* Droppingwell *

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2004年09月30日(木) 飛ばされそう

どうも体力が落ちている気がする。いや実際落ちていて、疲れやすい。
体全体が左手で書いた字のように頼りなくふにゃけている。(薬の副作用もあるし。)
体重もこの1年ほどで2〜3キロ減っていて、傍目にも不健康に見えているに違いない。
歩くのは好きで、片道30分くらいの距離ならなんでもないし、よく歩く方だと思うけど、他には運動というと苦手だし面倒だし特に何もしていないから、なまりまくり。
でも部屋の中でちょっと柔軟をしたり、体を動かしてみると、それだけでもけっこう気持ちがいい(ボキボキ)。
やはり筋肉をある程度は鍛えないと。体が元気になれば、心も少し元気になるかもしれない。かも。


今日は台風一過のカラッとした青空。久しぶりの強い日差しが肌に心地よかった。そしてこのビュンビュンいう風に乗ってどこかへ運ばれて行きたいような、そんな一日。


まだ青いドングリ君を拾った。


2004年09月29日(水) 夢のような小説

ミルハウザーの「マーティン・ドレスラーの夢」。
アメリカンドリームの話であることもたしかだが、眠っているときに見る長い長いハードな夢(私の見る夢は、いつも人が多く集まる喧騒たる場所で、登場人物がやたら多い)の世界にいざなわれ、浮かされたままの気分で目覚めたような読後感。そんな疲れもあるが、物語としてとても楽しめた。
ミルハウザーは細かい絵を描くのもひょっとしたら上手なのかもしれないし、変なことだがジグソーパズルを組み立てるのが好きなんじゃないかなんて思ってしまった。そんなとても読み尽くせないほどの緻密な描写は魅力というかもはや圧巻だった(よくまあ色々思いつくものだ)。
それにしてもあれだけのスピードでのし上がるのが正にアメリカンドリームなのか。「達成されるドリーム」って何なのだろう…。


2004年09月28日(火) 十五夜



 雲の隙間から、中秋の名月が顔を覗かせている。
 手元にあった色鉛筆4本で、満月みたいなものでも描いてみる。
 明日も明後日も来年も、いつでも月は神秘的に存在しますように。




2004年09月26日(日) 2人のBergman

イングマール・ベルイマンの「秋のソナタ」。イングリッド・バーグマン最後の出演となった作品。
登場人物は母バーグマン、娘のウルマンとその夫、障害者であるもうひとりの娘のほぼ4人。一軒の家で、その母娘の会話を中心に成り立っているだけの映画。効果音楽も最初のクレジットのときの静かなバロック音楽だけ。
・・・まばたきもできないほど引き込まれた。
バーグマンとウルマンの演技も見事だが、最初から最後まで心に深く届くセリフの連続だった。脚本が読めるものなら、じっくり読み味わってみたい。人が生きているうえで抱えているさまざまなことを、90分でこれだけ表現してしまったのかと、ずっと余韻が残っている。
セリフを書き出すなんて必要ないかもしれないが、今思い出せるものを少し。
「ありのままの自分を愛してくれる人がいれば、自分が何者か分かるかもしれない。」
「生きるには特別な才能が必要なのか。」
ベルイマンは好きな監督だけれど、難解そうだと観ていないものも多い。まだ観るべき作品が眠っているが、この「秋のソナタ」はまた観返すと思う。


2004年09月24日(金) Affiche pour La Hune II

子供の頃、家に飾ってあったある一枚の版画に興味を持って、模写なんかしたことがあった。キャンバスに、それぞれ違った形の9足のブーツが描かれている。そのキャンバスの上には少々不気味な生き物のようなものが乗っかっていて、右下にラッパの描かれているリトグラフ。シュールな絵だ。色は生成り地にほぼ焦げ茶一色で、少し黄色が入っている。
つい最近まで、それがマックス・エルンストの作品であることを知らなかった(…あほ)。他にも2枚あるらしい。エルンストは、正直それほど好みの画家であるというわけではなかった。でもリトグラフをいくつか見てみると、好みにかなり一致するものが少なくないことに気づいた。不思議なものだ。リトグラフの色味や質感が好きなのかもしれない。
いつか、右上のような版画を一枚ぐらい所有できたらいいなと思う。
ところでタイトルの意味が分かりません…。(※後で調べたら、檣楼(船のマストの上にある物見の台)の絵みたいです。)


