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ムシトリ日記
加藤夏来
→ご意見・ご指摘等は

2005年09月29日(木)
近状

カフェ・ラテ一杯とドトールでの一時間が、400字詰め原稿用紙にして五枚分の小説に化けると気づいたのは、ついこの間のことです。ミスプリントのA4上質紙の裏側に、ぺらっと一枚書いてちょうどそのくらい。もう一枚ぺらっと片付ければ十枚。

本当に何故か分からないんですが、裏紙に手書きでやっつけている限り、私はほかのことは何も考えずに小説に没入できるみたいです。間抜けなことにタイプするのに作文作業自体の50%くらいかかるので、このままの時間とはいきませんが、頑張れば月150枚くらいこなすのもできないことではありません。単にフィーバーかかってるだけだとしても、楽しいですね、やっぱり。

いい加減甘やかされた勤務体系だと思いますが、それでもフルタイムで働いているので、帰宅は早くて七時八時になります。健全に就寝しようとすればそこから猶予が四五時間。食事をするし、遊ぶ時間もぼーっとする時間も欲しいもので、日常的に小説に割ける時間は一日二・三時間にしかなりません。長くやっていこうと思ったら、とにかく早く書けるようになるしかないわけです。それも、それが負担には感じない範囲で。(急いで書くのが嫌いな人は、例え早く書けるようになったとしてもそれをやらないほうがいいでしょう……長続きするわけがない)

自分は思いつくことばかり大きくて、筆の速さが追いつかずしおたれていく方だったので、この間の祭の前夜祭(笑)で飲み込んだこのコツは大変貴重です。スポーツには上手くいったときのルーチンを記録しておいて確実に繰り返せるようにする、という手法があるそうなので、種目・女子文字書きの人間もそれに倣おうと思います。

っていうか一つ問題があって、つらい。しまいにゃあ、タイピングが辛いです。推敲と見直しを含めているからこれも立派な作業中なんですが、五枚分の作業となると意外に重いよう……。いい加減にブラインドタッチを覚えることにしようかな……。



2005年09月28日(水)
収穫祭レポ

さて、当日は遊んでいただき、大変ありがとうございました。
とんでもなく楽しかった反動で「もう終わっちゃったんだなあ」とちんまりしておりますが、何とまだ幸せです。関係ない愛知万博の終幕にまで感情移入しています。どないなこっちゃ。



以下前日からのレポ


22日 夕方
ピンで仕事をひけて、家で印刷所からの荷物待ち。梱包をあけて、中身を確認し、そのまま本を全部箱に戻して、日記を一行書き込み、現実から夢の世界へ一時間ばかり逃避する。(何でこんなものをわざわざ印刷所に出してるんだ……私は……)

十一時ごろ
りるるさんを家に迎え、太郎飴さんと電話で打ち合わせ。「私からだって言ってりるるさんに手を振っておいて」とのことだったので、笑顔でぶんぶん振り回したところ、当たり前だがまったく分かってもらえなかった。

そのまま翌朝出かける五分前まで
原稿とコピー。お約束のようにコンビニのコピー機のトナーが切れる。

浅草橋着
太郎飴さん『駅出て左手に行ったところのドトールだからね』
私「うん分かった」

〜〜ちょうど通りすがるマルクク者知り合い〜〜

二人「ドトールどっちー?」
(指差しながら)「あっちだよー」

迷わず右へ歩き出す私ら
……何とか合流できました。

開場
何度も繰り返すようですが、生まれて初めてのスペース出展です。色々と気づかないうちにも対応とかおかしかったんじゃないかと、今でも不安です。そんな中、声かけてくださった皆さん、つたないものを目に留めてくださった方々、差し入れくださった方、何よりも手伝ってくださったりるるさんと太郎飴さん、心からありがとうございました。特にりるるさん、ぶっちゃけ品はりるるさんの本だけでよかったんじゃないかと力強く後悔中です。とほほほ。

