ことばとこたまてばこ
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2005年06月29日(水) 指先灼熱

禁欲状況にある中での接吻
フレンチキス

はしたなく
ぢゆっっぢゆっぢゆ
でなく


ちゆっ


それってまことの悦楽


2005年06月28日(火) 浄跡

それがし あらがいがたき絶望の情感に酩酊
のったらのったら這うがごときの歩行

だけれども

それがしの後部を歩んでいる妹は以前から知っていた
25.5センチの足跡がひとつひとつ
どうしてか妙に目をそむけ難い閃光に満ちていることを


2005年06月27日(月) 凝視

尻尾まるめて逃げ行くけだものの背中にすらも
やや傾いた御地蔵尊はたたずみほほえんでる

赤い前がけが闇の中にて一際映えて


2005年06月26日(日) 確実なる事





たしかに わらってきたのです


それだけは うたがいようもありません






銃をかまえながらも 片方の掌を挙げて
虐待しつつも その片方の掌を挙げて
いやらしいあいぶをしながらも その片方の掌を挙げて


「ふとん ふっとん じまったよー」
なんつったる。

そのたびに わらってきたのです。

それだけは うたがいようもありません





うたがうよちなどしんじられないほどに

けっして


2005年06月25日(土) ダンサー イン ザ ナカノ

中央線中野駅にて華麗な踊りを披露。

づん づん づん づん
一定のリズムに身体を揺らせて づん づん づん
肩が上下する づん づん づん
力のこもった右手 ゆくりと 頭上に上げてはゆくりと 胸へ下ろす
力のこもった左手 ゆくりと 頭上に上げてはゆくりと 胸へ下ろす
先よりも早く肩が上下する づん!づん!づん!
胸が上下 づん!づん!づん!
右手を上げて! 左手を上げて!
両手を胸に置いて 荒い息づかいのごとく!
づん づん づん
足を上げてアラベスク! アラベスク!

飛び跳ねて!


「エッ気持ちいいと思わない?
観客いっぱいいるとこで踊るのって気持ちよくなくない?
エッ、気持ちいいと思わない?」本人の弁。


2005年06月24日(金) 我が愛しの駄犬

我が愛しの駄犬と散歩。

空はあおいな。
草はみどりな。
糞はちゃいな。
尿はこがねな。

つっととと、なんですか、
そんなにひっぱらないでよ
つっととととと・・・

アッ、おめえなに発情してやがる
アッ、そういえばおれの発情現場見られたことあんな
アッ、こら一本お取られになりましたよ。しょうがねぇや。
アッ、こらこら、そこまではさすがに。母に叱られたもう。

アッ、また猫の糞食しましたね!
自宅へゴーホーム。我が愛しの駄犬さん、帰宅したら、

おふろ ですよ。


いけません、いけません、いけません、
ごむたいはいけません、いけません
そのようにおあばれになられてはいけません

あいたった
いたたった

ひっかかれたよ かまれたよ
おれ被害甚大 出血ぴゅんぴゅん
でもまあ、この駄犬、愛犬。かいぐりかいぐり。


2005年06月23日(木) ぷりっと なおかつ きゅきゅっと

男の本質は尻である。

言い切る。


尻。


2005年06月22日(水) なにもしずか

ぷかぷかのぱぴゃぴゃ
ぽろろんのぽんやり


ぴゃかぴゃかただよう白いくも
しゅんずんとあかねにそまった夕やけ
クラクションならしてせまる車のまえを
口をぱっかりあけながら空をみてあるいてる
あれってあんまりにもすてきだなって
だなって おもって おもいながら