2004年09月23日(木) F5

1. What animal best represents you?
 動物占いのこじかは結構あたっているけど、そんなに可愛らしくないかも。
 心理テストでペンギンと出たことがあります。南極には惹かれる。


2. What color best represents you?
 薄い紫色。青:赤=8:2くらいの割合かな。

3. What season best represents you?
 晩秋から初冬にかけて。キュッと冷えて乾いた空気を感じ始める一番好きな季節。

4. What emotion best represents you?
 melancholy・・・

5. What flower/tree/plant best represents you?
 桔梗。最近とみに好きな花なので。なんとなくそれだけの理由です。


2004年09月22日(水) 星の内側へ

この日記には月やら星やら空のことをけっこう多く書いている気がするのだけれど、特にそういうものに詳しいとかまして天文ファンとかではありません。ただ空を見るのが好きなのです。
それで、たまには目先を変えてみて、ジュール・ヴェルヌ「地底の冒険」。
アイスランドの火山口から地下に潜っていく物語が面白いものかなと思ったのだがこれが面白かった。この人の想像力や知識等には感服するしかない。いろんな版で出ているみたいで、私が読んだ川村克己氏の訳は新しいものではないが良かった。


 キノコ雲?


2004年09月21日(火) 三日月の謎

ネット上で、他の方々の「アフターダーク」の感想をいくつか拾い読みしているうちに、沸々と再読をしたくなってきた。でも、もう少し、時間を置いてみようか。もう少し記憶が薄れてから。

それより、前にこの本の中の三日月はこれから満ちていくものと書いたけれど、調べていたら自信なくなってきた。朝の東の空に見える三日月は欠けていくものだと分かっているから、逆に西の空にあれば満ちていくものだと思ったのだけど、最終章にあるように、朝7時前に西の空に三日月が見えること自体がそもそもなさそうな…。いやでも、これはきっと、朝の西空に三日月が浮かぶ世界の物語なんだね。
今日の夜7時ごろには、西空に光る三日月を見ることができました。



熱が下がったと思ったら、今度はくしゃみが出て鼻と喉にきた。嗚呼。


2004年09月19日(日) そんな呟き

私は本来はきっと、とんでもなく甘えん坊だ。なのに甘え方がよくわからないのか、甘えることができない。
いやむしろ、受け止めてもらえる自信が自分になくて、甘えられないのだ。
それは幼少時からずっと私の血の中に脈々と流れてきた性質だ。
犬のようにまっすぐ跳んでいくことができたらいいのにって思うこともある。
あるいは、甘え上手な猫のようにニャーとゴロゴロ擦り寄ってみたりしてみたい。
でも、いつも結局、臆病猫のようにしかしていられない。
ナナメから相手の顔色をうかがって、おずおずしているしかない。
たまに甘えを受け止めるのが上手そうな人がいると、ほんの少し寄りかかってみたりする。
でもどうしたって、寄りかかれるのは、寄りかかっていいのは、私だけではないのだ、その人たちには。
私だけを寄りかからせてくれる人に、甘えてみたい、思い切り。



今日の夕方、秋雲のたなびくオレンジ色の夕焼け空に向かって、2本の白い飛行機雲が細く伸びていき、その前を鳥の群れが渡っていった。瞼に焼け付く印象的な光景だった。


2004年09月18日(土) 一番の処方は

耳がまだ痛いから朝いちで耳鼻科に行ってきた。耳に炎症を起こしているんだらしい。
今週はいろいろ重なって、飲み薬を8種類(内、医師の処方外3種)、塗り薬を3種類(同1種)、それに点耳薬1種類、総計12種類もの薬におせわになってしまった。
こんなに薬漬けなのは前代未聞だ。来週は体調の回復に努めたいです。


