| それもまた一つの人生...文月 |
いつかきっと - 2005年05月31日(火)
生理周期29日目。（高温期15日目）
朝の体温は36.6℃。下がってきてるからやっぱり撃沈かな。
どうせダメなら早く始まってほしい。
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不妊治療を始めてから分かったこと。
私は自分で思っていたほど情け深い人間じゃなかった。
人の気持ちが分かる人間だと思っていた。
素直さ、謙虚さのない傲慢な人間だった。
努力さえすればたいていの願いは叶うと思っていた。
人にどう思われているかが幸福の物差しだった。
自分より不幸な人を心の奥で見下し、優越感を感じていた。
・・・云々
不妊じゃなかったらこんな自分に気付かなかった。
今はまだまだ全然ダメで、醜い自分を少しずつ認めるで精一杯だけど
いつか本当の意味で、人の心の痛みが分かるようになりたい。
自分が辛いときでも他人の幸せを祝えるようになりたい。
そして、子どもがいてもいなくても
心から満足できる人生を送れるように。
一日も早く妊娠を望む気持ちは変わらないけど
もし今、その願いが叶ったとしたら
私の課題は中途半端なままで終わってしまう気がする。
子どもがいない人生とは？
どうしたら辛いときでも人に優しくできるのか？
その答えを私はまだ見つけていないのだから。
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もう誰にも言わない - 2005年05月30日(月)
生理周期28日目。（高温期14日目）
朝の体温は36.8℃。どうやら今日はまだ始まらないらしい。
これがビンゴ！なら嬉しいんだけど、たぶん今回も撃沈の予感。
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「3回目の人工授精どうやった？
気になったんでメールしました(^-^)」
↑友人Ｋからこんなメールが来た。
心配してくれる気持ちはありがたいけど
もう少し考えてほしいと思うのは私のわがままかな。
この前Ｋと飲んだとき、私の精神状態が良くないことを話した。
人の幸せが喜べないとか周囲の妊娠が妬ましいとかいろいろ。
だから心配してくれているんだろうとは思うけど。
ダメだったら「今回もまたダメだった(;＞_＜;)」って
メールしなきゃいけないのかな。
覚悟しているとはいえ、生理がきたときのショックはやっぱり大きい。
そんなときにわざわざ辛い報告をしないといけないのかな。
友だちだから？
不妊の辛さは他人には伝わらないってことが
このごろ身に染みて分かってきた。
前向きな正論にさえ傷つく。
はげましの言葉も心に響かない。
だから、親や親友にもこれ以上深く相談するのはやめようと思う。
それがお互いのためだと思う。自分で乗り越えなきゃ。
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太った(>_<) - 2005年05月27日(金)
生理周期25日目。（高温期11日目）
今週は忙しくてクリニックにも歯医者にも行けなかった(T.T)
でもまあ、高温期だから時間が過ぎるのが早い方が嬉しいかも。
不妊治療を始めてから太ったという人が多いようだけど
お腹まわりのゼイニクの付き方が尋常じゃない気がする。
・禁煙（もうすぐ2ヶ月達成）
・ホルモン剤
・ストレス（精神的・身体的・経済的）
こりゃ太っても仕方ないかなとも思う。
ダンナはものすごく不満そうだけど、
現状にダイエットまでプラスしたら精神的にキツイなあ。
でもこれ以上太ったらやっぱみっともないから
少なくとも現状維持するように気をつけよう。
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排卵チェック - 2005年05月18日(水)
生理周期16日目。（高温期2日目）
3日連続でクリニック通いはけっこうキツイ。
このクリニックは駐車スペースがやたらに広いから
車で通えたらもう少しラクなんだろうけどね。
35mmもあった巨大卵胞はちゃんと排卵したみたいだよと言われた。
あんまりデカイと排卵せずに黄体化しちゃうからホッとした。
でもモニターを見せてもらえるわけじゃないからな。
以前、ちょっとだけ通っていた婦人科の病院では
毎回ちゃんとエコーの結果をモニターで見せてくれてたから安心できたけど。
今回で3回目のAIHだけど、正直あんまり期待はしていない。
いろいろなサイトを見ていると、卵管閉塞の自然妊娠は難しいって分かる。
年齢的にもさっさと体外受精に踏み切った方が可能性は高いと思う。
あと2回、人工授精をやって
ダメだったら卵管鏡下卵管形成術（FT法）を試してみる。
その後また５回ほど人工授精をやって
それでもダメなら、体外受精を考える。
少なくとも今年いっぱいは、できるだけ自然妊娠に近いカタチで。
子供がいない人生への折り合いをつけながらできることをやろう。
診察代380円
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人工授精（3度目） - 2005年05月17日(火)
生理周期15日目。排卵日。
今日も本当に朝からいいお天気。
