ひとりごと
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少しだけ夏休み 2004年07月31日(土)

あんまり暑いから、パソコンもばててしまったのだろうか。
去年壊れたときも、おととし調子が悪くなったのも、やっぱり夏だった。
またパソコンが壊れてしまった。

先週の叔父の法事の写真を整理して、従妹たちにあげるためにCD-Rに書き込んだ。
1、2分で「書き込み終了」のメッセージが現れ、CD-Rが飛び出てきた。
ちゃんと見られるかどうか確かめようと、もう一度CDドライブに入れて画面を開いた。
ところが、CDのことは認識しているらしいのに、中身がからっぽだ、とパソコンが言う。
どんな操作をしてみても、CDの中身を見せてくれない。
めったに使わないCDドライブだから、操作を間違えたのかも?
でも今まで何度も見たことがある古い写真のCD-Rも見られない。
マニュアルを引っ張り出して、あれこれやってみてもダメだった。
とうとうパソコンメーカーのサポートセンターに、「ヘルプ!」の電話をした。

きっと簡単なことなのだろう。
こんなことで、プロを呼び出してしまうなんて申し訳ない。
と、思っていたのだけれど。
私の話を聞いたサポートセンターの方は、テキパキと操作の指示をしてくださった。
私は言われるままに、アプリケーションCDやリカバリCDを入れて、
キイを押したり、電源を消したり、入れたりした。
その結果、「故障ですね。」と、あっさりと簡単な答え。
ドライブがCDを読まなくなってしまう、物理的な故障だそうだ。
「こちらから修理センターに連絡して、すぐに引き取りに伺うように手配します。」
とのことだった。

え…、パソコンがなくなってしまうの?
今まで(今でも)普通に使っていたのに、修理に出さなくてはいけないほどの故障なの?
突然の宣告。
ふだん使わないCDドライブだから、別に今直さなくても、と思ったけれど
いざと言うときに使えなかったら困るだろうし、ほかの故障を誘発しても困る。
それに、もう引き取りの手配をしてくれてしまったらしい。
数分後、修理センターから電話があった。
「日曜日の午前中に業者が引き取りに伺います。」とのことだった。

夏バテと夏風邪で、HPの更新も、掲示板のお返事さえも滞りがちになっていた。
やっと元気が戻ってきたところだったのに、またパソコンが使えない生活になってしまう。
あと1日で、何ができるか。
できることをやっておこう。

まだもう少し休みなさい、と言うことなのかな。
パソコンも疲れたんだね。
私もパソコンも、夏休みをとるのよね。
1週間か10日くらい。


そんなわけで、パソコンが元気になって帰ってくるまで、しばしの夏休みをいただきます。
それなりに楽しい予定も入っているので、あっという間に過ぎていくかもしれません。
でもきっと、パソコンが使えない、みなさんとお話できない生活は寂しいのでしょうね。
そんな思いがいっぱいになったころ、パソコンも私もここに帰ってきます。

夏本番、みなさまもお元気で明るい楽しい8月をお迎えください!


ひと足早いプレゼント 2004年07月30日(金)










ナイショのアゲハ 2004年07月29日(木)










夏休みだね 2004年07月28日(水)










初収穫! 2004年07月27日(火)










つかまえた 2004年07月26日(月)

やっとつかまえた。
夜遅くに街を通り過ぎていく「いつもなんどでも」のオルゴール。
確かめに行こうとすると、いつも消えたあとなのだ。
夫は「どうする?カオナシがいたら!」などと言う。
う〜ん、よけいに見てみたい。
ほんとに、不思議なものがいてもおかしくないような
幻想的な雰囲気だけが残っていた。

今夜も、夫も私もそれぞれに本を読んでくつろいでいるときだった。
BGMのビル・エヴァンスのピアノの向こうに
どこからか、かすかに聞き覚えのあるメロディーが聞こえてきた。
あの「いつもなんどでも」だった。
少しずつ近づいてくる。

今日こそカオナシに会いに行こう!
もしかしたら、ハクかもしれない。
私は玄関を飛び出した。
道への階段を駆け下りると、暗い道をオレンジ色の灯りが
ゆっくりと通り過ぎようとするところだった。
それは小さな車だった。

うしろのハッチが開いて、中にパンが並んでいた。
懐かしいような色の電球に照らされて、狐色に光っていた。
カオナシでもハクでもなくて、パン屋さんの車だった。
流れるオルゴールの音は、パン屋さんの目印だったのだ。

