遠くにみえるあの花火に
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2004年12月30日(木) 『やわらかな頬』で終わりそうな一年


がらがらに空いた電車は、
ぽかぽかとした陽だまりのようで心地よい。

読書というものはいつだってそうだけれど、
電車の中でする読書は、
ことさら自分の世界に入りこんで時間と場所を超越する。

最近は桐野夏生さんの『やわらかな頬』を読んでいて、
今年はこの小説でしめくくることになりそうだ。

上・下と出た文庫本の上巻まで読み終えて、
ここから先どんな物語になるのだろうと、わくわくしている。





そんな風にはじまる晦日。

今年も残すところあと1日と少し。

来年こそは、HP開設。
元旦にでも、発表できればいいんですけどねぇ。(遠い目)




来年も電車で読書が主流になりそうです。
いっぱい読んで、ここでぽつぽつ感想が書けたらなあと・・・思ってみたり。



ちょっと早いけど来年は「マメに書く」というのが、目標の一つであります。




2004年12月25日(土) 一週間をふりかえりましょう。

メリー・クリスマス!

と、いうことでクリスマスですね。
ふにゃあぁ〜。眠い。

こたつに両足をつっこんで寝そべって日記を書いています。
日本人はやっぱりコタツが冬の必須アイテムですよね。

とりあえず、今週一週間をふりかえりましょう。
大切な一年の最後の月が、あっというまに
逃げてしまわないように。


12月19日(日)

一日中家でごろごろして過ごす。
漫画と読書。
漫画はクッキングパパ。
ほんとうに何もしない一日。
この日はコンタクトさえはめなかった。

夫がパスタをゆでて鮭とほうれん草のスパゲッティを作ってくれる。
私は白菜と焼き豚のスープ。(とりがらスープの素)
鰹節と、だしを取った後の昆布を刻んでいれる。
お椀によそったあと、ふと思い立ってバターをひとさじ落とす。
美味なり。



12月20日(月)

月曜はわりと遅くまで仕事をがんばる。
夜9時をまわってから、
ほうれん草とお餅入りの、名づけて「ポパイの力うどん」を
夫につくってもらって食べる。



12月21日(火)

今日くらい仕事を早く終えて、夕飯の仕度をしてまっていよう、と、
心に誓っていたので、いそいそと仕事を終える。
「元気がでるふだんのごはん」に載っていた
ホワイトソースから作るグラタンが3日ほど前から食べたくて、
意気込んで作る。
美しく白いホワイトソースが出来、満足。

でも、家でつくるグラタンはどうも上手くキツネ色に焦げ目がつかない。
見た目はパッとしないけれど、
今まで作った中で一番の出来のグラタンに仕上がる。

グラタンって好きだ。
お店でおいしいあつあつを食べるのが一番好きだけど、
家でつくるのも悪くない。

私の好きなもの
<グラタン・オムライス・ミルフィーユ・フィナンシェ>

あ、片仮名ばっかり。



12月22日(水)

先斗町にある「いろは」というすき焼き屋に行く。
忘年会。
肉!!うますぎです。
上質なザラメ。濃厚な割り下。
うますぎです。いろは。

焼酎で10回くらい意味もなく、会話の切れ目に乾杯を繰り返した。
泥酔が2名。

背中をさすってやり、トイレの水をじゃーっと流す。
携帯でその人の連れ合いを呼び出して連れて帰ってもらう。

明日がつらそうだなー、でも楽しかったなー。
肉、うまかったなー。
帰る道々、そう思う。



12月23日(木)

仕事が終わらない。
ひとり、黙々と仕事をする。

旦那のためにユニクロで780円のタートルニットを二着買う。
自分用にスエット上下も買う。

「第一回目のクリスマスパーティーをしようー!」
と言われ、何事かと思ったら、夫がチーズケーキを焼いてくれていた。

うわお。

素晴らしき夫かな。




12月24日(金)

ああ、仕事仕事。
イヴだし、外食する?とメール。

焼き鳥屋でクリスマスソングを聞きながら、
上機嫌でビールを飲む。

まわりはカップルばかり。
焼き鳥屋で過ごすイヴも悪くない。
クリスマスソングをハミングしながら、ねぎ間やなんこつ唐揚げを食べる。

締めに、たこわさのお茶漬けを注文する。
これがまた、つーんと効いたわさびと蛸のくにゅくにゅとした甘い身が
お茶漬けとあいまって、なんとも言えないおいしさ。

もともと、たこわさが大好きで居酒屋に行くと必ずといっていいほど
たこわさを頼むのだけれど、お茶漬けというのは初めて食べた。

お、おいしー。



12月25日(土)