いやはやさてなり
さてなりはやはや



だれにでもやってくるものなら
ねがわくば少しでも空のみえる死がいいな♪


ぷかぷかのぱぴゃぴゃ
ぽろろんのぽんやり


2005年06月21日(火) 聴覚の使い道

どぅーんどぅーん

発作を起こして心臓のバクバク高鳴る厠の中、
ドア一枚隔てた妻へと異変を知らせようと叩く。

どぅーん どぅーん

時刻8時半。妻、夜食の食器洗ってる。
こめかみよりねばる汗、唇に流れて。

どぅーん  どぅーん

音無し子の妻
妻 音無し子

なんらかの奇蹟が起こらぬかと信じざるをえないまま
過呼吸と苦痛に顔をゆがめ胸を鷲づかみにしてまた戸をたたく

どぅーん    どぅーん       どぅん


2005年06月20日(月) 掌底を顔面に喰らって

やめてくれ

きみのもじをみただけで

どうしてか目がかすむのだ

にじむのだ

みえなくなるのだ

けれどもどうしてか

またみたくなるのだ

きみのもじはぼうりょくにひとしいと

きみはいったいしっているのか

やめてくれ




2005年06月19日(日) ばかのあい

おれってばかなの。ほほほ。5足す1は、って?
やだねばかね、いくらばかだーらってそれくらいおわかりよ。
6でござんすよ。ろく。シッィーックス!!!!
ぬ、ホワッツ? なんですと?6引く4は、って?
んああ、やだねおまいさんったら、それだっておわかりでありんすよ。
2であります。大尉に誓ってツーでありますよ!
ほぅえーい。・・なに。
2掛ける3ですと。たはっ、まったく疑いふかいおあにいさんだこと。
まったくこまっちゃうナー、モー。とと、そうだそうだ、知ってたかい、あすこの店そろそろ潰れるからって今半額セールやったあるんよ。
暇をおつぶしにでも、どうだい。SPAMって缶詰は絶品サー。

え、その前に掛けるといくつですと。
ふふ、ええ、やや、あや、だらら、たららら、このたらららってのは汗の放出音。
ん、あっと、7でございましょう。最終返答ファイナルアンサー。
あっ、イケナイナー、その痴呆者をみるような目は。
っておれもうその目にゃ慣れてっから平気の平左衛門。屁をこくよ、ぷ。
ね、だからおれってばかなの。

ばかだからばかなの。
おりこうさんだからばか、ってことないでしょ。わっかるかナー、この理屈。

って、くわーん聞こえるけぇ!そこだよ、だっさ帽子被ったあるそのボケ!
おめなに歩行中に煙草吸ったるね、煙がうぜぇの。
ばかなおれよりばかでないなら今よりただいまよりやめておくれでないかい。
あらやだ、このお方ご立腹。ばかなおれよりばかなひといたあよ。
ぎゃは、ぎゃは、ぎゃは。

ってぇな!おめぇがわりぃんだろ!くそがボケ!

お死になさい! ほら、おれってばかだけど言葉使いはていねいなの。きゃん。
再度お死になさい! お死に! 死!し!

あ。

逃げろや逃げろ。 赤ランプ迫ってます。 捕まればあんたも同罪。
だから悪いけど一緒に逃げろや逃げろ。 赤ランプ、青制服公務員尻目に。


ふわ、キッツー。ね、だからおればかなの。ばか。
ばかだねー、おれ。 やっぱりばか。

ひひほ。

ばかってこまるなー。なーもできやしね。
勉強もできなくってさ、なんての、協調?できなくってさ。
なんもできなくってさ。困ったや。
困った。 マジ困ったなあ、このばか加減。
あー、お星さんが赤いよ。 月も赤い。 赤いね。

まじレッドブルー。

・・・おい、あの子いぐね? いぐね?
サイコーいっけてるーみたいな。ご覧よ、あの瞳。
ご覧よ、あの髪の毛。ご覧よ、あの身体。
ご覧よ、いかにあの子がパーフェクトガールか!


ね、すんません。ね、ちょっと。ちょちょ。ちょ。ほほ、そうか。おれ知ってる。そこ。行く。うん。たは。うそ。そうそう!づぇっ?なるなるなるざわんるど。いいねいいね。すんばらしー。えっ。まじ。まじまじそれってまじ。まーじー。まっ。んまま。行こう行こう。言って。


あれからよくよく思考してみたのであるのだけれども
ね、ほら、おれってばかやん。おつむてんてんクリニック。
ばかちんと思うてたけどさ いやいや。おれにもできることって、なーんだ、あるやんけ、ってさ思えて。くひひ、あの子ってほんとパーフェクトガール。いけてる。譲らないよ、おれの子だきゃー。

おれパーフェクトガールのためなら死んでもいーよ。
パーフェクトガールの幸福のために黒ミサでおれの心臓捧げてもいーよ。臓物もつけるよ。
こないだ接吻をしたのさ。いひひひひ、やわっこーて、あたたこーてとろけるね。いひひん。

おれパーフェクトガールを守ってやるわ。いつもいつもいつも。

愛ってなーんか最後って気がすっからさ、だから好きってさ、
好き好き好き好き好き。好き好き好き好き好き好き好き。好き。
おれパーフェクトガールに言ってやるわ。いつもいつもいつも。
好き好き好き、ってさ、いつもいつもいつも、さ。

