僕と君と世界の距離を

2007年03月30日(金) 桜が咲いております。

ねえ…。

最近急にあったかくなって来たし
散るのも早いんだろうな。今年はお花見できるのかなー。
とりあえず今日愛でておきましたが。
10分くらい。

桜も良いですが帰り道に咲いてる
白木蓮の花の香りがとっても良い香りで
夜とかにその道を通ると
ちょっと気持ちがザワザワするほどです。
夜、花を愛でると少し昼間の顔とは違う気がしませんか?

おセンチメートルな季節なんだよ。

しかしそんな暇はござらんせん。
とにかく時間の野郎がダッシュで
逃げていくのでダッシュで追いかけるという
鬼ごっこ状態です。

うぐー。
ちなみに今一番したいことは
漫画喫茶で一晩中漫画読むこと。

やりてえー。



2007年03月23日(金) 春だった

ふと電車に乗ってみると学生さんの姿が見えなくて
「?」と思っていたのですが学生さんは春休みか!

私も春休み、冬休み、夏休みの季節は大好きです。
何故なら電車が混まなくなるから。

去年末から山の手沿線の駅に勤務しているのですが
山手線は言うほど混みません。
ずっと敬遠していてごめんなさいね、という気持ち。
(でも新宿、渋谷で降りる人は大変そうです)


でも井の頭線は本当に混むよ。



2007年03月19日(月) 舞台「いやむしろ忘れて草」

劇団:五反田団 
作・演出:前田司郎

私は今回が初めての五反田団。
ふらっと行けてしまう値段設定(1500円!)と
前田司郎に興味があってアゴラ劇場に行くことにしました。
アフタートーク付きの回はもうすっかり売り切れていて
でもトークも聞きたくて当日券狙いで
仕事をサクサク終わらせて駒大へ。

整理番号は一番だったにも関わらず
それでも入るのが難しいくらい満員…。

入ってみると劇場自体がかなり小さく
これは…確かに大変だなあーと思いました。

ストーリー
(毎回言うけどほんと下手でね、ごめんね!逆切れ)

とある町の八百屋の家族。
父親は倒れて八百屋をたたみ、母親はずっと昔に蒸発。
長女は結婚をためらい、次女はずっと病気、
東京に住んでいる三女、まだ学生の四女。

ありふれた不幸のありふれた幸福の物語。
(ここ、チラシから引用)


思いがけず素晴らしい舞台でした。
勿論、最初からつまらない舞台を観に行こうと
思って観に行ったりしませんが、それでも
思った以上に良かった。

作り手の目が作品に対してとても冷静で
音楽が極力排除されているのも舞台が簡素なのも
暗転が無いのも(照明は若干だけ明暗動きます。
その微かさも素晴らしく、作品を損なわない)
全部が繊細で緻密で効果的なのです。

本当に良いものは好みを超えます。
私はこういう静かで淡々とした舞台は
あんまり得意ではないだろうと思っていたのですが
(そしてたぶん本当に得意なわけではないのですが)
この舞台はそんなことが関係なかった。

次女の後ろ姿一つで場面が変わる。

ガラスの仮面か!っつーくらい
舞台的なのに全編に流れるテイストは
あくまでもそこではないと感じました。


最後の次女の慟哭に、何故かつられて(笑)
泣きました。作者の意図はわからずとも
私の記憶が勝手に話を補完して私を泣かしました。

前に雑な「観ている人にお任せ」感が好きでないと
書きましたがこれほど奇麗にやられると逆にたまらん。


あと、アフタートークでの前田さんがとても
観られることに意識的で観客のことを考えて
モノを作っている(あくまで内容ではなく)
ことが言動の端々に感じられて
それが本当に素晴らしいなあと。

小劇団の枠を超えて
五反田団を観てみたい気もしました。
自分の手が全て届く中で作るものの良さがあります。
それがもっと広い対象になった時
前田司郎さんはどうなるんだろう。

全くマイナス面での心配が無いから言える発言ですが。
きっと、それも素晴らしいに違いない。



2007年03月18日(日) 予定がたたないと落ち着かない

5月から仕事が変わるのですが
その仕事が休みや労働時間が不定期な仕事なため
以降の予定が立ちません(T_T)
せめて予定表が欲しい…。
こないだくれるといっていたのに
すっかり忘れられているみたいですわ。
ううう。でも11月は休みないって言ってた。
すがすがしいな。11月は仕事以外しません!

