Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 実録・最後のG4を追え!(その3)
2004年08月31日(火)

(前回までのあらすじ……前回までをお読み下さい)

 同じ業界で最近独立した知り合いが、近所のノジマですでにどこにも在庫がないはずの新品のG4を手に入れたという衝撃的な事実を聞いた僕は、忙しい仕事の合間を見て、早速ノジマに電話を掛けて聞いてみることにしました。実はノジマは最近店を大幅に改装し、改装前に残っているG4の一部を売りさばいたのですが、新装オープン後に残りの在庫を売るために残しておいたのだそうです。で、僕が行ったときはその改装前で、すでに改装前に売る分は完売してしまった後だったのです。

 何はともあれ、まだG4がノジマに存在することがわかったわけですが、僕はこのところ仕事が尋常ではないくらいに忙しく、なかなかノジマに行く余裕がありませんでした。しかもその最後のG4の売れ行きは好調らしく、他にも買いたい客がたくさんいるので、電話で商品を取り置きしてもらうのは当日だけしか無理だと言われてしまったのです。迷いました。やはり高価な買い物なので、実際に店に行って詳しいスペックや値段などを見てみないことには、買うかどうか決断することができませんからねえ。

 しかし、このまま手をこまねいているうちにノジマの在庫はどんどん減っていき、これを逃したらもう2度とG4を手に入れることが不可能になってしまいます。そこで僕は、明日何とか時間を作って、ノジマに行っていることにしました。僕が行くまで在庫が余っていることをひたすら願うばかりです。

(続く)




 実録・最後のG4を追え!(その2)
2004年08月30日(月)

(前回のあらすじ……前回をお読み下さい)

 現在生産されているMacの最新機種は次世代機のG5で、この機種にはOS9は入っていないのですが、OSX上で「Classic環境」と呼ばれる擬似的なOS9環境を立ち上げることができ、ほとんどのOS9用のソフトはこのClassic環境で動かすことができると言われています。

 しかし、OSX上でもう一つ別のOSを同時に立ち上げているのでどうしてもClassic環境が不安定な状態になり、実際自宅のeMacでもClassic環境で作業をしてみたのですが、使えない書体や立ち上がらないソフトがあったり、ある動作をすると必ずエラーが起きてしまったりと、何かと問題が発生してしまいます。
 趣味で使う分には特に問題はないのですが、仕事で不安定な状態というのは、能率も悪いしファイルを破損させてしまう恐れもあるので不安です。しかも僕の周りの同じ業種の方々の中で、まだ誰もG5、つまりOSXメインの環境に乗り換えた人がいないため、うちがリスクを背負って、先陣を切ってG5に乗り換えるというのはかなりのギャンブルになってしまうので怖いです。

 OS9が立ち上がるG4を手に入れようと思ったら、あとはネットのオークションかリサイクルショップなどで手に入れるという手段もありますが、やはり仕事で使うので、中古品を使うというのも抵抗があります。そういうわけで今回はMacの買い換えを見送り、今後のDTPのOSXとの対応状況などを見守りながら、現状の旧式G3を引き続き騙し騙し使っていくことにしました。

 ところが、同じ業界で最近独立した知り合いが、何とうちの近所にある電化製品販売店の大手、ノジマで新品のG4を手に入れたというのです!一体なぜ?以前ノジマに行ったときは、すでにG4の在庫はなかったはず!

(続く)




 実録・最後のG4を追え!(その1)
2004年08月29日(日)

 自宅にあるeMac、iBookとは別に、デザインの方の仕事場にはMacが2台あります。僕が使っているPowerMacG4と、父が使っている初期型のPowerMacG3です。僕のG4の方はOS9が入っているのですが、父のG3は未だにOS8しか入っていません。しかも、父のG3は98年に購入したもので、だいぶ使い込んだので最近ガタが来はじめています。そこで、そろそろ新しいMacに買い換えようということになりました。

 ところが、現在Macでは最新のOSXが主流になっているのですが、このOSXはこれまでのOS8、OS9とは構造が著しく変わってしまったため、デザイン(DTP=デスクトップ・パブリッシング)の業界ではOSXに対応したDTP用の書体やソフトがまだほとんどありません。また、印刷会社や他のデザイン制作会社との互換性の問題もあり、まだOSXに移行することができず、アップル社がOS9の立ち上げられるG4の生産をすでに終了してしまった現時点でも、未だにOS9での作業を余儀なくされているのが現状です。

 先日、うちがいつも仕事用のMacを購入している卸業者さんに問い合わせたところ、OS9の立ち上げられるG4の在庫はまだあるが、すでに生産は終了しているので今のうちに買わなければもうなくなってしまうということだったので、さっそくG4では最新の機種を注文しました。

 ところが、数日後にその卸業者さんから連絡が入り、実はすでにOS9の立ち上げられるG4の在庫がなくなってしまい、どこを探しても手に入れられないと言われてしまったのです!

