日常のかけら
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◇知らないもんね◇

俺と三蔵の言い合いを見ていた笙玄が、珍しく仲裁に入ったかと思うと、三蔵を説教しだした。
怒ってる。
うん、めちゃ怒ってる。
マジに怒った笙玄って恐いんだ。
でも、三蔵が悪いんだかんな。
今日は早く終わるから街へ遊びに連れてってくれるって約束、言い出しっぺは三蔵なんだから。
拗ねたって、笙玄に怒られたって、俺の所為じゃねえもん。

(悟 空)

2005年10月12日(水)


◇寝てましたね◇

怒ったってダメですよ、三蔵様。
そう言うのを自業自得って言うんです。
お仕事をさっさと終わらせて下さらないから、悟空も怒っちゃうんです。
今日は少ないのでお茶の時間までに終わりそうですよ、って言った私が嘘つきになってしまったじゃないですか。
さぼるのもいい加減にして下さいね。

(笙 玄)

2005年10月11日(火)


◇衣替え◇

今日から衣替えなんだって。
夏の衣から冬の衣に着替えるんだって。
でもさ、今日も暑いよ?
三蔵なんて仕事部屋のソファーでひっくり返ってる。
なのに、坊さん達はちゃんと着替えて朝から頑張ってる。
三蔵も見習えばいいのに…。

三蔵なんていつもの白い着物を上半身脱いで、ランニング着てた。

「そんな格好でいいの?」

って訊いたら、

「いいんだ」

って仕事してた。
うん、朝方は。

で、今、笙玄が呆れ返った顔で三蔵に冷たい麦茶を渡してた。
笙玄曰く、

「溜まった仕事を片付けて下さるなら、私はどんな格好でもいいです」

だって。
でも、三蔵はソファーでひっくり返ってる。

(悟 空)

2005年10月03日(月)