謎はあっさり解決。
そのまま家に帰ってもいいのだけれど、ちょっとパンも気になった。
「天然酵母のパン」と書いてある。
それにやっぱり不思議な感じがただよってくる。
とろとろと動く車の運転席を覗き込んだ。
「パン屋さんなのですね。」
と、声をかけると、車が止まった。
「はい、そうです。」
「見せていただいてもいいですか?今、お財布をとってきます。」
言い残して、家に戻った。

「カオナシじゃなくてパンだった。」
と、本を読み続けている夫に声をかけ、お財布を取ってまた外に出た。
パン屋さんの車は少しバックして、うちの前で止まってくれていた。
運転席から、エプロンをかけた若い男性も降りてきていた。
ハッチの棚には、パンの名札が並んでいて、でもパンはまばらだった。

「こんな遅くにパン屋さんなんて、珍しいですね。」
と、言うと
「あちこち回っているとこんな時間になってしまうのです。
パンもずいぶん売り切れていて。」
と、すまなそうに男性が答えた。
名札だけのパンが気になったけれど、それでもそこに並んでいるパンも
じゅうぶんにおいしそうだった。
くるみフランスパンとメロンパン、
それから長いグリッシーネが4本入っている袋を選んだ。
ちょっとおまけをしてくれた。

予約用のメモと、手書きの文字のおたよりもくれた。
いろんなメニューがあるらしい。
パンはとてもおいしそうだ。
明日の朝食が楽しみになった。
また今度、この車をキャッチしよう。
月曜の夜に耳を澄まそう。



空がきれいな日

眠れなくて夜明けを見た。
静かで美しい朝焼けを見た。
いつかの夢のようだった。
カナカナカナ…。
蜩の声が響いていた。

短い眠りのあと、朝の食事の支度をしていたら
雷の音が聞こえてきた。
と思ったら激しい雨。
明るい陽射しはそのままに、キラキラと降る雨。
外に飛び出したら、道の向こうに虹が見えた。
みごとなダブルレインボーだった。

夕方、お向かいのマンションのピンクの壁が
淡いオレンジ色に輝いて見えた。
涼しくなった外に出ると、空いっぱいの夕焼けだった。
菫色、薔薇色、黄金色、インコの羽のような水色の雲。
佇んで見上げるうちに、菫も薔薇もインコも
深い藍色に染まっていった。
夜がやって来た。
星がつやつやと光りだした。

空がきれいな一日。
この同じ空の下で生きるものたちが
静かに平和に幸せに暮らせますように。
しみじみと思うこんな日。


あの夏も暑かった 2004年07月25日(日)

従妹にあげる古い写真を整理していて
懐かしいトトに、いっぱい会った。
穏やかな気持ちで見ることができた。
そのせいか、昨夜はトトの夢を見た。
幸せな気持ちで胸いっぱいになって目が覚めた。

「ひさしぶりにね、トトちゃんの夢を見たよ。」
と、夫に言った。
「そう!何していた?」
「うん、遊んでくれた。」
「そうか。」
夫はしみじみとうなずいた。

そして黙ってふたりでトトのことを思い出していた。
どんなふうに遊んだか、どんなに楽しかったか、どんなに愛していたか。
べべもジュジュもおしゃべりをやめて、ひっそりと宙を見上げた。
透明なトトの気配が部屋の空気を揺らした。

あれから2年。
また夏が来た。
過去の日記を繰ってみると
2年前の今日から、トトの闘病生活が始まったのだった。


偲ぶ会 2004年07月24日(土)









はじめてスイム そしてふらふら… 2004年07月22日(木)












窓を開けて風を入れよう 2004年07月21日(水)










夏が来た 2004年07月20日(火)

久しぶりにすっきりと元気に目覚めた。
夏風邪が治った、と感じた。
ずっと悩まされていた頭痛も鼻水も喉の痛みもない。
庭に出ると、初めての朝顔が咲いていた。

夫を送り出したあと、すぐに庭に出て水撒きをした。
こんなことは2週間ぶりくらいだ。
そして布団を干して、洗濯機を回し、窓をいっぱいに開けて掃除をした。
気になっていたレンジの汚れも流しのくもりも、
はりきって床のワックスがけもやってしまった。
暑くっても、元気だとこんなに体が動く。