(続く)




 「スーパーマン5」
2004年08月17日(火)

 アメコミの「スパイダーマン」を映画化し、それが1作目、2作目と大ヒットを記録していることに触発されたか?元祖アメコミの映画化とも言える「スーパーマン」の続編が、長いブランクを経ていよいよ制作されるようです。しかもその準備がブライアン・シンガー監督のもと、急ピッチで進められているそうですが、現在はそのスーパーマン探しに追われているようです。

 TVシリーズ「ヤング・スーパーマン/若き日の苦悩」で、スーパーマン/クラーク・ケントを演じている人気俳優トム・ウェリングが出演交渉中だそうですが、ウェリング本人が、新作映画への出演契約をしたことを明かしたそうです。しかし、映画のタイトルなど詳細については「秘密にすると誓ったんだ。まだ早すぎるよ」と明らかにしなかったようです。これにより、いよいよ決定かとの憶測がファンを中心に広がっているそうですが、「スーパーマン5」の製作元であるワーナー・ブラザースは、まだスーパーマン役は決定していないとコメント、ウェリングの広報担当者もキャスティングの噂を否定しています。

 一方、「スーパーマン5」のセカンド・ユニットが、早ければ10月後半にもオーストラリア・シドニーのフォックススタジオでクランクインするかもしれないことも判明しています。本格的な撮影は来年年3月頃に開始できるよう準備を始めているといいます。こうした噂が流れるのは、キャスティングが順調に進んでいる証拠とみていいでしょう。新しいスーパーマンが決定するのも、時間の問題のようです。

 「スーパーマン」と言えば、クリストファー・リーヴの主演で4まで制作され、僕も幼い頃にその一作目をテレビで観て夢中になっていたのを覚えています。自分の身一つで自由に空を飛び回る様は、今見ても非常に快感で興奮してしまいます。実はクリストファー・リーヴのシリーズでは最後となる「スーパーマン4/最強の敵」は見ていないのですが、これを機に見てみようかとも思っています。ちなみにこの「4」は相当駄作だったようなのですが……。

 しかしスーパーマンと言えばリーヴの当たり役でしたからねえ、「スタートレック」のMr.スポック同様、リーヴも他のどの作品に出てもスーパーマンにしか見られなかったほどハマっていましたから、そのリーヴ版スーパーマンに代わる新スーパーマンに誰がなるのか、非常に興味深いですね。




 やっぱりあった映画「バイオハザード」続編
2004年08月16日(月)

 日本が誇る世界的大ヒットを記録したホラーゲーム「バイオハザード」を映画化したハリウッド版「バイオハザード」、ウイルスによってゾンビと化した人間と戦うこの映画は、原作のゲームではそりゃあもうグロテスクなシーンの連続で、嫌いな人は絶対に見られないですが、映画ではヒロインのミラ・ジョヴォヴィッチのセクシーさを全面に出して、グロテスクな部分を抑えたことで日本でも大ヒットを記録しました。

 僕もこの映画は劇場に観に行ったのですが(確かVoiceでも書いたはず)、僕の好きなジョヴォヴィッチが華麗でセクシーにかっこよく活躍する様にはとても満足でした。しかし、そのエンディングは、どう見ても今ようやくプロローグが終わって、これから物語が始まるといった感じで終わってしまっていたので、ストーリーは面白かったのですが非常に消化不良な結末でした。

 しかし!やはりあったんですねえ続編が!そりゃそうでしょう!前作のラストシーンが、やっとゾンビの溢れる地下から脱出したら、街全体が荒廃していて、そこにただ立ちつくすというものでしたからねえ。これで続編がなかったらあんまりだと思っていましたよ。いやいや、ミラ・ジョヴォヴィッチの活躍がまた見られるとわかってホッとしました。今度こそきっちりとゾンビだらけの街から無事に脱出して欲しいものです。公開は9月11日から。




 F1ハンガリーグランプリ、忘れる!
2004年08月15日(日)

 不覚でした!F1ハンガリーグランプリが今週だということをすっかり忘れていました!F1も盆休み、僕の頭はボンボンバカボンでまったくF1のことなど頭から消え失せてしまっていました。

 いや〜、幸い気付いたのが地上波での放送時間直前だったので慌てて手動で録画には成功したのですが、昨日のスカパー予選、そして今日のスカパー決勝を録画できませんでした……。うう、仕方がないから1週間後の再放送を録画するとしよう。

 結果は、佐藤琢磨が2度目の3番グリッドからのスタートだったんですねえ!しかしスタートで大きく順位を落としてしまい、結局最後は表彰台どころか6位止まり。入賞したのはもちろん嬉しいのですが、6位ではイマイチ喜びきれなくなってしまったのは、やっぱり琢磨ならもっと上に行けるという期待からなのでしょうね。

 それにしても、ミハエル・シューマッハは今回も危なげなく優勝して13戦12勝、バリチェロも2位に入って、フェラーリは早くも99年以来6年連続のコンストラクターズタイトルを確定させてしまいましたねえ。本当に今シーズンは史上最悪のF1シーズンです。こんなシーズンだから開催日を忘れてしまうんですよ。ハッキネンが活躍していた頃だったら、F1の開催日を忘れることなんて絶対にあり得ませんでしたからねえ。




 「頭文字D」最新刊
2004年08月14日(土)

 最初の頃は結構熱中して読んでいたのですが、だんだん話の内容がマンネリ化してきて、最近では惰性で読み続けている走り屋マンガ「頭文字D(イニシャルD)」の最新刊29巻が出ていたので買ってきました。

 このマンガはAE86トレノに乗る、恐ろしく速い走り屋が主人公で、その負け知らずの彼に挑む様々なマシンとの対決を描いたマンガなのですが、前巻の28巻でついにライバルマシンとしてS2000が登場しました。しかもマンガの中で「今夜の対戦相手はホンダのS2000らしいぜ」という話題になり、「マジっすか!?」とやたらと驚き、その後「S2000といえば、FRでは理想的といわれる50対50の前後バランスを実現してて、間違いなく現在の国産社中最強のコーナリングマシンだ」などとものすごく説明的なセリフで言い切ってくれていたので、僕も誇らしかったです。

 ただ、このS2000に乗っているドライバーというのが、「峠の神様」と言われる伝説の「おっさん」でして、やっぱりS2000って、本来峠を極めたおっさんが乗るクルマなのかなあとちょっとげんなりしてしまいました。今まで主人公と戦ってきたライバルたちはみんな血気盛んな若者ばかりだったのに、なぜよりによってS2000のドライバーが中年親父なんだとぼやいたものです。そして前巻ではまだ主人公とS2000のバトルに決着はついていなかったのですが、当然この「峠の神様」も結局は主人公に負ける運命なのでしょうけど、何と今回も決着が着かないまま次巻に続いてしまいました!

