遠くにみえるあの花火に
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2004年10月29日(金) 人並みに結婚したけれど

過去の記憶をだぐりよせる時、その記憶の中に、
同じ風景を見て、その風景について語り合った人物がいるということは
幸せなことだと思う。

あの時あの人と一緒にいた。
そして、他愛のない会話をかわした。

ただそれだけで、記憶の温度も違ってくる。

結婚してよかったことは、そんな温度のある記憶を、
これから少しずつ増やしていけると思えることだ。

もちろん、結婚していなくたってあたたかな記憶というのは
充分に増やしていけるものだけれど、
ひとりの頃は、たった一人で見た景色の方を、より大事に思っていた。
それこそ後生大事に、抱え込んでいたのだ。

でも今は、誰かと(家族や友人や、ちょっとした知人でさえ)
共有した記憶の方を、大事にしたいと思っている。



私も人並みに結婚したんだなぁと、時々ふと思う。

結婚するまでは、結婚といったってさほど大きなことではなく、
ごく普通の出来事のひとつなんだ、と、考えていたけれど、
結婚してみれば、それは特別な響きでもって、
私と私の環境をひとくくりにしてしまえるものだった。
現実的な生活の面では、それはさほど大きな変化をもたらすものではないけれど、
なんというか、結婚という制度の中に入ってしまうことで、
周囲の目もかわってくるし、当然、社会的な位置も変わってきてしまった。

そうだよなぁ、私も人並みに大人の段階を踏んでるんだなぁ。なんて、
考えてしまう。
敷かれたレールを順当に何の障害もなく進んでいく、
おとなしい機関車みたいな気分になる。

結婚せず、一人でばりばり働いたり、
定職には付かず、日本と外国とを行き来していたり、
恋人なんて必要ない、というふうに考えていたり、
様々な理由や性格や環境から、
ちょっと一般の人とは違うよなぁなんて、感じながら生きている人にとっては、
私の歩んでいる道は、ものすごくありふれた、
適齢期と呼ばれる年齢で結婚した幸せな人、という風に見えるんだろうな、と思う。


時々ふっと、そんなふうに見られてるんだろうな、と、気づくときがある。
具体的に何かがあってというわけでもなく、
はっと、我にかえったように、そうなんだ、結婚したってそういうことなんだ、
と、思うときがある。


これはとても個人的な認識の仕方かもしれない。
結婚した人がみんなそんな風に思うわけではないだろう。
でも誰だって、それなりに違和感を感じながら
新しい変化に対応していくのだ。

私には、結婚したことで感じる不具合よりも、
結婚したことで感じる幸福の方がすこし多いけれど、
そうでない人だっているだろう。

だからきっと、それは慣れの問題だし、
自分の中でもてあます「既婚者」という枠を、
ひとつずつ丁寧にほどいてあげればいいだけのことだ。

ちょっとずつ慣れて、私は私として、また、
楽しく人生を歩めばいいのだと思う。





2004年10月28日(木) はじまりは凪のように・・・

はじまりは凪のように、穏やかに小さく、静かに始めたいと思う。
そのさざ波が、いつかゆるやかなうねりをつくり、
やがて心を揺らす大きな(けれどもささやかな)波になればいいと思う。

……けれどもまだ、全てが整っていない。
海はもうそこまで見えているけれど、まだ、
私は漕ぎ出すボートを手に入れていない。





寒さが徐々に厳しくなってきています。
朝晩の冷え込みもきつくなっている。

小千谷市では今朝の最低気温が4℃だったとか。
「吐く息も白くなっています。」と、
現場で取材をするアナウンサーが言っていた。


昨日、また震度6近い余震があった。
これは本当に「余震」なんだろうか?
余震なんていう、ちっぽけな響きはそぐわないと思う。

一刻も早い復旧を願うけれど、こう余震が続くのでは、
作業にあたる人やボランティアの人たちだって命がけになる。
無理せず、自然なスピードで物事がすすんでいって欲しいものだ。