全部をフォローするのは無理にしても
絶対観たい舞台だけはなんとか死守したい。
(映画は最悪DVDになってからでいいじゃない)
(と、自分に言い聞かす)

やはし私の資本金はほとんどが舞台か。
※資本金とは自分の好きな対象に使えるお金、
 貢ぎ金のこと。

今の理想は資本金が10に対して
舞台6、じゃにっこ2、ゆず1、映画1
かなーと思っているのですが。
いかんせん舞台は一本の値段が高いので
数を観なくても資本を食うんだよね。
(逆に映画は資本をそんなに食わずにすむ良い子)

ほんとの理想は資本金が20になることですが…(せめて15)
使える金額が昔と変わっちゃったんだよね(遠い目)



2007年03月17日(土) リーディング「語り女たち」

構成・演出:中野俊成
原作:北村薫

出演:松永礼子、町田マリー、高橋真唯、森田浩平


ちょっとご縁があって行ってきました。
舞台前後は色々やることがあったのですが
舞台は普通に観劇できました。わーい。

観る前までリーディング、というのが
よくわからず剛の椿姫みたいなのかな?
とぼんやり考えていました。
まあ剛の椿姫、観てないんだけど。


ストーリー(毎回言いますが下手です)

金持ちの道楽息子はノンフィクションの物語を欲している。
そのため自分の実体験を語ってくれる語り女を募集。
そこに集まって来た女の人はみんなそれぞれ
奇妙な話をし始めるのであった…。

リーディングはさっくり言えば
朗読+音楽+舞台、という代物でした。
客層はいつもより年齢層高めで
年配の男の人が多かった気がします。

正直、前の日はほとんど寝てなかったので
動きの少ないリーディングはつらかった(^^;)
かくり、といってしまったところも少々。
でも試みとしては面白く、今度行く機会があったら
知っている話がいいなあと思いました。

私が楽しく聞けたのはメロスの話と缶詰の話です。

出演女優陣がかわいくて奇麗で
キャキャしてしまいました。

町田マリーさんはとにかく舞台映えする美人でつい目が。
でもいまだに手品の話であんなにおどろおどろしく
話をする必要がどこに、という疑問が消えません。
マリーったらなんで…(ナット友達)



2007年03月16日(金) 今年の目標

今年の目標がようやく決定しました!
もう三月も半ばだっつの。

毎年ぼんやりと「今年はこれに気をつけよう」
みたいなものを決めるのですが今年は中々決まらず
まあ別にノルマなわけでもないのでいいかーと流れていたのです。

で、今年の目標。

忙しいを言い訳に使わない!

です!

ニテさんに「それって守れんの〜?」
と言われてしまいましたが守るとか守らないとか
そういうことじゃねんだな(じゃあどういう…)

目標を決めることが重要なのです。

なんでこの目標なのかと言いますと、
最近やたらと忙しいわけです。
予定のない日がないわけです。
24時間じゃ全然足りないわけです。
5分の時間すら惜しむ感じなのです。

しかしですね。

メールに
「ちょっと忙しくて返事遅れました」
って書きたくない訳ですよ。
枕言葉なのか?と自ら突っ込むくらい使ってる、この言葉。

これを書く度に「仕方ないでしょ仕事なんだから」みたいな、
「許してね、こんな私。だって忙しいんだもん☆」
という自分の甘えみたいなのにイライラするわけです。

いっそ「怠惰ですみません」くらいにしたい。

なるべくこの言い訳を使わないで済むようにしたいっす。
忙しくても忙しくない振りをする感じで。



2007年03月14日(水) パフォーマンス「C'est Duckie de PAC!」

「C'est Duckie de PAC!(うちら、クラブ☆ダッキー!)」
会場:アサヒアートスクエア

英国の異色カンパニー、
Duckieのパフォーマンスイベントに行ってきました。

まず中に入ると円形のテーブルに案内されます。
飲み物を聞かれたので迷わずシャンパンを。
二人で観に行ったのでボトルで…てへへ。

テーブルに着くと40ダーキー(お金)
とメニューを渡されます。
メニューには今夜の演目が書かれていて
その中から自分の観たい演目を選ぶのです。

なんだ、そのイベント。
正直こういうイベントに参加したのは初めてで
心躍りました。た、楽しい。
細かい遊び心が舞台からも小道具からも
演者さんからも感じられて良かったです。

一歩違えばつまらなかったりするんですが
ギリギリなくだらなない面白さがありました。

ダンスがすごく素敵な女の子がいてso cuteでした。
(残念ながら私のテーブルでは選んでなかったけど)
(つーかなんでいきなり英語か!)(すぐ影響されるよ)

