毎朝、犬さんの散歩をします。 散歩の後は、ご飯やお水などのお世話です。 基本的に外暮らしなので、水道も外のものを使います。
※ 以後、蟲話なので構わない人のみどうぞ。
今朝も、元気にお水を汲もうとしたら水道の出が悪い。 流れる水が二つに分かれて、蛇口に何か挟まっているような気配です。 ああ、これは石か何かが挟まったなと掻き出そうとしましたが、うまくいきませんでした。 よく見ると、石ではなく木の枝の先のようなものがみえます。 ……アシナガバチの足……? 以前から時々ここで見かけていたので、慎重にスプーンの柄を使うことにしました。 が、スプーンの柄でごりごりしても何も出てきません。 普段のアシナガバチ程度でしたら怖くないのですが、興奮している蜂だと何であれ危険です。しかも、「蛇口に頭から突っ込んだものの、バック出来なくて悶えている蜂」が自分だと考えると確実にパニック状態です。 よし、これは危険。 手はあくまで添え物として、水圧で押し流すことにしました。
思いっきり、水道の蛇口をひねると、大量の水とともに押し出されてきたのは
ムカデでした。 正しく言えば、ムカデ綱 オオムカデ目 オオムカデ科トビズムカデ。
いやん。 予想外。 先ほどの、茶色いアシナガバチの足のようなものはむーちゃん(※むかで。名前を書きたくないので以後、この表記とします)の後ろの触角のようなものでした。 いやんいやん。 むーちゃんは、見たら瞬殺を心がけています。 が、水道から水とともに少しずつ押し出されるむーちゃんを、今、殺せば、かなり相当面倒くさいことが待っています。特に、もし、水道の中に部品を残してしまった日には……。 ひじょーーーに、不本意ながらも、むーちゃんを助けると言う行為をしてしまいました。 あああ、今思い出しても、不本意。
蛇口からむーちゃんがじわじわと出てくる様は、もう安いB級ホラーパニック映画としか言いようがありませんでした……。
それでも政令指定都市。えへん。
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