LOTUS BLOOM 通信(英語・翻訳学習編)<2007年4月6日〜>
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2005年03月27日(日) 買いたくないブランド

ずーっとマーケティングリサーチの仕事をしている中で、嫌いになってしまった会社がいくつかある。キツイ日程で調査をごり押ししてきて、その途中でああでもない、こうでもないと変更・修正を重ね、深夜残業や徹夜をさせておいた挙句、期待した結果が出なかったとクレームをつける、っていうのがもっともイヤなパターン。要は自分の段取りがヘタなのを、こちらのせいにしてるわけでそういう人の功績に貢献したくないので、ささやかな抵抗として、そういう会社の製品は買わないことに決めている。

最近数週間、厳しい日程の調査が立て込んだこと、ほとんど毎日外出があったことで、自分で思った以上に疲れがたまっていたみたい。水曜日から上司がお休みのため、それまでに仕上げなければ、という思いで必死だったのが何とかメドがついた安心感で緊張の糸が切れたのか、木曜日は朝起きられず、午後から出勤。金曜日も出社する気力がなく、家でメールと電話で仕事していたのだけど、中途半端な指示でちょっと外注さんを混乱させてしまったりで、マイナス思考と自責のスパイラルが始まってしまった。

土曜日、うつ病の発病時の症状に似ていることで朝から気持ちが落ち着かず頭痛も気になったので、診察日じゃなかったけど、クリニックに電話をして受診。
「やっぱりちょっと飛ばしすぎてたんですよ。いろいろ状況もあるだろうから、頑張らなきゃって思ってしまう気持ちもわかるけど、まだ完治したとは言えない状態なわけですから、もう少しペースを落としましょうね。マラソント一緒ですよ。」
先生にまた言われてしまった。
「でも、こうして話したことで、少しは気が楽になったでしょ?この土日はゆっくり休むようにしてください。気持ちが落ち着きやすいように、少し強めの安定剤を出しておきましょうか? これはよく気持ちをよく効きますから。」

この新しく処方してもらったクスリ、先週私が苦労させられた会社の、まさにそのグループが扱っている製品だったりする。予定外のムチャクチャな要求に振り回された挙句、「結果にがっかりです」なんてメールを送ってきた(後で『誤解でした』と謝罪してきたけど)ことが今回の疲労の一因になってるのは確実。でも、先生の指示にはイヤとは言えないし……。

二日間、動かず、考えずに過ごすようにして、だいぶ落ち着いてきた。例のクスリは飲んでみたら確かに効いた。「良い薬」っていうのは本当みたい。でも、なんかシャクに触る。


2005年03月23日(水) 先生のストレス解消法は?

昨日、病院で2回目の診察。血液検査の結果では、プロラクチンの値が規準より高いものの、前回よりはずーっと下がってた。これだけ変動の幅が大きいってことは、腫瘍の可能性はほとんど考えなくていいのではないか、という説明に一安心。急いでMRIを撮ることもないだろうから、1ヵ月後に再検査して、その結果を見てもう一度どうするか決めましょう、ということになった。

今日は週1回のクリニックで受診。先生が心配して「どうでした?」と訊いてくださったので、経緯を説明。
「そうですか。腫瘍が原因でないのなら、安心できますね。」
「はい。T病院の先生は薬剤性の可能性が一番高いんじゃないか、って言われてました。」
「でも、今処方しているクスリが内分泌系に作用しているとは考えにくいんですけどねぇ・・・」
「そうでなければ、ストレスが原因で上昇することもあるって。」
「え?ストレスで? そんなに大きく影響することはないでしょう。もう他のかの先生が最近は原因がわからないとすぐになんでもかんでも『ストレスの影響』って言っちゃうもんだから、こっちはもう大変ですよ。」
「それが先生のストレスになっちゃいますね。」
「・・・まあ、そうですね。」

診察室を出てから、ふと思った。先生だって、当然ストレスや疲れはあるだろう。どうやって解消してるんだろう? 「プロ」の対処法、今度ぜひ訊いてみよう。


2005年03月16日(水) 先生を信じて

土曜日にかかりつけの先生にかいてもらった紹介状を持って、昨日、病院の専門外来を受診してきた。この日の初診の担当のH先生は、「教授」ということでお会いするまではちょっとドキドキしてたけど、実際に診察を受けると、とても気さくで話ややすい、「チャキチャキ」っとした女性で話しやすく、すごく好感が持てた。内心、ホッ。

この日の診察では、もう一度プロラクチンの値を確認すると同時に、他の関連するホルモンの分泌状況、それに造影MRI検査に備えて、腎機能などを検査しておきましょう、ということで採血をしておしまい。