一年の中で5月が一番好き。気持ちも軽くなってくる。
精液検査の結果はバッチリだった。
4,500万／1ml、運動率60％。量も多かった。
「問題ないですね」と言われてすごく嬉しかった。
やっぱりマカが効いてるのかな。
私の方はと言うと、左側の卵胞が35mmにまで大きくなってた。
あんまり大きすぎると卵の質が落ちるって
どこかのサイトで見たような気がする(ﾉ_＜。)ﾋﾞｪｪﾝ
人工授精のあと先生が
「卵胞が大きいから、排卵するときに痛みがあるかも」
なんて言ってたけど特に痛みはなかったな。
やるべきことはやったから、あとは神様にお任せしよう。
診察代15,750円
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卵胞チェック - 2005年05月16日(月)
生理周期14日目。
右の卵胞は小、左は11mmと27mm。
クロミッドを飲むと卵胞が大きくなるみたいだけど何だか大きすぎ？
ホルモン検査ではまだ排卵しそうにないのでhcgを打ってもらう。
明日が3回目の人工授精。
うまくいくといいけど…
いろいろネットで調べてみるけど
やっぱり卵管閉塞の自然妊娠は難しいみたい。
卵管のつまりをとるより体外受精の方が簡単で成功率も高いとか。
でも、最近注目されている治療法に
卵管にバルーンを通してつまりを取り除くFTカテーテル法というのがあるらしい。
実績のある病院はまだ少ない。
保険がきくから近いうちにやってみたいと思う。
今のクリニックの先生に紹介状を書いてもらおう。
ダンナが珍しく
「オレ、今まで（不妊治療に対して）真剣さが足りなかったよ」と言い出した。
ソフトボール仲間の子どもが「パパ、パパ」とまとわりつく様子が可愛かったんだと。
「それ見てやっぱり子どもっていいなあと思ったよ」としみじみと言っていた。
ごめんね。妊娠しにくい体で申し訳ないと思うよ。
可愛いベイビーに恵まれるように、今できることを精一杯やろう。
診察代900円
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一番うれしい言葉 - 2005年05月10日(火)
生理周期8日目。
相変わらずウツウツとした気分からイマイチ抜けられません。
自分がダメなときに人の幸せなんて願えないし祝えない。
2回目の人工授精がダメだったくらいでこんなに鬱になってたら
9月からはじまる出産ラッシュに耐えられるんだろうか。
9月…高校時代の友人Ｍ。
10月…小学校からの友人Ｔ。
11月…ダンナのいとこのＴちゃん。
12月…妹。
なんで今年に限ってこんなことになってんだろう。
もちろんみんな無事に元気な赤ちゃんを産んでほしいと思う。
でもおめでとうって100％の気持ちでは言えない。
大切な友人すら妬ましいと思う。
他の人と比べても仕方ないし
妊娠できないから人より劣っているわけじゃないのに
どうしても劣等感を抱いてしまう。
こんなんじゃダメだってのが分かってるだけに余計つらい。
ここ数日、私が抱いているこんな気持ちについて
何となくダンナに話してみた。
ダンナはちゃんと話を聞いてくれるし、厳しいアドバイスもくれる。
でも、どんなに言葉を重ねても伝えきれないもどかしさがあって
話せば話すほど傷が深くなっていくような
ダンナと自分の距離がどんどん開いていくような気がした。
ダンナに話しても楽にならないことってあるんだな。
少し悲しい気持ちになっていたら、ダンナがぽつりと言った。
「オレが本当に言いたかったのは、文月の力になりたいってこと。
こんなオレやけど。」
何だか涙が出た。嬉しかった。
本当に久しぶりに心からありがたいなって思えた。
一番嬉しい言葉をありがとう。
ほんの少し、元気をもらえた気がします。
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卵胞チェック - 2005年05月09日(月)
生理周期7日目。
休み明け＋鬱でとてもキツイ。
でも土曜日に病院に行かなかったから今日は行かなきゃ。
晴れたり曇ったりの変な天気で少し肌寒い。
木々の緑も公園に咲く花々も視界を通り過ぎるだけ。
何にも感じない。どうでもいい。やばいなー
エコーの結果は両側とも卵胞が育ってない状態。
少し遅いけど今日からまた5日間クロミッドだ。
景色なんかちっとも目に入らないくせに
赤ちゃんを抱いたりベビーカーを押したりしている女性には目がとまる。
赤ちゃんを産むことってすごく普通のことだと思っていた。
そんな普通のことができないなんて。
診察代＋クロミッド 2,250円
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何もしない母の日 - 2005年05月08日(日)
生理周期6日目。
世間では母の日らしい。去年は何をしたっけ？
双方の母親にフラワーアレンジメントを贈ったような気がする。
でも今年は、というか今日は（正確にはここ数日は）
外に出たくないし誰にも会いたくない。
ダンナ以外の人と会ったり話をしたりするのが苦痛だ。
母の日だから何かしてあげなきゃいけない。
そんな風に考えるのをやめた。
「〜しなければいけない」という生き方はもうたくさん。
こんなマイナスな気分は良くないって分かってる。
