遠雷

bluelotus【MAIL

境界
2005年10月27日(木)

既婚者の友人(G妻=F)と話していて、彼女も「自分が結婚するとは思わなかった、一生一人でやっていくものだと思っていたのに奇特な人がいたから」と。わたしも気軽に「わたしにもその奇特な人がいたのに、ほら、死んじゃったからさ」ぐらいのことを返そうとしたのに、一瞬躊躇ったあと、結局言えませんでした。

最近、Hのことを知っている人との会話に困るときがあります。必要ならばさらりと会話のなかにHのことを混ぜることもできるようにと心がけてきたのですが、それが変に卑屈になっていないだろうか、相手に気を使わせてしまうのではないだろうかと。全く触れないのもがんばってしまっているようで逆に痛々しく思われしないかと考えていたので、「わたし乗り越えましたので大丈夫です」風な会話ができるようにと気をつけていたのですけれど、どこまでが「さらりと触れた」なのかが分からなくなってしまいました。そして、言えないままに悶々として、もしかしたら余計相手に気を使わせてしまってはいないかと、更に悶々としてしまう。そんな悪循環なのです。

Hのことを思いっきり話す、たまにそういうことができればガス抜きができるかもしれませんが、そんな機会はなかなか無く(そして自らなんとなく避けてしまいますし)、結局はわたしのこころのなかで解決しなくてはいけないことであって、溢れてしまったものはこうして画面に向かうことで整理していく、それしかないのでしょう。


しがらみ
2005年10月26日(水)

お見合いなんて、したくありません。
ひょんなことから話が来てしまいました。
丁重にお断りしてくれと即言いましたけれど。

親戚の人たちや周囲の小母さまたちのありがたいお言葉にもそろそろうんざりです。
わたしの年齢が「うるさく言いたくなる年齢」であることがいけないのはよくわかっています。

ということで、断る理由をいろいろ考えてみました。

1. 実は女の子が好きだ。
2. 実は結婚詐欺にあって男性不信だ。
3. 実は外人フェチなので国際結婚なら考えてもいい。
4. 実は自分以外の他人を好きになどなれない。

どれもこれも微妙にシャレにならない感じなので、やめました。

ああ。彼女たちに言えたらスッキリするでしょうね。
「わたしのことをかつて無いくらいに愛していると言ってくれて、結婚する予定だった人を殺してしまったから、他の人と結婚するつもりなど毛頭ありません。いや、できません」



Y
2005年10月20日(木)

幼い頃からの友人が急に結婚をしました。

おそらく親友と言えるであろう数少ない人です。趣味も好みも何となくあわないのですが、一緒にいて安心できる友達です。

そんな友人であっても、彼女が言った「そういう体験をしたっていうのはある意味ドラマチックだよね」というそのひとことを、忘れられません。そのときはあまりのことにびっくりして、そのことに大して触れもせずに流しましたが、あとから思い出すたびちくちくと痛みを伴うものとなってしまいました。

やはり、ひとから見たらそうなのかと納得させられました。なによりも自分自身がそう思ってしまったこともあったのですから、他人を責められる資格があるわけもなく。

そんな気持ちをかかえています。彼女の結婚相手の甲斐性に多少の不安もあります。単純に結婚という幸せを勝ち得た人への嫉妬もあります(結婚というものに執着はないけれど)。今までのように一緒に過ごせないことへの寂しさがあります。夫となる人にとられてしまったような気がして、もう今までの彼女ではないのだと言ってしまうのは拗ねているのかもしれません。

全部含めて、幸せになってほしいです。

でも、わたしの分も幸せになってねとは、言えませんでした。


あらためて
2005年10月17日(月)

悲劇なのはわたしじゃなくて、彼なのだということ。
その首を絞めたのは、わたしなのだということ。
あらためて、忘れないように、ここに記しておこうと思います。

Hの部屋の掃除をしたとき見つけた、首を吊るために丸くした水色の針金ハンガー。
それの存在はHから聞いたことがありました。
他の人の見ていないときにこっそりと頭を通してみました。
首になじむことのないそれを使ったとき、どんなに痛かったことでしょう。
そしてそれを使っていたからこそ、最悪の事態にならなかったのでしょう。
さすがにそれを持っていくことは躊躇われ処分しましたが、他のものは無くてもそれこそ私が手元に置くべきものだったのではないだろうかと思うことがあります。


このば
2005年10月12日(水)

この日記をどうしよう。
更新時期の案内のメールを見てからそのことを考えていて、しばらく書き込むことができませんでした。
うだうだと考えているうちに更新手続きの期間を過ぎてしまいました。

半永久のほう、一年間のみのほう。
申し込む際に悩んだ末に一年間にして、そしていま一年が経ちました。
去年のわたしからは、今のわたしはもちろん想像できませんでした。
でも、来年のわたしは想像できるような気もします。

まだまだ、忘れてはいけない、書きとめておきたいこともあります。
やはり近々手続きしようと思います。



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