きひひひひ。ばかだからできることってあるな。


2005年06月18日(土) 飲み会の手をみていて

その手は供花を行うように、仰々しくも丁寧に空間を潰して
「頼らずにいられないの・・」

あそこの手は核弾頭に被爆したように、鮮烈に空間を弾かせて。
「だーめだこら!」

この手は吉本ドツキ漫才の突っ込みのように、小柄な相方の透明な頭をはたいて。
「こっちゃこい!」

此方の手は牛の乳を絞るように、小指より順に指をたたんで。
「いつ」

あさっての方向の手は酔拳を披露しているかのように、手をくねくねさせて。
「○×5SW8?☆」


2005年06月17日(金) をとこのちょっかい

おめぇに触れて勃起した
おめぇを舐めて味わった
おめぇの胸を掌握してやわこい。
おめぇを抱いて消沈した
おめぇと何度も何度も飽くることなくむつびあって


ちゅっちゅっちゅっちゅっちゅ
純朴なボクは接吻してお別れ


おめぇはどうしてそんなに傘を高く掲げる
足下はずしりと濡れそぼっているぞ
濡れているぞ
髪は乾いているな
腹はややひえてるな
臀部はぬくいな
口内は熱いな
いつも熱いな内は


ちゅっちゅっちゅっちゅっちゅ
純朴なボクは接吻してお別れ


2005年06月16日(木) すきまの出来事

黄色い軟体生物がねたりと這いずって
赤黒いヘドロにも似た汚物を漏らす。

イヤらしい陰鬱な黒が背筋によりそって
くすぐったーい、とくねくね身をよじれば
鮮烈な桃色のトランプがふりそそぎ、
彼方此方の山陰で芽のひとつひとつがポンポンポポポン破裂。

透明な手の指紋をどうにか見つけようと
わたしはうなだれながらそこに立ちつくしておま。


2005年06月15日(水) 腹の底から怖くて

婆の言い伝え あなどって
今にも消滅しそうな蜘蛛を丑三つ時に踏みつぶした

結局あれから連日連夜、怯えてばかり。


2005年06月14日(火) 追いつつ 追われつつ

悪意に背を向けたらば
君の脳天に描かれる日本国旗
鮮血ほとばしらせて


憎悪に背を向けたらば
仏様が寝返りをうちつつ
「WHO ARE YOU?」
寝言をほとばしらせて


今宵は闇の映えるに最も相応しき哉


2005年06月13日(月) ぬれほそぼりそぼれ

梅雨

なめくじの這った跡に眼を寄せると
鬼の爪が腹に食い込んだ

我が苦痛の咆哮を聞いたは
天空貫く青い稲妻

梅雨

雨に打たれて乗る空中ブランコ
地上が天上になるほどの暴力的な遠心力
壁を這う坊主がぴゃんぴゃん飛び跳ねて
鎖とたわむれる

梅雨の喘鳴


2005年06月12日(日) 彼方へ笑ってばかり

翼はひらいている。

だが、どこへ向かうか。

それが問題なのだ。


2005年06月11日(土) これも、ばかばか

おんなの裸体にカメラを向けると母の裸体が脳裏に浮かび、狼狽。


2005年06月10日(金) これも、ばか

サクマドロップにカメラを向けると蛍が見えて号泣。


2005年06月09日(木) 触ってお任せ

物をもつときに、かいもののときは、手話を交わすときで、しっかりと握っては離す。
そんなことくらいしかわたしの手は使い道がなかった
そう思いこんでいたけど、中学校生活も終わりを目の当たりにしていた日の午後、好いたらしいあの人に「手をにぎってもいい」と問われたとき、あーあーあー、そうだそうですよ、そのような役割もあるんだ!ってやおらに気づいた。
「おぅけい、おぅけい ほんとにほんとに まかせておくれよ!」
気づいても未だ動転していた私の手はつい滑った。
妙な表情と共に頬は熱くって、たぶん虫に喰われた林檎なみね。
どうにかつないだ好いたらしいお方の手は冷たかった。


うつろって。


好いたらしいお方の何人目だったか、と考える必要もない。
このお方が最後の人なのだ。それって夫。なんどもむつびあってはこども3人。そのこどももそれぞれまた好いたらしいお方を見つけて孫8人。

夫はベッドに横たわって、焦点の定まらないうろんな眼を天井に向けている。
7時の番組がTVから流れると同時に夜が始まる。夫の身体を拭く時刻だ。電動式のベッドのボタンを押して身体をかたむけさせた。しゅんしゅんと汗に混じって嗅ぎ慣れた老人臭が鼻腔に。やや水が含むていどに絞ったタオルでその臭いをこそげとるように強く手を動かす。上半身から下半身へと拭く範囲を広げていく。

夫の痩せ衰えたふくらはぎを拭いている時、私の背中を叩くものがあった。振り向くと夫が手を差し伸べている。以前としてその眼は小刻みに痙攣しながら上空を仰いではいるのだけれども、その手はたしかに私に向かって。私は手を握る。私と夫との意志の疎通は手しかない。何万何千もの片語を見てきたその手は堅く骨張っている。それを感じるたびに私はどんな些細なことを話すにも妙に力の入った夫の手話を思い出さずにいられない。

