まみいの日記
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2004年11月19日(金) 犬の散歩

こたろうと散歩に出かけると 実に様々な犬に出会う。
なかでも白い毛がもうグレーになりかかっていて よろよろと主人に支えられて歩く年老いた様子の犬を見たときには 正直こたろうの十何年か後の姿を見たようなきがした。
幼犬の可愛らしさに勢いつけて飼ってしまっても 少なくともそれから15年はその仔の面倒を見続けていかなくてはならない。
健康で可愛らしいばかりではない。
病気予防の為に いろいろな薬も飲ませなくてはならない。
雨の日も風の日も台風の日も地震の日も 散歩に連れて行かねばならない。
旅行もおいそれとは出かけられず 犬の世話をめぐって家族で喧喧諤諤の騒動になることもある。
子供たちの「面倒見るから・・・ 散歩も連れて行くから・・・」は希望的観測と嘘八百が入り混じっている。
言われた主婦の方も 子供の言う事を真に受けているわけではない。
自分も今目の前にいる幼犬の愛らしさに 心動かされているわけだ。
だから結局は主婦が一手に引き受けて 今度こそは絶対に子供の言う事と 犬の可愛さに惑わされないぞと 決心を固める(つもりになっている)。

うちのこたろうは 家の中のおしっこシーツでおしっこをする習慣がついてしまっているので 雨の日は散歩に行かなくてもOKだ。
しかし夕方近くになっていつも散歩に出かける時分になると 急にそわそわしはじめてこちらをチラッと盗み見したりする仕草が気になって気になって・・・。
「こた 散歩に行こうか?」
なんて言おうものなら 喜び勇んでしっぽをバタバタ振って賛成の意を表わす。

かくして 私もこたろうもレインコートに身を包み降りしきる雨の中とぼとぼと出かけるのだ。


2004年11月16日(火) いびき

うちのこたろうは いびきをかく。寝言も言う。
寝る前には ちゃんとトイレに行って用もたす。
最近薄いTシャツを着させている。
立って歩かないのが不思議に感じられるほど 人間めいてきた。


2004年11月12日(金) 秋晴れ

久しぶりによく晴れた。
在宅支援でお邪魔しているうちは11階にあって見晴らしがよい。
晴れた日には 遠く富士山までを臨む事ができる。
きょうは薄く輪郭が分かるほどだったが それでも自宅から富士山だなんて
なんと贅沢な・・と しばし見入った。

お正月はそれこそ素晴らしい眺めだとのこと。
澄んだ空気の中 遠くの富士山を眺めているだけで 気が晴れた。


2004年11月08日(月) 無いものねだり

母の姉は転んだ事がきっかけで 足が利かなくなって寝たきりになってもう長い。
三鷹の病院にずっと入院している。
リハビリをすれば歩けるようになる との医師の言葉もむなしく ずっと車椅子の生活だ。
従姉によると伯母は「よく食べるし元気で 足の事さえなければいうことないのに」という状態らしい。
足は今のところ達者で 自分でどこでも行ける母は 耳が遠くなってしまってから
家に閉じこもりがちになってしまった。
私は「よく食べるし元気ではあるけれど 耳がもう少し聞こえれば言う事ないのに」と思う。

今日伯母を母と見舞った。
2人は手を取り合ってさすり合い涙をこぼしながら お互いの為に長生きしようと言い合っていた。 


まみい