「次回は検査の結果を見てMRIの予約をすることになると思うんだけど、…来週だったら、…22日の4時に来られる? この後も私が診させていただきますから。」
と、その場で自ら予約を入れてくださった。
説明もわかりやすいし、相談もしやすそう。この先生が担当になってくださるのなら、安心してこの病院にかかれそう。

今日の週1回のクリニックでの診察で、経過を先生に説明。
「やっぱりプロラクチンが高かったんですか…。全身に倦怠感があったりはしませんか?」
「確かにまだまだ疲れやすくて、抜けにくいとは感じてますけど、それがうつ病の回復の過程だからなのか、ホルモンバランスのせいなのか、それは私には判断がつかないです。」
「そうですねえ… これからいろいろ検査することになるでしょうけど、結果がわかったら随時教えてくださいね。」
「はい、わかりました。」

もともと、あるクスリで乳汁が出た経験があったから、クリニックの先生にこのクスリを処方したとき、「イヤです」と拒否した。飲み始めてすぐに乳汁が出てきたけど、「最低の分量しか出してないんですけどねえ・・・もう少しだけ様子を見ましょう」と言いながらの処方が3ヶ月続いたけど、やっぱり気になってイヤだったので、再度訴えて別のクスリに替えてもらった。そうした経過からすると、先生がもう少し配慮しててくれたらなあ、せめて症状が消えたかどうかを、一度どこかで声かけてくれてたらなあ、などと、正直、思わないでもないというのが本音。

脳下垂体に腫瘍があるかも、なんて思うとやはり怖くて不安。 しばらくの間は検査の連続、採血の嵐なんだろうなあ……だけど、この分野の専門家で、しかも相性の良さそうな先生に一度で出会えたのは、すごくラッキーなこと。 きっときちんと原因をつきとめてしっかり治療してもらえるはず。 そう自分に言い聞かせてる。


2005年03月10日(木) 「高プロラクチン血症」です・・・

以前、うつ病で処方されたクスリの副作用で、乳汁が出るようになってしまった。クリニックの先生に訴えて早めに別のクスリに替えてもらったんだけど、1年経った今でも止まらない。この前相談したら、「一度検査した方がいいんじゃないでしょうか?」とのことだったので、先週、いつものかかりつけの先生のところで採血検査してもらった。

で、今朝その結果を聞きにいったところ
「『プロラクチン』の値が高いね〜。 『高プロラクチン血症』だね」と先生。
脳下垂体というところから出るプロラクチンというホルモンが、基準値が30.5以下のところ、90ちょっとになっているとか。

「脳下垂体に腫瘍があるのが原因のことがあるんだよね。もしホントにそうなら、200とかベラボーに高くなってるはずだから、その可能性は低いとは思うけど、否定するためにも脳のMRI検査は受けとかなきゃダメだよ。」
 >え!?腫瘍とか、ちょっと話が重いんですけど。

「で、どこに送ろうかなあ… 婦人科か、内分泌科かなんだけど、迷うところだなあ… やっぱり内分泌科がいいかな。でも、内分泌ってつまんないんだよね。」
 >いや、そういう問題じゃないと思うんだけど……

「近くのE病院でもS病院でもいいけど、ちょっとイマイチかなあ… 代謝・内分泌って、9割は糖尿病専門の先生だから、そこは気をつけたほうがいいよ。会社の近くならT病院とかでもいいと思うけど。どこか行きたいところある?」
 >突然そんなの思いつくわけないじゃん。

「ま、特別急ぐ必要もないから、ちょっと探してみなよ。行くところ決めたら、どこでも紹介状はすぐ書いてあげるから。いつでもおいで。」

う〜ん、こんなに大掛かりなことになるとは思わなかった。出社してからも、このことで頭がいっぱいで、仕事が手につかない。病気のことと病院探しに思わず熱中。周りからは思い切り仕事に没頭しているように見えただろうけど。

出張中の上司にメールでちょっと相談したりもして、行ってみる病院はほぼ決定。
○腎臓・糖尿病と内分泌がそれぞれ独立している
○会社からわりと近い
○たまたま似た分野の案件を担当したときに、この病院のこの分野の先生の論文を読んだことがあり、その先生の紹介ホームページに、専門領域に「プロラクチノーマ」と明記されていた
というのが主な理由。

一昨日、「「専門医を探せ」って言ったけど、それがこんなにすぐに自分の身にふりかかるとは思わなかった。それにしても、ムリに抱え込んで本を見て「標準薬」をとりあえず処方するなんてことはしないで、すぐに専門医受診を勧めてくれるなんて、やっぱりこの先生は良い先生だな、と妙なところで感心したりもして。