 ……おいおい!決着が着かずに持久戦になっているとはいえ、たった1回の戦いで2巻以上も引っ張るかあ?……そういえばあの「スラムダンク」でも、古くは「キャプテン翼」でも、1試合に半年ぐらいかかっていたこともあったからなあ。特に「キャプテン翼」なんて、アニメだと自陣から相手陣に行くまでに30分を費やしていたなあ。一体なんぼほど長いピッチやねん!

 いずれにしてもS2000とトレノ(AE86)、マシンの性能差も圧倒的にS2000有利な上に相手は峠の神様……神様だったら「まともに戦ったらすぐに決着がついちまうから面白くない」などとお決まりの悪いクセとやらを出して手加減しないで、ちゃっちゃと勝負を決めちゃってくれよ……。人生の先輩として勝負の厳しさを教えてあげないとね。いい加減勝ち続ける主人公はもう見飽きました。そろそろ負けてもいいだろう。人間負けて挫折を経験することで成長していくものなのさ。




 アテネオリンピック開幕!
2004年08月13日(金)

 しましたね!4年に一度の天下一武道会!(誤)今年はクリリンがどこまで行けるか注目ですね。クリリンはあれでも地球人では最強ですからねえ。悟空、悟飯、トランクスは宇宙人か宇宙人のハーフだからなあ……。

 それはさておき、。今年のオリンピックでは多くのメダルが期待できそうですね!柔道の谷、井上、野村、水泳では北島、個人的には野球の長嶋JAPAN、サッカーの山本JAPAN、それに卓球の福原愛ちゃん、女子ソフトボール、女子バレー、砲丸投げ、男子100m、女子マラソンも期待しています。

 しかし、今年の開催地はギリシャ・アテネ、日本時間では深夜枠なんですよねえ。また寝不足の日々が続くのでしょうかねえ。まあアトランタほどきつくはないですが、シドニーは仕事しながら見ていられたのでライブで楽でしたね。

 えー、ちなみに今のうちに予告しておきます。Voiceではアテネオリンピックの話題には今後特に触れません。たぶん忙しくて結果を全て把握できないと思いますので、皆さんはテレビや新聞、ネットのニュースなどでお楽しみ下さいね。




 シンセサイザーを修理する
2004年08月12日(木)

 僕の自宅にはシンセサイザーが2台あるのですが、そのうちの1台がもうかれこれ12年以上使っているものでして、あちこちガタがきています。機能的には全く問題ないのですが、鍵盤が中で折れてバネが外れ、下に下がったままの状態になってしまうのです。しかも、特に使用頻度の多いキーの鍵盤がそうなってしまうので、演奏したり曲を作ったりすることができなくなってしまいます。

 ずいぶん前にも書いたことがあるのですが、僕はこの鍵盤を自分で修理します。もう何度かこの修理を経験しています。メーカーに送って修理を依頼すると、修理代だけで数万円かかるし送料もかかります。手間と時間はかかりますが、鍵盤をパーツとして取り寄せれば1つたったの300円ですから、それを取り寄せて中を開け、折れた鍵盤を自分で取り替えればいいわけですから、はるかに安上がりになるというわけです。それに、自分の商売道具ぐらいは、自分で直せるものは愛情を持って自分で直したいですからね。
 それと、このシンセサイザー、買った当初は20万円以上したのですが、つい最近リサイクルショップでこれと同じ機種が、無傷の状態でたったの2万円で売っていましたからねえ。今となっては、修理に出すんだったら買った方が安上がりという状態になってしまっているのです。

 この折れた鍵盤を取り替える修理は、まず裏返して裏側のキャノピーを開け、基盤を取り外し、鍵盤がむき出しの状態になるまで外していくわけですが、この鍵盤むき出しの状態まで到達するまでにえらい苦労します。なぜなら、まずキャノピーの段階でネジを30箇所も外さなければならないからです。キャノピーを開けたらさらに基盤を外すために6箇所のネジを外し、最後に鍵盤の土台を外すのに6箇所のネジを外します。その後鍵盤を支えている長いゴムパッキンをするすると壊れている鍵盤の部分まで引っ張り出して、壊れた鍵盤を取り外して新しい鍵盤と交換し、再びパンツにひもを通していく要領でゴムパッキンを戻していき、再び大量のネジと格闘しながら土台、基盤、キャノピーを戻していきます。つまり、この作業の80%以上がひたすらネジを回していく作業であるというわけです。

 実は、現在3つの鍵盤が折れています。それも見事に僕がよく使うコードのキーでした。しかも、前回別の鍵盤を修理した際に、苦労して最後まで作業を終えた後で試し弾きしたら、今度は別の3箇所が立て続けにパキン!ポキン!北京!上海!と折れてしまい、今までの苦労は何だったんだ〜〜!と途方に暮れてしまい、その後しばらく放置したままにしていました。しかしさすがにあまり放置したままだと可愛そうだし僕も困るので、今回思い立って、久々にネジと格闘しながら修復を完了しました。かかった費用はパーツ代だけの900円+消費税。今回は……試し弾きしても他の鍵盤は折れませんでした。ホッ。




 東京・築地最終日
2004年08月11日(水)

 今日は築地のスタジオに午後1時集合だったので、11時台の新幹線に乗って東京へ行って来ました。おそらく今回の仕事で築地へ行くのは今日が最後になると思います。築地で行う撮影は全て終了したからです。もっとも、次の号では再び築地に行くことになるわけですが。