生まれて初めての神戸ルミナリエ。
きれいだったなー。
ものすごーく並んだけど。

ついでに南京町で老祥記にも並ぶ。
豚饅頭さいこー。ちょっと味が濃かったけど、うまかった。
もっと並ばず買えたらいいんだけど。
1個80円。一口サイズで手ごろ。


久しぶりに神戸に行った。
神戸。なんかオシャレだよねー、街路樹と山と空がいい感じ。
海は見なかった。
ネオンと人と人と人と。


クリスマスに神戸って、若者っぽくていいでしょ。

うふ。




そんな感じの一週間。

あ、そうそう。ケータイ無事に戻ってきました。
では、明日はのんびり、有馬記念です。



2004年12月18日(土) 早起きの朝

朝焼けの美しい朝。
おはよう。と、まるで小鳥のさえずりみたいなキスで目覚める。

ちちち、てゅりゅりゅ、てゅりゅ。
表でほんものの小鳥たちが鳴いている。

ハム、たまねぎ、チーズをのせてトーストした食パン。
ほうれん草とエリンギのバター炒め。
それから、りんごと紅茶。

それらをほおばってから、朝7時のお洗濯。


早起きをすると一日が長く感じられて幸せ。
今日は何をしよう?何を着てでかけよう?
そんなことを、朝の光の中でぼんやりと考える。

朝ぼんやりしていると、いろんなことを考える。
ぼんやりしすぎて、時々、余計なことまで考えてしまったりもする。
昨夜の、
くちびるをぎゅっと引き結んで、眉根を寄せて歩いた夜の街のことなんかを。

けれども、そういったこともふっとよぎるけれど、
忙しく掃除機をかけたり、ぞうきんがけなんかをしていたら
またすぐに忘れて、鼻歌なんかが自然に飛び出しくる。

基本的に、私は忘れっぽくて幸せ者なのだ。


早起きは幸せ。
予定のない休日にする早起きは大好き。

朝寝ももちろん好きだけれど、
健やかな暮らしをしていると思える、こんな冬の朝の空気に触れられることが
何よりも幸せだ。


今日はまだ少し残っている仕事をやっつけようと思う。
それから少し買い物にも行こう。

夜は久しぶりの同窓会。
結局人数はそんなに集まらなかったけれど、
それでもとても楽しみ。

女の子たちは、相変わらずオシャレでかしましいのだろう。
きっとまた、女の子っていいね、と思って、影響を受けて帰ってくるだろう。
マニキュアを塗ったり、香水をつけたり、
ふわふわのコートを羽織ったり。

かわいらしいスカート、華奢なヒール。

想像するだけでもウキウキする。


朝の光はいろんなことを楽しい気持ちにさせてくれる。
今日はどんな一日になるだろう?


さて、
パソコンを閉じて準備にとりかかるとしよう。




*




がーん。。。
ずずずーん。。
とても心地よい朝のはずだったのに、
ショックなことがひとつありました。

ショックっていうか、自分のバカさ加減に笑ってしまう。
くつくつくつと、思い出せば出すほど、
笑い話になっていくことなんだけど・・・。



朝、ここちよく掃除を終え、
そうだ、今着ているものも洗濯してしまおう!
そんな風に思ったのが、そもそもの始まりでした。

今朝の私はフリースを着て掃除機をかけていました。
家の中だって冬は寒いので、私はいつもTシャツの上にフリースという格好。

そうして、そのフリースのポケットの中には、
ケータイ電話が入っていました。


いつもケータイのアラームを目覚まし代わりにセットしているのだけど、
今朝はそのアラームよりも早く起きて行動していたので、
掃除機をかけている時にそのアラームがぶるると震え始めたのです。
ソファの上に置いていたケータイを拾い上げてアラームを解除し、
そのまま、フリースのポケットへ、ひょいと入れたのでした。
それが、あとの祭り。


そのことをすっかり忘れて、ポケットの中にケータイを入れたままぽいっと、
洗濯機の中へフリースを放り込み、
後はがー、がーと、回転する洗濯機に何もかもをゆだねたのでした。


そうです。

ケータイを洗濯機の中できれいにきれいに洗ってしまったのです。


それっきり、私のケータイはうんともすんとも言わなくなってしまいました。



ケータイをポケットに入れていたこと、すっかりすっかり忘れていたのです。
忘れっぽくて幸せ者、なんて書いた後だけに、
余計に自分が笑えてきます。


修理をすれば、一週間でケータイ電話は戻ってくるそうだけど、
もちろんデータは全て消えてしまっています。
私のわずかながらの友人のデータは、きれいさっぱり消えてしまいました。

