あるみさんのにっきをめざせ

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あるみさんのにっきを目指せ

//Last modified 21/02/14


 今日も  

2006年01月25日(水) 


  仕事行く振りして、Cりんとデートしました。
  仕事はさぼってません。もともと無い日なのですが、家にいると母に捕まって運転手になってしまうので、仕事という名目で家を出たのです。
  大人っていいなぁ。
  
  それでも、時間制限があるので、市内のDenny'sまで来ていただきました。ありがとう、です。
  話を聞いたり、話をしたり、色々と頑張ろう、という気にさせてもらえます。ありがたいことです。

  で。
  大人なので、モーニングもランチもDenny'sでいただきました。
  ……だって、手持ちぶさたなんですもん。
  Denny'sは、ファミレスとしてはなかなかに美味しいと思うのですが、どうでしょう。
  一度贅沢カレー食べたい、と思うのですが、カレーに1,000円は出せないー。貧乏な上に貧乏性なのです。


  ついでに「春待ちの姫君たち」(友桐夏)ようやく読了しました。
  ミステリ、としてはあまりにぬるい……というか、ミスリードや伏線を仕込む場所に「ここ、ミスリードです」「これ、伏線です」と旗が立っているような判りやすさがあるのですが、それをもって余りある、登場人物の根性の悪さ(笑) そして、途中からとーとつにやってくる「は??」なトンデモ展開が実にゆかりちゃんライク。
  標榜しているリリカルはどこに転がっているのだ、と思わず愉快になってしまいます。ミステリは……えーと「登場人物は記号にすぎない」あたりに名残があるのでしょうか。とにかく、感情移入を全く許さないつくりがむしろ嬉しいのです。
  cobaltでやっている恋ころびは未読ですが(定期購読3年目ですが、まだ1冊も読了してません。えへん。何の為の定期購読か自分でも判りませんが、入院したり、老後に読むのです……たぶん)、白い花〜の方が好きかも。あれは、続編が作りにくいので、この先どうなるか大変楽しみです。
  ……でも、あんまり、受けない作風かも。実際、私は好きですが、人に奨めるとなるとちょっと勇気が……。えーと、ゆかりちゃん的ミステリが好きな人、いいかもしれません。恋愛要素がゆかりちゃんよりない分、女の子同士の係わり合いがギシギシ言っていて素敵です。
  ──褒めています、念のため。


 まわるまわる輪廻 

2006年01月20日(金) 


  ジャパニーズホラーです。ほらほらほら。
  この季節にホラーなのか! という時期外れ感からか、もはやブームが終わったせいなのか、レディースディだというのに、人がいません。
  仕事場に近いシネコンは、もともと規模が大きくないせいもあって、よく「16人シートに3人」などというごーかなホームシアター状態だったのですが。
  
  40人弱のシアターに、私一人。
  
  記録更新です。
  めでたいんだか何だか。
  しかも、ホラーで。
  やっぱり有頂天ホテルにしとけばよかった、と思うのですが上映時間の関係で仕方がありません。それに、輪廻は早々に打ち切られそうな予感がしていましたし。……予感は確信に変わりましたが。


  30年前の大量猟奇殺人の記憶が浮かんでくる、因縁と恨みの物語ですが、てっきり「浅間山荘をモデルにした」と思い込んで観に行っていました。全然違います。ふつーにマッドな教授の実験場なだけです。いつ、機動隊が出てくるのかとわくわくして、いつまでも出てこない巨大鉄球を待ってました。
  しかも、大量殺人といっても、所詮は11人程度。
  実際の事件としてはインパクトのある数字ですが、ホラーとしては微妙に物足りない数字です。
  ちなみにこのホラー、どんでん返しや心理方面に訴える作品なので人はほとんど死にません。怖いけど。十分に怖いけど。その大量事件を別にする(何しろベースなので)と、現在進行形の物語でお亡くなりになるのは一人です。
  とにかく、どんどんと追いつめられる状況が恐ろしい。
  途中にふと生じる違和感が主な怖さです。
  こう言うの、すごく好きですのよ。
  が。
  ミステリー仕立てになっているため、物語が進むにつれてどんどん怖くなくなってしまってしまいます。
  「なんだかわからないけど、酷い目に遭って逃げられない」と言う恐怖感から「あ。それ、自業自得」になってしまうと物語の入れ子構造に感心しても、暗闇の物音に脅える怖さから遠くに行ってしまいます。