それにしても、あっというまに10月が終ろうとしている。
早い、早すぎる。

私はまだぐずぐずとしているというのに。。。
気ばかり焦って前にすすまない。

まるで水の中を歩いているみたいだ。
ゆっくりゆっくり、
体が水の反発をうけて、ちっとも前に進んでくれない。


ああ。



2004年10月27日(水) 削除しました


小説、削除しました


2004年10月26日(火) 何かしたい。何もできない。


雨だ。
この秋、何度目の雨だろう。

雨はわりあいに好きだ。
それは雨と結びつくような、
比較的哀しい記憶を持ちあわせていないからかもしれない。

比較的哀しい記憶。
何と比較すればいいだろう。
どこからが哀しくない記憶で、どこからが哀しい記憶だろう。


今日も雨が降っている。
兵庫県の豊岡の人たちは大丈夫だろうか?
新潟の小千谷市の人たちは大丈夫だろうか?

大丈夫って、言葉ほど、あいまいな言葉もない気がするけれど。



今日の私の心の中心にある、ぐずぐずとした湿っぽいわだかまりは、
分かち合うことのできない痛みに対する、もどかしさかもしれない。

たとえば、何もかも放り出して、ボランティアとして飛んでいけたらいいのに。

何かしたい。何もできない。

本当に何もできない?
そんなことはないのだと思う。
ただ、現実的な「やりかた」がわからないだけだ。


悔しいなぁ。

雨を眺めながら新聞を読み、ああ、と、思うばかりだ。


2004年10月24日(日) ワラビー熱血編を読む

ワラビー熱血編は、高橋尚子が金メダルをとった、あの女子マラソンから始まる。
私はあの頃、マラソンは見ていなくて、
確か見ていたのは父だったように思う。
父から高橋尚子が金メダルをとったと聞いた。
だからレースは見ていないはずだけれど、
まるで見てきたみたいに自分の記憶の中にある高橋尚子の顔と、
ここでなぞられるレースの様子とを重ねあわせて読んでいた。

銀行の窓口で青い制服を着て、
感じのいい笑顔を浮かべている女の子みたいに見える、と、村上さんは言う。
確かにそのとおりで、いまさらながら、彼女の凄さに気づかされる。
そして今年のアテネで金メダルをとった野口選手だって、あんな小さな体なのになぁと、しみじみおもった。



さて、今日は家具屋に行って、食器棚と洋服ダンスを購入した。
来週にはとどく。
楽しみだ。


2004年10月22日(金) 前夜祭

今日もまたありふれた一日が終る。

朝ごはんはトマトときゅうりのオムレツ。ヨーグルト。トーストと紅茶。

お昼ごはんは買ってきたお弁当。
出汁巻き卵と野菜の煮付けがおいしかった。

週末の晩ご飯は、彼の手料理。


明日はシーツを洗って、布団を乾そう。
そんな風に思う一日の終わり。




今日は友人の結婚式の前夜。
身も心も整えてがんばってね、と、言う。

私も、明日は一日彼女のことを考えて過ごそうと思う。
今、バージンロードを歩いているかな?とか、
幸福そうな笑顔をこぼしているかな?とか。


いいお天気になりそうで、よかったよかった。




2004年10月21日(木) 村上春樹『Sydney!.灰▲藹秕霾圈戮鯑匹


それにしても、昨日の台風はすごかったですね。
ものすごい風。

部屋の中にいてもずっと、
風がこちら側からあちら側へ吹き抜けていく音が聞こえていた。
ぴゅぅぅぅう〜 ひゅるるるる〜

そんなことがあったなんて、嘘みたいな青空。
今日という日はまさに台風一過。





「レイチェル」「間宮兄弟」「はつ恋」に続いて、
村上春樹の「シドニー!」を読んでいる。
まだ「海のふた」と「アフターダーク」が控えているけれど、
ちょっと息抜きに読んでいる。

村上春樹の書いたものを読んでいていいなと思うのは、
あれ?と思ったり、ちょっとひっかかるな、と思うような
風変わりな言葉遣いの日本語が出てこないところだ。

きちんと整備されたコンクリートの道路みたいに、
でこぼこがない。
あるいは、ベテランのアナウンサーがする朗読のように、
つっかえることがない。

そこがいいな、なんて、改めて思った。


シドニーオリンピックは、もう4年も前なのだ。
今年のオリンピックが開催される前に読めばよかった、と、
ちょっと悔やんだ。
全然注目していなかった「トライアスロン」。
今年は結局どうだったのだろう?