汗をいっぱいかいたあと、体をさっぱりとさせて着替え、
やっとエアコンを入れて、涼みながら遅い昼食をとった。
テレビをつけると、ニュースでは
「東京の気温が39.5℃まであがった」と言っていた。
びっくりしたけれど、それほど暑くは感じないのは元気になったせい?
昨日までの暑苦しいだるさよりも、今日のほうがずっと楽なのだ。

でもちょっとがんばりすぎたのか、夕方からは眠くなった。
食事のあとはぐったりと横になった。
動き疲れて眠くなるなんて、夏休みの子供みたい、なんて思って
ちょっと懐かしい気持ちで早々と布団に入った。
干したて布団と洗いたてシーツのさらっとした肌触りがが気持ちよくて
ぐんと伸びをした。

そうか、今日は終業式だったのね。
明日からは、夢のように楽しい夏休み。
だったらいいのにな。


鳥も花も虫もいっぱい 2004年07月19日(月)

学生時代の友だちに誘われて上野の美術館に行った。
展示は「万国博覧会の美術」。
この夏初めてのミンミンゼミの声を聞きながら
白い陽射しがまぶしい公園を横切り
しんと静かでひんやりとした美術館に入った。

1851年、ロンドンで最初の万国博覧会が開催された。
日本はまだ江戸時代であった1867年、パリ万博に初めて参加したのだ。
そしてウィーン万博、シカゴ・コロンブス万博…。
ここでは海外に向かってやっと開かれたばかりの日本が出品した
美しい工芸品の数々が展示されていた。

たとえ友だちと一緒でも、美術館では黙って静かに見ているつもりだった。
なのに思わず歓声を上げてしまう。
ため息が漏れてしまう。
蒔絵や七宝、象嵌や刺繍の工芸品たちの美しいこと。
なんて繊細で精緻で優しく優美なのだろう。
こんな細やかで愛らしいものは見たことがなかった。
いくら見ても見飽きないほどだった。
こんな美しいものを出品して、日本の人たちはどんなにか誇らしかったことか。

モチーフは、そのほとんどが自然界のものだった。
花鳥風月、そして虫や動物。
中でも、花と同じくらい鳥を象ったものが多いのだった。
鳥が大好きな私は、小さな部分にも鳥の姿を見つけて喜んだ。
かわいく無邪気で、優美でしなやかで、気高く雄々しい鳥たち。
昔の日本人は(工芸家は?)鳥が好きなのだったと思う。
嬉しくなってしまった。

そして虫の姿もいくつも見られた。
こおろぎや松虫がつややかな沈金の月の前でシルエットになっていたり
金属の精巧な置物になっていたりした。
実物大の鈴虫の置物のかわいいこと。
蟷螂などは、関節ごとに動くようにもなっていた。
展示品の名札に書かれた英訳では、あっさりと「cricket」や「insect」とまとめられているけれど、
絵でも塑像でもちゃんとそれぞれの虫の特徴が表れているのだ。
なんて細やかで優しい観察眼。
大昔の虫好きの人と話がしたいような気持ちになった。

部分展示がされていた「百花百鳥の間」も圧巻だった。
広い天井いっぱいに、はばたく鳥を下から見た姿が実物大に刺繍されている。
ふっくらとしたおなかや広げた尾翼、すっきりと伸ばした脚が細い糸で描かれている。
壁は季節の花々が水彩画のように繊細な綴織の中でたおやかに咲いている。
ちょうど100年前のこの万博を、タイムマシンに乗って見に行きたい。

今の日本だったら、どんなものを出品するのだろうか?
このような工芸品は、今も作られているのだろうか?
あの感性と技は今も受け継がれているのだろうか?
2時間あまりゆっくりと見て、ふたたび明るい昼間の光の中に出て思った。
きっと誰かが作っている。
これからの若い人たちも受け継いでいる。
そして私もいつか手にとって見ることができる。
そう思いたい。

美術館の中のレストランで昼食をとったあと、不忍池の方に友だちを誘った。
「暑いのに」なんて友だちは渋っていたけれど、きっと蓮が咲いていると思ったから。
濃い緑の蔭をたどって、池まで歩いて行った。
ほら、やっぱり!
一面に池を覆いつくすような蓮の葉。
ずっとずっと向こうの空まで蓮の葉が続く。
私たちは言葉もなく池のほとりにたたずんだ。
神々しいような、ユーモラスなような風景だった。

波打つような丸い葉の間から、ピンクのつぼみがいくつも覗いていた。
朝早くから咲いていた蓮の花たちは、もう眠り始めているのだった。
つんととんがったつぼみの先にとんぼがとまった。
さっき見たばかりの蒔絵の文箱を思い出させた。
水面を覆う蓮の涼しい葉陰には、茎の間を縫うように泳ぐ鴨の姿があった。
みんな絵のように見えた。
鳥も花も虫も、空も水も美しい。