   昨日から 毎日十二遍ずつ 薬を飲んでいる
   全然飲まないのは いちばん間違っている
   ここではみんな飲むのだ お医者さえも!
   一人はモルガンのように金持ちだという噂だ

         ( E.ケストナー「温泉だより」より )

ここはおそらくバーデンバーデンの湯治場なのでしょう。ここでは病気が重いほどエライのだ、きっと。温泉にそれほど興味のない私は、むしろ黒い森で森林浴にいそしんで新鮮な空気に包まれていたい思う。


   空気さえコフェインが禁じられているのだ!
   そのため呼吸は ほとんど無害になる
   こいつばかりは 残念ながら 全然まだしないわけにはゆかぬ
   呼吸なんて 以前はまるで簡単に考えていたものだが…

         ( 〃 〃 )


2004年09月15日(水) 秋風邪に珈琲

結局病院に行って来た。今日診てもらった医師は、とても気さくで感じの良い人で、話していて楽しかった。それだけで気分が良く、足どりも軽くなった感じがした。

帰りに、珍しくスターバックスに寄ってテラス席でひと休み。芳しいコーヒーのエキスがすぅーっと体中に行き渡って、ホォッ。そう、今日のようなカラッとして心地良い風の通る秋晴れの日には、コーヒーがなんとも美味しいのだ。


2004年09月14日(火) あちこち不具合

数日前から咳が出て右耳の中が痛く、今朝から左瞼が腫れていて、今日の夕方になって体の節々がギスギスしてだるくなり、夜に熱を測ったら38℃あった。風邪なのかなぁ。今晩はぐっすりこんこんと眠りたい。



ローワン・アトキンソン主演の葉茶目茶スパイ映画「ジョニー・イングリッシュ」を観た。アトキンソンの存在そのものがかもす独特のおかしさがもっと出ていたら良かったけど、それなりに面白かったです。あの日本語はロンドンで流行っているんだろうか…。


2004年09月13日(月) 目は冴えて



     私には眠り薬というものは効かないみたいだ。
     天使は今頃どこかの空でリリンと鐘を鳴らしたり、
     ヒュララと笛を吹いたりしているのかな?






    夜明け前に起きだして(これは翌14日の朝のこと)、
    朝焼けを見に近くの自然公園へ行った。
    早朝の公園で空が段々と茜色に染まる様子を独り占めする。
    そこへジョギング姿のお爺さんが。
    「おはようございます」と朝の挨拶。
    お爺さんは御来光に柏手を打ち、私は携帯でパシャリ。
    朝って、良いものだ。
    



2004年09月12日(日) still dark....?

村上春樹の新作「アフターダーク」。
始めの5分の2くらいまでは「・・・微妙・・」という感じで3日かかり、残りは一気に引き込まれて読んだ。といってもまだとても咀嚼し切れていないし、おざなりに5行感想を書くのも避けたいのだけれど、少しだけ書くと、エリが気になる。自分と重なるからというより(そう思える部分もあるのだけど)、「エリの物語」として読んだ感じが残った。もちろんマリとコオロギや高橋との会話にも多くを共感するのだけれど。
   
 光は、訪れるのかな。あちら側に行ってしまっても戻ってこれるのかな。

文体は「海辺のカフカ」から引き継がれている感じ。ただ、遊び心や洒落っ気のような要素が今回はあまり感じられなかったのは、深い夜の世界にあまり合わないからかな。
そして今作にはどんな音楽が登場するかな、と思っていたらポゴレリチが出てきて嬉しかった♪


そういえばちょうど今頃も細い三日月の時期だ。ただし小説とは逆に、これからさらに欠けていき、間もなく新月を迎える三日月。でも、明けない夜がないように、新しい月の光もまた現れてくる。