  と、思っていたら。
  最後の最後で、奥様がすんげーーーー怖。
  あんたが協力者なのかーーー怖。
  結局生きている人間が一番怖い、ってオチにしても、怖。
  こんな怖いのに、なんで観客が私一人……むしろ、そこが怖。
  
  と、番外で一番怖かったのは……。
  くどいようですが、場内に私一人でした。
  なので安心して、つい持っていたモスバーガーを食べてしまったのです(開場前に間に合ったら食べようと思って買いに行ったのに間に合わなかったので、持って入ったのです)。
  暗闇で。
  しかも目と神経は映画に集中して。
  結果的にモスバーガーの、ミートソースがぼたぼたとブラウスと鞄に………。場内が明るくなるまでその失態に気がつきませんでした。
  ホラーを上映している映画館からからミートまみれのスプラッタ人間が一人だけ出てくること自体が、もはやものすごくホラーです。
  ついでに、時間の経ってしまったミートソースは選択しても完全に落ちず、恐ろしいことになったのでした。
  ホラーまみれ輪廻。
  有頂天ホテル、観たいなぁ。


 実は好きです 

2006年01月13日(金) 


  最近、ちゃおりぼんなかよしの他にChuChuにも手を出しています。
  いや、最近というかそもそも創刊号からというか、創刊号の前の増刊号のころかというか、まあとにかく、読んでいます。
  たぶん、ターゲットが小中学生のこれは、対応するなら別マなどなんでしょうが、それよりは判りやすい構図の作品が多く、それはそれで面白いのです。いえ正直に言いますと、普通に面白い。高宮さんや水都さん、(読み切りでしたが)あらいさんなど、うきうきメンツです。
  あ、花ゆめに対しての、別花という構図が近いかもしれません。作家さん的に。

  で、創刊2号です。
  どーも本屋さんで見る限り売れて無さが漂っているのですが、付録も少数精鋭で丁寧な作りなりので是非に是非に頑張って欲しい…………のですが。
  唐突に、一作品連載中止です。
  2号なのに。
  いや、それ以前に、付録掲載作品のはずなのに。
  奥付で「都合で連載中止になりました」の一言だけで経緯の説明は何もなし。
  ……何が、いったい………?

  と。次号からは陣名まいさんも描かれるので楽しみ倍増です。
  どうか、つぶれませんように。


 白の章 

2006年01月12日(木) 


  ガンパレードオーケストラ、白の章が届きました。
  でかいです。
  意味もなく、でかい。
  どこに収納しろと言うのでしょうか。
  
  いっそ、マーチもでかい箱で作って欲しいというか。
  でも、バグなどはそのままで調整もして欲しくないというか。
  危ういバランスに立っている奇跡のゲームだと思うので。

  あのキャラと世界観と、(全く理解してませんが)公式なんとかまで好きなので、構造が理解できる制服と、どこまで変なようでまともなようでテンプレートなようでそれを逸脱しているキャラが出来るのか楽しみです。
  ふふふ。
  早くplayしたいーー。
  
  どこでもいっしょの福袋もきてSONY様の日でした。
  福袋、中身はともかく、専用唐草模様の紙袋が可愛いです。むしろこの柄のポーチが欲しい……。


 たびのおとも

2006年01月09日(月) 


  お風呂に入るときに、本を読むことがあります。
  程よく好きで、程よく湿気っても気にしない本が望ましいです。
  人目に触れるのが憚られる本だと、不意の来襲の時に本を湯船に隠さないとならないので宜しくありません。
  そんなこんなで選んでいると、入浴の時間よりもよほど長く、本を選んでいます。びば本末転倒。

  上京の際にも、似たような感じです。
  新幹線の中で読む本が必要となります。
  程よく面白く、重ければ読み捨ててOKで、一応車中で読んでいても恥ずかしくない本。
  席の近隣にお子が座っても「あー。私のと同じ本ーー」と言われるのを避けるためにちゃおりぼんなかよしは避けなければなりません。
  と。たいてい文庫本数冊もって歩いています。何時間新幹線に乗る気なんでしょうか。のぞみで、名古屋品川ですと1時間45分程度。新横浜ですと(渋谷に行く場合、新横浜経由が乗り換え面倒ですが少しだけ安く、また早く着くのです。200円くらいと、2分くらい)1時間30分。しかも、大概、静岡県を走っているときは寝ていたりします。寝ていないときは、席が取れなかったときなのでやっぱりゆっくり本を読んでいるどころではありません。