人は辛いことがあっても、前向きに生きなきゃいけない。
私よりも苦しい思いをしている人はいっぱいいる。
子どもが出来ないことを除けば、私はとても幸せだと思う。
頭では分かっていることを心が拒否する。
自分がここにいるという現実感が乏しくなってくる。
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一人で泣く夜 - 2005年05月04日(水)
生理周期2日目。
友人Ｋと飲みに行く。
Ｋは10年前からずっと禁煙していたのに最近また吸うようになった。
まあいろいろ大変な思いをしたからなあ。
お酒を飲むとどうしてもタバコを吸いたくなる。
でも以前テレビでタモさんが言っていたように
吸いたくなったら心の中で10数えてみる。
するとなぜか吸いたいという気持ちが収まる。
結局タバコは1本も吸わずにすんだ。
でもそんなに酔ってはなかったんだけど
子供ができない焦りや辛さから
私は何のために生まれたんだろうという人生論まで
いろいろＫにグチってしまった。
生理痛がひどいのも大きな要因だと思う。
グチってしまえば少しはラクになるかなと思ったけど
自分の心の闇を覗いて不快になっただけだった。
家に帰ったのは午前2時。ダンナは友人宅で麻雀。
なんとなく気分がふさぐので、冷蔵庫から酎ハイを出して飲んだ。
涙が出てきた。面白いようにぽろぽろこぼれてゆく。
やっぱり泣きたかったんだなあと思った。
不妊の辛さは本人にしか分からないと思う。
ダンナも友だちも優しくてありがたいけど、この孤独感は癒せない。
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撃沈 - 2005年05月03日(火)
生理周期28日目。（高温期14日目）
やっぱり生理が始まった。
今までになく調子が良かったからかなり凹む。
でもクロミッドを飲んでいるせいか禁煙したせいか
生理周期がかなり短くなった。
今まではだいたい32〜35日だったのに。
少しは健康になったのだろうか。
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禁煙1ヶ月達成記念 - 2005年05月01日(日)
生理周期26日目。（高温期12日目）
煙草をすっぱりやめてちょうど1ヶ月。
最近は「吸いたい」という衝動もまったく起きない。
ニコレットがなくても全然大丈夫になった。
でもやっぱり1日に何度か煙草のことを考える。
「あー本当に吸わなくても平気になっているなあ」とか
「今まではこんなときに煙草を吸っていたよなあ」とか。
体からニコチンは消えても長年の習慣はなかなか消えないからね。
煙草を吸い始めて15年。
過去何度も禁煙にチャレンジしてその数だけ失敗した。
禁断症状の辛さは本当に身に染みて分かる。
禁煙に成功している人はほんとに意志が強い人だと思っていたし
だから自分には絶対無理だなって思っていた。
「妊娠したらやめる」
周囲にはそう宣言していたけど、本当は全然自信がなかった。
不妊治療を始めてもしばらくは禁煙する勇気がなかった。
今回禁煙してみようと思ったきっかけは何だろう。
やっぱりヘビースモーカーの妹が妊娠して禁煙したことかな。
妊娠する前に禁煙する練習をしておこうと思ったし
何より不妊治療している身で喫煙はイカンやろうと。人として。
最初の3日間、減煙作戦の頃が一番ツラかったなあ。
あと数時間ガマンしたら1本吸おうとかそんなことばっかり考えてた。
こんなに煙草に振り回されるくらいならすっぱり止めた方がラクだと思った。
イライラはニコレットで何とか抑えられた。
「禁煙」は自分には耐えられないくらいツライことと思い込んでいたけど
覚悟していたほどではなかった。
煙草を吸わないと何でこんなにイライラするんだろうと思い
ネットでいろいろと調べてみた。
ニコチンはセロトニンなどの神経伝達物質にとてもよく似ていて
これらの代わりに興奮や沈静、リラックスなどの神経活動を作り出す。
煙草を吸うと「落ち着く」「ホッとする」っていうのは
ニコチンがセロトニンの代わりをしていただけらしい。
そしてそのセロトニンはだんだん自分で分泌できなくなる。
そうするとイライラするからニコチンを補給してやらないといけないという仕組み。
そうか、こんなにイライラするのは脳の中のセロトニンが足らないからなんだ。
眠くなったり悲しくなったりするのもセロトニン不足のせいなんだ。
イライラの仕組みが分かると、以前ほど辛さを感じなくなった。
理由が分からずイライラするのとは全然違うと思う。
セロトニンが自力で分泌できるようになるまで2週間〜1ヶ月。
煙草を吸わなくてもイライラしない普通の状態に戻りたかった。
そして1ヶ月。
朝起きて口の中が気持ち悪いとか喉がイガイガするということがない。
息や指が煙草臭くない。
煙草がないとかこの場所じゃ吸えないとかでイライラしない。
カバンの中がタバコの葉っぱで汚れない。
吸わなかった煙草 640本。
浮いたタバコ代 8640円。
延びた寿命2日10時間40分。
禁煙して本当に良かったと思う。
これからもずっと煙草には無縁の生活をしていきたい。
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