 今回は、現像が上がってきたポジのチェックをしてきました。まずはトリトンスクエアでロケをした時のポジ。5日付のVoiceで書いたとおり、日差しが出たり隠れたりと、なかなか安定しないコンディションの中でのロケだったのですが、カメラマンが優秀なだけあって、どのカットもしっかり同じような明るさで上がってきていたのはさすがでした。日差しが強いときはレイスクリーンで光を和らげ、逆に日差しが足りないときはレフ版を使って光を採取し、常に安定した露出を保っているんですねえ。まさにプロの技です(……いや、実際プロの方なんですけどね)。

 モデルさんの表情やポーズ、そしてロケーションや色合い、全てにおいて全く問題ない仕上がりでした。特にモデルさんの表情は、こちらもさすがはベテランのモデルさん、自然で爽やかな笑顔を見せてくれていました。待機中などの素の状態では特に笑顔というわけではなかったのですが、いざ本番という時になると、満面の笑みで様々な表情を作り出すモデルさんは、これまたプロの技ですねえ。ポジは1カットにつき6〜12回ほどバリエーションを撮っているのですが、どれもいいので選ぶのに苦労しました。なのでクライアントさんに見ていただいて、ポーズや商品の見え方などで判断してチョイスしていただきました。

 今回の仕事はまだ終わったわけではありませんが(むしろこれからが僕の腕の見せ所)、クライアントの担当者の方々を始め、カメラマンさん、スタイリストさん、コーディネーターさん、アシスタントさん、皆さんとても素晴らしい方々ばかりで、年代も同年代と言うこともあり、とても楽しく充実した仕事をさせていただきことができました。また、皆さんそれぞれの仕事にこだわりを持って打ち込んでいる姿を見て、僕自身色々勉強になり、また刺激になりました。

 さて、ここからの仕事は、今回上がってきたポジを使って実際にデザインとレイアウトを進めていく、僕の本領発揮です。皆さんの仕事に負けないよう、僕も自分の役割をきっちりとこなしていきたいと思っております。




 バトン、ウィリアムズへ電撃移籍!
2004年08月10日(火)

 このところ仕事が忙しくてまったくネットを見ることができず、F1ニュースも全然把握していなかったわけですが、F1界にはBAR・ホンダのジェンソン・バトンが来シーズンウィリアムズに移籍するという、衝撃的なニュースが駆けめぐっていますね。

 Barの「QUESTION」でも来シーズンのウィリアムズのドライバーズラインナップの予想を募集しましたが、僕は以前Voiceで予想したとおり、現ジャガーのマーク・ウェバーと現BARのテストドライバー、アンソニー・デビッドソンの2人になると予想していました。マーク・ウェバーは予想通り来シーズンのウィリアムズ入りがすでに決定していますが、バトンはまったくのノーブレーキ……もとい、ノーマークでしたねえ。だってねえ、昨年までならいざ知らず、今年はウィリアムズがまったく精彩を欠き、逆に現在バトンが在籍しているBARの方が好調で、バトンも自身最高位である2位表彰台を含む数回の表彰台をものにしていますからねえ。その登り調子のBARから不調のウィリアムズに移籍するなんて、理解に苦しみますね。

 このバトンの移籍問題に関して、BAR側は契約違反であるとしてバトンを訴える構えを見せ、様々な物議を醸しだしています。そもそもバトンはBARと来シーズンまで契約を結んでいましたが、その契約には「ホンダがBARに対し継続的で安定したエンジン供給を行うこと」が条件に含まれていたようです。つまりホンダがBARに対して安定したエンジン供給ができない場合は、バトンに契約を解除する権利が与えられていたというわけですね。

 で、ホンダは先日BARとのパートナーシップの継続を発表し、自動的にバトンのBAR残留が決定したものと思われていたのですが、ホンダが「ただし、エンジンに関するレギュレーションの変更などで、ホンダにとってF1に参戦する価値がなくなってしまった場合、パートナーシップを解消することができる」という条件を盛り込んだことを逆手にとって、ウィリアムズとバトンは、ホンダがBARに安定したエンジン供給を行うとは言い切れないとして移籍に踏み切ったといわれています。

 何だかとても無理がある主張だとは思いませんか?これではBAR側がバトンに対し憤慨するのも無理はないでしょう。バトンは以前「ウィリアムズへの移籍はまったく考えていない」とコメントしており、BARではチームのエースとして優遇されていましたから、BARやホンダとしては「裏切られた」という思いしかないでしょう。

 しかし、その後の話では、実はバトンのウィリアムズへの移籍は、今シーズンの開幕前からすでに決まっていたという話も出ています。またバトンは契約金の他に、獲得したポイントに応じたボーナスをもらえることになっていたらしいのですが、そのボーナス分の支払いがなされていなかったことでバトンがチームを批判していたともいわれています。結局のところ、金銭的な問題でバトンはウィリアムズへの移籍を決めたというのが大方の見方のようです。

 僕はコース上でのレースの結果しか興味がないので裏側の諸事情はどうでもいいのですが、バトンがBARとの契約を破棄してウィリアムズに移籍するということにはかわりないので、ウィリアムズがその違約金を肩代わりしてBARに支払い、BARはバトンを手放すしかなさそうですね。そうなると、来シーズンは琢磨がエースドライバーに昇格か?そしてそのチームメイトは誰になるんだ?噂ではミカ・ハッキネンの名前も挙がっていますが……琢磨とハッキネンのコンビというのも、にわかに信じがたいです。




 ホイッスルおじさんノーブレーキ
2004年08月09日(月)