  さらに最近、ミニキットまで持って歩いています。
  簡単な刺繍キット。
  一応、針先が丸いとは言え、針を使うので、両隣に誰もいないとか、マグネット針休め必須とか、色々制約を付けているのでなかなか活躍するときがありません。夢は、海外旅行に行く飛行機でビジネスクラスでだらだらキットです。かなえるためのハードルの高さがたまりません。
  この年始ようやく、そんなキットが活躍しました。
  簡単クロスステッチ。
  本だけでは寝てしまい、うっかり乗り過ごして大阪ということも、ちまちまと手を動かしていれば大丈夫です。しかも、存外時間が必要。
  簡単にできた物を、翌日仕立てました。
  まんぼうキーリング。

  小学生でも出来るだけあって簡単で可愛いのが売りです。
  某刺繍サイトで、同シリーズの猫柄を裏表に刺していたのが可愛かったので、余った材料で私も裏側を刺してみました。(キットには表のセットしか入ってませんが、ちょっと多めに材料が入っているのを利用するのです。ちなみに本来裏側は名前を書いた厚紙を入れて、迷子札にします)

  裏側。


  ……なんかものすごく、裏側の意味がない気がします。
  気のせいか……なぁ。
  猫柄は正面と背中では模様が違って可愛かったのに……うーむ。

  この応用で色々なキャラのキーリング作っても可愛いかもなぁ。
  と、またしょーもない夢を見ていたりします。懲りもせず。
  
  そしてこんなことをしているおかけで、「暗黒館」は3,000km。「春待ちの姫君たち」は2,000km、読まれずにただただ私と一緒に旅をしていることになるのでした。
  ……お風呂で、読もう。


 夢のつづき

2006年01月08日(日) 


  ということで、再度歌謡ショウです。
  毎年毎年気合いを入れてくれたショウなので、無くなるということ自体ちょっと想像つきません。
  寂しいので、四季上京はするとして──決定事項ですよーん、と思ったら、「四季上京」って「色情狂」と変換されましたよ…ははは──やっぱり、寂しいです、という言葉では言い尽くせない感が有ります。
  なんというか、パワフルというのは伝染するのですね。あれだけ忙しい人たちが、あれだけのことを見せてくれるのなら、私が怠けているのは論外だろう、という気になります。続きませんが。

  一部の最後に皆で夢のつづきを歌ったときは、早くもぽろぽろ気分でした。このうた、来ますのよ。来るので、しんみりしているなか、観劇のマナーのない輩は許しません、の事です。
 「ああいうのは、一番後ろの席で見ればいいのよ」とKさんはぷんぷんしていましたが、
 「ああいうのは、おうちでDVD見てりゃいいんだ」と私はぷんぷんしてました。
 ……こうして並べると、Kさんの優しさが染みます。ちゃんと観劇の許可出してますし。もちろん、私は優しくないし我慢もしないので、びしびしです(謎)
  だって、本当に素敵な舞台なのですから。
  この、素敵な時間に居合わせたことを心から喜びたいと思います。
  ただそれだけに、大阪新春でHさんに詫びて詫び尽くせない行為をしてしまったのが、本当になんて言うか、もう、申し訳がなさ過ぎです。思い出すたびに壁に頭を打ち付けたい……がんがんがんがん ←思い出したらしい。

  と、本題に戻って、舞台自ですが、時間がおしていたので千秋楽なのに割と普通でした。もっとも、夏がすごすぎた、という気もします。
  初日にKさんと想像した通りのところが千秋楽モードでした♪ あまり呑むシーンは有りませんでしたが。
  あとは、嘉島さんの舞が〜やっぱり、綺麗です。
  すごく贅沢な気分〜。
  舞台は、舞台でと思っているので(単に端々を観たりするのが好きなだけだっりします)DVDまでは手を出していないのですが、出してもいいなぁ……と危険な誘惑がちらりと。