2004年10月20日(水) 台風23号(別名:トカゲ)上陸

また、台風が上陸した。

ひどい雨とひどい風。
仕事を早々にきりあげ、帰宅する。

夜、8時頃から11時頃までの間、ずーっと風が吹き荒れていた。

換気扇の奥で蓋がぱたぱたしている音が聞こえ、
お風呂に入っていても、換気口から逆に風が吹き込んでくる始末。


余談だけれど、(この日記自体が余談なのだけど)
ここ最近、台風にはアジア名がつけられるようになったらしい。

140個もの名前が既に決められていて、
上から順番にそれらが当てはめられていく。

さて、この台風23号。
アジア名が付けられるようになってから、初めて和名がついた。
その名前は「トカゲ」。

台風23号は、トカゲ、という名で歴史に残ることになる。

2004年10月20日に日本を襲った「トカゲ台風」。



なんだか、おもしろいなあ。



2004年10月19日(火) 雨の大阪

久しぶりに大阪の街へ出た。

台風が近づいているので雨風がひどかったけれど、
すこし気分を変えようと大阪まで行ってきた。

梅田阪急百貨店と、梅田の阪神百貨店。
この2件をまわって、2時間ぐらいで切り上げて帰る。

目的のものをとりあえず買い、
探していたものは見つからずに諦める。

途中、サラリーマン風のお兄さんに声をかけられ、
もしやセールス?と思って逃げさる。

田舎者には都会の人間はすべて悪人に見えるぜ…
なんて、ばかなことを思いながらさっさと帰る。

家に帰ってから夕飯の支度をして、
いまかいまかと旦那の帰りを待つ。


一緒に夕食をとり、お互い疲れていたようで
なんと10時には眠ってしまう。

おやすみ〜と言って、電気を消して、
あっという間に寝てしまった。


健康的な夫婦だ。。。。。



2004年10月18日(月) よしもとばなな『High and dry (はつ恋)』読了


よしもとばなな著『High and dry(はつ恋)』読了


読書感想文作成中・・・




2004年10月16日(土) 芋がゆの朝食

ひさしぶりにゆっくりとした朝。

8時くらいに起きて、芋がゆをつくる。
結婚する時に、友人からもらった料理の本に載っていたものを試してみたのだ。
昨夜の残りのイカ大根と味噌汁、ちょっとした海苔や漬物でいただく。

昨日の夕方、早い時間からことこととしっかり煮た
イカと大根は、我ながら中々おいしくできた。
濃い醤油とイカの風味のついた大根と、
お粥のお米の味と、ほっこり甘いさつまいもが絶妙で、
朝からのんびりとおいしく味わった。

