遠雷

bluelotus【MAIL


2005年11月24日(木)

やっと少しまとまった休みがとれたので、ひとりで旅行に行ってきました。

Hがいるころに旅行にいったことも何度もありました。
ひとりだったり、母や友人と一緒だったり。仕事や金銭面の関係でHと行くことは一度もありませんでした。
せめて行けなかったHのかわりにと、今回は私とHが前々から行ってみたかった場所にと考えていたのですが、宿などの関係で諦めることになってしまいました。
今回の場所もきっと喜ぶだろうと思う場所ですが、また機会をもって、今度こそ行けなかったところに行こうと考えています。

旅先で携帯で撮った画像をメールする、今どき当り前のことですけれど、Hの使っていた携帯が時代物で画像はなんとかがんばれば小さいのが見える…という程度のものだったので、Hにはあまり送ることは無く、気軽に送れる同会社の友人とやりとりしていることが多かったことを思い出していました。
いま、送れたなら、ひとりでいても、楽しいだろうにと考えながらぱちりぱちりと写真を撮っていました。
写真を送れなくても、せめてもっとまめにメールを送ればよかったのにと、いつものような結果を考えながら。


クリスマス
2005年11月02日(水)

イベントになにかをするということがあまり好きでもなく、苦手でした。バレンタインに手作りチョコをあげることもなく、クリスマスにレストランでディナーをとるわけでもなく。ふたりとも、そうでした。

それなのに、テレビを夜中一人で見ていたとき、デパートでクリスマスのディスプレイがはじまったというニュースに、突如涙がでました。そのように涙がいきなり溢れて来るというのも久々で、それもこのようなことでと不思議に思いながら、しばらくのあいだ漠然とした悲しさ、寂しさを感じながら泣いてしまいました。

手をつないでイルミネーションの街を歩きたいとか、プレゼントの交換をしたいとか、そういうことでもありません。ただ、クリスマスはもうすぐやってきて、そのころにもやっぱり彼はいない、それが寂しかったのです。生き返るわけでもないのに、今すでに居なくなって1年以上もたつというのに、未来にHが存在していないということを改めて感じ、ただただ悲しかったのです。

もし彼との時間を再び与えられるなら、恥ずかしがっていたようなことや、クリスマスを一緒に過ごすことなどを何のてらいも無くしてしまうでしょう。Hが望むなら手作りクッキーでもチョコレートでも何でも作りましょう。Hが恥ずかしがって嫌がったとしても(それは考えられませんが)。

私としては、クリスマスよりも年越しを一緒にしてみたかったと思います。いろいろ重なって一度も機会がなかったことが非常に残念です。カウントダウンの馬鹿騒ぎをしたいわけではありません。静かに新しい年を迎える時間を、ただふたりで一緒に。



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