 最近、近所で自転車に乗ってホイッスルを吹くおじいさんを頻繁に見かけるようになりました。このおじいさんは自転車に乗りながら、信号のない交差点に差し掛かると、クルマでいうところのクラクション代わりにホイッスルを吹き鳴らし、クルマや歩行者に注意を促しながら交差点を通過していきます。

 数ヶ月ほど前から見かけるようになったこのおじいさんを、僕は「ホイッスルおじさん」と命名したのですが、このホイッスルおじさん、「ピリリリリリ〜ッ!」と力強く吹き鳴らして交差点を通過したあと、ホイッスルの音でみんなが振り向いて注目の的になるのが恥ずかしいのか、その後やや弱めに「フィッ……フィッ……」とホイッスルを吹き、さらに照れ隠しに必ず「ピッピピピッピ!ピッピ!」とリズムを刻みます。
 恥ずかしいならグリップのところに付いているベルを「チリンチリン」と鳴らせばいいじゃないかと思ったのですが、よく見たらベルの上の部分が取れていて、鳴らしたくても鳴らない状態になっていました。なるほど、だからホイッスルを吹いて注意を促していたのですね。しかし、いつも突然背後から「ピリリリリリ〜ッ!」とけたたましく鳴らされるので、僕は毎回ビックリさせられます。

 ところが、最近恐ろしいことに気付いたのです!何とこのホイッスルおじさん、交差点に進入するときにホイッスルを鳴らすのはいいのですが、その後毎回まったく減速せず、そのままノーブレーキで交差点を通過していたのです!幸いそれほど速い速度ではないのですが、もしやこのホイッスルおじさん、自分が交差点で減速したり一旦停止する気がないので、他のクルマや通行人に停まるようにホイッスルを鳴らしているのか?あるいはベルが壊れているだけあって、ブレーキも壊れていて減速したくてもできないのか?ということは止まるときは両足を地面につけて地面と靴底の摩擦で止まっているのか?……もしそうだとしたら、事故が起きる前に自転車を買い換えることをオススメします。




 撮影最終日
2004年08月08日(日)

 今日は築地にあるスタジオで、商品の撮影を行いました。今回はモデルさんの撮影ではなく、ハンガーに吊した状態の商品や畳んだ状態の商品を撮影する、いわゆる「ブツ撮り」です。ブツ撮りはモデル撮影と違って動くことがないので、モデル撮影よりもスムーズに撮影が進むものと思われがちですが、とんでもありません。ブツ撮りはモデル撮影以上に気を使わなければならないことが多く、かなりの時間を要するのです。

 モデルさんのカットは、商品を実際に着用するとこんな感じになりますよという、いわゆるイメージ的な意味合いが強いので、全体的なディティールや雰囲気が重要視され、自然に着こなした感じが出ていれば基本的にはオーケーなのです。しかしブツ撮りは商品そのものを撮影するわけで、通信販売なのでお客さんはカタログに載った写真だけで商品を選ばなければならないわけですから、当然ブツ撮りでは商品の質感や色を正確に撮影しなくてはならないわけです。ですからライティングも商品によって変えなくてはいけませんし、見栄えを少しでも良くするために、シワの入り方にも細やかな注意が必要になってくるのです。
 当然多くの商品は布でできているので、特に吊し撮りではドレープと呼ばれるシワがよってしまいますが、そのドレープを如何に自然に、見栄え良く見せるかがスタイリストさんの腕の見せ所というわけです。また商品によって光沢のあるものやマットなものを如何に正確に見せるか、あるいは革製品や金属製品に関しては素材感やてかり具合などの調整はカメラマンの腕の見せ所となってきます。僕は今回の仕事ではデザイナーであるとともに、全体の構成を指示するディレクターの役割を担っていますので、クライアントさんと共に商品のドレープ加減をチェックしたり、本番撮影の前に撮影されるポラロイドで色や質感をチェックしたりして、必要であれば手直しをしてもらい、最終的な本番撮影のゴーサインを出します。

 そうそう、ポラロイドで思い出しましたが、今回の仕事ではモデル撮影もブツ撮りも、すべてデジカメではなくポジフィルムで撮影しています。ここ数年でデジタルカメラが急速に進歩してきましたが、特にこの仕事のようなカタログなどの印刷物では、まだまだポジフィルムによる撮影が主流なのです。なぜなら、今のデジカメの表現力では色が浅くなったりハレーションを起こしたりと正確ではなく、デジタルデータなので独特のギザギザが出てしまい、一定以上の大きさに拡大することができないからです。
 ポジフィルムならフィルムにシャープに焼き付いているので、実際にポジフィルムが上がってきてそれを製版で分解(スキャニング)してデータ化する際、あらかじめ拡大率をしっかりと指示さえすれば、いくらでも写真の扱いを大きくすることができるのです。

 ちなみにポジフィルムは、普通に写真屋さんで売られているような一般的なネガサイズの35mmフィルムではなく、業務用の「シノゴ」と呼ばれる40×50mmのフィルムを使って撮影します。デジカメではモニターさえあれば画面上で上がり具合をチェックできますが、ポジフィルムでは現像するまで上がり具合をチェックできないので、まずはポラを撮って確認するというわけですね。

 さて、今日は36カットのブツ撮りを1階と2階の2箇所のスタジオを使って半分ずつ18カットに振り分けておこなったのですが、先に述べたように1つ1つの商品に対して時間をかけて撮影し、さらに1つの商品を撮影したら次の商品に入れ替えてセッティングし、といった具合に撮影が進んでいくので、結局朝の8時からスタートした撮影は夕方の6時過ぎまでかかり、何とか終電で静岡に帰ってくることができました。次は11日に現像が上がったポジフィルムのチェックをするため、再び東京へ行きます。




 サッカーアジアカップ決勝
2004年08月07日(土)