ハーブの香り 2004年07月18日(日)

頭をしゃっきりさせようと、庭からハーブを摘んできた。
ローズマリーとラベンダー、白い花をつけたレモンバーム。
空気がきれいになるようだ。

甘くてすっぱいイギリス土産のお茶も淹れた。
フルーツとハーブの澄んだ香り。
ガラスのポットに透けるルビー色がきれい。

香りと味と色にうっとりとして、かえってぼんやりしたような…。


カレーパンマン参上! 2004年07月13日(火)












手作りワンピース 2004年07月12日(月)

パン教室のあと、途中下車して手芸屋さんに寄った。
甥にカレーパンマンのマントを頼まれているので、その生地を買いに。
それから私のワンピースの生地を見に。

マントの生地はすぐに決まった。
鮮やかな黄色のナイロンサテン。
これで甥は憧れのカレーパンマンになれる。

ワンピースの生地も、大体のイメージは決めてあった。
レトロなデザインに合う、落ち着いた色と柄の木綿地がいい。
それでもいざ反物の山を目の前にすると悩んでしまうのだった。

あれもいい。
これも素敵。
この花柄じゃかわいすぎるかしら。
その幾何学模様は地味かしら。
ピンクっぽいのと青っぽいの、どちらがいいかしら。

迷っている何種類かの生地のアップや、私がそれを顔に当ててみたところなどを、
携帯電話のカメラで撮って、何回も妹に送っては意見をもらい、また悩んでは見てもらった。
さんざん考え、迷い、やっとひとつの生地に決めた。
着物の小紋にも似た渋い色の花模様のリバティープリント。

リバティーのタナローンで作った服は軽くて肌ざわりがよく、
何回洗濯しても張りを失わずしわにもなりにくくてお気に入りだ。
だけど、この生地は高価なのだった。
いつも手作りの服にそんな高い布を使うわけではないけれど、
着心地がいいリバティの服は出番も多いので、何年かに1度は奮発する。

マントとワンピース、ふたつの反物を抱えてカット台に運び、係の人に頼んだ。
「黄色い方は70センチ。それから、こちらは3メートルお願いします。」
お店の人はうなずいて、ザザッと手際よくマントの布を裁ってたたんだ。
次にリバティーの布をタンタンタンとほどいて長い竹の物差しで3回測った。
よく切れそうな大きな鋏を生地に当てながら値札を見て、そして手を止めた。

「この生地、高いのですが。」
と、お店の女性が言った。
「はい、そうなんですよね。だからずいぶん迷っちゃいました。」
と、私、にこにこして。
すると彼女は鋏を持った手をまだ止めたまま、注意深く尋ねてきた。
「あの、洋裁の経験はおありですか?」

「え?」
一瞬何のことかわからず、聞き返してしまった。
「以前にも洋服を作られたことがある?」
と、もう一度、彼女は聞いてきた。
「あの…はい。一応…。」
私はなんとなく自信がないまま、小さな声で答えた。
どんなものでも服を作ったことがあるのだから、経験があるって言っていいのよね。
それとも、この生地を買うのに何か資格がいるのかな。
私でもいいのかな…。

どうやらお店の人は心配してくれているらしい。
そうね、高い布だもの。
裁ってしまったら返品することもできないし、作ってみて失敗したらがっかりするのは私だ。
でも、なんとか顔と手足が出るくらいには縫えるはず。
それで十分。

「この生地、軽くて着心地がいいので好きなのです。」
と、言うと、
「そりゃ、着心地はいいですよ。いい布ですからね。」
彼女はあきらめて、やっと布をカットしてくれた。
「友の会のカードを持っていらっしゃるの?だったら1割引になりますからね。」
と、言い添えて、丁寧にたたんだ布を渡してくれた。

ちょっとドキドキしてきてしまった。
いい生地を使って服作りをするのには、それなりの心構えも必要なのかもしれない。
かごの中の薄い軽い生地を、あらたまった目で見つめた。

そのあと、縁取りにするグログランリボンと、布地に合った糸、
くるみボタンのセットと、夏物用の接着芯ををかごに入れた。
そしてお会計。
計算どおり、1万円でおつりがきた。

