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2006年05月27日(土) データ、バックアップ。


口を塞いでも、言葉は死なない。
指1本で辿り着ける、ここはもうひとつの宇宙。
指1本で存在できる、ここはもう一つの生命。

私のデータ、バックアップ。

私のデータ、バックアップ。





私のデータ、バックアップ。
書かなきゃ。
書かなきゃ。
存在しなきゃ。
存在しなきゃ。
ここに私いるよ。

そうだ。
この気持ち。
あの時もこんな気持ちだった。

あの時、ここしか逃げ場が無かった。
柔らかい手だった。
力強い手だった。
私はどっぷりと沈んで行って。
あの時はずっと底でも息ができたんだ。
苦しくても、息ができるだけずっと良かった。
無理してたけど、それで良かった。
私の言葉を聞いてもらえる。
私がそこで存在できる。
だから、どんなに大変だって構わなかった。


ああ良かった。
書けるじゃないか。
こうやってキーを叩けば書けるじゃないか。
いつだって、ここにこれるんだよ。
忘れないで。
いつだって、ここに来れば、言葉になる。
言葉になれば、存在できる。

読んでくれてありがとう。
あなたの中に、今いるね。


2006年05月18日(木) 暗いトンネルただゆけば



暗いトンネルただゆけば

背後は順ぐり闇になり

前途は光りに切り裂かる





脳裏に浮かぶは幼き日

庭に穴掘り埋めし蜜

誰ともつかぬ友の手で

掘りおこされんを空想す





錆びた刃と 朽ちる布

羽虫の羽ばたく音と消ゆ

されどもはたして我の目に

浮かぶ涙は 嬉しきか 悲しきか





小さい頃、宝物は全部全部、庭に埋めた。
ビニール袋に入れたり、缶に入れたりするようになったのは、もう少しあとの頃で、
その前はなんだってそのまんま埋めてた。
農家の庭は広かったから、決まった場所なんてなくて、どこにでも埋めた。
それはそれは、なんでも埋めた。
あめだま、チョコレート、木琴、人形、ブロック、電池、絵本、なんでもかんでも。
庭に樹を植えるとか、家庭菜園を移動させるとか、自転車用のガレージを作るとか、
何かで庭を掘り返したりする度、いまだに色々出てくるらしい。
まだまだきっと、埋まってる。
友達が欲しかった。
一人っ子だった私は、コドモに飢えていた。
ただ、自分の大事なものを共有する人が欲しかった。
宝物を埋める時の、あの嬉しさをよく覚えている。
宝物を埋めると、誰かにそれをプレゼントしたような気持ちになれたんだよ。
誰かが、それを見つけてくれた気になってた。
埋めた瞬間から、もう、誰かが見つけてくれて、喜んでいるような感じ。
自分にとって、何かを作るっていう基本はそこかもしれない。
サイトを作るっていう感覚は、あの時の感覚にとても近い。
だって、書いてるそばから誰かが読んでくれる。
昔、土に埋めたそばから誰かが見つけてくれてたみたいな感覚は、本当に感覚でしか
なくって、それは実際誰の手にも渡る事は無かった。
だけど、こうして書くと、誰かが読んでくれる。

もっと、自分の好きなもの作ろう。
もっと、自分のイヤなトコ出そう。

じっとりと湿った、柔らかく冷たい土を掘るように。
あの時の手が、今、こうしてキーボードを叩く。
不思議だけれど、同じ手だ。
全ては私の手からはじまっていく。



2006年05月17日(水) レンガの家なら大丈夫?



…だ…………だめだ…。

色々としんどくなってきたので、ここらでリセット。
改装したいです。
いや、します。
した方がいいなー。
自分の中で細かい食い違いがある。
これのまま先に進めちゃうと、ほんと後戻りできなくなってしまう。
いや、よくわかんない。
改装以前に問題があるのかな?
仕事も落ち着いたし、納品も終わったし、お墓参りもしたし…。
集中しなきゃなー。





あと、去年作りそこなったTシャツ、今年は是が非でも作りたい。
これから夏が来るね。
その前に梅雨か。
ガタガタこないように、レンガの家を建てとかないと。


2006年05月11日(木) ささやかな炎に投じんとす


ちょっと留守にします。
というか…いつも留守にしてるような……。
実家に帰って、いらないものを燃やしまくってきます。
あと、おじいちゃんに手をあわせて来ます。





明日は早起き。
それでは行ってきます。


2006年05月07日(日) 別々の世界


オレは陸で生きていて

彼女は海で生きていた

そこは別々の世界だけれど

2人は出会って恋をした

君が海から這い出す度に

細くうねった道ができた

2人は陸と海の境界線で

お互い笑顔を見合わせた

だけど

ある日彼女が言った

あなたはいつになったら海へきてくれるの





海に入ると

そこはとても苦しかった

だけど

彼女も苦しかったのだ

陸の上はとてもとても苦しかったのだ



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