こういうのってもっとポピュラーになっても
いいんじゃないかな、と思いました。



2007年03月10日(土) 舞台「殺人者」

作/演出:赤堀雅秋
出演:三宅健、中山祐一朗、みのすけ、MEGUMI、石田ひかり

この舞台はかなり前からチケットを取っていて
しかも3列目とかですごく楽しみにしていました。

主演は「第32進海丸」で素敵演技をみせてくれた
三宅健君。うちのぐう(注:猫)に横顔がそっくり!
と評判の27歳男子(27歳…改めてびっくりする事実だ)です。

さて、この舞台は私はすごく期待していたんですね。
何故なら役者も豪華だしシャンプーハットも気になる劇団だし
何より健さんがかなり熱烈にオファーをしていたからです。

蓋を開けてみると
なんつうわかりづらい舞台か、という印象。
開かれていない、間口の狭さを感じました。
それが悪いわけでは決してないです。
好きな人には好きな舞台で、
内容も演者も出来が良いと思いました。
ただ賛否両論かなあと。

ストーリー。

小さい町の魚屋。
魚屋を継いだ次男、不倫している母親、
ニラが歯にはさまってる父親、借金のある長男、
体が麻痺してピアノが弾けなくなる妹。
隣人は子供を殺され、友人は自転車を盗まれる。
そんな日常の物語。

はい、あらすじ下手ですが何か!
てゆーかなんて説明すればいいのやらさっぱりです。

舞台自体は説明は一切無く、
ぼかしたニュアンスでどんどん話は進んでいきます。
日常のリアルな会話、と称される会話をやたら誇らしげに
舞台でやられると私はかちんとくるんですが
赤堀さんは淡々と話を進めていてそんなに気にならなかったかな。
全然別の話を同時にされて何を話していたかわからない、
という状況もまあいいか、と流せました。

中山さんがやたらおいしい役でした。
眼鏡かけてなかったけど。
でも眼鏡かけてたら南海キャンディーズの…あわわ。
にみえちゃったかも。うふ。

それにしても赤堀さんの問題ってなんなんだろうな。
舞台から本人が見えてこなくてまいりました。
私が一番苦手なタイプの作り手さんかも。
終演後、だんだん気になってしまって(エム)
本公演の舞台を観てみたいと思い始めました。

赤堀さんの日記を読む。
「8500円払ってくれる人のために全力を尽くす」
の一言に書こうと思っていたちょっぴり苦めの感想を削除。
発展途上の心意気をみせられると弱い。
今回は初めてくらいの大きい舞台だったらしいので
あまり振り回されず、全力を尽くしてほしいなあと思いました。

もちろん、言うまでもないのでしょうが。



2007年03月08日(木) 映画「善き人のためのソナタ」

監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演:ウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデック

今調べたら監督の名前が長くてびっくりした。

へたくそなあらすじ↓

まだ壁の崩れていない頃の東ドイツ。
危険思想を持っていると疑われた劇作家、ゲオルクは
シュタージ(国家保安省)に盗聴されることになる。
しかし盗聴をしていたヴィースラー大尉は、
自由な思想や音楽、会話に段々と魅了されていく。


とにかくヴィースラー役の
ウルリッヒ・ミューエが大変素敵でした。
演技もまなざしも佇まいも。
ヴィースラーの寂しそうな瞳は
愛されることをしらないまっすぐな犬
(スピッツかよ!)のようでした。

話としてはそんなに
面白かった訳ではないんですが(失礼)
ただ、どうやら東ドイツで起こったことは
まだ公開できない事実などもあるらしく
それが枷となってしまっている部分も多いにあるんだろうと。
壁は崩れても今なお自由は奪われているのかなあと思ってしまいました。

監督は33歳らしくて(今ヤフーで調べたら出てきた事実)
若いな!と今更びっくり。5歳差か、と思うと
我が身を振り返って苦い気持ちになりますた。

私は東ドイツの苦しさを実感することはできない。
ただ、夢見るように西の自由な思想の本を読み、
美しい音楽に涙するヴィースラーの気持ちならわかる気がしました。

人生から美しいものを奪っちゃいけない。



2007年03月07日(水) なんにしよう。

おおいに迷う。

何を迷っているかといえば
今夜観に行く映画or舞台の選択です。
さてさて。

映画はどろろ、フリージア、マリーアントワネット、
善き人のためのソナタ、幸せのちから、ラッキーナンバー7、
それでも僕はやってない、ユメ十夜。
舞台はポツドールの「激情」(再演)
劇団八時半の「むかしここは沼だった。しろく」
あとはトップスに飛び込み。
この中から一つ選択しなきゃならんのです。ううー。
(直帰、つう選択肢はない)

