日常のかけら
◇梅雨明け◇
「洗濯、洗濯、せ・ん・た・くぅ」
悟空の嬉しそうな声が聞こえます。 ようやくの長雨が上がって、昨日は雨の季節の終わりを告げる風が吹きました。 お陰で目の覚めるような青い空と眩しいお日様の光に今日は溢れています。 からっとした気持ちの良い風も吹いて、今日は本当に洗濯日和です。
「悟空、これもお願いしますね」 「オッケー」
山のように盛り上がった洗い立ての洗濯物を入れた篭を悟空が物干しまで軽やかな足取りで運んでくれます。 私は残りの洗濯物を持って物干し場へ。
「さあ、干しましょう」 「おう!」
私の合図に悟空も三蔵様のシャツや自分の下着などを物干しに干してくれます。 その合間に悟空の最初のような歌声が聞こえるんです。 悟空もよほどこの晴れた日が嬉しいのだと感じられて、私の気持ちもどんどん浮き立ってきます。
ねえ、悟空、コレが終わったら三蔵様をお誘いして、庭先でお茶でもしましょうか? 昨日、作った水ようかんをお茶請けに。
(笙玄)
2007年07月25日(水)
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