最近、今までにもまして暑がりで汗かきになってしまっているのも、これが原因なのかもしれない。それにしても、また検査なんて気が重い。せっかくスタミナもついて、ウツの方は落ち着いてきたのに。 一難去って、また一難……。


2005年03月08日(火) 「専門医」を探せ

入社して初めて担当したと言える調査の集計結果があがってきた。あるガンの化学療法、いわゆる抗がん剤の使用実態についての調査。クロス集計だと、単純集計ではわからなかった傾向が見えてくる。

驚いたのは、「専門医」と「非専門医」の間にはっきりとした差が見られたこと。「もっとも多く使用している治療方法は何ですか?」という問いに対して、「専門医」の回答が一番多かった選択肢、「非専門医」からの回答はゼロだった。で、「非専門医」の回答が多かったのは、一昔前に「標準」とされた治療法。

患者さんの重症度を3段階に分けて、それぞれについて訊いているから、「専門医のところに症状の重い患者さんが集っている」という仮説は成り立たない。

実際の薬剤の使いかたも、「非専門医」では「専門医」よりも処方量が少なく、治療期間も短い傾向が、かなりはっきり読み取れる。

数表を見ているだけなら「面白い結果だなあ」ですむけれど、実際は命に関わること。う〜ん、どう考えたらいいんだろう?

上司に訊いてみた。
「それが実態なんですよ。患者さんが少なくて慣れてない先生は、ガイドラインで『標準』とされている治療を一通りやってます、って、そんな感じななんじゃないかなあ。それは製薬会社の怠慢でもあるんだけどね。それでもウチのパネルに登録している先生方は、自分から情報を入手しようという意欲のある、情報感度が比較的高い部類に入る先生方だと考えられるから、実際は間違っているとは言わないまでも、最善ではない治療がされているケースは、かなり多いんだろうね。」

取締役に訊いてみた。
「まあ、そんなもんでしょう。ボクとしては驚きはない、って感じかな。クスリって難しいから、勉強している先生とそうでない先生とでどうしても差が出てきちゃうんだよ。」

業界というか、この領域に精通している2人がそう言うのなら、これを現実として受け止めるしかないんだろうなあ……

2人がクチをそろえて言っていたのは
「もしもの場合、絶対に『専門医』を受診しないとダメだよ。」

患者側もしっかり情報収集することが必要、ってことですね。


2005年03月07日(月) 試用期間、満了

入社して、今日でちょうど3ヶ月。

仕事の後で一緒に食事に行ったウチの1人が
「こんなに案件が立て込むなんて、なんか、すごいタイミングで入社しましたね」と言うと、
上司が
「よく生き残ったなあ。たぁさんじゃなくて、実は会社の方が使用期間だったんだよな。(笑)」

確かにキツイと感じたときもあったけど、最近では少しずつコツがつかめて楽になってきたと思う。この環境だったらやっていけそうです。こちらこそ、末永いお付き合いをお願いします。


2005年03月01日(火) 会社への信頼

昨日、出社してメールを立ち上げたら、木曜日に総務さんからメールが来ていた。件名は「健康相談」。曰く
 >明日、ウチの会社担当の看護士さんがお見えになります。
 >健康相談されたいことはないですか?
 >時間は14時からで、10〜15分ほどかと思います。
 >お忙しいところ、よろしくお願いします。

担当の看護士さん、ほぼ定期的に会社を訪問されるのだとか。法律上、形式的に産業医と契約している、っていうのではなくて、本当に会社として社員の健康を守ろうとしてくれているのだなあ、と、その姿勢に感心。

今朝、私の真後ろの席の取締役と顔を合わせた。
「たぁちゃん、カラダの方はどう?」
「はい、腸炎だったみたいですけど、もう大丈夫です。」
「あ、そっちの方で休みだったのね。ストレスは溜まってない?」
「はい、それも全然大丈夫です。」
「あ、そう。」と、笑顔。

この取締役さん、セミナーの講師だった人だけど、とても若くて気さくで、それ以来、業界のことなどでわからないことがあると質問させてもらってるんだけど、とても気軽にわかりやすくミニレクチャーしてくれる。とはいえ、上司やグループの人など、仕事で直接関わる人だけじゃなくて、ウエの人までこうして個人の事情を気づかってくれてるなんて、感激。

会社として全社をあげて、なんて言うのは大げさすぎるかもしれないけど、守ってくれている、という安心感を肌で感じられる。上司など個人的なものはともかく、会社との信頼関係なんて、今までの会社ではほとんど築けなかった。この環境なら存分に頑張れる、頑張りたいと、自然に思えるのがうれしい。


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