2004年09月10日(金) リンとリウとレイ

「西洋鏡」。英題は「Shadow Magic」。
「ニュー・シネマ・パラダイス」の中国版、というキャッチフレーズがついていて、こういうキャッチフレーズは外れのことも多いのだけれど、これは当たりだった。映画の正体をまだよく分かっていなかった小さな頃に、「長靴下のピッピ」や「アニー」を観て目を輝かせた(家にテレビがなかったから、たぶん余計に)ことを思い出しながら観た。私も、初めて活動写真を目にする人々の中の一人という気持ちになれて、とってもじいぃんとした。そして、ニューシネにおける大事なあることが、ここでもちょっとしたポイントになっていた。うん、映画ってMagicだ。


2004年09月09日(木) 印象派的なカーソル

ずっと気になっているこのなのだけど、カーソルが時々、黄青赤の点描みたいので、変な指差してる図になったりするのって何なの? あと砂時計とか矢印のそんなのが出ることもある。カーソルとしてはちゃんと機能するし、ブラウザの外に動かしたりしてみたり、しばらくすると普通の左上を向いた白い矢印のカーソルに戻るのだけど、なんか目障りでイヤ。
このパソコンは1年ほど使っているのだけど、それまでのはそんな変なカーソル等は出なかった。xpのWindowsだけかな。




今日は秋っぽいものをいろいろ食しました。
栗、ブドウ、秋鮭とキノコのホイル焼き。いろいろでもなかった(笑)。
あと、ポッキーの新作もつい試してしまいました。ムースポッキーのロイヤルミルクティーと、ポッキーデコレのショコラドキャラメル。前者はミルクが強くて、紅茶好きとしてはもうちょっとティーぽくして欲しかった(庶民だから「ロイヤル」でなくてただのミルクティーでいいってことか…)。今ポッキーの公式サイトを見たら、北海道ではすでに8月発売だったらしい。一方近畿や九州ではまだこれから。ポッキー前線南下中ということなのですね。


2004年09月08日(水) F5

1. Of everything in your wardrobe what do you feel the most comfortable wearing? Why?
 丈が長めでシンプルなデザインの動きやすいワンピースが好きかな。
 そういうのを着ていると似合うって言ってもらえる。


2. How would you describe your style?
 シンプル。ぢみ。

3. How many pairs of shoes do you own and do you wear them all?
 数えたら20くらいあった。季節によっても変わるし、全く履いていないものも多いです。
 バックストラップが好きなのだけど、ストラップがすぐ落っこちるのがあるのが困りもの。


4. Where do you buy most of your clothes?
 デパートとか、テナントビルとかを徘徊して。ブランドでは選ばないです。

5. What was the last piece of clothing you bought?
 MUJIで買った7分袖のオーバーブラウス。このシリーズ実はけっこう好き。前の質問と矛盾?(笑)



こんな木靴も持ってるよ。サイズがちっちゃくて履けないのが残念。小さい方はマグネット。




1. who was your favorite band/musican when you were younger?
 enyaが好きだったなぁ。アイルランドに興味を持ったきっかけのひとつでした。

2. why?
 それまで聴いたことのないサウンドやメロディやの綺麗さ、独特のアトモスフィアに惹かれた。
 それに見知らぬ土地へ心が旅するような感じになれるのが好きでした。


3. are they still your favorite/one of your favorites?
 もう何年も聴いてないからfavoriteとは言えないかも。でもどこかで今も大切に思っています。

4. what is your favorite of their songs?
 「Storms In Afrika」
 
5. are there any specific lyrics you hold dear?
 「Book Of Days」の"One day, one night, one moment〜”というのが今浮かびました。
 歌詞はあまり見ないし気にしないのだけど、やはり旅を感じさせるものが多い気がします。


2004年09月06日(月) ぞぞぞのおろち

家の裏庭に蛇が出たということだ。
それも、2メートルはある大蛇。以前隣家でも目撃されたらしいのだが、今年建て替えをしたので、古い家を壊したときに我が家に引っ越してきたのかもしれない。物置の下かどこかを棲家にしているのだろうか。蛇、ヤダ、コワイ。もう裏庭に一生出ない。裏でなくても家の出入りコワイ。助けてええぇぇ。。。


かほ |MAIL