  うっとりとした時間の後は、浪漫堂に移動、リラックマゲーセンを冷やかした後Mさんと落ち合いました。
  ほとんど直前に呼びつけられて、寒風の中待たされて、ご飯の選択権も与えられず、Mさん可哀想。ふふふ。
  と、口だけで可哀想がりながらばくばくとご飯大会でした。ふらんす亭で念願のカレーもいただきました。もちろん、にくも。とーぜん、デザートも。なんでああも、食べ続けるのか、というくらいいただきました。美味しかった〜。
  さらに場所を変えて、お茶まで飲んで。
  舞台もあっという間でしたが、お茶時間もあっという間で、慌てて池袋を脱出。
  20:48に池袋を出て、途中みどりの窓口で指定券に交換しつつ、21:24品川発ののぞみ最終に乗れたのは、ひとえに、有明日帰り強行軍で把握していた知識の賜物です。
  コミケで得られた知識には、1000に1つの無駄も無いのです。1000に40000は余裕で無駄だらけですが。
  本当に楽しかったです。
  素敵な舞台と時間とご飯を有難う。
  また遊んでやってくださいね。
  
  これで、今年もいよいよ平常営業開始です。


 今月の

2006年01月06日(金) 


  年末年始は雑誌も販売日がずれます。
  ずれるんですが、せっぱちゃん……いや、その、まぁ、冬コミとか冬コミとか上京で、私の日程も色々ずれるので結局普通+αの日程になってしまうのですが。

  最近、少女誌のふろくは豪華一点主義になってきているので、合うか合わないか、なかなかに博打気分です。むしろChuChuのようなステーショナリーふろくの方が楽しかったりします。とりあえず、外れ無しに使えますし。
  それにしても一時、あれだけ流行ったステーショナリーふろくや、コスメふろくはどこへ行ってしまったのでしょうか。今は、ポーチ類がはやりっぽい感じです。これはこれで、使い勝手は有るのでありがたいことです。

  とりあえず一番楽しみなのは、なかよしの夢清水名探偵別冊付録だったりします。……これがあるので、なかなか購読が断ち切れません。ところで、今回の総生島は原作未読なんですが、双生、ということでいいのでしょうか? うーん。続きが楽しみですわ。

  でもって、全サなんですが。なんですが。なんですが。
  バッグはときめかないのよぅぅぅぅ。
  さすがに、使えません。
  恥ずかしさよりも、容量が小さすぎて。
  一度、「一泊旅行にも十分サイズ☆」と書かれたバッグを申し込んで、「着替えは親が持って行く一泊旅行のことかー」ととほほ気分になったことがあるのです。いや、ちゃんとサイズが記して有るんだからきちんと定規で概要を測ってから申し込めばいいだけなんですが……。
  にしても、りぼん2冊分の荷物で普通一泊旅行できるもんなんでしょうか。もっとも、単に私がいつもいつも大荷物過ぎるだけ、という線も捨てられません。
  あああ、ちゃおとなかよしがバッグ。この時点で毎月の楽しさが半減です。もーいっそ、ちゃおのはぴはぴに申し込んでやろうか、とまで追いつめられてきました。素材がビニールでなかったら非常に危ないところです。
  りぼんが、ステーショナリーだけど、電卓は大量に持っているので今更、でもあります。でも、ノートとクリップは欲しいなぁ……。悩。悩。そもそも8種類の中から2種類選択、はハードです。LaLaやちゃおのように増刊号の応募券もカウントしてください……。

  そしてずーーーーっと、半月以上、ChuChuの全サを迷っていたりします。可愛いのに、どうしてあんなにかさばりそうな物(写真立て・クッション・ミニテーブル)ばかり……。いや、でも、それが好きなんですが。


 春ですよ!

2006年01月04日(水) 


  新春なので歌謡ショウです。
  はるばる行くぜ観劇です。
  某熊本の人ほどではありませんが、たぶん、ちょっと、その勇気ある行動(婉曲的表現)になるのではないかと。
  ああ、大人って素晴らしい。

  もともと、ちょっとしたお芝居と、歌とで始まった──8時だよ全員集合的な物を想像していただけると良いかと──のですが、どんどん設定が増え、芸が増え、えらいことになっております。
  キャラもかなり変わり(演者の性格がどんどん加味される感じ)はじめて観るとちょっと戸惑うかもしれません。たとえば、織姫はひたすらキュートで本当に可愛いだけの存在です。贔屓目と言わば言え。一昨年の「お蕎麦まだですかー(※巻き舌)」にノックアウトでございました。
  