 中国で行われているサッカーのアジア・カップ最終日は今日、当地で決勝を行い、前回覇者の日本が中田浩(鹿島)の決勝点などで中国を3−1で下し、2大会連続3度目の優勝を果たしました。日本は前半22分、中村(レッジーナ)の左フリーキックをきっかけに福西(磐田)が先制。同31分に中国の李明に同点ゴールを許しましたが、後半20分に中村の右コーナーキックを中田浩が押し込んで勝ち越し、後半終了間際には中村のパスを受けた玉田(柏)が追加しました。

 日本はこの後アジア王者として、来年のコンフェデレーションズカップ(ドイツ)と、ホームアンドアウエー方式でチュニジアと対戦するアジア・アフリカ選手権に出場します。また、今回のアジア・カップ大会最優秀選手には中村が選ばれました。

 今回は中国の反日ムードの中での完全アウェーの決勝戦だったわけですが、日本に敗れた中国のハーン監督は試合後の記者会見で「負けてはならない試合に負けた。非常に失望している」と述べていたそうです。同時に審判員の判定に不満を表明していましたね。日本の先制点のきっかけとなったフリーキックについて「(日本のファウルで)中国のフリーキックとなるべきだった」と指摘し、さらに決勝点となった中田浩のゴールには「ハンドのファウル」とコメントしていました。ハーン監督は「このような状況で勝つことはできない」と強調。日本と中国との違いに「経験の差だけだ」との認識も示しました。

 前者のフリーキックについては僕は映像を見ていなかったので何とも言えませんが、後者の決勝点となった中田浩のゴールに関しては、確かに映像を見る限り、中田の腕にボールが当たっているように見えますね。公平な立場で見れば、僕もこのゴールはハンドだったと思います。おそらく主審はゴール際の選手が重なっている状態で中田のハンドを見逃したために中田のゴールを認めたのだと思います。中国人サポーターにとっては、このシュートは納得できないものだったであろうことは想像に難くありません。しかしまあ、今回の大会では日本代表は再三に渡って不公平と言わざるを得ない判定を受け続けてきたわけですから、最後ぐらい日本に有利な審判の誤審があってもいいのではないかと思ったりもします。

 試合後の表彰式で、中村俊輔が思いがけず大会最優秀選手に選ばれ、半ば困惑したような表情で照れくさそうにトロフィーを受け取っていたのがとても印象的でしたね。しかし今回の大会で中村は本当に大活躍だったと思います。中田英寿などの主力選手を欠いての戦いで、「英さんが帰ってきてもポジションは渡さない」と強気な発言をしていた中村は、その言葉通り素晴らしい働きをしたと思います。中村の見せたフリーキックからの芸術的な直接ゴール、そしてコーナーキックからの正確なセンタリングなど、その技術は大いにファンを魅了したことでしょう。中村俊輔といえば、りぶらさんが大ファンだったと記憶しています。この文章を読んでくださっているかはわかりませんが、きっと嬉しかったでしょうね。




 スタジオ撮影
2004年08月06日(金)

 今日は東京は築地のすぐ近く、もんじゃ焼きで有名な月島にあるスタジオでモデル撮影を行いました。このスタジオは背景(ホリゾント)が白いスタジオで、そこにカラーペーパーバックを張って、モデルの背景がその色のグラデーションになるように撮影します。写真は白ホリの前にベージュのペーパーバックを張った状態です。今日の撮影は昨日のロケとは違いスタジオ内での撮影なので、天候や時間帯、それに風や通行人などに妨げられることがないので、撮影はスムーズに進行しました。

 昨日はカジュアルウェアとスポーツウェアの撮影だったので野外でのロケでしたが、今日は紳士ビジネススーツとカジュアルスーツ、それに女性用の水着とインナーの撮影です。モデルさんはビジネススーツが日本人の男性モデル、カジュアルスーツは外国人の男性モデル、水着は日本人の女性モデル、インナーは外国人の女性モデル、それに腰から下のパンツカットに日本人の女性モデルの計5名のモデルさんを撮影しました。外国人のモデルさんが2人いたのですが、2人とも日本でモデルの仕事をしているのでカタコトの日本語なら理解できるため、コミュニケーションはまったく問題ありませんでした。

 こういったカタログや雑誌の撮影では、1カットにつき何枚も撮影してその中から良いショットを選んで使用するため、モデルさんは1シャッターごとにポーズや表情を変えて静止し、様々なバリエーションを撮影していきます。この1シャッターごとにポーズや表情を変えていく動作は、モデルさんによってそのペースが微妙に違っていて興味深かったです。
 昨日のモデルさんは今回のような仕事を多くこなしているようで、約0.5秒ぐらいでポーズや表情を素早く切り替えてきっちりと静止し、端から見ると精密なロボットのような動きでした。今日のモデルさんでは、日本人男性モデルさんは約1秒ぐらいかけてゆったりとポーズを変えて丁寧にバリエーションを変えていました。また外国人女性モデルさんは、流れるようなエレガントな動きで笑顔を振りまきながらバリエーションを変えていました。外国人男性モデルさんは、カタログの仕事の経験がまだあまりないのか、若干動きがぎこちなく、ポーズを決めた直後に一瞬動いたりと、クセのある感じがしました。

 いずれにしてもモデルさんは、どのポーズが見栄えが良く、自分のどの表情が良いのかというのを、知りつくしているのでしょうね。容姿だけでなく骨格にしても、どのモデルさんもバランスの取れた優れたプロポーションで、まさにモデルという職業は、選ばれし者の職業なんだなあと実感しました。皆さん足が長くて顔が小さく、まるで少女漫画に出てくる主人公のようなスタイルでした。




 ロケ
2004年08月05日(木)