うん、でもね。前に使っていたケータイのデータを
手作業でまた入力すればいいから、大丈夫。
大丈夫なんだけど、ねぇ。


それにしても、脱水までして、ハンガーにかけてベランダに乾して、
出かけるときにようやく、あれ?私ケータイどうした?
と、気づいたのでした。


ばっかだなぁ。。。ははは。












2004年12月16日(木) 寒い冬を待ちわびて/今年は「災」

今年の冬はちっとも寒くない。
どうしてこんなに寒くないのだろう?
吐く息もさほど白くならないし、手もいつも程かじかまないし、
まだコートも、ひざより短い。

我が家は鍋もの大好き家族なので、すでにこの冬
数え切れないほど鍋をしているけれど、
その鍋も、体の芯をあたためてくれるような、そんな
力のあるメニューには、なりきれていない。

ああ、あたたかいミルクが飲みたい。と、
切実に思うような、そんな冬の寒さがまだやって来ない。

思い返せば、去年まで過ごしたあのおんぼろアパートが
京都の冬の底冷えを、真から味わわせてくれていたのだ。
毎朝、毎晩、しんしんと冷えた。
薄い壁を通して、まるで外にいるみたいに冷たい空気が部屋の中に伝わってきて、
きゅううぅっと、ありえないほど部屋の空気を冷やしていた。

寝相の悪い私が、布団から少しもはみ出さずに眠っていたのは、
あまりの部屋の寒さのせいだった。

でもだからこそ、あたたかい飲み物のもつ力強さや、
湯気ののぼる食卓の嬉しさを、より多く感じられた。


そんな京都のアパートに比べれば、
今住んでいるところが寒くなくっても、当然で、
まだ寒い冬がやってこない、なんて文句を言うのはちょっと違うかもしれない。

でもやっぱり、早くもっと寒くならないかなぁなんて、
そう思ってしまう。





さて、
「災」が今年一年をあらわす漢字として選ばれた。

私の予想は「揺」だったのだけれど・・・。

地震・台風、プロ野球・テロ・拉致問題と、
日本を揺るがす出来事の多かった一年だと思ったのだ。
揺れるばかりで、解決の糸口がなく、新しい展開もない、
そんな「揺れている」状態のまっただなかに、
今年一年の日本はいたような気がする。

しかしまぁ、清水寺の住職が、今年は「災」と描いた。
来年はどんな一年になるだろうか?

もう少し平和な文字が刻まれるといいのだけれど。




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2004年12月15日(水) 山本ふみこさんの「元気がでるふだんのごはん」


『元気がでるふだんのごはん』という、山本ふみこさんの本を購入した。
この本は、なんだろう、
大雑把に言ってしまえば、とてもほっとする感じの本なのだ。

山本ふみこさんという人の、主婦として、また母親としての、
日々の心構えや、ちょっとした工夫が書かれている。
それはまあ、よくあるタイプのエッセイといえば、そうなんだけど、
ちょっとした言葉のはしばしに愛情が感じられるし、
言葉の選び方が好きだなぁ、と、思ってしまう文章なのだ。

それと、かわいらしい素朴なイラストが挿入されていたり、
山本さんの手書きのノートをところどころで公開していたりして、
そういうのも、「ほっとする感じ」の一因かもしれない。

この本のいいところをもう一つあげるなら、
それは簡単なお料理のレシピもついているところかもしれない。

ちょっとしたドレッシングやちょっとしたスープ。
そういう、ちょっとしたことが、なんだか嬉しい本だ。

「くたびれたときも悲しいときも、ごはんをつくりながら、
ごはんを食べながら、元気をとりもどしてきた」という山本さんの、
そんな元気を分けてもらえそうだな、と、そう思う。










2004年12月13日(月) おいしい匂いに満ちたキッチンで

蓮根の挟み揚げがおいしくできたので、
今日は浮かれている。

料理はそれほど好きでもないし、上手でもないけれど、
ほっぺが落ちそうなくらいのおいしいおいしいご馳走を作れたら、
どんなに幸せだろう、と、時々思う。

作ることが苦でなく、それで手際もよくて
素早くささっとおいしい料理がつくれたら、最高なのにな。

今、クッキングパパという漫画にはまっていて、
よくそんなことを思うようになった。

作ってもらって食べる幸せと、作って食べてもらう幸せ。
そういうのを、ぽわわんと想像して、にんまりする。

蓮根の挟み揚げは、とりあえず第一歩。
次はもっともっとおいしく作れるよう、がんばろうと思う。





夕食の後、旦那をマッサージしてあげる。
今日の水瓶座のラッキーポイントは「マッサージ」だと、
占いでそう言っていたから。

この日記を書いている今、マッサージされてすっかり眠気を誘われた旦那は、
先にお布団に入ってしまった。
おやすみ〜。
はい、おやすみなさい。









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2004年12月12日(日) 坂道のある街は、いつだって素敵だ。