*ちなみに中身を書いた二人が一番楽しかったガチャポンですが、すごい速さで故障しました……。機械の都合上、そっちのほうがやりやすくはあったんですが……。

二次会
太郎飴さんがナンパしていらしたマルクク界女神様をお連れし、アタリをつけていた飲み屋街へ移動。全身から冷や汗が吹き出る。どこも開いてない。
……よく考えてみれば夜行性の昆虫は、こんな早い時間に飲み屋街に訪れたことがないのです。しかも多い。人が多い。コーヒーショップでさえ超満員。太郎飴さんがてきぱき店を探しなおしてくださる中、虫はそのへんに縮こまって震えているだけでした。つくづくごめんなさい&ありがとう……。
結論から言うとこの二次会がヤバいくらい楽しかったのですが。
何か目の前で関西が展開されていたような。幻覚ですか。

24日
何故かまだりるるさんをお持ち帰りしている私。
そんで何故かお客さんに部屋を掃除してもらってる私。
あの、何といいますか、ゴミの中で暮らしすぎて清潔とかそうでないとかの感覚が麻痺しているらしき予感が……はい、反省しました……。(この日からりるるさんに掃除してもらった箇所に合わせて全体の清潔度を保つようにしています)
延べ三日遊びに来ていただきましたが、乙女な外見の中に漢が入ってるのを実感して、えらいものを発見したような気分になりました。皆さん、優しげな絵に騙されちゃいけないぜ。ココロにはナイフを隠しているぜ(また、いい加減なことを)


そして見送りが終わると、本当に秋祭りがおしまいになりました。しゅるしゅる縮んでいます。でも何度も言うようですが、真面目に楽しかったです。お相手くださった皆様、主催様、とくに(ここで言って意味があるかわからんですが)はつもさん! 大変お疲れさまでした! ありがとうございました!



2005年09月23日(金)
収穫祭戻り

”うわ”ってくらいの収穫品の山です(笑)
教訓も山と持ち帰りました。総合して、疲れきって爽快な気分。
本日遊んで頂いた皆様、心からありがとうございました。至らない点など多々ありましたが、お陰様で大変幸福な初サークル参加でした。沈む前に一言感謝をお伝えしたいと思います。



2005年09月22日(木)
無題

今家に届いた新刊を一目見た瞬間、燃やしたくなった。


2005年09月21日(水)
企画告知・追記

オフラインの方には既に書いてありますが、今『るりいろえんぴつ』さんと『虫と鳥と骨』の合同スペース状態になっている『空と海と大地と虫と鳥と骨と兄と弟と(以下省略)』に、さらに『Dragon's Deep』さんも乗り入れることになりまして、SS企画『2サイト合同:劇甘!太郎飴&爆笑!A.〜運命の福引』をやることになりました。福引というか、ガシャポンです。



ていうかこれ、告知する本人が一番驚いてるんですが……

どこかのアホがホンマモンのガシャポンを買ってきました(大笑

ええ、本体です。最初は確かツボに入れたカプセルを引いてもらうはずだったのが、何故にここまで発展しているのだろう。まずい。腰の入り方で負けそうだ!



文字書きのことですから中身は文章しかないんですが、何気に結構な種類のネタが詰め込んであります。……本を買ってくださった方は漏れなくサービスで一回分差し上げますが、コンプしたい方(いるのか?)のために100円で三回引けるコースもあります。ご用とお急ぎでない方は、朝一番はちょっと分からないんですが、昼ごろからは確実にやってますので、声をおかけください。

……秋祭りの縁日か……? うちのスペースは……。


拍手レス

スズキさん>いらっしゃいませ、お久しぶりです。つたないものを待っていただいて、ちょっと表現しづらいくらい感謝しております。オフラインの方はそんな感じですので(笑)、よろしければ当日遊んでやってください。ご訪問ありがとうございました!