 今日は東京は築地にあるトリトンスクエアという場所で、モデルさんのロケを行いました。全国に流通している某有名通信販売の仕事なのですが、僕が今回手がけているのはその総合カタログの2005年春号、そのため当然掲載される商品も全て春物なので、モデルさんは長袖上着の商品を着用して、炎天下の中ロケに臨みました。

 モデルさんはベテランの方でこういったことは慣れているとは思いますが、僕らからしてみれば、季節はずれの服装でのロケは本当に大変だと思います。半袖Tシャツで見守っていた僕らですらかなり暑かったですからねえ。おそらく今回とは逆に寒い時期に涼しい恰好をしてのロケも何度も経験しているのでしょう。
 撮影中、何度か中断することがありますが、フィルム交換や天候の変化によって撮影が中断するたびに、スタイリストさんやコーディネーターさん、それにメイクの方がモデルを取り囲み、日傘でモデルさんを日差しから守りつつ、うちわで扇いで少しでも暑さを緩和させたり、メイクを直したり服装の乱れを直したりします。

 カメラマンさんは、僕より2つ年下の若い方ですが、経験豊富で全幅の信頼を置ける優秀なカメラマンです。先ほども述べましたが、今回撮影しているものは春号なので、光の感じも「夏」の光になってしまわないよう、レフ版やレイスクリーンと呼ばれる光の強さを弱める幕を使って明るさを調整しながら撮影しました。

 今日は朝9時から撮影を開始したのですが、午前中は晴れていたのですが雲が多く、しかもその雲がとても速く動いていたので太陽が頻繁に見え隠れし、いわゆる「晴れ待ち」が多く大変でした。また午後になると雲が増え始め、さらに風も強くなってしまい、モデルさんの髪の毛がすぐに乱れ、衣服もはためいたりと別の苦労が発生しました。そのためなるべく風が少ない場所を撮影ポイントにし、さらにモデルさんの髪の毛の見えない部分をヘアピンで留めたり、髪の毛をワックスで固めたりと工夫して撮影しました。

 何とか日が傾きすぎる前に撮影を終えることができましたが、終わり頃になって雲行きが怪しくなってきて、今にもポツリときそうな状況でしたが、最後まで無事に撮り終えることができてホッとしました。僕は雨男として知られていますが、モデルさんが晴れ女なのだそうで、「私の晴れ女が勝ったようですね」と言われてしまいました。

 お昼はロケバスの中でいわゆる「ロケ弁」を食べたのですが、このロケ弁、とても大きなお弁当で、「仕出し懐石」と書かれているだけあって非常に美味しかったです。1つ1800円もするそうです。美味しいわけだ。

 今夜は築地のホテルに泊まり、明日は築地のすぐ近く、もんじゃ焼きで有名な月島にあるスタジオで引き続きモデル撮影です。今夜は1日中炎天下の中で立ちっぱなしだったので、足が棒のようです。もちろんそれは他の方々も同様なのですが、今夜はホテルでゆっくり休んで明日に備えたいと思っております。




 Mako、急遽今夜上京
2004年08月04日(水)

 このところ東京への出張が増えていますが、明日出張予定のスケジュールを確認したところ、明日の朝7時に築地集合であることがわかり、明日の始発ではとてもその時間には間に合わないので、急遽今日のうちに東京入りすることとなりました。

 この仕事は規模が大きいためにスケジュールの調整が難しく、スケジュールを管理している担当者から毎日のように変更されたスケジュール表が送られてきます。そのため僕の他の仕事のスケジュールを組むことができず、かなり忙しい状況です。今夜は出張前に色々とHPを更新しようと思っていたのですが、残念ながらまたもや先送りにせざるを得なくなってしまいました。

 更新を予定していたコーナーを楽しみにして下さっている皆様、申し訳ありませんがもう少し時間を下さい。この仕事が一段落したら、一気に滞っている分をアップします。では皆様、行って来ます。




 サッカー日本代表、アジアカップ決勝へ!
2004年08月03日(火)

 アジアカップ準決勝の日本対バーレーン戦が今日、済南の山東省スポーツセンターで行われ、激しい点の取り合いとなるなか、延長戦にもつれ込み、日本が4―3でバーレーンを破り、決勝進出を決めました。前半は序盤から日本が攻めるものの、前半6分にバーレーンの早いカウンター攻撃で先制点を奪われました。日本も12分に玉田がシュートしたものの、バーに嫌われてしまいます。ただ、バーレーンのカウンター攻撃が早く、その後も、日本ゴールが脅かされました。日本も積極的に攻めたものの、攻めきれない状況が続き、40分には、相手選手と接触した遠藤が一発退場となり、前半は0―1で終えました。

 後半は、10人で戦う不利な状況のなか、後半3分に中村のCKを中田が頭で合わせ、同点ゴールを奪いました。さらに後半9分、突破した玉田が見事なシュートを決め、勝ち越しに成功。その後、不利な状況のなか何度もバーレーンの攻撃を防いだものの、26分に同点ゴールを許し、さらに40分にカウンター攻撃から逆転されてしまいます。しかし、後半45分に中沢が同点ゴールを決め、3―3で延長戦に突入しました。

 延長戦に入り、前半3分に、抜け出した玉田が逆転ゴール決め、1点リードのなか延長戦の前半を終えました。延長戦の後半、2分に相手選手も一発退場となり、同じ10人の戦いとなり、日本は1点リードを守り切りました。試合後、ジーコ監督は、「1人少ないなか、厳しい試合となった。最後まであきらめず、もう1度奇跡を呼び込もうと選手に呼びかけた。すばらしい選手だ」と述べました。また、もう一つの準決勝、中国対イランではホスト国の中国がイランを下して決勝に進出したため、7日の決勝で日本は中国と対戦することになります。

