注目されているこの宿敵同士の対決が、
なんと開幕カードとあっては、否が応でも注目せざるを得ません。


昨日の開幕初戦・今朝の2戦目、
1人絶好調の「モンスター」が火を噴いている。








開幕戦の後、NY紙は
「モンスターズ・ナイト」
という見出しを打った。「2人のモンスターが暴れた夜」というわけだ。


一人は投の主役「ビッグユニット(巨大な物体)」の異名を持つ
「現役最高左腕」ランディ・ジョンソン。
そしてもう一人、投の主役ランディが日本語で「サイコ―」と評した
「ゴジラ」こと松井秀喜だ。





開幕戦ホームラン、3安打3打点もさることながら、
監督、チームメイトから絶賛されたのが、2回表の守備で魅せたビッグプレー。
まだ不安定なランディからRソックスのミラーが放った
ホームラン性・・・というか完全にホームランのあたりを
フェンス際ジャンプ一番、松井はもぎ取ったのである。
序盤でフラフラしていた試合の主導権を引き寄せたプレーであった。


そして今日、4番に座った開幕2戦目、
2試合連続のホームラン、3安打2打点。勢いが止まらない。




巨人でプレーしていた時の感覚を
メジャー3年目にして獲得した感がある。
相手投手の球速や球種への慣れ、コミュニケーションの円滑化、
そんな技術的なことも含め、自分の周りにある環境を
やっと自分のものに出来たんだと思う。

だから、メディアもチームメイトも、
本当の素の松井がしっかりと見え始めたのだ。

酷暑のキャンプでの長袖シャツ、五本指靴下、
松井が己の考えで続けてきたスタイルを、A・ロドリゲスや
シェフィールドなどの中心選手が真似し始めた。
主将のジーターは松井を副主将にするとのこと。


松井はもはや
完全にヤンキースの中心選手として認められたのだ。



********************************



チームメイトに認められたのは、実績以上に、
松井の人間性と野球に取り組むプロフェッショナルな姿勢に
共感を得られた部分が大きいだろう。


だが、メディアに認められたのは、云うまでもなく実績である。
チームメイトにとっても、彼のスタイルを真似しようと思い始めたのは、
彼の実績なくしてはありえない。


松井は昨シーズン、.298、31本、108打点と、
全てにおいて1年目を上回る成績を残した。
しかし、それ以上に評価をされているのは、
宿敵レッドソックス戦での成績であると思う。


昨年、対レッドソックス戦のレギュラーシーズンで、
松井は6部門でヤンキース内で1位の成績であった。

==========================
■打率/.361 ■安打数/26 ■得点/16 
■本塁打/4本 ■打点/18 ■出塁率/.427
==========================


A・ロドリゲス、シェフィールド、ウィリアムス、ジアンビ、ポサダ、ジーター
と、名立たるメンバーを抑えて、対宿敵成績でトップだったわけだ。


さらには、昨年のレッドソックスとの地区優勝シリーズでは

==========================
■打率/.412 ■安打数/14(新) ■得点/9(新) 
■本塁打/2本 ■打点/10 
==========================


と、ここでも打ちまくった。


この、昨年のワールドチャンピオンチームに対する成績が、
松井の打撃に対する不動の評価を築き上げたといってよい。





つまり、レッドソックスの選手はもちろん、ファンにとっても、
宿敵ヤンキースの選手の中で、「マツイ」というのは今や、


宿敵中の宿敵なのだ。




ボストンのスタジアムでは、マツイが現われると
一番の大ブーイングが起きるという。


日本人にとって、
こんな光栄なことが他にあろうか?