せっかくの水曜日なので映画観た方が良いだろーと思いつつ
ポツドール、劇団八時半も気になる。悩む。

ただ四月、五月の舞台のラインナップと
私の使える時間とお金を考えると
今あまり使うべきじゃないんだよねー。
うがー。1日5時間増して欲しい。



2007年03月06日(火) 小説「蒼穹の昴」

著者:浅田次郎

とうとう読み終えてしまいました…。
これから何を楽しみに電車に乗れば良いのか。

文庫全4冊で最初ニテさんから渡された時は
ちょっとええ〜となったのですが(ごめん)
今、そんな自分を殴りにいきたいです。面白かったです。
あっという間に読み終えました。

歴史上の人物がわさわさ出てきますが
あまり歴史小説という気持ちで読まない方が
楽しめるかもしれません。かなり次郎スパイスが効いているので。
歴史が好きだと「こうじゃない!」とか色々思っちゃうかもです。
それはそれとして、と楽しめる人だけ手にとってね。
いえばこれは娯楽小説ですけん!

一応主人公は春児という貧乏な男の子。
白太太という星読みのお告げ(将来、国の財宝を全て手にする云々)
を信じて大清国が傾いていく中、必死で生きる男の子のお話です。

またこの春児が健気でかわゆいのです!
実写ならニノがやったらいい。モエす!
その後、うるるん滞在記をみて風間でもいい!
とニテさんと言い合いました。モエす!

まあ私が一番気になったのは
文秀(春児の幼なじみで金持ちの坊ちゃん。頭もいい)と
文秀が世話をしている春児の妹(文秀を慕っている)琳琳との
恋模様だったわけですが。

描写が少なくてほんとまいった。
もっと!次郎、もっと!と思いました。
年齢差にほんとよえー。
最後まで読んじゃうとまた違う感想もでてきましたが。
復生さん(琳琳の婚約者)に涙。
すげーいい人!すげーいい人!
この人たぶんこうなるんだろうな、
と思った通りになってしまいましたが(爆)

ラストはええー!となりましたが、
面白いので未読の人は是非!



2007年03月02日(金) 小説「芽むしり仔撃ち」

著者:大江健三郎

通勤読書に全く向かない一冊をご紹介。

頭が中々現実に戻って来れず
「え、これから会社行くなんてウソウソー」
となってしまう一冊です。大江先生ったら!
(先生のせいじゃないけどな!)

とにかく文章がいちいちずっしりとしていて
胃にもたれるつうか(注:褒めてます)
でもすごく面白くてどんどん読み進んでいきます。

閉塞した田舎の空気を書くのがうまい人として
私は小野不由美をよくあげるんですが
大江先生の容赦なさと冷静さも相当でした。

望みの無い生の中、それでも生きるために走り出す少年を
痛々しいと感じながらも目を逸らすべきではないと思いました。
でも見つめすぎてもならないんじゃないかとも最近は思います。

モノを見つめ考えるにはそれ相応の強さも必要です。
痛みに飲み込まれない強さ。同調しすぎない強さ。
何かをきちんと受け止めるには溺れちゃいけないんじゃないか?
と思いました。

弱さは悪いことではない。
私は強さをあまり持っていない。

でもなんとかこれを受け止めて自分ではなく
外に向かって変換することはできないだろうかと。
少年に同調し少年の痛みを自分の痛みのように受け取るのでは無く、
少年の痛みを受けて自分が外に向かってどうするべきなのかを。

自分が自分のためでなく
誰かのために、何かのために
何ごとかができないだろうかと。

人生で初めてかもしれない。
自分以外の方向からものを考えました。

まあ、常にではないですが(爆)



2007年03月01日(木) 小説「しゃべれどもしゃべれども」

著者:佐藤多佳子

最近、電車で読書ブームがまたやってきています。
火付けになったのがこの
「しゃべれどもしゃべれども」という一冊の文庫本。

今度映画化+主題歌がゆず+チラシが地味で好感持てる
なんて話をしていたらニテさんが貸してくれたのでした。

これがねー、ほんと面白いです。
電車の中でだけ読むという制約を決めて読んでいたのですが
最後の方はもう夢中。駅を通り過ぎそうになることもしばしばでした。
とりたてて大きい事件が起こる訳ではないけど
とにかく目が離せない。
最後の落語会の辺りは仕方ないから各停で帰ってました。
まったくしょうがないな!(お前がな)

私が一番好きなのは三つ葉が「茶の湯」をお披露目する所と
村林くんがとある人物の前で上方落語を披露する所。
もう失敗したらどうしよう、とか頑張って頑張って!とか
お前は母親か!というくらい心配したりハラハラしたりしました。

うまくいかないことの方が多い登場人物たち。
不器用に懸命に生きる姿をとても愛しく思いました。


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