  しかし、いちばん愛しているのは、ジャンポール。
  キュートにして粗野。
  ラブリーにして無気力。
 「あー。はいはい」と言わんばかりの横柄な態度。
  中身は、おやぢ風味の生き物が入ってます、絶対。
  あの場を占拠する空気は破壊的の一言です。いろんな意味で。




  今年は、ちょっと変わった新春歌謡ショウでした。夏の続きのほとんどシリアス舞台です。
  細かなレポは、割愛するとして……だってHさんのようにとても書けませんもの。私にもかけるといいなぁ、と一度試みたのですが、帰ってきて観劇中のメモを見たら「織可愛い織可愛い織可愛い」とだけ連呼していてなんの役にも立ちませんでした。観劇レポかける人って本当にすごいです。
  舞台も楽しく、ショウも楽しく、大喜利も愉快で実に盛りだくさん! 今年も一年頑張ろう、という意欲をいつもいただけます。来年から私は何を楽しみにしたら……もういっそ、劇団四季観に参戦するしかないかも。

  と、そんな素敵な新年の始まりでありました。
  ……そしてアフターはケーキとフランボワーズミルクを食しながら、ご一緒のKさんと「千秋楽はどこがはっちゃけるか」論議。
  そう、千秋楽も行くのです。
  ほんと、大人っていいなぁ。


 買って勝って勝手に負ける

2006年01月02日(月) 


  冬のお楽しみといえば、誰がなんといっても福袋です。
  正月のお楽しみ、というのが正しいところなんでしょうが、安いところではミスドは12/26頃(最後のキャンペーン終了頃)が、訳の判らないところでは三越が「年明けに福袋を届けるための販売会」をしたりするので、とりあえず冬、ということにしておきます。

  今回、デパート系は捨てました。
  マカーとして、Apple storeに意地で並ぶことにしたのです。
  なにしろ、この浮かれipod人気で調子こいてあちこちにぽこぽこと実店舗を作っているAppleですが、来年もこの人気と店舗があるとは限らないのです。てか、まず、ない。
  ならば、あるうちにいっておけ。
  しかも、なんだかよく判らないのですが「いんてるといっしょになるらしい」ので、福袋としてお買い得なはずです。もー、間違いなく、悪くても安い本体が、良かったら高級ノートパソコンくらいはいっているはず。で、おまけにマウスとキーボードと10%オフ券と.Macとipodくらいは入っているはずです。なにしろ、よんまんえん もしやがるのです。それくらい入っていて当然よね。決定。
  このあたりで、完全に色々な物を見失っています。
  おそろしいことに、本気でした。
  本気で、iMac(引換券)が入っていたら、重くて帰れない〜という理由で車で乗りつけました。
  くどいようてすが、本気です。
  
  雨の中、朝の六時。
  真っ暗な名古屋の繁華街は……
  ほとんどのビルがすでに包囲されていました。
  主な包囲の材料は、女の子たちでした。
  ある人はフロアマップを広げ、ある人はケータイを操り、皆華やかに楽しそうな光景を抜けて、Apple storeの前に行けば。
  わーい。このビルだけなんだか、異質。女の子じゃないー。
  一番近いのは、コミケ3日目……………の評論のあたり。
  しかも、構成成分は莫迦ばっかりでした。
  私も大概莫迦です。自覚はちょっとあります。
  が、他の人の話を聞く限り、
 「iBook入っているかなー」
 「最悪でもマウスと本体だよなー」
 「ま、iMacでも手を打つよな」
 「そんなん今のおれのMacよりそれでも性能いいから嬉しいぞー」
  ……莫迦すぎです。
  莫迦、が語弊あるのなら浮かれすぎです。
  そして、私と同じ理由で車で乗りつけた莫迦がいました。こんな莫迦が、地球に二人。正確には、もっと狭い地域に最低二人。というか、誰も彼もがそんな浮かれ気分でした。
  8時を前にして列の移動が有り、整理券が配られ、福袋購入権利が確定し、人々の浮かれっぷりは極限になってきました。
  自分の手の中にある引換券は「もう間違いなく」Macに化ける物なのです。もはや突っ込む人はだれもいません。
  並んでいる人の一人が、同じようにPARCO(Apple storeの斜め前)に並んでいる奥さんの元へホット缶珈琲を届けて
 「私たちはあんたたちみたいに、呑気じゃないの! 珈琲なんか飲ませて私にトイレに行かせる気!?」
  と怒られてました。気の毒です。そして、実にもっともです。刺すか、刺されるか、勝つか負けるか、福袋ゲットとはそのように過酷な物なのです。決して、引換券を貰ってからも場を動かず、皆でDS持ち寄ってだらだらとマリオカートやっていていい物じゃありません。……マリオカート羨ましかったよ……