布地としては高いけれど、できあがっているワンピースを買うよりずっと安い。
作る楽しみつきだ。
それに、自分が気に入った生地で、自分サイズに作った服は、着易くて出番が多い。
最新流行のデザインではないけれど、それだけに何年も着られる。
そう、だから丁寧に作らなくては。

今、この気持ちがあるうちに、一気に作ってしまおう。
明日は型紙をとろう。
できあがった渋い布地の軽いワンピースを着て、梅雨明けの街を歩くのが楽しみだ。


プラムジュース 2004年07月06日(火)

猛暑の中の二泊三日の旅でやっぱり体はばてていたらしい。
朝から全然食欲がない。
夫が出張に行ってしまっているので、
自分の食事だけだと思うとなおさらどうでもよくなってしまう。
冷蔵庫を何度も開けては、食べたいものが見つからなくてそのまま閉めていた。

お昼間際、旅先から宅急便で送っていた旅行かばんが届いた。
外の熱気をそのままふくんだほかほかのかばんを開けると
まるで湯気がたったように見えるほどだった。
熱い荷物の一番上に、くるくると巻いたバスタオルが入っていた。
友だちからいただいた、手作りのプラムジャムを大切にくるんでおいたのだ。

そうだ。
プラムジュースを作ろう。

日曜の夜、くたくたと疲れてたどりついた私に、友だちが最初に出してくれた飲み物だった。
たくさんのプラムをゆっくりと煮込んで丁寧に作ったジャムからできたジュース。
大きなグラスにたっぷりの、冷たいこのジュースを飲んで、体がしゃっきりと生き返り、
疲れていたおなかもきゅっとしまって、忘れていた食欲が湧いてきたのだった。
本当においしかったっけ。
今、一番からだがほしがっているのはこのジュースかもしれない。

すぐにお湯を沸かし始めた。
冷たい飲み物を作るのに、まずはお湯が必要なのだ。
しっかりと閉まっていたプラムジャムの瓶を開けて、スプーンですくってグラスに入れた。
3つ並べた耐熱ガラスのグラスにたっぷりと入れた。
友だちの家にあったような大きなグラスはないけれど、
いっぱい飲みたかったのでいっぺんに3杯も作ってしまうのだ。
そこに沸いたお湯をそそいで、スプーンで混ぜる。
とろとろのジャムがとけて、プラムの果肉がふわりと浮き上がった。
甘酸っぱいにおいが立ち上って、もうおなかがきゅっとなってくるのだった。
それから少し我慢して、あら熱を取って、氷を入れて。
きれいでおいしいプラムジュースのできあがり!

最初の1杯は、待ちきれなくてまだぬるいまま飲んでしまった。
スプーンで時々かき混ぜて、果肉もすくって口に入れて。
あぁ、おいしい。
甘くてすっぱい、味と香り。
よどんでいた頭も、へたっていた体も、すっきりと目覚めたようだ。
飲み干して落ち着いたあと、2杯目は氷を入れたグラスが汗をかくまで待って冷たくして飲んだ。
胃がきゅっと刺激されて、急におなかがすいてきた。
キッチンに行ったら、大失敗してビニール袋に閉じ込めたままの焼きすぎのパンが目についた。
このまま密封して腐らせてしまうのはかわいそう。
開けてみると、くるみとイチジクとライ麦が焼けた香ばしい匂いが広がった。
おいしそうに思えて、真っ黒なところだけ取り除いて、手でちぎってむしゃむしゃと食べた。

なかなかおいしかったんじゃない?
焦げ過ぎてお土産にできなかったのは本当に惜しかったわ。
思いながら、食欲が戻ってきたことを喜んだ。
夏は、ダイエットよりも夏バテ防止に気をつけなくっちゃ!

おなかが落ち着いて、元気も出てきた。
3杯目は、ゆっくりと美しい色を楽しみながら、味わって飲んだ。
夕ごはんは何を作ろう?なんて考える余裕も出てきた。
夏野菜の煮込みもいいな。
ちょっとはお肉も食べようかな。

もう大丈夫。
まだ梅雨明けもしていないのに、暑さになんて負けていられない。
とっておきのプラムジュースで、この夏もがんばろう!


今日、仲よしのご近所さんから聞いたお話。
お引越ししたお隣さんの家に住む、新しい人がやっと決まったらしい。
小さいお子さんがいるご家族だそうだ。
いつ引っ越してこられるのだろう。
新しいことが始まると思うとわくわくする。
お隣から見えるうちの庭も片付けなくっちゃ〜。


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