私の手の中で彼の手が上下する。まったく声と声が生々しくぶつかってる。少しく時間が経てどもまだ彼の手は上下を繰り返している。何を伝えたいのだろう。こういうときは、まるで決まり事のようにいつも行っていることがある。

彼の手を私の手に誘導して触手話を言う。
「おぅけい、おぅけい ほんとにほんとに まかせておくれよ!」
ついでに思い切り脚色した表情にも手を触らせる。
するとそのたびに彼は暗闇したたる洞穴から陽光満ちる外界へとまろび出たかのように眩しく顔をしかめたのち、首を大きくまわして眼を薄く開くのだ。


2005年06月08日(水) 憎悪だけは妙に平等

何々の歌を聴きましてン、ま、よろしいことでないこと?

何々の歌を聴きましてン、ぎゃ、すっげーぜ!皆も聴けば?

何々の歌を聴きましてン、ほ、どうにも心にひっかかりませんね。





って淡々とした感想しか残さない方々を見るにつれて
音無し子のおれのはらわたは煮えくるっては死霊のえじき。

つっているそのかたわらで、

何々の絵を見ましてン、ま、よろしいことでないこと?

などと鼻息ひとふき、うそぶいてはめくらの方々の憎悪を
おれは安くも買いたたいてしまっているのであった。


2005年06月07日(火) 色あせたリボン

老婆の幻影を追い求めて森の中

梢の陰鬱なる調べを体感
霧が一条の光に沿って
貝殻を耳にあてながらやってきた黄色い猿


猿 手に持つリボンを老婆の首にくくりつけた


廊下で人形が走っている
微笑に口角をすぼめつつも ぷらすていつくの眼うろんに


よろよろと老婆の意識が底に沈む瞬時 その白髪が眼にも鮮やかな黒髪へと!
影にまぎれて 荒海にまぎれて 雷鳴にまぎれて 蒼穹にまぎれて

一切合切まぎれて


2005年06月06日(月) 勝アってくるぞとちかぁ〜ってぇ〜〜

あたらなまいきなお方達を
ことごとく
ことごとく
ことごとく
おれさまの
えぇい、言い切ったりましょう
おれさまの才で
ぶっとばしてこましましょうか!


そう誓う夜。



実のところ我はスペシャルな存在ではありえない、と
つねに思ってはいるのだけれども。

違えているかもしれなくとも、
錯覚でしかないのかもしれないのだけれども
貫くほど我の才を信じてみることの感触。

存外に気色の良い。こまっちゃうナー。あはははん。
あははははん。


2005年06月05日(日) 彼の地

性行為の真っ最中、「たんぽぽ きれいきれい かもいえってアップル? 練馬区 さいたま 靴下で飲もうよ」と指も滑らかに述べた彼はそのまま気が狂ってしまった。

ニーチェも妹の手にひきずられるまま、その道中に出逢った馬の目を眺めて、眺めて、そのまま発狂してしまったというくらいだからこれは結構普通なのかもしれないわね。


でもやっぱりわからないね。
わからないね。





酒を摂取して私も小指の先ほどの狂


2005年06月04日(土) どちらかだけでも放出しておくれよ

「顔で笑って心で泣く」

っつぅ格言が御座いますが、

「心で笑って心で泣く」

っつぅ方々がこのごろどうにも多いのは

先ほどの格言を知らないんじゃないですかね。

ちょっちょっちょっ、皆様方、今に見ておれで御座いますよ。


2005年06月03日(金)

男山にて男をあげたいなったらあげたいな♪
ヴァージンロードにて女をあげたいなったらあげたいな♪


カメラを触る女ほど色気が薄れてる♪
色気をカメラに吸い取られてる♪

それって いいなったらいいな♪
でもでもでも おれだっていいぜ♪

ふはははは♪

わらってる わらってる おれいま わらってる♪
そう実感できるのって いがいとむつかしいのン♪

ぴゃはははは♪


2005年06月02日(木) 心鳥

くわっん くわっん


鳥のあげる鳴き声のように
耳に当てた君の心臓は熱く脈打っている。

鳥の声を聞いている。

つねに鳥はタップを踊る。
耳に当てた君の胸は上下している。

くわっん くわっん くわっん くわっん
くわっん くわっん くわっん くわっん
くわっん くわっん くわっん くわっん


鳥はそこにいる。


2005年06月01日(水) おわび

もうしわけない。

ついつい脳切りで深脳してしまったよ。
シリシリ痛みがわだかまると同時に何か詰まっている感じがするんだ。


だから今日はなにもかけないよ


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