空はうす蒼く、灰色がかって素敵な冬色だ。

街路樹の銀杏は、細い枝にわずかに色を残しているだけで、
ほとんどが足元に積もって風にはらわれている。

道はゆるい上り坂で、すれ違う車も少なく、
下から見上げる角度で、マンションがいくつも空に向かって伸びている。


住宅街の中のおいしいケーキ屋さんまで、夫に車で連れて行ってもらった。
「ロールケーキが食べたい」と、どうしてもそう思ってしまったから。


チョコレートの、表面はサクっとしていて中はしっとりとした生地に、
あまり甘くない生クリームと赤い苺がごろごろくるまれている。
それは「きりかぶ」という名がつけられていて、一本が1,050円だ。

おいしいデザートのある生活は素敵だと思う。
この街のさびしげな雰囲気も、坂道が多くて空ばかりがやけに広いところも、
おいしいデザートさえあれば、
そういったものさえも、何もかも素敵なものに見せてくれる。

小さな店がまえだけれど、店内は意外と広く感じられて、
美しく白い食器たちが、つやつやと磨かれて置かれているのも好もしい。
ショーケースの中のガトー・ショコラやプディング、
フルーツのケーキや苺のショートケーキが
誇らしげにおいしそうに並んでいて、思わず笑顔になってしまう。

日曜の午後3時に、それを切り分けて紅茶と共にいただいた。
おいしいねぇ。と言い合い、紅茶をたくさんたくさん飲んだ。

今日のこのロールケーキに、とてもやさしい時間をもらったと思う。
ひとつまた、感謝すべきものが増えた気がする。



2004年12月11日(土) いつか晴れた日に

この一週間あまり、日常の出来事にかまけていました。
日記を書かない日というのは、つまりそういう日々。

朝まだ暗く、夜が明けたか明けないかくらいに家を出て、
電車の中で本を読み、日が暮れる頃に帰宅する、そんな日々。

日記を書かない代わりに、夫と多くの時間を過ごしました。
夕食後から就寝までのささやかな時間。
一緒に借りてきたDVDを見たり、
はたまた火曜サスペンスやら金曜ロードショーやらを観ました。
ふたりともくたくたで、ぼんやりした時間を共有する。

『SENSE AND SENSIBILITY』という映画は、
1995年に作られた映画で、監督はアン・リー、主演がエマ・トンプソン。

舞台は19世紀のイギリスで、父を亡くし、財産と屋敷を失った姉妹の、
恋愛模様が描かれている。
姉は慎み深く現実的で、妹は情熱的で奔放。
対照的なふたりの、波乱万丈な恋愛がさわやかで温かい。

その映画を、くたくたでうとうとしている夫と二日に分けて観ました。
なんとなく、いい映画だねぇと、ほっこりするような物語。

いつか晴れた日に、というのは、この映画の副題。
いつか晴れた日に幸福というものが舞い降りる、
そんなハッピーエンディング・ストーリー。



この一週間の間、本もいくつか読み終え、いくつか新たに読み始めました。

村上春樹の『遠い太鼓』と瀬尾まいこさんの『天国はまだ遠く』を読了。
今は、村上春樹さんの『東京するめクラブ 地球のはぐれかた』と
宮部みゆきさんの『蒲生邸事件』に手をつけている。




師走。

教師だけでなく、日本の隅っこで生活する、
私みたいなちっぽけな存在も、また、走っています。

時節柄、ご自愛くださいますよう・・・。


2004年12月01日(水) 水曜日のおまけ

以前、別のユーザーIDの、別の名前で日記を書いていた頃、
水曜日に小さなお話を書いていた。

それを水曜日のおまけと名づけて嬉しがっていたわけだけれど、
今回りとろぐでプログをはじめるにあたり、
またそれを公の場に出すことにしました。

いま、6つまで公開しています。
「ああ!あれね。」とご存知の方も、「それ、何?」という方も、
もし読んでみたいなぁと思われた方は、こちらへどうぞ。
水曜日のおまけ




とりあえず、今夜は眠いので、このへんで。
グッナイ。


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