2005年09月18日(日)
月の夜の

せめて日が落ちてから更新するつもりだったんですが、うっかり送信してしまったので諦めて一日放っておくことにしました。空の澄んだ中秋の名月です。こんばんわ。


通信に依存するようになって、親しい人と別々に暮らしているのが当たり前の世の中になりましたが、当たり前のようにそうすると人と人の関係はうまく行かなくなります。会って話しさえすれば一秒で解決することが、泥の海の中を歩いているように通じなかったり、機械の向こう側にいる相手の気持ちが人形のように分からない、なんていうのは誰でも一回は経験していることではないでしょうか。

「離れていても、心はいつも一つ」と言いたいところですが、実際共通するものが何もない状態でそれを貫くのは、とても難しいことです。

以前、とてもレスポンスを面倒がる人に「今夜は良い月ですよ」とメールを送ったら、こればかりは素晴らしい速さで返事がかえってきたことがあります。昨日の話の続きじゃありませんが、場所も時間さえも超えて、別々の人間にとって共通のものであり得るからこそ、月は不変の芸術のテーマともなるのでしょうか。


銀月にむら雲の通り過ぎる、たいへん良い十五夜になりました。
皆さんは、どなたに伝えておきたいですか。



2005年09月17日(土)
電子の海に沈む

久しぶりにサイトいじりに復帰してみたら、ご贔屓のテンプレサイトさんが閉鎖されていました。(……)@オリオンさんお世話になりました。こんなことならテンプレ全部ダウンロードしとくんだった。何気にテーブルというテーブルを依存していたので、今泡を食って別のサイトさんを探しているところです。

インターネットがごく普通にそこにあるようになって、長いようでまだ数年です。つまり、どれくらい老舗のサイトさんでも、数年かいいとこ十年の歴史しか持っていないです。インターネットという存在自体の歴史はこれからもどんどん伸びていくでしょうが、サイトの寿命がそれにつれてどんどん延びていく、ということはまずあり得ません。

それは、インターネットの最大の長所である即時性を、最大の短所としてひっくり返した場合の結果だと思われます。発信が手軽であるということは、すなわちアップデートが容易であるということ。新陳代謝の早い生物が往々にしてそうであるように、そういう属性のものは得てして非常に早く寿命を迎えることになります。具体的には、過去に出された情報はえらいスピードで失われていきます。

それもまた、時代の流れとなればしょうがないことなのかもしれませんが、ふと寂しくなったり脚に痛みを覚えたりもするわけです。ずっとそこにあるものが欲しい、せめて形のあるものが欲しい。考えてみればそういう、継続性のあるものにロマンを覚えるというのは情報に限ったものではなく、人間の普遍的な感情に根ざしたものであるかもしれないですが。

だからってわけじゃありませんが、この年にしてオフライン活動なんてものに入れ込み始めたようです。色々遊べるといいな。



拍手レス

うまむーさん> ど、動じない!!(笑 祝辞ありがとうございます。はいそのスカでございます。通販も初めてなのでご迷惑おかけするとは思いますが、よろしければ声かけてやってくださいませ。いつもご訪問ありがとうございました〜



2005年09月16日(金)
バトンかえって

投げたバトンが別のものになって帰ってきたようです。鮭みたいですね。うまむーさん、お受け取りしました。受け取り印代わりにリンク張っておりますので、よろしければご確認ください。英ちゃん大好きです。照。


【 コミックの所持数】
天井まである本棚一本ぶんくらい。これ以上は物理的に収納できません。

【 今読んでいるコミック】
漫画読みながらインターネットはむつかしい。追いかけているコミックという意味なら、雑誌を継続購入している作品はありません。単行本を行き当たりばったりに手をつけます。

【 最後に買ったコミック】
「フラワーオブライフ」(よしながふみ)
*こんな平和な高校生活ってあっていいもんだろうか。

【 特に思い入れのあるコミック5冊】
「パタリロ!」(魔夜峰夫)
*当たり前のように出てくるカップル全員ホモの漫画を小学生に与える、親の常識といっぺんじっくり話し合ってみたい。