しあわせな朝だ。。。と、しみじみ思う。

11時頃に家を出て、私の実家へ。
結婚式のデジタルアルバムをもらいにいく。
出来栄えのよさに、人ごとのように関心してしまう。
私たちじゃないみたい。

お昼ごはんをごちそうになり、3時くらいにおいとまする。

家に帰ってから、夫がカレーを作り、
私は久しぶりにチーズケーキを焼いた。


ごくありふれた、平和な一日。


2004年10月15日(金) 江國香織『間宮兄弟』読了


江國香織『間宮兄弟』読了


感想文作成中・・・・


2004年10月14日(木) あたらしいゴザンス→りとろぐ

江國香織さんの『間宮兄弟』を読み始めた。
電車の中で、ごとんごとん、つり革を握り締めながら読む。

『間宮兄弟』の冒頭部分の季節は夏で、
夏かあ〜・・・と、今年の夏のことなどをふと思い出しながら、
ページに目を走らせた。

昨日、『間宮兄弟』と『アフターダーク』を購入し、
今日はほくほくだ。





秋というのは、やっぱり文学の秋。。。だと私は思う。

ゴザンスが生まれ変わって、「りとろぐ」という新しいプログが誕生した。
まだ移行処理はしていないものの、私もまた
近いうちに「プロジェクト」を立ち上げようと思う。

寒くなる前に、全てが整うといいのだけれど・・・。






2004年10月13日(水) ダフネ・デュ・モーリア『レイチェル』


ダフネ・デュ・モーリア『レイチェル』読了。





読書感想文作成中


2004年10月12日(火) 休み明けはひどく情緒不安定になる

休み明けって、どうしてあんなに仕事に対する熱意や自信を失うのだろう。
自分が全くもって、頭の中を切り替えられていないことに気づいて、
愕然とする。

「ああ〜、私ってだめだ。」

そんな風に一度思いはじめたら、
何をしていても「だめ人間だ」と思ってしまう。

夕方もう日も暮れてしまった頃、一人でとぼとぼ歩いていると
どうにも哀しくなってきて、めそめそしてしまった。

旦那にめそめそと愚痴をいい、思い切りめそめそした。
晩ご飯を作ってもらって、たくさんお食べと言ってもらって、
ようやく少し元気を取り戻していった。

こういう日は早く眠ってしまうに限る。



もう寝よう。
おやすみなさい。




2004年10月11日(月) 芦ノ湖まで足をのばして

温泉宿の朝食もまたよし。

今日こそ和食にするぞ。と、意気込んで、
お茶碗にごはんをよそいでくれる仲居さんに
「おかゆありますかー」と尋ねる。

旅館に泊まった日の朝食で、お粥を食べるのが好きだ。
お粥に漬物をのせてさらさらと食べる。
里芋のにっころがしが美味だった。

朝食の時、お義父さんに
「ちゃんと3回温泉に入りましたか?」と訊かれた。

温泉にきたら、夕食前、就寝前、朝食前の3回お風呂に入るのが鉄則らしい。
「いや、2回だけです。。。」と答える。

朝食前のお風呂はそこそこ空いていて、
でもあんまり時間がなかったので露天には浸からなかった。
ささっと浸かって、ささっと出て、ささっと化粧をして朝ごはんへ。


チェックアウトをしてからタクシーを呼んでもらい、
早雲寺を廻ってから芦ノ湖へ。
芦ノ湖は、真っ白な霧がかかっていて、それが風で吹き飛ばされる
その隙間でしか見えなかった。

「ここから撮った写真がよくパンフレットに載っています。」
と運転手さんが穴場を案内してくれた。
別荘が立ち並ぶ山道の隙間から、ふいに現れる絶景。
やっぱりよく知ってるねーと言い合う。

箱根駅伝のスタート地点や、箱根の関所の資料館なども案内してもらう。


2時間半きっかりで小田原まで送ってもらい、
新幹線で帰ってきた。


よい旅でございました。


2004年10月10日(日) うす曇りの箱根

朝、ホテルのバイキングで朝食を摂る。

いり卵、ソーセージ、温野菜、果物、クロワッサンとカスタードパイ。
それから紅茶。
紅茶がおいしくて、おかわりまでもらってしまった。

バイキングだとついあれもこれもと欲しくなってしまう。
普段飲まないオレンジジュースとか、そんなものまで
コップに注いでこようかな・・・と考えてしまう。

これでも昔よりは分別がつく歳になったせいか、
どうせ残してしまうと思われるものは我慢してとらなくなった。

それでも変わったチーズやハムがあれば、
好奇心からお皿に盛ってしまうのだけど。。



9時半にはチェックアウトをして、いざ祖父母の家へ。
夫の祖父母は京王線でごとごとと行ったところにある。

しばらく東京の電車に揺られながら、
見知らぬ街なのに、ここのどこかにネットでだけ見知っている
会ったことのないあの人やこの人が住んでいると思うと不思議だ、と、思っていた。

電車からの眺めは少しも魅力的ではなかったけど、
東京という街そのものが物語の中の街という気がして、
それだけでなんだか、ぼおっとなった。




祖父母の家にて、嫁です、と自己紹介し、
テレビを見てお菓子を食べて、家を出た。
「うちのじいさんは内臓が丈夫で、今までおなかを壊したことがない。」
という台詞が印象的だった。
彼はしょっちゅう、おなか痛い…と嘆いているのに。





いざ、ロマンスカーで箱根湯本へ。

ロマンスカー!!