 それにしても今回のアジアカップは、ホスト国が反日意識の強い中国だからなのか、ここまでの前戦を通じて日本に対する不可解なジャッジが多いですね。前戦ヨルダン戦でも、明らかに日本のフリーキックであるはずの、相手ペナルティエリア内での相手ディフェンダーのチャージにもノーホイッスル、そして今回も遠藤に対する一発退場……。
 0―1の前半40分、日本はカウンターのチャンスを迎えていました。遠藤が中央でドリブル。守備に来たMFサルミーンをぎりぎりまで引きつけ、右にいたMF中村にパスを出したのですが、直後、遠藤の右こぶしがサルミーンのほおに軽く触れたのです。相手は一瞬の間を置き、顔をゆがめて大げさに倒れ込みました。しかし、主審はその演技に気付かず、遠藤に対して赤いカードを提示したのです。負けていれば、最大の敗因となったかもしれません。「あれはまったく故意じゃない。普通ならファウルにもならない」と代表で初のレッドカードを受けた遠藤は試合後に言葉を絞りだしていました。

 さらに、今回の大会では日本代表への「反日ブーイング」が続いており、決勝での日中戦は大きな混乱も予想されます。今日行われた日本対バーレーン戦でも、これまで試合が行われた重慶同様、日本選手のプレーや試合前の「君が代」斉唱に大ブーイング。勝利が決まると拍手の代わりに、ごみがグラウンドへ投げ込まれました。試合中のヤジはともかく、試合前の国旗掲揚や国歌斉唱に対するブーイング行為は、もはやスポーツ観戦マナーの範囲を逸脱しています。戦時中に旧日本軍に侵略された中国人の感情はわかりますが、スポーツと政治はまったく関係ありません。中国人サポーターには、対戦相手に対する「礼儀」をわきまえてもらい、両国にとって素晴らしい決勝戦にして欲しいものです。




 「マツダイラ」執筆停滞
2004年08月02日(月)

 「マツダイラ」の第9話の完成が大幅に遅れていまして、一部では「あまりにも話が壮大すぎて連載続行を断念したのではないか」とも囁かれていますが、とんでもありません!「マツダイラ」は僕のライフワークですから、何年かかろうとも最後まで書き上げます!

 ただし、僕が「マツダイラ」を書くときは、中途半端に今日はここまで、明日はここまでと書いていると全体的なディティールを崩してしまうので、書くと決めたときに1話分を一気に書き上げてしまうタイプなのですよ。だから良いアイディアが浮かんでも、とりあえずノートに書き留めたりはしますが、基本的には書き始めるまではじっくりとそのアイディアを熟成させておくのです。
 そしていざ書くときは「マツダイラ」以外のことは一切考えず、どっぷりと「マツダイラ」の世界に浸って、ラジオや音楽も一切かけず、無音の中で書き上げます。このところ仕事が予想以上に忙しくてなかなか「マツダイラ」を書き上げるための時間が取れない状況ですが、もうしばらく時間を下さいね。

 その代わり、今後は今まで以上に面白い展開になっていくことをお約束しましょう。自分で言うのも何ですが、まだ「マツダイラ」を読んだことのないという方、絶対ハマるから、騙されたと思って読んでおけ!







 「ガンダム The ORIGIN」最新刊
2004年08月01日(日)

 現在愛読している数少ない漫画の一つ、安彦良和が描く「機動戦士ガンダムThe ORIGIN」の最新巻である第7巻が発売されたので買ってきました。今回はジャブロー編の前編、物語の折り返し地点で、僕の中では初代ガンダム史上最大のエピソードが盛り込まれている部分でもあります。そう、大河ドラマに例えれば「新撰組!」でいうところの寺田屋事件、「武蔵」でいうところの巌流島での決戦に匹敵するぐらい重要なエピソードです。

 それは!リュウ・ホセイ殉職、さらにその直後のマチルダさぁぁぁん……!2人とも物語の途中で死んでしまうことは知っていたのですが、こんなに立て続けに2人が散るとは……。小学生の頃にやっていたアニメは再放送で、すべてを見ていたわけではなかったので細かいストーリーは忘れてしまっていたのですが、その衝撃のエピソードの全貌を、今回読んで初めて知りました。
 読み進めながら、序盤からいやな予感はしていたんですよねえ。リュウが怪我を負っていて、ホワイトベースが奇襲攻撃を仕掛けられ、ガンキャノンやガンタンクでは全く歯が立たず、アムロのガンダムも苦戦を強いられ、ああ、リュウが「見ていられねえぜ!」と言わんばかりにベッドから起き出してきたよ、そしてそのまま怪我を押してコアファイターで出撃しちゃったよ。何だかこのまま二度と帰ってこなそうな話の展開……。ああ!案の定アムロのガンダムを守ろうと敵の戦闘機に突っ込んで行っちゃったよ、カミカゼ特攻隊かあんたは……。

 そしてその後のアムロとマチルダとのやりとり、これも何だかいやな予感がしていたんですよねえ。妙にマチルダの姿が哀愁を帯びていて、まるで死にゆく運命をすでに背負ってしまったかのような印象だったんですよこれが。今度はドムの三バカトリオがホワイトベースに襲いかかり、ガンダムを守ろうとしたマチルダが無謀にも自ら指揮を執る輸送船でドムに体当たりをするも、ドムにブリッジのガラスを破られ、マチルダは船外に放り出され、そのまま船もろとも崖の底へ……。いやはや、これほど壮絶な最期だったとは……。

 さようならマチルダさん、そしてありがとうリュウ・ホセイ、ご冥福をお祈りします。(合唱)(誤)


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