  どーでもいいんですが、並んでいる人たちは恐ろしいほど準備万端でした。
  前述のマリオカート、魔法瓶水筒に入っているのはホットコーヒー、ノートパソコン持ち込んで楽しくネットサーフィン、今はやりのipod(伏線)。
  皆に共通しているのは折畳み椅子。
 「いやぁ。日本館7時間待ちに較べたら楽だよね」
 「炎天下トヨタ館6時間待ちもあったしなー」
  ……ここでもか。
  ここでも、万博の成果が遺憾なく発揮されていやがるのか……。
  思えば、物産展などでも異様に人の行列が長くなり、長くても誰も文句言わなくなり、喜寿を超えたよーな方もせっせと携帯メールを操り友達や家族と現状報告大会。万博を機に、この界隈の行列風景はすっかり変わってしまっています。
  万博にも参加しなかった私は、一人、折畳み椅子やミスドのフリースやマリオカートを見ながら寂しく立ち尽くすのでした……。

  そんなこんなの苦難の果てに、拍手とともに開店。
  お店のおにーちゃんも、にこにこ。
  皆も、にこにこ。
  やたら遅く進む行列(クレジットカード払いの人が結構多かったのと、仮保証書を同意してもらってから作っていたため、と思われる)に私は緊張のあまり倒れそうでした。
  どうか、神様。
  ipodは入っていてもいいです。
  ipodはしょぼくてもいいです。
  なんだかよく判らないので、一番安い奴(がなんなのかも今一つわかっていない)でもいいです。
  かわりに、こんぴーた、入れといてください。
  キーボードとマウスも入れといてください。
  本体メモリ交換券でもこの際いいです。
  講習券、pro care card上等です。
  だから、どーか………。

  OPEN!

  2泊くらいの旅行に使えそうな巨大なラッキーバッグを、開封する場所が無くて、店頭で開封した私は
  
  orz
  
  のアスキーアートを初めて、体現しました。
  人は、あまりのことがあると、本当にこう言うポーズになるんですね……。
  
  中身は、
  i pod nanao 2G
  と
  その周辺機器(スピーカーとか、ドックとか、チューブとか、アクティブなイヤホンとか、高級イヤホンとか、i tuneカードとか、保護フィルムとかとかとかとか)だけでした。
  
  いわば、ipodスータータセット。
  
  ち。
  ちょっと、神様。
  こんぴーたは、どこですか??
  マウスは? ねぇ、マウスは?

  未練たらしく、それぞれの箱をひっくり返して、「iMac当たり券! レジにて引き換え!」の文字を探しましたが、そんなんどこにもありません。
  神様、もしかして、さっきのお願いの、
 「どうか、神様。
  ipodは入っていてもいいです。
  ipodはしょぼくてもいいです。」
  までしか聞いてないんじゃないですかーーーっ!?
  お願いは最後まで聞いてくださいーーーーーっ。

  30分ほど、ちょっとだけ魂が私本体から離れてしまいました。
  ……勝手に、夢見た私が悪いんです。
  ipod持っていない私には、このスターターセットは重宝します。
  さすが、メーカー品だけあって純製品てんこ盛りです。豪華です。
  おまけのTシャツ、缶バッチ、鞄本体を抜いても8.4万程度は入っています。良心的です。あたり袋はipos4GBらしいです。良心的すぎです。
  去年のように講習券(storeでのエクセルなどの講習券。6,000円相当)やpro care card(優先的にstoreで技術相談を受けられたり、Apple storeで買わなかったMacでも修理してもらえる(※修理有料)。一年有効。自称9,500円相当)で水増ししていません。すごーーーく良心的です。
  実際、後日、職場や姪などに話したとき、たいそう羨ましがられました。
  一番人気の商品を惜しげもなく抱き合わせ……いや、まとめあげてくれた、素晴らしい物です。ぶつぶつ。
  納得させようと、自己暗示の世界です。
  勝手にコンピュータが入っていると思った私が悪いんです。
  悪いんですけど………