『ホリー・ガーデン』持ってくればよかったなぁと、心から悔やんだ。
途中で眠ってしまい、気が付いたら山の中だった。

寒い。

ついて早速、お義父さんとお義母さんは温泉に入っていた。
私はぼーっとテレビを見る。

食後(しこたま日本酒を飲んだ義父と夫。でもケロっとしてる。)
温泉に入る。

ひとりで入る温泉は気楽だ。
外は小雨模様で、露天風呂に濡れながら浸かる。

途中、同じように一人でぼけーっと入っている嫁仲間っぽい婦人を見つけ、
タヒチで出会った、親と一緒に新婚旅行をしていた夫婦のことを思い出す。
その時のお嫁さんと、ちょっと横顔が似ていた。

タヒチからもどって2週間後くらいに、
きれいな、女の人の字で、でも差出人は男の人の名前で、
タヒチでの写真が届いた。

あの人はこんなきれいな字を書く人だったのか、と驚き、
なんだか益々印象に残ったのだった。

そのことをまた、ぼんやりと思い出していた。

箱根の温泉は無色透明で、ありがたーい感じはなかったけど、
それはそれでなんというか、
主目的は祖父母の家を訪ねることだったわけだから、
おまけ的に来た箱根の、おまけらしさを感じた。

初めて訪れた箱根。
周りを山に囲まれた窪地で、ホテルの部屋の中で寝そべって窓の外を眺めると、
ちょうどきれいに山の稜線だけが窓枠の中に納まって、
目にやさしい、いい景色になっていた。

「昨日の台風はどうでしたか?大変だったんじゃないですか?」
という決まり文句に、温泉街の人々は口をそろえて
「ここは、山に囲まれてるでしょ、
だから風はぜんぜん吹かなかったんですよ。雨はひどかったですけどね。」
と、答えていた。


次に箱根を訪れるのはいつだろうか?


2004年10月09日(土) 新宿 小田急ホテルセンチュリー

台風22号、静岡上陸の日。

朝6時に父から携帯電話に連絡が入り、
「静岡〜掛川間で新幹線が止まってるで。
あんたはよ起きて、向こうの両親とどうするか相談せな」と言われる。

どうでもいいことだけれど、うちの父は、
私のことを「あんた」と呼ぶ。
関西の方ではわりとあることなのか、ないことなのか、
妹尾河童の「少年H」を読むまで意識したことがなかったけど、
確かにうちの父は、私のことを「あんた」と言う。


しっかし、父ちゃんも早起きだねーと、
旦那さんとしゃべりながら、本日の東京行きをどうするか相談した。

それで結局、新幹線に乗って東京へ向かうことになる。
私たちの乗った新幹線は35分遅れで東京へ着いた。
ちょうど到着から30分後には、新幹線は不通となり、
それより少しでも遅いともう東京へは来れないという状況になっていた。

東京へ着き、中央線でいそいそと新宿まで行く。
「今日はあかんわ、おばあちゃんとこ行くの諦めよう。ホテルにこもってよう。」ということになり、少し早めのチェックインをする。

新宿。
小田急ホテルセンチュリーの34階からみた新宿は、
真っ白な濃い霧に覆われて、まったく何も見えないという状態。

ものすごい雨。
ビル風と台風とで横殴りに舞う雨粒は、ドラマの中の豪雨のようだった。
ホテルのロビー脇にある喫茶で、紅茶をのみながら窓の外をじっと眺める。
お義父さんはソファでうとうととし、お義母さんとお義姉さんは
注文したローズヒップのハーブティーの味が薄いと言って嘆いていた。