*******************************



昨年、ヤンキースを地区シリーズで破って、
ワールドシリーズでカージナルスを倒し、
84年ぶりのワールドチャンピオンに輝いたレッドソックス。


「バンビーノの呪いは解けた!」


※【バンビーノの呪い】
1918年にレッドソックスに在籍していたベーブルースがヤンキースへ移籍。
以後、生涯715本のホームランを放ちスター選手として大活躍をする。
ベーブルースが移籍して以降、一昨年2003年まで、
レッドソックスは何度となくポストシーズンに進出するも、
ヤンキースの前に敗れて、ワールドチャンピオンから遠ざかっていた。
ベビーフェイスのベーブルースは「バンビーノ」とも呼ばれており、
これにあやかり「バンビーノの呪い」と呼ばれつづけていた。


・・・と、
昨年、メディアで盛んに言われたが、

「バンビーノ」ベーブルースに代わり、
再び呪いをかけるのは松井秀喜しかいない。



今年からレッドソックスに
「ゴジラの呪い」がふりかかる!



050406
taichi

...
- 2005年04月01日(金) ∨前の日記--∧次の日記
- ハマった!ボランチ中田、で今後どうする?

バーレーン戦が終わった。

勝ったので最高です。
予選は勝てばいいんです。


しかし、なんといってもこの試合は、
「ボランチ中田」


前回、私も予想しましたが、
来ましたね〜。



めちゃめちゃハマリ役だと
思いませんか?




当たりが強い。献身的である。
前にスペースとパスの選択肢が
広がっていて、視野の広さを活かせる。
鋭く早いパスの特徴が活かせる。




バーレーン戦では
パスミス、ボールを奪われるなど、
確かにミスはあった。


でも、ゲームトータルとして
安定感を与えていたのは間違いない。
中盤に、あれだけ倒れず強い選手が
いるのは、全体にバランスをもたらす。


さらには、そのプレーぶり。


前回のイラン戦で久々に中田のプレーを見て
バーレーン戦でもそうでしたが、
献身的で熱いプレーぶりに目を奪われた。


バーレーン戦の圧巻は、
ボールを奪われた後、20〜30mに渡り、
奪った相手を追いかけて奪い返したプレー。

熱くなりました。



あいかわらず口数少ないですが、
でも彼はプレーで語っている。

同性として中田をカッコイイと感じるのは、
イタリア仕込みのファッションでも
イタリア語をしゃべることでもなく、
その寡黙な熱いプレーに対してである。




****************************




さて、中田を誉めれば誉めるほど、
これからどうするかが問題になる。


小野が復帰したら、一体どうなるのだろうか?
福西も攻撃に守備に機能していて実に良い。


小野を入れると、


1.中田に代えて小野を入れる。

2.福西に代えて小野を入れる。

3.加地に代えて小野を入れる。

4.加地の位置に中田を入れて、中田の位置に小野。


このような選択肢になるであろう。




安定感は出てきた。
さて、あとは攻撃だ。

引きまくり守りまくりのバーレーン戦に
オウンゴールの1点だったこと自体は別にいい。

あれだけのクロス本数とコーナー本数、FK本数があれば、
得点へのベースは出来ている。

気になるのは、シュートが9本と
8本のバーレーンと1本差しかなかったこと。

クロスやFKを打たせても、
シュートを打たしてもらえなかった、という意味では、
バーレーンの守備陣に攻撃陣が封じ込まれたといえる。

ああいう試合ならば、
シュート20本ぐらいは浴びせて欲しい。
セットプレーが得意だからといって、
クロスやFKを上げまくるのもいいが、
決定的にヘッドに強い選手がいるわけでもなく、
こだわりすぎるのも問題だ。
ミドルやロングをどんどん打って欲しいものだ。

シュートを打ってくる恐怖だけでも、
ディフェンス陣形を乱れさせることができる。


次回は6月3日。
アウェーのバーレーン戦!




050401
taichi


**************************


P.S.
3月が終わりました。3月では、日記才人にて、
約320ぐらいのアクセスに、227件の得票でした。
3月は18本の投稿をさせていただき、1本につき、
約17件のアクセスと、約12件の得票をいただきました。
得票していただいた方も、アクセスしていただいた方も
本当にありがとうございます。
また、「エンピツ」でも、約40件?の得票をいただきまして
誠にありがとうございます。
4月も、頻度は少し落ちるかもしれませんが、
がんばりますので、ひまな時に遊びに来てください。
来月もAIRを宜しくお願いいたします。

...
    

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