  私、コンピュータ屋さんに並んだのに、なんで、デジタルサウンド屋さんの福袋買っちゃったんだろう。
  なんか、こう……すっきり……しない……。

  と、思っていたんですか。
  よくよくAppleのラッキーバッグのページを見たら
  Good Sound
  Good Year
  Good Lucky Bag

  って書いてありました。
  でかでかと予告していたんか……。
   うん。Appleは悪くないよ……きっと、皆、喜ぶと思ったんだよね……。ただ、Appleが喜ぶと思った人たちと、並んじゃった人たちがまったくかみ合わなかっただけで。
   私は、まだスターターキットでも嬉しいけど、普通に、朝6時から並ぶ人はたいていipod持っていただけで……ね。←伏線はここに帰る。

  さらに、配布Tシャツ──福袋に漏れようが、なにしようが、道を歩くだけで配られていた物──もipod図案(ipodと観覧車)だったし、Lucky Bag封入Tシャツ&缶バッチも鏡餅ipodだったし……




  って、これをフロントにでかでかとプリントするというのはどんなセンスですか。
  ここだけ、無性にAppleのうかれとんちきセンスを発揮してどうします。
  これを、夏に着ろというのはなかなかにハードな信心試しだのぅ、Appleめ。でも、ちょっと好き。このセンスが好きだから、多分、来年も並びます。まだお店があれば。
  来年こそiMac入っている気がするし。ねばぎば。


  と。
  実は、これだけでなく、もう一つ福袋買いました。
  ホビーラホビーレ。
  割と高めのキットや、布地を扱っているお店です。
  簡単な物が多いのですが、布地にいい物を使っているのでちょっと欲しかったりします。
  が。なかなか、買えない。
  こんなときこそ、福袋です。
  行くと1月末でその支店は閉店してしまうらしいと店頭で知りました。
  ………よし。
  大変、失礼かもと思いつつ、そうなると福袋への期待が募ります。
  ここは一介の支店だけど、でも。閉店だし。うふふ。
  5,000円で、最低13,000円は入っているとのこと。
  あーーんなキットや、こーんなキットが、きっと!

  OPEN!

  ちちちちち、ちょっと、待て。
  なんでキット屋で完成品を入れるのか。
  入れるだけならともかく、それに、6,500円と値札を付けるのはどういうことか。
  しかも、とても簡単な、15cm角の布に☆型の刺繍しただけのオーナメントに。
  というか、なんで福袋にクリスマスオーナメント入れやがりますか! せめて夏物だったらまだ感想が違ったかもですが、クリスマス後一週間って、いちばん売れ残り感が強いではないですか。いや、売れ残りというか、店頭見本……? にしてもこの強気な値段は、なに??
  大晦日の紅白でクリスマスソングをさだまさしが歌ってびっくりしましたが、それとこれとは話が違うよぅ。日本人は季節の先取りをとても重んじるんだよぅー。
  ぺそぺそと泣く私に追い討ちをかけるように、次に出てきたのは
  エプロン 3,500円
  しかも、完成品。……これを、どうしろ、と?
  いや、帆布製の、ハンズ店員さんエプロンタイプというのは今はあまり見ないし、これはこれで……刺繍……は布が固いけど……ステンシル……はやらないけど……なんとかすれば使えなくはありません。
  少なくとも、クリスマスオーナメントより。
  前向きに考えられないと福袋とはとてもつきあえません。
  
  ただでさえ魂の抜けている私には、きつい仕打ちでした。
  ようやく出てきたキット物は、クッションカバー 2,500円。
  30cm角の。
  これ、小さいのも問題ですが、パッチワークと刺繍でパイナップルを大量に散らす、ってどんなセンス……泣。

  あとはスワッチ。いわゆる、9cm角の布30枚程度セットです。布地はいいところなので、これはそんなに悪くありません。1,500円。
  
  ひーふーみー……確かに、確かに、正札を信じれば、13,000円は入っているといえます。いえるんだけど……クリスマスオーナメント………。ありえない……。

  Appleって……良心的ですのね……。
  と良かった探ししてしまうではないですか。
  いや、実際、こんぴーたが入っていなかった衝撃(しかしこれを話した全員が全員に「厚かましい」と言い切られたのは…しかも速効で)を超えると、とても満足な品物でしたし。

  こうして、勝手に負けたり、一方的に負けたりして年が明けました。
  来年はどこに並ぼうかしらん。うきうき。


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