ホテルの中はとても落ち着いていて、シックな和モダンといった感じ。
各テーブルには桃色がかった薄い紫をしたりんどうの一輪挿し。
落ち着いた濃い色の木目調の調度類。

気に入った。と思う。
好きだなぁ、こういうホテル。

結局、夕食もホテルと同じビル内にある、韓国焼肉のお店で食べ、
そのまま帰って、部屋でのんびりと過ごした。

ホテルの中にいたら台風も何も遠いことのようで、
テレビをつけると、ニュース番組の中で新宿南口のひどい嵐の様子が出ていた。
すぐそこなのに、嵐のただなかにいるのに、安心で静かだった。

ぐっすりと眠って、次の日も早起きだ。








2004年10月08日(金) 秋はよく眠れるよね

また台風。
たくさん、びしょびしょと雨が降っている。

私は今日も睡眠不足ぎみで、頭がぼんやりしている。

昔よく思っていたのは、
どうして人間は物を食べなくちゃいけないんだろう?
どうして睡眠をとらなくちゃいけないいだろう?
そんなこと。

物を食べなくても生きていけたらいいのに。
食べたい時にだけ、楽しみの一つとして食べることができたらいいのに。
睡眠も、4時間くらいとればいい、というのならどんなにいいだろうと、
そんな風に考えていた。

そのことをふと、思い出す。






電車の中で眠るのって、どうしてあんなに気持ちがいいんだろう。
結婚をして、引越をして、よく電車に乗るようになった。
30分も電車に揺られていると、うとうとと眠くなる。

ぐーっと深い眠り。

ぱっと目が覚めた時の朦朧とした感じ。
でもちゃんと、降車駅の前で目が覚める不思議。





最近になってから気づいた好物に、フィナンシェがある。

マドレーヌのことは昔から知っていた。
甘ったるくて、好きです、と言うほどではなかった。
(もちろん嫌いでもなかったけれど)

マドレーヌとフィナンシェの違いはどこにあるのか、
その作り方を全く知らない私には、その違いを述べようがないけれど、
形だけは違うので、違うものだと分かる。
焼き菓子なのだから、小麦粉と卵と砂糖を使うという
基本のところは同じなのだろうけど、
いったいどこの分かれ道からあんなに違うものができるのか。

フィナンシェ。
あの絶妙な弾力とやわらかさとこうばしさ。

デパートの地下でそれを見つけるたびに誘惑される。
もっと子供のうちから知っておきたかった。
いただきものにフィナンシェがあったりすると小躍りしたくなる。
らったった〜♪と。

こういうとき、私は誰の許可がなくともフィナンシェを買うことが出来る。
大人になってよかったなぁと思うのだ。




2004年10月07日(木) まずは環境を整えてから

刻一刻と秋が深まっていく。
今住んでいる家の近くには、残念なことに金木犀を植えているお宅が見当たらない。
だからまだ今年は金木犀の香りを嗅いでいない。
ああ、なんてことだろう。

今週中には実家に一度立ち寄ろうと思っていたけど、
それも難しそうだ。
9日〜11日の三連休は、旦那の祖父母を訪ねて東京へ。
それから箱根で一泊温泉旅行。
それはそれでとても楽しみなのだが、やるべき細々としたことが
先送りされていて気がかりでならない。

先週の土日はずっと家にいたけれど、
散らかり放題の部屋の掃除と洗濯に追われて、
写真の整理やら御礼の手紙やらにまで、手がまわらなかった。

ああ。
こんな調子でやりたいことやるべきことが後回しになっていく。
いいんだろうか・・・。
日々、生活していくだけで精一杯。朝起きてごはんを作って、
働いてまたごはんを作って食べて寝て・・・。
なかなかのんびりとした時間を持つことができない。




やりたいことだけは、てんこもりにある。
その一つがホームページを開設すること。
だけどなかなかゆっくりとパソコンに向かって腰をすえて
あーでもない、こーでもないとやる時間がとれない。