「聖闘士星矢」(車田正美)
*前にも二三回書いたような気がする。ビギニングオブザオタライフ。世の終りまで車田兄ぃでいてくださることを、切に希望する次第です。

「るろうに剣心」(和月伸宏)
*パクリっぽかろうがジャンプでホされようが弟子に出し抜かれようが今一伝説になりきれなかろうが。
和月伸宏は間違いなく、ある時代を代表する漫画家の一人なのです。仕方無さそうな剣心の笑顔とともに、七転八倒しつつ自分の最善を求め続ける作者の姿が、変わらず印象的な作品でした。

「寄生獣」(岩明均)
*「ごめんよ。きみは悪くない。でも……ごめん」
死にかけの後藤を置いて立ち去ろうとした新一が、思い直して戻ってくるシーンのシークエンスを、忘れることができません。その涙(右と左)とたったこれだけの台詞が百万言よりも多くのことを語ってくれる、漫画表現の一つの完成形だと思います。

「BASARA」(田村由美)
*更紗と一緒に成長したような気がします。物語を全うするというのはどういうことか。架空歴史少女大河ドラマ(何だこの組み合わせ)の最高峰だと思う。……名シーンが多すぎて例が挙がらない……。

【 次に回す人五人】(なんだと思う多分)
んーと……順当に前のバトンをくれた人に投げ返します。みやん、太郎飴さん、よければ拾ってやってください。



2005年09月15日(木)
おわた(非北斗の拳)

ものすごく久しぶりの更新です。二ヶ月くらいのブランクですが、前半ぼーっとしておりまして、後半はカリ収出品の本の原稿を書いてました。(落ちるのが怖くて書いてますといえませんでした……)表紙を含めて全ての原稿をワードで作成いたしましたので、異常にシンプルなデザインの一品となっております。唯一の長所、本文内容を読まれない限り公共の場所で開いても恥ずかしくありません。
ちなみに記念すべき人生初のオフセット本です。やっとこさ堂々と人に言えます。



新刊:
「王子と黒い鳥(上)」 28P 300円




はい皆さんご一緒に(上)って何だーーー!!

済みません話が終わりませんでした。目測を二倍くらい誤りました。内容としては「マルチェロ氏のラリエット」と同じ世界で、前日譚に当たります。まだアンダーボスであるマルチェロと、その弟ククールの話。
申し訳ありませんが、十八歳未満の方はご購入お断り致します。あとー……1ページの六分の一にもならない量の描写ですが一応スカトロ入ってますので、十八歳以上でもどうしても苦手な方は避けてくださ……

……。

これ、初個人誌なんだけどな。お姉さん人生を誤ってないかな。
印刷を頼んだら「下が百部です」ってことだったから、百部刷ってもらったけど、大半捨てることになるんじゃないかな。マンションの共同スペースになんて絶対出せないよな……どうしようかな……。


思う存分暗くなったところで告知です。

9/23  カリスマ収穫祭 せいぎんのながねぎ24

「るりいろえんぴつ」のりるるさんを、ご本人ごと委託しております。
それでは当日お会いできることを祈って。皆様よろしくお願いします。



2005年09月01日(木)
夏の思い出写真集(*よって、重いです)

すっかり引きこもっておりましたが、夏は久々に西へ向かって旅をし、家族でハイキングなんぞを楽しんで参りました。

<三徳山投入堂>




こういう、明らかに無茶な建造物が山のてっぺんに建っておりまして、




そこへ至るまでの道がこんなです。よく見えないですが、土から完全に浮き上がった根の上に足をかけて這い上がったりします。




これも途中の道。十年で二人死んだそうです。


片道一時間かそこいらの手ごろなハイキングですが、道の怖さがハンパじゃありません。最年少の者でも三十に手が届く、いい大人のお盆の団欒ネタとして、ベースがちょっとハードなんじゃないでしょうか。