まずは環境を整えなくては。

どんな風に作るか、どうしていくか、まだ何も定まっていない。
頭の中だけで漠然としたイメージはあるけれど、
とてもじゃないけど形にしていく余裕がない。

ゆっくり、焦らずにやろう。
ゆっくりと。





読みたい本も積もっていく。

「間宮兄弟」江國香織著
「アフターダーク」村上春樹著
「海のふた」よしもとばなな著
「はつ恋」よしもとばなな著

読書の秋だなぁ。





2004年10月06日(水) 水曜日だから天気も◎

私の大好きな水曜日。

小学生の頃、4時間目までで授業の終る水曜日が好きだった。
まだ太陽の高いうちに、ぶらぶらと学校の外を歩く開放感。
あの頃、アスファルトをうすいゴム底のスニーカーで歩いていた。
あのぺたぺたとした頼りなげな感触の、
でもなんとなく、庇護されている感じ。
そういうあれこれを思い出す水曜日。

「国語・算数・図工・図工、ってイメージやなぁ。」

そんな風に彼が言う。
本当にそうだねぇと思う。
授業が少なくて、何かうきうきするような日だった。
水曜日。
そんな心楽しい気分が、今もまだ続いている。





冬の気配のする物語が好きで、いつかそういうものを書きたいと思う。
いつか、ではなくて、今、でもいいのだけど、
なかなか自分をさえ納得させることができる物語を書く力量がないので、
好きな物語をへたに書くことができない。
まして、周囲を楽しませる物語は夢のまた夢。

でもうずうずと、また自分だけの物語が欲しくなってきていて、
自己満足でもいいから何か書こう、と、思う。

うん。何か書こう。


2004年10月05日(火)

電車の吊り広告をぼんやり眺めていたら、ラストクリスマスというタイトルにぶつかった。

ううーん。もうクリスマスか…と、一瞬めまいがしかけたけど、今年ももうあとカレンダー三枚分しかないのだから、クリスマスだってもうすぐだよなぁと思う。

クリスマスって、もしかして独身者の特権かしら?
そんな考えが浮かんだ。

結婚すると恋のときめきから縁遠くなるように、クリスマスのときめきからも縁遠くなるのかしら。
始まったばかりの恋の、えもいわれぬ楽しさ。どきどきして嬉しいあの感じ。
クリスマスも、恋をしているととてつもなく重大な意味をもつ。切なさと期待がまじったり、時には勇気をふりしぼったり、別れがやってきて、すごく孤独になったり。

結婚しても恋していたいと思う。
あんなに楽しい感情って他にないと思うから。

今年のクリスマスはどんな風に過ごすだろう?

恋する気持ちがその時あればいいと思う。





2004年10月01日(金) どの呼び方も正解じゃない

すばらしき晴天。

さわやかな秋晴れ。

秋だなぁ。
秋は大好きだ。



小説の中で、しばしば「夫」という人称代名詞を使ってきたけれど、
いざ自分に夫ができてみると、
日記に「夫」と書くことにすごく抵抗を感じている。

「夫」とか「妻」とかいうよりも、
「パートナー」なんていう方が、まだ近いかもしれない。

パートナーだなんて、私にはこそばい言葉だけれど。
「夫」では他人ごと過ぎる気がするし、
「旦那様」という程うやうやしくもない。

パートナー。
なんとなく、独立した者同士が対等に向い合っているイメージ。

でも、
実はもっと、お互い甘やかしあっている。
私たちは二人でいる時、ぜんぜん独立していない。
もたれあって、よしよしし合っている。

江國香織さんがどこかで言っていた、
大人だからこそ、思いきり甘やかし合うことができる、と。

本当に、その通りだと今は思う。

私は彼のことを許していて、彼も私のことを許している。
お互いに許しあえる相手がいることの幸福を、ちゃんとわかっている。
だからこそ、よしよしできる。

この人だけ。
この人だけは特別。

そんな風に思いながら、彼のことを甘やかしている。
そのことが良いにつけ悪いにつけ、
私たちの関係はそんな風だ。

パートナー?
夫?
旦那?
主人?
亭主?

どの呼び方も正解じゃない。

正解はこれから二人で見つけようと思う。





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